2007年10月02日
変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
鹿島アントラーズは、Jリーグ発足後、スタイルが一貫しているチームの一つだ。 4-4-2のボックス型のシステムとポゼッション、カバーリング重視のディフェンスライン。両サイドバックのオーバーラップとスキルフルな中盤の選手を武器にしてリーグ戦を戦う。 FWに得点力が無いのもある意味伝統といえるだろうか。鹿島から得点王を排出したことは無い。にもかかわらず9冠を達成しているのだから、これはすごいことだと思う。もちろん重要な選手やキープレイヤーこそ居るが、特定の個人頼りというチームでないことは明らかである。 もちろん就任する監督によってもスタイルの違いはある。だが、ブラジル人監督に率いられた鹿島は、その時々に応じて3バックやマンツーマンを使い分けながらも一貫したスタイルを貫いている。近年は、資金面の問題からか、人材面でレッズ、ガンバ、マリノス、といったクラブの後塵を拝することが多く、相手に合わせて戦い方を変えるスタイルが目に付くようになってきた。 日曜の広島戦では、岩政にウェズレイをマンツーマンで付かせ、寿人には青木が見て、大岩が余るという、ほとんど3バックのようなシステムを使っていた。試合がなかなか動かなかったのは、このシステムによって、広島の3-5-2とがっぷり4つのマッチアップが出来上がってしまったせいがあると思う。さらに新井場が駒野を強くケアしていたため、なかなかフリーでボールを受けられるケースが少なかった。鹿島は広島の長所を明らかに消しに来ていた。 広島はどうだったかというと、基本的には前の試合とやり方は変わらなかった。相手に合わせてやり方を変えるということもしなかった。違いは槙野が使われたことぐらいだが、これが田代の高さを警戒してのことかは分からない。それならばカズと槙野がもっとマルキーニョスと田代にマンツーマンに近い形で付いても良かったはずなので、そういう意図では無いだろう。単純にストヤノフの怪我があったからだと考えている。 ミシャが「相手に合わせたサッカーはしない」という考え方を持っているのが基本的にはあると思うが、鹿島のような「スタイル」としての強さを持っているチームに対しては、どこを押さえればという明確なポイントがないというのも要因の一つではないかと思っている。以前は小笠原への依存度が高かったチームだが、今の小笠原は完全に黒子だ。ここを潰せば・・・というような形でもない。(もちろん、いろいろやれるほど手駒がないのも事実なんだけど。) 試合は悪くなかったと思う。この時点で内容の良い悪いなどはあまり意味が無いが、それでも悪い試合をするよりマシだ。ウェズレイがますます強引なプレーをし始めているのは問題だが、もうそれは目をつぶるしかない。変わりはいないんだから。 もちろん問題点はなかったわけじゃない。中盤の飛び出しに対してマークがあいまいだった。浩司が頑張らなければならない。もうダブルボランチなわけだし、付いていかなければ成らないシーンがいくつかあった。クサビを入れられすぎているのも厳しい。ここはDFの踏ん張りどころだけど。槙野はもっと頑張れ。あれだと盛田のほうがいいとなってしまうよ。 攻撃面では、もっと出来たという思いが強い。鹿島は前の選手が前からプレッシャーを賭けていたが、DFラインはあまり高くなかったので、プレスのラインを突破してしまえば比較的フリーで持ち上がれるケースが多かったと思う。ここでサイドにフリーランニングしたり、ワンツー等で崩せばもっといい形が出来たと思う。陽介がボールに触りたがって下がりすぎだった。 鹿島は強い相手なので、ある意味結果は仕方が無い。だが磐田戦と大宮戦は決戦に近い形で臨まないと、自動降格圏内も見えてきてしまう。頑張ってくれとしか言えない。 それにしてもメンバーが変わろうが監督が変わろうが鹿島ほど「老獪」という言葉の似合うチームがあるだろうか?先制されると全く勝てる気がしない。 その鹿島と比べると、広島のスタイルというのはかなりの変化がある。 バクスター(コレクティブ、組織的 4-4-2) トムソン(堅守速攻、カウンター型 3-5-2) ヴァレリー(超攻撃型バルサスタイル 4-3-3) 小野 (バランス重視 システム色々) ペトロヴィッチ (DFラインからのポゼッション 3-5-2) さらっと書いただけでもこれだけ違いがある。一般的には「堅守速攻」というイメージが強い広島だが、ヴァレリー以降は大分違う。強化が一貫していないという考え方も出来るが、ユース出身者がチームの屋台骨を支えるようになるのはまだこれから、と考えると、今はまだ過渡期だと言える。 ミシャのやり方は広島にはあっているとは思うが、結果が付いてこない以上、つらい。広島のスタイルとは、どういう形に行き着くのかは、まだ不透明だ。
