2007年09月04日
【日本代表】欧州遠征メンバーを見て
さて、欧州遠征中の日本代表。 メンバーはなかなか論議を呼びそうなメンバーですね。 「大久保はどうした!!!」 「前田は呼ばないのか!!!」 「千葉枠復活かよ!!!」 というような声が聞こえてきそう。 「チャンスは2度ない」とか言っておきながら・・・まったく食えない爺さんですね。 人によって好みはあるでしょうが、メンバーとしてのバランスは悪くないと思います。 アジアカップの時のような「受け手不在」「ドリブラー不在」というようなメンバーではないですから。 そして、このメンバーを見るといくつか気づく点があります。 ●アジアカップのメンバーをベースに考えていること これは揺るぎのない事実のようです。守備ブロックに関しては追加メンバーは無し。闘莉王が加わり、高さの面での不安は解消されています。散々言われているサイドバックについても、追加は無し。本来は左サイドの選手が欲しいところでしょうが・・・。中田浩が呼ばれなかったのはやや意外でしたが、バックアッパーを含めて、守備ブロックは国内組みをベースに構築しようというのがオシムの考えだということがよりはっきりします。 パサータイプの選手についても追加は無し。このタイプは現状の3人(W中村+遠藤)で十分と考えているようです。おそらく、この中から2人がピッチに立つのでしょう。 アジアカップ後にチームを再編成するという考え方もあったと思いますが、土台は既に築かれた、というのがオシムの考えのようです。 要はアジアカップで内容の成果を強調していたのはポーズでも強がりでもなく、本心だということです。それに上積みを加えたい、と現在は考えているということになります。 ●豊富なアテネ組アタッカー陣 田中達、山瀬、松井。これに大久保、石川が加わればアテネ組の中心と目されたアタッカー陣が勢ぞろいすることになります。 ただ、アテネでは、こういう「二列目アタッカー」的選手が多く、ゲームをコントロール出来る選手が少なかったということがチーム作りに大きい影響を及ぼしています。最終的に山本さんは小野というコンダクターをチームに加えるということで解決を図りましたが・・・。 このチームに大久保が加わるのであれば、タイプ的に重なるこれらの選手に勝っていく必要があります。たまに見られる意見ですが、佐藤寿人や山岸あたりとの比較で落選しているわけではないです。特に山岸は見過ごされがちですが、両アウトサイドのバックアッパーとしての役割もあります。大久保はさすがにそこは厳しいですね。寿人は典型的なストライカータイプ。ファーストトップに近いところで力を発揮します。特に前を向いたときに強い大久保とは大分違います。 そういう意味では羽生とのチェンジはあるかもしれません。ただ、羽生は明らかにランニングという意味では現在の日本代表ではダントツのトップです。出し手が増える環境ならより持ち味を発揮すると僕は思いますし、攻守両面で働ける選手を選ぶか、得点力がある選手を選ぶかというのは純粋な好みの問題ですね。 上にも述べたようにアタッカー陣がある程度人数を確保できているという前提はあるので、ここは違うタイプの選手を入れるというのは間違っているとは思いません。 ちょっと話はズレましたが、中盤にパサーが多い「黄金世代」とアタッカーの多い「アテネ組」の融合というのはチームにいいバランスをもたらすと思っているということです。どちらに偏ってもよくない。それぞれ3人ずつ程度というのは悪くないバランスです。 ●まだ真意は見えないFWの選考 意外だったのは前田の落選です。抜群のテクニックでボールを収める前田が矢野か巻に取って代わるかと思いましたが・・・。 ただ、オシムがコレが「現状のベスト」と思って呼んでいるかどうかはちょっと分かりません。 ・前田の怪我を考慮した? 膝を痛めているという情報もあります。そこが考慮されたという可能性は否定できません。 ・高原が呼べる目処がついた? 発表を遅らせた要因として、高原の状態を見極めていたといううわさもあります。高原の招集に関して明言しなかったという情報もありますし、高原が確実に呼べなければ前田を呼んだかもしれません。 ・純粋に「走れる」選手を好んでいる? これもあるとは思います。巻も矢野も、ポストプレイヤーではありますが、高松・大島のような典型的ポストプレイヤーではありません。「デカくて走れる」という日本人にはなかなかない個性の持ち主。前田はカメルーン戦では随所に能力を見せたものの、ボールにかかわる機会が少なかったのも事実。そのあたりをオシムが気にしたのかもしれません。 ・他のメンバーにラストチャンスを与えた? これもないとは言えません。寿人、巻、矢野と、代表では十分な実績を残しているとはいえません。現在好調でゴールを量産しているわけでもない。しかし外さなかった。ここで結果が出なかったときには・・・というのは十分に考えられること。 まあ、もちろん上の要因もろもろひっくるめてのことなんだと思いますが、上を見ても下を見ても日本代表陣はFW不足。なんだか一時よりもその風潮が加速しているように思います。下の世代なぞ、もっと厳しいことになってしまっていますからね・・・うーむ。 FWの得点力に頼らなかったトルシエ時代のように、中盤の選手が頑張るしかないでしょう。ここは得点力のあるアテネ組アタッカー陣に期待しておきます。 そして試合に関して気になるところは・・・ 3バック⇔4バックのシフトチェンジを基本で考えているのか? それともアジアカップベースの4バックを基本で考えているのか? というのがポイントだった・・・と思うのですが阿部の離脱ということで、4バックのが濃厚な気がします。今野を阿部と同じように使うという手もあるのですが、信頼度からすると阿部に一歩劣るでしょうし。 このクラスの相手にダブルボランチをどのように組むかということも気になっていました。鈴木、阿部だとコントロールに問題が出てきてしまいます。そこは俊輔がいることでカメルーン戦よりは解消されるでしょうが、今度は受け手が減ってしまうという問題点が。 普通に4バックで組むとこうですかね。 高原(巻) 田中 松井 中村 遠藤 鈴木 駒野 加地 釣男 中澤 ベースに加えるという意味ではこう。ただし、高原がいればワントップの手段も。 高原 松井 遠藤 中村 稲本 鈴木 駒野 加地 釣男 中澤 鈴木を外すのは少し考えづらいですが、ひょっとしたら稲本をボランチに入れてくるかもしれません。鈴木がいない場合にどうするかということも試すべき段階ではあるでしょう。 高原 田中 松井 中村 遠藤 稲本 駒野 加地 釣男 中澤 稲本ワンボランチは試さないんじゃないかな、という気がします。というか個人的には反対。やっぱり彼は前に強いタイプですし、アンカー的に使うよりは攻撃参加させたほうが持ち味が出ると思いますので。 いずれにせよ、今までと違う組み合わせでアウェイの試合を戦うわけですから。いい強化になるのを期待しておきます。
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posted by Lee |17:21 |
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