2008年05月28日

【日本VSパラグアイ】ポゼッションとダイレクトの狭間で。

正直、スタメンを見たときには目を疑いました。


俊輔、遠藤、憲剛。3人のパサーの起用。いきなりポゼッションサッカーに切り替えたわけではないでしょうが、明らかに今までの狙いとは違うメンバー構成。チーム作りの期間が短い中で、いったいどういうつもりなんだろう、と思っていたのですが、試合後の岡ちゃんの会見で、意図ははっきりと明示されました。



以下、スポナビコメントより抜粋。



「今日のメンバーだと、こうなる危険性は十分あるだろうと。ただ、一度やってみないと分からないということでトライしました。その中で見えてきたことがあったので、自分としては良かったです。」


「後半、松井が入ったことで、彼の(前線への)運動量が出たことでポゼッションは減りましたけれど、いい面が出ました。正直言うと、その両方が出ればと欲張りに思っています。」




コートジボワール戦で、プレスがはまった時間帯以外では自分たちでボールを運べないという現象がありました。岡ちゃん的にもそこには危機感を抱いていたと言うことなのだと思います。なので、ボールを繋げる選手でどれだけ前線への推進力を生かしたプレーが出来るのか、ということを見たかったという意図だった模様。


ここはオシムもかなり考えていたポイントですよね。アジアカップでポゼッションは出来た。ではその先はどうするのか?ということでアテネ世代の、アタッカータイプの代表選手がメンバーに加わって来ました。ただし、そういうタイプを増やしすぎるとボールをもてなくなってしまうという懸念があるため、そういうタイプの同時期用に関しては、オシムは慎重だったように思います。

岡ちゃんは逆で、アタッカータイプの選手を初めから多く起用し、縦に速いサッカーをダイレクト志向のサッカーを狙っています。ただし、そうすると相手から高い位置でボールを奪えている限りはいいのですが、そうでない時間帯では、マイボールを敵陣深くに運べずに安易に失ってしまい、試合の主導権を握れない。



ただし、二人ともスタート地点は違ったとしても、目指すところは大きくはありません。過度にポゼッションによらず、過度にダイレクトサッカーにも寄らない。それなりに落としどころが見えかけてきていたのがオシムジャパンであり、今ちょうどその落としどころを探っているのが岡ちゃんだ、ということが言えると思います。


すこし、試合を振り返りたいと思います。





■主導権を握った前半。


コートジボワール戦と同様、前半の20分過ぎぐらいまでは日本が主導権を握る。ただし、高い位置のプレスでボールを奪い、そこからのスピーディな展開を見せた前戦と違い、このの試合は自陣からのビルドアップが目立った。

もちろんパラグアイのファーストディフェンスが上手く行っていなかったこともあるが、やはりこのメンバーだとパスが回る。単に横パスを回しているだけでなく、上手くクサビも入っている。人によっては「攻めあぐねている」というように感じた人も居るかもしれないが、そこは相手のことを忘れている。パラグアイは守備の文化がある。やはり各人の守備意識が高いし、「ここ」という場面での寄せも速い。それでもしっかりしたパスワークからチャンスを作っているのだから、ここは評価してもいいと思う。


問題をあえて上げるなら2点。


・サイドが機能していない→サイドチェンジが無い


サイドアタックがイマイチ機能していなかった。ポゼッションの中で上手くサイドで基点を作れて居なかったので、サイドに人を寄せることがあまり出来ていなかったし、それが故にオシムジャパンでよく見られたようなサイドチェンジがあまり見られなかった。

注目の長友が、前の試合よりもインパクトがあるプレーが少なかったのはそういう面もあるだろう。他の選手よりも切り替え・走力ともに優れているが故に、速攻時には非常に目立つが、ポゼッションに上手く絡むという意味では物足りない。コンビネーションが高まれば解決する問題かもしれないけれど。


・山瀬が絡めない


この布陣で言うならば、よりゴールに近いところでプレーしなければいけないのは当然山瀬である。PAに近いところで得意のミドルシュートやドリブル突破など、決定的な仕事をしなければならないし、ゴール前にも積極的に飛び込まなくてはならない。

