2009年05月12日

【15分間の】サンフレッチェのサッカー・攻撃編【バルセロナ】

J1も開幕してから、連戦を乗り越えてとりあえず一月。
どうも、サッカー関係者からもサンフレッチェのサッカーは広く注目を集めているようだ。

先日の千葉戦も、著名なサッカーライターが広島のサッカーを見るために多数フクアリに終結していたようだが、そこで結果が出せなかったのはまったくもって残念。挙句に「気持ちが違ったのでは?」という質問まで浴びせられているのはやるせない限りである。(これに関しては言いたいことがあるが・・・話がずれそうなのでここではやめておく。)


さて。


ここからのエントリーでは、今期の広島について、思うことをちょっとずつUPして行きたい。そのためのまずは序章ということで、まずは始めのエントリーで「広島のサッカー」とはなにか、ということをもう一度整理してみようと思う。

昨年同じようなサッカーを40試合以上も見たサンフサポの方には「なにをいまさら」という記述が多いかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。


まずは、広島の特徴である「攻撃面」について。



■緩急・長短が組み合わさるパスワーク


今年はミキッチがドリブルを仕掛けるため、スタッツ的にそうは見えないかもしれないが、J2の去年は、チームスタッツに異常な歪が見られた。ぶっちぎりに多いパス総数に加え、ドリブル数、クロス数ともJ2ではほぼ最下位である。

得点に直結しやすいこの2つの数値が少ないにもかかわらずダントツの得点数をたたき出している所以は、その徹底したパスサッカーにあることは明らかだ。


まず、組み立ては最後尾から始まる。GKがパントキックをする機会はほとんどない。必ずスローする。これをフィールドプレイヤーも予感していて、GKがボールをキャッチした瞬間に、絞っていたポジションをワイドに取り直す。大体ここでチャンスと呼んでプレスをかけてくる。ここで引っ掛けられて大ピンチを招くことも少なくないのだが、そこを繋いでハーフウェイまで一旦越えてしまえば、あとは広島の時間となる。


まずDFラインでゆったりと回す。ストヤノフと森崎カズがパス交換をし、縦パスを入れる機会をうかがう。一旦敵陣深くまでボールを運んでも、無理なプレーはせず、DFラインまでボール戻し、ゆったりとボール回しをする。

そこからこの展開からツーシャドーやワントップの佐藤寿人にクサビが入ると、一気にプレーが加速する。フォローするプレイヤーとダイレクトでパス交換をして一気にボランチのラインを突破してバイタルエリアに入る。あとはギャップを見つけるだけである。見つけたスペースには複数の人間が連動して走りこんでいる。

この基本的なパスワークにパターンに加わるのがストヤノフと青山による大きな展開である。

ストヤノフはゆっくりとボールキープしながら、人の動き出しを確認して両足から長いボールを蹴ってくる。DFラインと上手く駆け引きしている服部とミキッチとの相性は抜群で、そのロングパスから何本もビッグチャンスを生んでいる。

青山の場合は、ボールを持ってからの判断の早さとパススピードに妙味がある。とにかく持ってから縦パスを出すのが早いため、佐藤寿人との相性は抜群である。それに加えて、ワンステップでスピードがあるボールを蹴ってくるため、サイドの選手がちょっとでもアウトサイドをフリーにしていると、一気にサイドチェンジのボールが飛んでくる。

この二人の存在によって、DFラインはかなりデリケートなラインコントロールを強いられるため、広島のDFラインが余裕を持ってボールを保持したときには、うまく押し上げてプレスにはめることが出来ないのだ。

一発で裏を狙う、大きい展開からのサイドアタック、サイドを基点にしたコンビネーション、クサビのパスからの3人目の動きでの崩し。豊富な広島の攻撃パターンは、長短・緩急取り混ぜた、自在なパスワークが支えている。



