2007年01月18日
馬券購入者への利益還元・その1
先週は風邪を引いてしまい、さらに仕事もいろいろ重なって更新できませんでした。お詫びします。代わりと言ってはなんですが、来週中にあと2回更新したいと思っています。よろしくお願いします。なお、今週は19日(金)夜にグリーンチャンネル「明日のレース分析」、20日(土)夜にスカパー!フジテレビ739「競馬予想TV!」出演でございます。よろしければご覧くださいませ。そのうえで、馬券のお役に立てたら幸いです。 さて、今週からは昨年の「IT競馬10大ニュース」(個人的独断による)を元に、昨今の競馬ニューディアの話題についてさらに深く言及していきたいと思っています。 ということで、まずは1位の「購入者への利益還元」について。筆者はかなり昔から疑問だったのですが、競馬、少なくとも日本の競馬では、高額購入者へのサービスがほとんど行われていませんでした。最盛期に比べ減少してきたとはいえ、いまだに3兆円(注・JRAのみ)を売り上げる巨大産業。単純計算で粗利7500億円が入るにもかかわらず、馬券購入者への利益還元がほとんどないわけです。 単純には比べられませんが、ラスベガスのカジノでは、「コンプ」と呼ばれる大口購入者への利益還元がごく当たり前に行われています。チップの使用額や負け額に応じて、飲み物のサービス、食事の無料券、ホテルの割引や部屋のグレードアップなどが受けられるというものです。 ここまでいかなくとも、航空会社が行っているいわゆる「マイル」(マイレージ)サービスのように、使用した金額に応じてさまざまな特典が受けられるサービスは、もはや社会に完全に定着しています。ネットショッピングでも、楽天市場やYAHOO!ショッピングでポイントが貯まります。クレジットカードもしかりですね。 では、なぜ馬券でそれができないのか…という疑問が生じるのは当然のこと。特に、毎週ドカンと大きな額をつぎ込んでいるギャンブラーほど、そう思っているのではないでしょうか。毎週毎週多くのレースを買って、毎年競馬場の柱一本分ぐらい寄付してるんだから、たとえば競馬場の指定席券ぐらいもらえてもいいんじゃないか? 馬券的な貢献度から言えば、馬主と同じ待遇とは言わなくても、それに準ずる待遇があってもしかるべきでは…などなど。 日本の競馬は刑法の特例として開催が認められている公営ギャンブル。実際に航空会社のマイレージなどと全く同じシステムを作るには、さまざまな障害があるだろうと思います。本当に馬券でそんなことができるかどうかは、筆者も調べていません。ただ、それについてここで論じているスペースはありませんし、そういうブログでもないので、ここは独断で「ポイントシステムは導入可能」という仮説を設定。これに基づいて先に進みましょう。 昨年、JRAは「GET THE WINキャンペーン」「ラインアタックキャンペーン」という2つのIPATユーザーへ向けての利益還元キャンペーンを展開しました。これが画期的だったのは、いずれも「馬券を買えば買うほど、高額な賞品をゲットできるチャンスが増える」こと。つまり、高額購入者によりチャンスがあるキャンペーンだったのです。 具体的には、あくまでも抽選による賞品のプレゼントであり、一定の基準をクリアすれば必ずサービスが受けられるコンプやマイレージとは異なります。しかし、ついに「馬券を買えば買うほどいろんなものがもらえるチャンスのある」キャンペーンが登場してきた。そのことだけでも、非常に有意義だったと言えるのではないでしょうか。 基本的にIPATは、JRAが各ユーザーの購入額を把握可能なシステムです。いまは個人情報保護法案などがありますが、キャンペーンは登録制であり、登録した人に限ってはこの情報を閲覧してもいいという許可を取っています。したがって、IPATユーザー限定にすれば、誰がどのレースをいくら購入したのかがわかり、非常に公平に利益還元を行えます。JRAが、たとえば今後コンプやマイレージのようなシステムを本格導入するかどうかは不明ですが、その布石としてIPATに目をつけたのは非常に正しいのではないかと思います。 さて、今後、本格導入があるとすると、問題は競馬場やウインズで馬券を購入する人たちが不公平にならないようにどうするかですね。スーパーの「お買い物カード」のような会員証を発行し、それを先に通してから馬券を買うとポイントが貯まる…というようなシステムが考えられます。しかし、馬券の自動販売機が普及した現在、購入時にさらにひと手間加えることで購入時間が増大しないか、果たしてどのくらいの人数がポイントを貯めたいと思うか、あるいは魅力的に思わせるための特典とは何か、会員証のセキュリティは…など、やはり考えるべき問題は山積しています。ただし、今後が非常に楽しみなテーマではあります。 おっと、個別のキャンペーンの内容や、賞品に関することを書く前に時間がなくなってしまいました。続きは次回!
posted by ichi |15:55 |
IPAT |
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