しかし、山瀬は半分ぐらい消えていた。それだけではく、不必要なエリアで不用意にターンを使用としてボールを奪われたりなどするシーンも目立っていた。岡田ジャパンでは持ち前の得点能力を発揮していた山瀬だが、今までも試合を通じて言うと、ボールを失うケースが多かった選手。最近は悪い面ばかりが前に出てしまっているように思う。



徐々にパラグアイのファーストディフェンスが修正され始めると、上手く前線にボールをつなげなくなり、ロングボールが増え、日本は次第にリズムを失っていく。ちょっとヤバイかな、という雰囲気が漂ったが、そこは俊輔が下がってボールをさばいたりしながら凌ぐ。今日の俊輔は中盤の軸としてしっかり働いていると言える。



■印象深い俊輔の発言


「後半の交代によって、前の推進力が出てきた」とは岡ちゃんの言だが、個人的にははあまりポジティブな評価が出来ないように思う。テストモードとは言え、交代する選手を入れるたびにパスワークの質が落ちて言っている。

後半も半ばを過ぎるとパラグアイも徐々に動きが落ちてきてスペースが出来始めてきたのだが、そこで効果的なプレーが出来ていたのかというとちょっと疑わしい。


上で上げた山瀬もそうだが、松井にしても大久保にしても、自分のやりたいプレーをしている、という印象。たしかに前に行くプレーやドリブル突破、シュート力などは彼らの持ち味であるのは確かで、それを出すこと自体は悪いわけではないのだが、相手が嫌がるようなプレーが出来ているかというとそうではない、と思う。


試合後の俊輔のコメントは非常に印象深い。


「いきなりドリブル突破を始めて、そこで終わっちゃったら意味がない。意思の疎通というか、ちょっと動くだけで簡単にフリーになれるから。試合前に言ったり、時間がないから、やりながら合わしていかないと。それに個人の技術がついていけばいい。」


俊輔も、数年前まではそういうプレーをしていたと思う。決定的なパスを出すのがプレーの優先順位として一番高く、それが故に俊輔にボールが入ると、流れが停滞してしまうこともあった。でも、俊輔も変ってきている。チームのために貢献するプレーをしているし、今は俊輔が入ることでボールが回る。遠藤もそう。彼がやるべきプレーかどうかは分からないが、必死に走ってボールを引き出そうとしている。


山瀬、松井、大久保といったアタッカー陣が上手くポゼッションサッカーにかみ合えば、日本代表は明らかにレベルアップすると個人的には思っている。ただし、それには彼らの意識改革が必要だと思う。俊輔や遠藤のように、彼らが意識を変えてくれれば、岡ちゃんもなんにも苦労することもあるまい。

ただ、短期間でそういうことは起きないだろう。事実、彼らのコメントからすると、そういう反省を感じているようには思えない。つまり、ポゼッションサッカーとダイレクトサッカーの落としどころを探して、岡ちゃんの選手マネージメントの能力が問われて来ると思われる。






散々「谷間の世代」と言われた選手たちも、今はA代表の中心。それだけでなく、決定的な仕事が出来る選手としてサポーターの期待を集めるような存在になって来ています。

だからこそ、今の状況は物足りない。彼らが出て来るとガチャガチャしたサッカーになってしまう、という状況ではアテネの予選のときと変らなくなってしまいます。再びあんな不名誉なレッテルを貼られることの無い様、頑張って行って欲しいと思って居ます。


※山瀬のくだりで文書に切れがあったので追記しました。

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2008年05月26日

【日本VSコートジボワール】ブラックパワーは世界を制するか?