■変則フォーメーションが生み出す「ギャップ」


数字で書いてしまうと、広島のフォーメーションは3-6-1。4バック全盛のこのご時勢にはあまりメジャーではないシステムである。

前線はワントップ・ツーシャドー。ツーシャドーは常に中途半端なポジションを常に取っている。サイドバックとセンターバックの間、ボランチと最終ラインの間など、マークが付きづらいところに人が居るというのが、このツーシャドーの妙味であるのだが、広島の場合には同じシステムを使うマリノスやセレッソと違う点があり、それが「ギャップ」を生み出す大きな要因となっている。それはアウトサイドの位置取りである。


これはスタジアムで見れば分かるのだが、広島の両アウトサイドは、DFラインがプレッシャーを受けていない状態では、ものすごく高い位置に張り出している。シャドーの位置を追い越して、ほとんどFWと同じラインに居ることも多い。彼らをどう見るのか、ということは、1つ広島と戦う上でのカギになる。

4バックの場合、大体ボールサイドと逆サイドのサイドバックは中に絞っているものである。ここで、スルスルと上がってきたWBが張り出し、ここにストヤノフや青山から高精度のサイドチェンジパスが飛んで来て、高い位置で基点を作られてしまう。

これを嫌がってサイドバックが外をケアしようとすると、中途半端な位置にいるツーシャドーへのマークが曖昧になってしまう。ワントップの寿人を1人がケアしているが、ツーシャドーが高いエリアに入り込んでしまった場合にはDFラインが数的同数になってしまうので厄介だ。

これを意識すると、中盤のラインを保てなくなる。良く広島の試合を見ていると、相手のボランチのラインがDFラインに近くなりすぎてしまうケースが良く見受けられるが、これはまさにサイドバックがアウトサイドに引っ張られてしまい、ツーシャドーの動きをボランチがケアしようとして、6バック化してしまうという現象である。

こうなるとやりたい放題である。生まれた広大な中盤のスペースに、槙野・森脇・ストヤノフがオーバーラップしてきてフィニッシュに絡んでくる。

良く、「森崎カズがDFラインに入ってくる変則4バック」が広島のシステム面の特徴として挙げられているが、確かに変則4バックは相手のフォアプレスを簡単にいなし、血気盛んな両ストッパーのオーバーラップを生み出すシステムとして優れているものの、直接的な崩しに関わるものではない。安定したポゼッションには寄与しているが、より直接的な崩しに繋がっているのは、中途半端なポジションを取り続けるウィングバックとツーシャドーの動きにある、と個人的には思っている。



続く。


っていうか寝よ・・・。

posted by Lee |04:55 | サンフレッチェ | コメント(2) | トラックバック(0)
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【15分間の】サンフレッチェのサッカー・攻撃編【バルセロナ】

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お久しぶりです。読裏です。毎日とはいかないまでも、いつも時々ポチリしては、ここの更新をチェックしてたんですが、おお!久しぶりに更新されているではないですか!と、言うことで挨拶代わりにコメントさせていただきます。今年の広島、いろんなところで評判になっているわけで、「これはシーズン当初から解ってたことやんけ!?」と、貴殿と悦びを共にできると思っていたのですが、いかんせん、仕事の忙しさがその悦びの表明(更新)の誘惑よりも勝っているんですかね?Jも1/3が終わろうとしています。また広島ネタ、ナビスコネタ、代表ネタなど、気が向いたらエントリーお願いしますね。お待ちしております。(僕、昔からここのファンなもんで・・・(^^;)

posted by 読裏クラブ | 2009-05-18 00:08

【15分間の】サンフレッチェのサッカー・攻撃編【バルセロナ】

コメント投稿者ID :

どうもです。ブログはいつも見させていただいてますよ~。

つい更新しようとすると力が入ってしまうので、なかなか短時間でまとめられないんですよね。書きたいことは山ほどあれど・・・。まあ、このご時勢、忙しいことを感謝しておくことにします。

ぼちぼち更新してまいりますので、またよろしくお願いします。

posted by Lee | 2009-05-27 01:54

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