posted by Lee |12:37 |
サンフレッチェ |
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コンチネンタルとカウンター
得点王を輩出していないのに9冠という事実は気がつきませんでした、ちょっと新鮮です。確かにコレクティブというか、コンチネンタルの代表的な存在ですね。鹿島は。
さて広島ですが、もうそろそろ「脱ウェズレイ」を考えてもいいのではないでしょうか?佐藤・ウェズレイという強固な存在が、ある意味ゲームの組み立てに制限を加えているように思えます。ウェズレイで確実に2試合勝てるかもしれませんが、その裏側に1敗1分も潜んでいるような気がします(あまりに抽象的ですかね)。
私の勝手な希望を言えば、「高度なカウンターが日本一得意なクラブ」ってまだ存在してないでしょ?バレンシアみたいなイメージですね。そういう存在に一番近いのが広島なんですけど、サポ的にはご不満ですか?(笑)。
歴代監督のシステム表記もなかなか勉強になります。ところで貴殿の実力ならシステムを「4列表記」にできるのでは?4-4-2でも4-2-2-2と4-3-1-2とでは違いますもんね。是非検討をお願いします。
posted by 読裏クラブ | 2007-10-02 13:54
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
間違いなくおっしゃるとおりで、ウェズレイがいることでチームコンセプトは実践できておりません。問題は変わりがいないこと。俊介が育っていてくれれば・・・ねえ。
来期は動けるセカンドトップに近い選手を獲得すべきだと思います。例えばマルキーニョスのような。今だと寿人が下がって守備をしなければならないので持ち味が生かせなくなっています。
また、カウンターチームも日本にはありませんね。あえて言えばジェフです。ちょっといわゆる高速カウンターのチームとは違いますが、ボールを奪ってからの切り替えの速さとボールホルダを追い越す人数は日本チームでは少ないです。アマルになってから、ちょっと違う雰囲気になってきましたかもしれませんが・・・。広島の堅守速攻時代は多分に久保に頼っている部分が多かったので。FWの問題で日本人にはあまり向いていないと言えるかもしれませんね。
システム表記は・・・すいません、取り合えずだったので(笑)。補足しますと
バクスター(4-4-2 フラットに近い。コンパクトな3ライン。)
トムソン(3-4-1-2 3バックはゾーン)
ヴァレリー (4-2-1-3。本人は4-1-2-3をやりたかった模様。まさにバルサ!)
小野 (いろいろ・・・いじりすぎ。)
ペトロビッチ (3-3-2-2 アウトサイドが同時に上がる攻撃型。3バックはマンマーク色が強いものの、そのつど変更)
って感じですか。読みづらいなあ。
posted by Lee | 2007-10-02 14:49
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
無念にも赤鹿には敗れたもののメディアを通しての選手のコメント見ると…以外に悲壮感がない。のん気なのか、いやいや何度も降格争いをくぐりぬけてきた「自信」なのでしょうか(笑)
でも大丈夫っぽい感じはしますけどね。。。根拠は、何度も降格争いをくぐりぬけてきたチームのサポーターだからです(笑)。
ちなみに管理人さんのエントリーを見て思ったのは、確かに今のスタイルがあっているというのは間違いないのでしょう。ただ今のスタイルを続ける以上は、運動量やワイドな展開といった、開幕前にかなり期待されていた部分。そういう意味では、ウェズレイの存在が、、、といったところでしょうか。彼で勝った試合ももちろんありますが、いない試合のほうがそれなりに安定感があるというか。。。つまり、「ミシャかウェズレイかどちらかがチームを去らなければ来年もまた・・・」と思ってます。
人様のブログで、偉そうに、スミマセン。
最後にもうひとつ、「10月2日付けでポポビッチコーチ退団」。何を意味するのでしょう?