なかなか試合が多くてまとめ切れませんが、とりあえずA代表戦から。


しかし、この試合絡みで個人的に一番面白かったのはコートジボアール監督の会見内容ですね。




まず、スタートはよくなかった。1人の選手が(試合後)言っていたのだが、後半に疲れが出るのは嫌だったので、開始時はゆっくりやろうと考えていたようだ。こういう場合にどうすべきかは、哲学者でない限り分からない。


 私は6日前からチームの指揮を執っているが、半分の選手は一度も見たことのない選手ばかりだ。今回来ていない選手の中には、故障者もいるが、招集をかけても応じなかった選手が2、3人いる。そういう選手に、今後何らかの制裁を加えようと思う。そしてこのチームには、規律と秩序を与えていきたい。ただ、遠く離れた日本で試合をするということで、招集されても応じられなかった選手もいたようだ。しかし、私としてはそういったことは受け入れられないし、断固として対処していこうと思う。


いずれにしても、ありとあらゆることを考えても、代表チームでこういう(選手が招集を拒否する)ことがあってはならない。私としては、いくつかのことを変えていかないといけないと思う。しかし、もしコートジボワールの代表を変えられなかったら、私は辞任するしかないだろう。スポナビ会見よりコメント骨子の抜粋)







「いずれはブラックパワーが世界を制する」


と、僕が積極的にサッカーの試合を観戦するようになってからはずーっと言われ続けています。圧倒的なフィジカルとボールテクニックを持ったアフリカの選手たちに、ヨーロッパの戦術・ディシプリンが加われば適うものはないだろう、という世界の印象です。


ある意味ではこれは既に成し遂げられているのかもしれませんね。クラブチームに関して言うならば、いまや黒人選手の存在はトップレベルのクラブではなくてはならないものです。特にフィジカルプレーが要求されるポジション(センターFWやディフェンス等)では、黒人選手の優位性というのはかなりのものであると言えます。


しかし、「世界を制する」という言葉は、少なくとも当時は「ワールドカップを制する」という意味だったわけです。ナショナルチームとしてのアフリカンパワーは、当時の期待ほど成果を出しているとは言えません。


アトランタ、シドニーとオリンピックでアフリカ勢がメダルを取るたびに「次こそは!」という気運が高まりつつも、結局ワールドカップではベスト8の壁を超えられず、という結果に終わっています。


上のコートジボワール監督のコメントには、そういうアフリカのナショナルチームの現状を表す要素が多分に含まれていると言えるでしょう。


90年大会 カメルーン
94年大会 ナイジェリア
98年大会 ナイジェリア
02年大会 セネガル
06年大会 ガーナ


多分、上記が各大会での決勝トーナメント進出チームです。

なんというか、ここ数大会のワールドカップを見ていると、アフリカの中での活躍チームがとにかくバラバラ、という印象です。(06年はガーナが決勝進出していますが、ベストチームは死のグループに入ったコートジボワールだったと思われます。)


4年ごとの大会でアフリカのどこかのチームが活躍→選手がこぞってヨーロッパのトップリーグに移籍→力関係で、代表戦に選手が呼べない→チーム力低下


というのがアフリカチームにありがちなサイクルなのですが、この真っ只中にいるのがコートジボワールという感じがします。もちろん、毎度出場給で揉めてチームにまとまりが無いとか、ヨーロッパ育ちの選手のナショナルチームに対するロイヤリティの低さとか、そういったものはあるでしょうが、特に前回大会で好成績を残したチームがなかなか継続して力を出せないという原因の一つには上記のような現象が上げられるのではないでしょうか。


アフリカで開催されるワールドカップということであれば、南アフリカ大会はアフリカ勢のさらなる台頭が見込めるチャンスだと思われますが、どこのナショナルチームも継続的な強化という点ではなかなか苦労しているようです。(それでもヨーロッパで活躍する選手が増えたことで、主力が居なくてもあれだけの力を出せるようになっているのですから恐ろしいことですが・・・)



ハリルホジッチ監督の会見を見て、ロジェ・ミラのダンスを真似していたガキの頃を思い出すと共に、ブラックパワーが世界を制するのはまだまだ先のことになりそうだな、という感想を持った試合でありました。





日本代表についても軽く。この試合の見所は僕的には一つだけ。


例のあれですよ。


「これからはオレのやり方でやる」


ってやつです。


岡ちゃん言う「オレのやり方」とは何か?というのが僕の観戦ポイントだったんですが・・・




うーん、今までと何が違うんだろう?



