赤の血潮と、青の魂

呂比須の「なぜグランパスが勝てないのかがわかった。サッカーを知らない人がフロントにいる」発言から16年、変わらぬ体質。

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「戦力が整いながら、なぜグランパスが勝てないのかがわかった。 サッカーを知らない人がフロントにいる」2000年:呂比須ワグナー

「今のグランパスを仕切っている人たちが何を考えているのかと思いながら、 この何日かを過ごしてきた。どこに向かって走っているのか、本当に誰もが 分からないまま、この状況が続いている。“また同じ失敗を繰り返すのかな” と、しみじみ感じてます」2016年:闘莉王

15年以上の月日が経ち、同じブラジルから日本に帰化した両選手が、退団する 際に同じような趣旨の発言をする。 ちゃんと発言している人、チームのことを思って発言している人に限って飛ば される。言う人は戦力であるかどうかは関係なく、どんどん切られていく。

「もっと早く見切りをつけ、監督交代をしていれば」という意見は正しいが、 本質ではない。小倉を監督に据える組織が、正しい監督交代のタイミングを 図れるはずはないのだ。(web Sportiva:小宮良之)

小宮氏のコラム内の一言は、グランパスの低迷を端的に説明していますね。
グランパスのフロントが異常なことは、清商トリオをシーズン途中に解雇した 事例からも見える様に、クラブに物を言う選手を追い出してきた歴史があります。 ジョアン・カルロスと大岩・望月・平野が対立したのも2000年でしたね。

「ジョアンを招聘したのは小宮好雄で、彼を更迭すると、氏は自身の失敗を認めることに なる。だから、ジョアンが仕事をしやすい環境を作った。3人はスケープゴートにされた」 と語られた記事を見たことがあります。

今回の降格で、トヨタ出向組の佐々木副会長と、中林専務は退任しますが、 新任する社長が、同じ轍を踏まないとも限りません。 本来であれば、新社長の職分はトヨタや愛知財界とのパイプを活用して、グランパスの 発展をバックアップすること。 門外漢の現場は、プロのGMに一任してピッチ上の結果で成果を判断する。 こうした役割分担をできるチームは発展して、素人が責任問題を恐れて、現場に介入する クラブは衰退する。 こうした体質があるからこそ、ベンゲル元監督の下で一時代を築いた元マネジャーが、 裏で暗躍をする隙を与えてしまったのでしょう。
元マネジャーについては、 グランパス、監督休養の茶番劇 『グランパス』子会社化でトヨタの現場介入が悪化!?強化責任者不在での監督探し で触れていますが、11/8の中スポでも取り上げられています。

元マネージャーは2011年のACLで、制限エリアに入るために必要なIDパスが自分に 割り当てられなかったので、カラーコピーで偽造。 韓国でマッチコミッショナーに見つかり、つまみ出される。 表ざたになるとルール違反で、ACLの出場権をはく奪される恐れがあるので、クラブは 隠蔽します。

おそらく、こうした行動が問題視され、久米GM(当時)は営業部に元マネージャー飛ばす。 久米GMの権限はフロントスタッフを解雇するほどはなく、配置換えが限界なのでしょう。 でも、しぶとい元マネージャーは、トヨタから出向してきた中林専務に取り入り、 小倉隆史をGM補佐に連れてきて、統括部への返り咲きを果たすのです。

小宮前社長や、中林専務のように、サッカーの知識も現場も知らない出向組が、 現場に介入する時に重宝するのが、元マネージャーの様な存在です。 久米GMは現場にいることが多い(豊田の事務所)ので、名古屋市内の事務所にいる トヨタ出向組の傍で、元マネジャーはグランパスの情報を、自分に都合の良くなる ように、レクチャーしていたのではないかと推測します。 相互の利益のために暗躍して、現場を混乱させた結果の降格ではないでしょうか。
元マネージャーは、ベンゲル時代からなので20年以上、グランパスに関わっています。 おそらくスタッフでは最古参の部類に入ると思われます。 その間に、ベンゲルやピクシーら著名人と連絡が取れる間柄になり、トヨタの取締役に サッカーをレクチャーして、ベンゲルとの仲介役になる。 こうした環境で、元マネージャーは自身の存在を、実像以上に大きく感じる様に なったのかもしれません。

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グランパス 2016
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この記事へのコメントコメント一覧

呂比須の「なぜグランパスが勝てないのかがわかった。サッカーを知らない人がフロントにいる」発言から16年、変わらぬ体質。

mostovoi2さんコメントありがとうございます。

闘莉王を獲得して、優勝に貢献した久米一正社長は
責任を取って退任されましたから…
どこまでが、誰の功績かを分けるのは難しいですね。

フロントに問題があるのはジェフ千葉と同じです。
グランパスもジェフ千葉も、責任の所在が曖昧な組織体系。
意思決定がどこで行われているか見えない部分がある。
そこにフィーチャーしてみてもいいんじゃないでしょうか。

呂比須の「なぜグランパスが勝てないのかがわかった。サッカーを知らない人がフロントにいる」発言から16年、変わらぬ体質。

うーん、フロントの功績は無視して、失敗ばっかりあげつらうのはどうなんですかね?
2000年と2016年の間に、ピクシー監督と闘莉王を獲得してリーグ優勝したのはフロントのおかげでしょう。

そして、今回、闘莉王はもちろん、数々のベテランを切って若返りを図ることはリスクを負うことになるが、正しい方向性だと思います。
闘莉王に限らず、力の落ちたベテランを異様に重用してるのがグランパスの課題でしたから。
J2で3年間ほど力を溜めて、若手を育ててJ1に返り咲いて、J1のリーグ優勝争いをできるクラブになることを目指すのなら、それはそれで一つのフロントの見識だと考えますね。

呂比須の「なぜグランパスが勝てないのかがわかった。サッカーを知らない人がフロントにいる」発言から16年、変わらぬ体質。

kumakumasansanさんコメントありがとうございます。

確かに地道でひたむきな改善でいつの間にか強いチームに
グランパスがなれば、強くなれますね。

大企業病なんでしょうね。
実際、自分がトヨタの出向幹部だったら、サカつくしたくなる
衝動を抑えられないと思いますけど。

呂比須の「なぜグランパスが勝てないのかがわかった。サッカーを知らない人がフロントにいる」発言から16年、変わらぬ体質。

カラーコピーってすごいですね。ベンゲルのマネージャーって何年前の話でしょうか
結局世界のトヨタとしては、Jリーグで結果を出すなんて当たり前すぎて、小さな目標過ぎて世間に顔向けできないってことですね。大向こうを唸らせるのは当然てな感じでしょうか?
トヨタ自動車自体はそういう見栄とか無縁に愚直にモノづくりに取り組んで気が付いたら世界一だったみたいなイメージがありますけどね。
グランパスは何故かユース出身者もパッとしないので、大卒や外国人・引き抜きを中心に戦力を整え、早急な結果を求めるチームというイメージがあります。
地道でひたむきな改善でいつの間にか強いチームというのが、トヨタと名古屋のイメージなんですがね。

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