2009年02月17日
最新の練習法よりもさらに重要なこと
サッカーの指導の現場で話題になる事の一つが練習法。 これは雑誌や講習会でも取り上げ易く ・欧州の~という名門クラブで使われている練習法 ・名将~監督の指導法 といった具合に注目を浴びます。 チーム管理についてシーズンを通した明確なコンセプトを持つこと、そしてそれを実践する最適な練習法を知っている事は監督にとってとても重要な事ですが、スペインで指導をしていて気付いたのはそれよりも重要な 「集団を統率する術」 です。 これはロッカールームで選手をまとめる事から始まり、練習で選手に適切な形でそのトレーニングに取り組ませる監督の「力」を指します。 サッカーを取り囲む環境が日本とスペインで違うのは当然ですが、サッカーに限らずスペインでは子供から大人まで個人主義で人の話を黙って聞くのが苦手で、他人の話を理解しようと努力する事、練習への取り組みなど、指導者次第で彼らの動きは天と地ほど変わります。 日本でなら指導者が最適ではないやり方で練習を行っても日本人選手がそれぞれ持っている「モラル」で練習はまずまず順調に進みます。 しかしスペインでは説明の仕方、練習方法、選手への激の飛ばし方、監督としての振る舞い、その全てが上手く噛み合わないとサッカーのチームは上手く機能しません。実際に日本人がスペインの現状を見れば呆れてしまうほどのカオスがここには常にあります。 スペインでもトップレベルのチームの練習はとても整然として見えますが、それはそこに目には見えない監督の統率力が張り巡らされているからでその網の数本が切れてしまう、もしくは足りないだけでこのカオスは吹き出します。 では一見スペインとは状況が違うように見える日本では「統率力」は必要ないのか?というと、やはりその力は日本でも指導者にとってとても重要なものになると私は考えます。 日本では選手側の緩みがカオスとしては表面には出ませんが、監督が適切な統率力でチームを管理しない時、日本でもやはりそれは選手の集中力、プレーの激しさの低下に繋がっているように思えます。 しかし日本では指導者が十分な「統率力」を発揮しない時に選手側からカオスが吹き出ないので指導者がそれに気付きにくい環境があるとも言えます。 Jリーグで日本人監督にできない部分を外国人監督がやってのける時、そこにはこういう部分での経験の差があるような気がします。 カオスが吹き出ないようにするオーガナイズが結果として円滑なオーガナイズになっているという事です。 スペイン監督日記 2009/2/17
posted by hospi |20:40 |
スペイン・サッカー育成 |
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