というのが正直な感想。



前からの間断ない無いプレス、そしてシンプルなパスワークからのショートカウンター。っていうのはあるかもしれませんが、結局バーレーン戦が特殊だっただけの話で、それ以外の試合ではオシム時代と比較した特徴として目立っていた点ですよね。強いて言うならポストプレイヤー不在。また、ボランチにプレイメイカーではなく、直進的な攻撃力を持っているタイプを選んでいるところで、それがさらに強調された側面はあるでしょうが。


リードした後、一方的に相手に支配されていたことに対して「もっとボールを回したほうがいい」という意見もありますし、それは確かに正論なのですが、選んでいる面子からしてそういうサッカーに向いてません。もっとも、交代で中村憲剛なりを入れて遠藤をフォローするような選手を増やしても良かったんじゃないかとは思いますが。矢野はまだしも香川は全然違いますよね。


ともかく岡ちゃんの路線は「プレス+ダイレクトサッカー」ということで、オシムのアジアカップのときのようにプレイメイカーを3人並べるようなことはまあ、無いでしょう。俊輔が出るとしたら順当に遠藤が外されそうな気がします。



ところで・・・


接近・連続・展開って結局どうしたんだろう?


イマイチ流行らなそうだからやめたんでしょうか。


posted by Lee |22:14 | 日本代表 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年05月23日

【U-23】ツーロン フランス戦 雑感

ツーロン2戦目を観戦。1戦目はビデオに取りましたが見ていません。


しかしこのカメラアングルは・・・



学生時代のビデオ係の思い出がよみがえるのは僕だけですか?



間違えて先輩の悪口を吹き込んでしまい、〆られました。いい思い出です。



雑感です。



・15分ぐらいまで蹴りあい。フィジカルは当然向こうが強いが、球際でバトルしてる。

・フォーメーションが良く分からん。4-3-2-1か。反町好きだな、そういうの。相変わらず。

・それにしても森本目掛けて蹴ってもなにもおこらねえだろ。

・目立っているのは岡崎と上田。上田はボールをよく触り、岡崎は走ってボールを引き出してる。身体も切れてる。

・ボールの奪い合いから右の岡崎へパス。岡崎がボディフェイクで相手の逆を取って突破しクロス。梅崎ヘッド。たぶんファーストシュートでゴール。

・徐々にボールが落ち着き始めたが、日本はつなげない。やはりビルドアップがダメ。センターバックの動かし方が悪い。自ら仕掛けて攻めにいけない。

・フランスの選手は個の力は強いが、チームとしてまとまってない。仕掛けが単発。

・でも強力なのでなんどか振り切ってシュートを撃たれる。結構危ない。

・岡崎、スライディングに行って相手と交錯して負傷。うーん、切れてたのにね。重症でないといいけど。

・なんか太ったテベスみたいなやつが登場。ユニフォームがにあわねえ。

・前半おわり。



日本の攻めは左サイドがほとんど。ボールが触れる上田、梅崎がいるので。右サイドはアオがいるが、岡崎は結構ツートップ気味に動いているので右の基点無し。サイドバックの上がり無し。敵陣内には進入しているが、高い位置での守備でセカンドボールを拾っている結果。やっぱりシュート1本。



・後半開始。


・CKのカウンターから決定的ピンチ。相手が外して助かる。


・日本は相変わらず。その代わり、中盤でセカンドボールを拾えなくなってカウンターを浴びるようになってくる。梅崎がボールに触れなくなってきて、前半のように強引に前にボールを運べない。


・カウンターから一気に突破され、マーキングのミスから超決定機も西川止める。ナイス!