posted by kazu-fuji | 2007-10-02 23:50
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
自分も鹿島に得点王が居ないというのは気づきませんでした。情報どうもです(笑)
広島さんって、降格圏ギリギリじゃないでしたっけ??いい選手たくさん居るし、期待もできるチームなので頑張って欲しいです^^
posted by はにわ | 2007-10-03 00:32
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
いつも楽しく拝見させていただいてます。
鹿島戦はいい試合だったと思います。(試合後のブーイングもなかったような)本文中にあるように、試合内容を評価してる場合ではありませんが・・・。
毎試合スタジアムで観戦する私としては、後半に展開をかえる選手交代みたいなものを見てみたいです。
あと代表で名前をあげる前の柏木ってあんなに足元でもらってたかな?
posted by TT | 2007-10-03 09:12
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
いやぁ・・・ビッグアーチの横の補助競技場で草サッカーをしておりました(すごい気になりながら)。負けたっぽいのに試合終了後も選手へのコールが続いてるし、サポの方々も腹括って応援しまっせってことですかね。降格争いが毎年恒例になるのが嫌だ・・・(遠い目)。でも入れ替え戦になったら嫌でも盛り上がるんだろうなぁ・・・(不謹慎)。
ポポコーチは監督経験もあるみたいなんで、オーストリアの方で監督へのオファーでもあったんですかね?しかし、ウェズレイを切る勇気が強化部にあるんだろうか。結果出してますからね。来年のチーム編成はどうなるんだろう。
posted by カタヤマ | 2007-10-03 10:39
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
>kazu-fujiさん
ウェズレイは今期限りかな、という気もしますね。年齢的なものもありますし、彼頼りのチームじゃ厳しいですから。ミシャの去就も怪しい。指揮官変更となれば、外国人選手の補強もそちらの意向に従わなければ成らないわけですから、色々不透明です。
ポポビッチコーチの退団は・・・なんでしょうね。ヴァレリーの時みたいにどこぞから監督オファーがあったわけではないと思うんですが。
>はにわさん
降格圏ギリギリです!!!!!!!!!!!!!!!
>TTさん
結局、続けるしかないんですよ。戸田も言ってましたが、急に「守りきろう」と思ってもダメですから。マズイ面もありましたが、次は何とかしてくれると信じるしかありません。処方箋は鹿島戦に限っては特にあるとは思いませんでした。
陽介ですが、特に後半下がってくるシーンが目立ちました。おそらく後半はワンボランチで行っていたのでしょうがない面もあるとは思います。それだけに前半は1人のトップ下だったので、もっと前線に走りこんでほしかったですね。
>カタヤマさん
最近僕はサッカーしてないですねー。5号球蹴りたい!!
まあ、観客動員に関しては開き直って逆に盛り上げてもらうしかないですね。野球も終わりですし。
来年の編成は、kazu-fujiさんのコメントで書いたように、かなり不透明です。ただ、この若手育成路線に賛同しつつチームを引き受けてくれるコーチはなかなか居ないでしょうから。内部昇格か日本人で伝がある人しかないんじゃないかという気がします。
posted by Lee | 2007-10-04 13:55
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
神戸のマツダさんとか柏のイシザキさんとか、ハシェック、バクスター・・・他チームの事情を無視して書いてますが。はい。甲府のオオキさんとか・・・いや、自チームの事情も無視してますが(笑)。ミシャ監督で結果がでるのが一番ですが。はい。
posted by カタヤマ | 2007-10-04 15:31
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
ガウボン、チアゴと外国人FWを失敗してのウェズレイですから、切り辛いのは確かですよね。
posted by 通りすがり | 2007-10-06 09:32
Re:変わらぬスタイル、変わらぬ強さ。【VS鹿島戦】
返事遅くなりました。すみません。
>カタヤマさん
実は僕、松田さん結構期待してたんですけどねー。福岡をいいチームにしてましたし、クラブOBですしね。イマイチフロントとは仲良くないのかしら・・・。
>通りすがりさん
ガウボン⇒チアゴ⇒マルセロ⇒エルツェグ⇒スカチェンコ⇒ミゲル???
さかのぼればさかのぼるほど・・・
posted by Lee | 2007-10-12 12:25



