2007年11月01日
バレンシア新監督にPSVクーマン監督
31日、レアル・マドリー戦当日にバレンシアはPSVのクーマン監督と契約を結んだ。今シーズン残りに加え2年、2010年までの契約となる。 バレンシアがPSVクーマン監督引き抜きへ 自分の意見はスポナビニュースに書いた通り。 クーマン監督の手腕には期待したいが、バレンシアというクラブのやり方には納得できないし、失望させられた。 確かに弱肉強食の今のサッカー界、お金やビジネスライクで人が動いて当然。 でも、そうじゃない部分も大事にしていなかいとサッカーに魅力を感じなくなる日がやってくるような気がしている。 賛否両論あるだろうが、私はセビージャから突然トッテナムに移籍したファンデ・ラモス監督のやり方には失望させられた。 近年、リーガでレアル、バルサに次ぐ勢力として地味な選手を揃えながらもバレンシア、セビージャが実力あるチーム、クラブになった理由は共にレアル、バルサにはない(=ビッグクラブ故に捨てざるを得ない)魅力と武器があったからだと思う。 28日のリーガ第9節、セビージャ対バレンシアは3-0でセビージャの勝利。 セビージャにとっては単なる1勝ではなく、バレンシアにとっては単なる1敗ではない気がする。 ファンデ・ラモスに突然去られたセビージャ。 キケを解任し、クーマンを引き抜いたバレンシア。 クラブとしてのあり方や今後までもをはっきりさせた一戦だったのではないかと思う。 両クラブにとって大きな分岐点となる試合としてこの先振り返ることが出来るだろう。
posted by Ichiro Ozawa |01:52 |
バレンシアCF |

【バレンシア所属のスペインU-21トリオ】
2007年にオランダで開催されるU-21欧州選手権のプレーオフに向け、現在スペインU-21代表も合宿に入っている。
バレンシアからはU-21トリオとしてシルバ、アルビオル、ガビランの3人が常連組として招集された。
3人共にバレンシアのカンテラ出身。アルビオルは昨シーズンからバレンシアに戻り、センターバックとしてレギュラーに定着している。
今シーズンは、シルバがセルタ、ガビランがヘタフェでのレンタル期間を終えバレンシアトップチームに復帰している。
この3人がスペインフル代表のメンバーとして名を連ねる日もそう遠くはないだろう。
日頃からとても仲の良い3人は、今後のリーガだけではなくスペイン代表の新星としても注目が集まる。
【練習中でさえきっちりシャツを入れるアジャラ】
バレンシアCF、アルゼンチン代表DFのファビアン・アジャラ
遡れば、レアル・マドリーへの移籍問題、今夏の契約延長問題とピッチ外でもピッチ同様になかなか“やってくれる”アジャラだが、私はこの選手を「本当のプロフェッショナルだな」といつも思っている。
彼をもう1年以上も日々のトレーニングで観ていると、なぜ彼が「世界最高DFの1人」と呼ばれる理由がわかってくる。
やはり練習の姿勢、サッカーに対する姿勢が他の選手を圧倒するくらいに凄まじいのだ。
今回はこの写真でそんな彼のワンシーンを紹介する。
もう、おわかりのように多くの選手がシャツを出してトレーニングや試合をする中、アジャラはきっちりシャツをパンツに入れてトレーニングをする。当然、試合でシャツを出している姿もみたことがない。
ドイツW杯やここ最近のプロサッカーをみる限り、もはや「シャツを出してプレーすること」は当たり前になった。
バレンシアのチームメイト、バラハは以前からこのスタイルだし、世界的にはプラティニからはじまり、バレージ、現在ではバラックやシェフチェンコ、デコといったビッグネームがそう。
はて、「試合においてシャツを出してプレーしてもよいのか?」という疑問が湧いてくる。私は少なくともサッカー経験者、サッカー指導者として日本国内では厳しく指摘されている気がする。
特に、指導者側の立場になると明確な理由付けが必要となる。
単純に、「みっともないから」と選手に指導したところで、「世界クラスのジダン、バラック、デコが出してますよ」と返されたら終わり。
よって、私は常にこう解釈していた。
「シャツを入れることは自分の身を守るため。相手に簡単にユニフォームを引っ張られないし、入れていれば引っ張られた時によりはっきり見える。(審判にアピールできる)また、スライディングなど何かの拍子でスパイクの裏が皮膚に直接当たり大怪我、出血する可能性が高まる」
日本ではどうしても、指導者が見栄えの問題から指摘してしまい、選手は「カッコイイ、カッコ悪い」の問題で判断してしまう。ただ、そうではないからこそ、日本では厳しく審判などに注意されるのだろう。
ちなみに、そのアジャラは、以前、ユース相手の紅白戦でもレガースをつけていた。トップチームでは唯一の選手だった。ビジャは普段から、ソックスを全開に上げ、膝上まできっちり上げている。アンリなどもこのスタイルでプレーしているし、たまに「どうやって膝上で止めているんだろう?」と思うこともある。
今回のシャツの件で事情を正確にご存知の方がいれば、是非、ご連絡いただきたい。
【熱烈な歓迎を受けたホアキン】
バレンシアにホアキンが加入した。
28日に行われた会見のほぼ全文をニュース配信しているので、興味のある方は下記をご覧下さい。
【入団会見を行うホアキンとそれを見つめるソレール会長、カルボーニ氏】