・フランス、なんども決定機を迎えるがとにかく8番が決定機を外しまくる。


・ようやく日本にチャンス。左サイドを崩して上田が早いクロス。ニアで偽テベスが触るがGKセーブ。こぼれを森本プッシュ。決定機は2度目ぐらい?フランス、腹立つだろうな。


・と思っていると8番がようやく決める。CKのこぼれをワントラップボレーで突き刺すファインゴール。難しいのは入るのね。


・梅崎→本田 多分システム変更。4-2-3-1だと思う。こっちのほうが素直。


・本田が入って少しパスが回るようになってきた。が、結局展開が小さくて崩せない。


・アオ→細貝。もう眠いので寝る。


・起きたら勝ってた。



後半も同じような展開ですが、中盤で潰せずに一気にシュートにもっていかれるケースが増えた。はっきり言って負け試合に近かったと思うが、まあ良く勝った。





こっちがサブメンバーという感じでしょうし、システムもかなりぶっつけに近い。初めてやるようなやり方ですし、内容を言ってもしょうがないと思いますのでそれは割愛。

ただ、やはりカウンターになったときにはこのレベルだとフィジカルの強さで止めることができないということははっきりしてしまいましたね。さて、どうしていくのでしょうか。本来であれば、繋ぎの質を高めて行きたいところではありますが・・・

日本では否定されがちですが、守備を固めて速攻を狙うというのは十分戦略。反町も結果が欲しいならいっそ超カウンターチームでも狙ってみればいいのに、と思います。



決勝トーナメントを決めたと言う意味では本当に大きい勝利ですが、チーム強化という意味ではあまり意味が無い一戦と言えます。次は純粋にチーム力UPのテストマッチと言えるでしょうから、こっちのほうが注目かもしれませんね。


ではその他感想。


・このやり方なら、森本はもっと運動量を出さないとだめだろう。サイドに開いたり、裏を狙ったり。起点になるためにさらに動く必要がある。この日は点をとったがミスばっかり。


・エスクデロ、力強いドリブルで「おっ」と思わせるもすぐに消える。


・アオはフィジカルでガチガチやり合っていた。頼もしい。でもボールに全然触れない。あれじゃアオの意味は無い。ぶつかりで負けなくてもスピードで負けてしまうし。サイドチェンジも出来ないこんな世の中じゃ~♪。


・中村北斗の体型が駒野的なことに気が付いた。違いは顔だな。


・伊野波の使われ方からして、やはり当落線上と思われる。鈴木啓太の再現か。


・本田拓アンカーだとボールが繋がらない。清水では上手く行ってるのだろうか?


・本田圭はあいかわらずコメントが上から目線だな。まあ、やってみせてくれ。もうこれからはポジション的なフォローはできんので。


・総じて、選手たちは頑張ってる。あとはオマエの手腕やぞ、反町。

posted by Lee |19:09 | 日本代表 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年05月22日

【J2】1クール終わって

さて。サンフですが・・・。

正直、コメントすることもないんですよね。鳥栖戦、横浜FC戦と似たような試合展開で・・・。


強いて違いを見出すならば、鳥栖戦は相手の頑張りによってあの時間帯まで得点が入らなかったという感じでしたが、横浜FC戦は完全に自分たちが外しすぎているというところに問題がありました。特に寿人と洋次郎がもうちょい枠内に飛ばしてれば全然楽な試合だったでしょう。


なお、両試合ともスカパーの解説陣は「鳥栖(横浜)が上手く守っている」という言い方をしていましたが、あまりそうは思いませんでした。さすがにもうちょっと前でボールを奪わないと厳しいですし、守って凌ぐだけなら他のチームでも出来るでしょう。鳥栖はたしかに個々の選手がかなり集中力を持って守っていたとは思いますが、それでも60分過ぎぐらいからMFがDFラインに吸収され始めて、徐々にボールホルダにアタックできないようになっていましたし、横浜は後半開始から既に疲れが見えていました。


また、リードを奪った後鳥栖戦ではバタバタしてしまいましたが、そこは修正しようという意図が全体で見えましたね。良いことだと思います。


ボールを繋ぎまくって点が入りきらないという展開でイライラする方も多数いらっしゃったと思われますが、ああいう展開になるのは仕方がないです。サイドを切り崩せる選手が居ると違うんですが、残念ながらそういう選手は居ません。駒野の穴はホントにデカイ。


ともかく、J2は1クールが終了しましたので、雑感をまとめてみたいと思います。



■J2のレベルは上がったか?


