2007年07月30日
【アジアカップ】運の総量は決まっていると信じたい。
最後に羽生が外したのは、あまりに象徴的だった。 オシムが信じた選手たちは、いいプレーをしても結果を出せなかった。 しかし、このチームにはあまりにツキが無い。入ってもいいはずのシュートが入らない。そして相手の決定機には川口もノーチャンスのシュートが入ってしまう。ひょっとしたらチームというか、指揮官オシムにツキが無いのかもしれない。 それに比べるとジーコのツキたるや、凄まじい。 1次予選、オマーン戦での久保のロスタイムの決勝ゴール。久保が東アジア選手権で代表に定着する前には、マリノスのロスタイムでの奇跡の完全優勝があった。あのとんでもない出来事が無ければ久保はチャンピオンシップに出場することになり、東アジア選手権には出れなかったのだ。これだけでも奇跡に近い。 シンガポール戦での藤田俊哉の勝ち越しゴール。藤田が、あの年にユトレヒトに移籍していなかったら、どうなっていたのだろう?そもそも代表選出されていたのかすら疑わしい。 まだ続く。この試合あたりから既にジーコに対して疑問の声が噴出していた。解任デモ騒動もこの頃だったと記憶している。そんな折の東欧遠征では久保・玉田のツートップが猛威を振るったわけだが、これすら高原・柳沢がベストであったら実現していたかどうかがかなり疑わしい。玉田はそもそもキャバクラ組が代表追放されたが故に選出されているし、久保にいたってはキャバクラ事件により代表追放されてから、「鈴木隆行が怪我をしているから仕方が無く」呼び戻してみたら大暴れ。この東欧遠征~インド戦の大勝の流れが無かったら、本当にジーコはどうなっていたか分からない。 そして頼みの久保が怪我で離脱したアジアカップ。結果は優勝しているが、決勝トーナメントの対戦相手はヨルダン・バーレーン・中国。今回の大会で決勝トーナメントに進んでいるチームはなんと皆無。オーストラリア、サウジアラビア、韓国とことごとく強豪国とぶつかっているオシムジャパンとの違いはいったいどういうことだろう? しかも選手たちのスーパープレーがジーコを救う。劣勢のオマーン戦での中村俊輔のファンタスティックなゴール。ヨルダンではもうだめかというところから、川口の奇跡のようなPKセーブに助けられ、バーレーン戦では中澤の魂のゴール。ありあえない試合の連発で優勝を飾ったジーコは首を免れる。メチャクチャな状態だろうが優勝したジーコを解任など出来ない。結局このままドイツまで行くことになってしまったわけだ。 こういうことを言うのは失礼かもしれないがオシムには「悲運の名将」という佇まいがあまりにも似合う。そう考えてみると、このアジアカップの敗北は「オシムらしい敗戦」と言えるかもしれない。ジーコがジーコらしく、強運でアジアカップを制したのもジーコっぽい。 いや、現役時代は、あまりジーコも強運の人とは言えなかったような気がする。現役時代のツキの無さをここで発揮したのかもしれない。俗に「運の総量は一緒」というから、あながち間違った考えとも言えまい。 とすると、2010年のワールドカップでは、オシムが今までに溜め込んだ不運の数だけ幸運が舞い込んでくるかもしれない。いや、「オシムの言葉」を読む限りは、別にホンの一部だけでも神様が天秤のバランスを取ろうとしてくれればいい結果を生んでくれるんじゃないか。 ついにカタルシスを得ることが出来なかったアジアカップを見終えて、そう思った。
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posted by Lee |01:22 |
日本代表 |
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