「19時開始」と当日朝に発表になり、18時半には入団発表の行われるバレンシア、メスタージャスタジアムに到着。
が、予定通り(?)、スペインらしく、19時になってもホアキンは到着せず… 約20分遅れで会見スタート。
しかしながら、この会見場、満員御礼もいいところ。スペースの確保がサッカー選手以上に難しい状況であった。私の場合、録音用のICレコーダーのスイッチをONにすればすぐにカメラ撮影に取り掛かる。暢気に椅子に座って会見を聞いてる暇はない…
私のことはいいとして、会見はクラブ側も映像を撮り、スタンドに詰め掛けているファンに生中継。粋なはからいをしていた。会見の様子をオフィシャルHPで生中継していたかどうかは知らないが、映像ファイルとして配信している。(
【マイクを握りファンに挨拶をするホアキン】
ファンは「19時より入団発表」とあるので、当然ながら19時前には到着している。よって、会見後、スタジアムに出る時には既に20時近く。1時間近くも待たされるとさすがのスペイン人も黙ってはいない。(人を待たすのは得意なくせに、待つのは苦手なようだ…)
入団会見の最後の方はスタンドから猛烈なブーイングが鳴り始め、広報担当の落ち着きもなくなる。慌てて、「もう最後の質問だ」と結構あっさりと質問をシャットアウト。多くの記者が、「俺にも質問させろよ」と思っていたようだ…(笑)
いよいよスタジアムにユニフォーム姿を披露したホアキンだが、本当に「すごい」の一言。バレンシアの歴史に名をつらねている、“ロマーリオ”や“アイマール”の入団発表ですらこんな状況ではなかったそうだ。長年バレンシアの番記者を務めている人間も口を揃えて、「初めての光景だ」と驚きつつ感激していた…
なんせ、メインスタンドが本当に一杯。2階席やゴール裏にまで人が群がっているではないか… 皆が「インクレイブレ…(信じられない)」を連発…
スタジアム内では、ホアキンにマイクが渡された。
入団発表でマイク片手にご挨拶なんて、これまた初めての経験。
ホアキンが何かを話そうとするたびに、「ホアキン、ホアキン」とコールが続き、感動したホアキンが思わず涙を浮かべるシーンもあった。
午前にはベティスの退団会見で悲しみの涙を見せたホアキンが、午後にはバレンシアで嬉し涙。彼にとってこの日は一生忘れることのできない1日になったであろう。
この日は、夜9時にスペイン代表がマドリードにあるサッカー協会の施設に集合し、合宿をスタートさせたが、さすがにホアキンは遅刻。(当然、協会の許可は下りていた)
入団発表が終わっても、いくつかのメディア、特にスポンサーである『カナル・ノウ』(TV局)、『ラジオ・ノウ』(ラジオ局)はガッツりインタビューを撮っていた。
そのホアキン、開幕戦のバレンシア対ベティス戦を複雑な気持ちで観戦していたそうだ。
「ベティスがバレンシアに勝ってくれたら、(ロペラ氏が)バレンシアへの移籍を容易にしてくれるかもしれないという期待があったからね…」
とベティスを陰ながら応援していたことをぶっちゃけていた。確かに一理ある。
「ただ、バレンシアが勝っちゃったからね…」
と苦笑いで答えていたが、試合後の本音は、「やばいよ、バレンシア勝っちゃったよ、俺どうなるのよ」という気分だったのだろう。ましてや、試合直後にロペラ氏から呼び出しをくらっている。校内放送で職員室に呼び出される時の気分以上に嫌な“予感”があったことだろう。。。
背番号は、カルボーニがつけていた『15』に決定。
ホアキンはバレンシアで新たなスタートを切った。
【バレンシア入りが決まったホアキン】
バレンシアがクラブ史上最高額の2500万ユーロ(約37億円)でベティスよりスペイン代表MFホアキンを獲得した。
と、そんなニュースは既に誰もがご存知だろう。そこで、今回のバレンシア、ホアキン移籍の舞台裏を少しお話しよう。
今回のホアキンの移籍は彼自身が記者会見の席で「バレンシアからオファーがある」と爆弾発言をしたことに端を発している。
「1500万ユーロ+レゲイロ」
とオファーの具体的な内容まで明かしてしまったホアキンの発言内容には個人的に疑問を感じているが、それにより移籍がスピードアップしたのも事実。
【代表合宿にてホアキンを見つめるベティスファン】
ベティス側はホアキン放出を決断することになる。本人が「ベティスを出たい」と記者会見の席で発言してしまった以上、クラブに気持ちがない選手を新シーズンに使うことはできないという判断からだ。
昨シーズン開幕前、チェルシーから3000万ユーロともいわれるオファーを拒否し、いつも通りベティスへ残留した”ホアキン移籍の噂”が今年は現実味を帯び、具体的になった形だ。
スペイン国内のメディアの論調も、「ベティスを出ることは間違いなし」「ただ、バレンシアかどうかはまだわからない。オファー次第」というもので一貫していた。
当初、バレンシアからのオファーはバレンシア関係者、バレンシアの新聞記者の話しをまとめると、「1300万ユーロ+レゲイロ」というもので、ホアキンが発言した1500万ユーロではなかったようだ。
ただし、そこから怖ろしいまでの値上がりが起こる。数週間で結果的には1000万ユーロの値上がり、ハイパーインフレだ。その背後にはこういうことがあった。
【ベティコの“ニーニョ”もホアキン移籍を悲しんでいるのだろうか】