前回降格時の2003年と比べると、リーグ全体のレベルは「下がっている」と思われます。J1、J2共にチーム数が増えているので当然といえば当然なのですが。

なにしろ、前回の昇格ライバルと言えば、今J1でも上位につける、川崎、新潟。そのほかにもバレーがいる大宮、松田監督率いる福岡、強力なブラジル人を要した札幌など、実力的にはそん色ないチームが複数存在していましたが、1クール対戦してみた感じとしては、少なくともこれらのチームよりも明らかに「強かった」というチームは無かったと思われます。

しかし、逆にあの頃のよりも、他のチームが攻撃的なサッカーを目指しているな、という印象はあります。以前ほど自陣に引いて、FW目掛けて蹴ってくるようなチームは少なくなっていたと感じます。コンディションが厳しくなる夏場以降に同じようなサッカーが出来るのかはわかりませんが、特にJFLから上がってきたようなチームでさえ、攻撃的な守備からボールを動かして点を狙って来る、という感じ。


やはり、今のところサンフレッチェがチーム力的には、頭2つぐらい抜けている、ということが言えると思われます。



■各チームの感想


以下は対戦時に感じた各チームについてのショートコメントです。あくまで対戦したときだけのものではあるのでご容赦を。


・C大阪

前回対戦時は粉砕したが、どちらかというとボールを支配される展開でカウンターで点を取った。このチームは守備に問題があるように思う。人を捕まえる意識が低い印象。攻撃面ではドリブラーを多く抱えており、前回はコチラが引いているので怖さは無かったが、今のサッカーで対戦した場合にはカウンター一発でやられる可能性はかなりある。対戦するという面では怖いチーム。


・仙台

今シーズンは守備の堅さで持っている模様。実際、サンフを完封したのは仙台のみ。攻撃陣でこれと行った怖い選手はいなかったのだがワンチャンスでやられた。ただし、ああいうやられ方は毎回やられるわけではない。そういう意味ではセレッソの方が怖い。


・湘南

前回対戦時は雨。割り切ったサッカーで勝利。ボールを動かしてよく走り、変化をつけられるアジエルで勝負、という感じ?主導権を握れる展開であれば、そう怖くは無いと思う。


・鳥栖


一言で言うと真面目なチーム。守備の集中力もある。大崩れはしないだろうが、破壊力にも欠ける。順位的にはこれぐらいで推移しそう。真面目なチームだけに、こじ開けるのは大変。


・横浜FC


アンデルソン。


・山形


サンフとやったときは確かシュート2本。すいませんが、印象にない。リチェーリ、豊田と揃えばカウンターに鋭さが増すので、対戦するときはちょっと怖い。


・岐阜


プレッシングチーム。前回は後半かなり押し込まれた。ただし、今の状態でやったら圧倒できると思われる。


・甲府


この順位なのか・・・。対戦したときには、去年とほとんど変らないサッカーだったので意外すぎる。やはりフィニッシャーがいないというのが難点なのかもしれない。しっかり守る形の広島とは違うので、そこが差と言えるのかも。次回対戦でどれだけこのプレスを交わせるかは楽しみ。


・草津


もう忘れた。スイマセン。アンパン松下のミドルは泣けました。


・徳島


さっくり3点入ったので、楽に進められた試合。ただ、今後守備的に凝られたらそう簡単に行くかは分からない。自分たちのサッカーのレベルを上げようとして、普通にサッカーをして来たら楽に戦える。


・愛媛


徳島と同じ。


・熊本


前から来るチーム。泰が暴れてる。相変わらずシュートは上手いねえ。ただし、ここも今のサッカーが出来れば怖くない。カウンターで怖い選手もいない。


・福岡


リティ・・・


・水戸


退場者は一人まででよろしく。





■今後の課題


シーズン開始当初は、かなり前からプレスをかけてくるチームが多く、サンフがボールキープ出来ないという展開がかなり目立ちました。そうなっていた原因は色々述べてきたので割愛しますが、ともかく、カズの復帰後は、しっかりとポゼッション出来ているが故に、主導権を握った戦いが出来るようになっています。


