赤の血潮と、青の魂

宮間あや退団問題に見る、日本サッカー界の指導者不足

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なでしこリーグ岡山湯郷の宮間あやと他3選手が、 53歳の監督代表とと指導法を巡って意見が合わなかったこと、 監督が若手への切り替えを推し進めたともあり、 人格を否定される言葉を受けて退団する意向というニュースが 7月に各メディアに出ていました。 監督代行の解任、70歳の会長兼GMが辞任して、 宮間は残留、他3選手は退団となり事態は収束しました。

誰が悪かったと責任を追及するのは別の人に任せて、 この問題は女子サッカーの指導者不足が根本の原因ではと思っています。

一部週刊誌で見た情報なので発言の真偽は不明ですが、 女子サッカーへのリスペクトに欠けた発言や、 宮間がいるから他の選手と上手くいかないなどの発言があったとありました。 GMが関係修復をするため監督代行と話すと、 「選手は監督のいうことを聞けばいい」 と取れる趣旨の発言をしたと、あくまで週刊誌に書いていました。

53歳の監督代表の指導歴を見ましたが、女子サッカーの指導もしていて、 Jクラブのトップ・育成コーチや強化部長、JFLの監督と立派な物でした。

仮にこの報道が事実なら、監督代行は”俺が女子サッカーの指導をしてやってるんだ 黙っていうことを聞け”と強権的に接して、今時育成年代でも通用しない方法論を 振りかざしたのでしょうか。 監督代行は現役時代こういった強権的な指導しか受けてこなかったか、 昔はそれで通用したと言えなくもないです。

でも、宮間はワールドカップやオリンピックで世界を肌感覚で知っている選手。 その感覚が理解できる、宮間を納得させる練習メニュー・戦術を提示できる指導者が どれだけ女子サッカー界にいるのか?となると、この問題は起こるべくして起きたといえます。

男子サッカーも選手のレベルは上がってきた。 指導者もようやく世界レベルを経験した人材が増えてきた。 フロント従事者は、クラブ数に比べてプロが足りていない現状です。 男性指導者もトップカテゴリから優秀な人材が埋まり、 アマチュアトップに人材が集まり、それから女子サッカーの指導者になる流れ。

なでしこのワールドカップ優勝が2011年で、それらを経験した選手が指導者を目指し、 ライセンスを取得するのに数年かかります。 2011年以前の女性指導者の就職先、ライセンスを取るまでの経済基盤を考えると、 女子サッカーの指導者を増やすには越えなくてはいけないハードルがあるのではと思います。

ひとつのアイディアとしては、引退した澤穂希の女子サッカー普及アンバサダーの就任。 育児は大変なことは重々承知していますが、お金を集められるネームバリューがあるのは 彼女をおいて他にはいません。 人脈とスポンサーを募り、女性で指導者になりたい人への金銭面を含めてのサポートと、 コーチを探す現場と、指導したい女性を繋ぐパイプになる。 選手への投資だけでなく、指導者への投資も必要です。

選手が世界に出ていく時代です。 指導者のレベルがそれに追いついてないと、同じ悲劇はまた起こります。 それと選手と監督の意見が対立することはよくある話です。 フロントの仕事はどちらかの味方になることではなく、 互いの関係が壊れないように調整する事です。 70歳で会長兼GMって働かせすぎにも感じます。 フロント従事者の人材確保も女子サッカーでは難しいのかなと感じる報道でした。



なでしこ元主将・宮間あや 監督代行から浴びせられた人格否定の言葉

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記事カテゴリ:
サッカー代表
タグ:
女子サッカー

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宮間あや退団問題に見る、日本サッカー界の指導者不足

salazarさん貴重なご意見ありがとうございます。

この記事はどっちらに非があったか判定をする意図はないです。
それと監督代行も癖が強い性格みたいで、両者の個性が
ぶつかり合った結果の騒動だと思っています。

男子サッカーでも、2000年にグランパスの清商トリオ解雇事件がありました。
これも自己主張が強い望月・大岩・平野と監督・フロントの間の確執が起こり
サポーター置き去りで選手が悪者にされ解雇されました。
最近、男子サッカーでは、茶番劇が表面化しない様に、フロントが間に入り
メディアコントロールするなど、フロントの成長が見えます。

女子サッカーは選手が成長しているけど、それに指導者・フロントの意識が追いつかない。
この騒動は女子サッカーの成長痛なのでは考えています。

宮間あや退団問題に見る、日本サッカー界の指導者不足

この件については公表されている情報が少なくて判断が難しいですね。本当に指導者側に非があったのか、選手側の言い分だけを鵜呑みにするのも危険だと思います。特に今回騒動の中心になった選手の評判を聞いていると、問題児とまでは言いませんがかなり癖の強い性格の方みたいなので。

それよりも感じたのは、日本の女子サッカーはまだまだ「プロ」にはなりきれてないんだなってことかな。監督と選手の関係がギクシャクすることなんて男子サッカーでもしょっちゅうありますが、スター選手の意向で監督やクラブ役員が辞めさせられるなんて茶番劇はまず起こらないでしょう。大人の話し合いをして表向きにだけでも穏便に事態を収拾するのが普通です。

「なでしこジャパン」ブランド依存が顕著なあまり、選手の発言力が強くなりすぎてしまった、今の女子サッカーの歪な状況が今回の騒動の根底にはあって。代表でも監督に対しリスペクトを欠いた言動をする選手がいた、みたいなことが話題になっていましたよね。選手の幼稚園児体質とそれに振り回される周囲のぬるま湯体制を改善しない限り、女子サッカーが男子と同じようにプロスポーツとして認められる日はまだまだ先かなと思います。

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