では、カズ復帰前とカズ復帰後のスタッツの違いを簡単に見てみましょう。

        復帰前     復帰後

得点   : 2.14             1.71 
失点   : 0.86             0.43
シュート数: 12.29            14.00 
被シュート: 10.14            7.43


復帰前には水戸戦のようなイレギュラーな試合も含まれてはいるのですが、ご容赦下さい。



注目すべきは被シュート数の減少ですね。ボールポゼッションを高めた成果が一番出ているポイントだと思われます。これぐらい相手のシュート数を抑えてしまえば、そうそう負けることはないでしょう。

問題は、シュート数は増えているのに得点が減っていること。復帰前は、相手がボールを持つケースが結構あったので、背後にスペースがあり、カウンターで攻めることがかなり出来、その分前半のうちに点を取ることが出来たからだと思うのですが、ここ数試合は相手がかなり引いているので、どうしてもボールは持てるが点が入らない、という形になってしまっています。


ボールを保持している状態で、どうやってこじ開けるか、ということが課題になってきます。当たり前すぎますが。




■どこを補強すべきか?


ダバツがサンフを離れましたので、もう1人、外国人選手を獲得することが可能になっています。単純に考えれば、DFを1人補強するのがスジ、というところでしょうが、森脇がストッパーとしてやれる目処が立って来ている今、そこに外国人選手を使うべきなのかどうかはなにか微妙な気がするのですよね。


それよりも補強が必要と思われるのはアウトサイドです。短い時間でもいいので、左右のアウトサイドをこなせるドリブラーが欲しい。手詰まりの展開になった時に、どうしても今のハンジェと服部では突破力が無さ過ぎる。CKも取れないのでセットプレーの期待も落ちてしまいます。


ただ、そこに外国人選手を使うべきかどうか、というのも微妙。レギュラーを取れる選手がいきなり入ってくるとは考えづらいですし、今のサンフのサッカーの中にマッチするかは正直疑問。


というわけで、ここには日本人選手を補強して欲しい。そして外国人選手を取るとしたら、FW。クロスに抜群に強いFWが欲しい。ユキッチはどうもそういうタイプではないので。できれば寿人が離脱したときにはワントップを張れるFW。



候補は・・・


チアゴと西山貴永だな。


うーむ、見知った顔しか思い浮かばん。

posted by Lee |19:02 | サンフレッチェ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月16日

【五輪代表】本大会に向けて・メンバー予想 その2

さて。続きです。


その1はこちら。


ベースそのものが無いので、なかなか予想が立てづらいわけですが、それでもメンバー選定の際にモロに関わってきそうなのは以下の2点だと思います。


■ベースは3バックか、4バックか?


予選では3バック、4バックを併用しながら戦ってきました。反町の好みからすれば4バックがやりたいんだと思いますが、本大会は相手が強豪ですので、相手に合わせられるような形にしてくるように思います。つまり、併用する形は変わらないでしょう。


とは言え、どちらをベースに考えるかでメンバー選考は大きく変わります。4バックであれば、サイドバックの選手をちゃんとそろえる必要がありますし、センターバックの選出も4バックの適正を考慮する必要があります。3バックが中心ならば、サイドバックタイプの選手を削っても良いでしょうが、その代わりDF陣を厚くする必要が出てきます。





■現実路線か、理想路線か。


要するにチームコンセプトです。そもそも反町ジャパンのコンセプトは予選を通じて「全然分からん」という状態ではありましたが、いわゆる「人もボールも動く」というキーワードはありますので、一応理想的な路線を「3人目の動きを重視し、機動力を生かしたポゼッション」と定義しておきます。


もちろん皆が見たいのもそういうサッカーでしょうが、今からチームを作り変える上にキーポジションにOAを入れてくるわけですから、なかなか理想的な路線を目指すのは難しい。




■ベースのやり方はどうなる?


上記の二つのポイントを踏まえて、メンバーを考えて見ます。



●現実路線


・3バック


以下はかなりカウンター狙いの極端な例ですが、


  森本 大久保

    梅崎

長友 本拓 小笠原 駒野
  (細貝)
  水本 伊野波 青直



こんな感じ。両サイドは低い位置から上がっていけるサイドバック的な選手を起用し、DF陣は跳ね返すことを最優先。5バック気味で守って、前線の速い選手たちのカウンターに掛けます。判断が早く、一発のパスで局面を変えてしまうという意味では小笠原でしょう。彼の右に出るものはいないと思っています。

また、トップ下に松井、あるいは山瀬、ないしはリベロに闘莉王を入れ、駒野を使わないという形も。ただ、内田は3バックにかなり戸惑っていましたので右サイドは細貝のほうがいいと思われます。


ストッパータイプの選手やドリブルで仕掛けるタイプの選手が多いので、下の世代の選手を中心に考えるなら、3バックをベースにするほうがいいでしょうね。


ただし、反町はFWに1人はポストプレイが巧みなタイプを置くのではないかと思います。下の世代にはあまりそういうタイプがいませんので、そうすると大久保よりも高原・前田のほうが可能性は高いかと。




サイド攻撃が強いオランダ、アメリカが居ますので4バックをベースにする可能性もあるでしょう。4バックをベースに考えるのであれば、やはり中澤が欲しいです。



・4バック


   森本 大久保

本圭        水野(梅崎)
   本拓 小笠原
  (細貝)
長友 中澤 青山 内田


4バックなら、普通に内田でもいいでしょうね。







●ポゼッション路線


・4バック



  高原 森本(李)

本田        遠藤(俊輔)

   細貝 青敏
  (青敏)

長友 中澤 青直 内田



理想路線ならやはり4バック。ボランチは運動量を重視し、前の位置にはタメを作れるタイプの選手を配置します。駒野を左に置いているのは、オシムっぽさを出しているということで特別意味はありません(笑)。また、俊輔でなく遠藤を選んでいるのは、ボランチでの起用も視野に入れているからです。


・3バック


3バックの場合、サイドバックがボールを運ばない代わりに3バックの選手がちゃんとボールを運ぶ必要が出てきます。そうなると青山直が微妙。



   高原 森本

安田   本田   水野

   青敏 遠藤

  水本 中澤 細貝


トップ下の人選が難しい限り。陽介が居れば決まりですが、梅崎、安田と並べるとイケイケすぎ。本田アウトサイドだと持ち味が出ない可能性も。ストッパーには青山直に変えて細貝を起用します。




■メンバー予想


めちゃめちゃ長い前置きが終わり(笑)、ようやくメンバー予想です。


OAを除く人選はこう。


GK

西川
林

DF
内田
長友
青山
水本


MF
細貝
梶山
本田拓
本田圭
水野
梅崎

FW
森本
李


以上で14。GKは分からん。

あとは誰をOAとして加えるかで以下の3人のうちの1人。


伊野波
安田
岡崎


OAとして有力なのは、プレイメイカー、4バックをこなせるセンターバック、キープ力と得点力があるFW。欲を言うならユーティリティ性があれば最高。


GK

西川
林

DF
内田
長友
青山
水本
安田
中澤(闘莉王)

MF
細貝
梶山
本田拓
本田圭
水野
梅崎
小笠原(遠藤)

FW
森本
李
高原(前田)


という感じでしょうか。上のメンバーのなかから安田が入っているのは4バック基本としてです。3バックなら伊野波ですかね。







まあ、個人的には



   森本 

梅崎 柏木 遠藤

  青敏 細貝

長友 中澤 青山 駒野



こんなの希望。完全に妄想です。ツッコミ禁止。



とりあえずツーロンはスカパーで放送があるということなので、注目してみて、レポを書いてみたいと思います。  

posted by Lee |19:01 | 日本代表 | コメント(7) | トラックバック(0)
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