2009年01月17日

選手との対話の重要性

指導する選手の年代やプロ・アマの違いで必要性の種類は変わってきますが、監督として常に欠かせないのが選手との対話です。

これは「選手の私生活の悩みを聞く」という種類のケアではなく、チームのミーティングで確認した事項を個別に再確認したり、現時点の各選手の課題、向上している点などを1対1で話すことで選手の意識をよりそのテーマに方向付ける助けになると私は考えます。

こういった事は当たり前の事のようですが、20人近い選手を管理してトレーニングを積んで行く日常の中で、監督の立場からすると「監督と20人の選手」という関係がメインになってしまい、各選手との1対1の接触が少なくなってしまう事がよくあるのです。

どの選手でもチームミーティングとは別に監督から直接話し掛けられれば、その会話は印象深いものとなります。
そこで私は自分がその選手だったら「現時点での監督との関係、チームでの自分の位置、気持ちの状態を本人はどう感じているだろうか?」という視点で考慮し対話の準備をします。

ここで重要になるのが、あまりにも親密な関係は築かないこと。

あくまでも「チームを率いる監督」と、チームの構成員である選手」という線引きは明確にしながら、各選手の個性を考慮して評価と改善点、その他のテーマについて端的に話をします。

試合中の戦術に関する指示でも普段から少しでも多くそのテーマについて選手と話していると、試合中に簡単な一言やジェスチャーで意思の疎通が可能となります。監督と選手の間に彼らだけが理解できるホットラインができるわけです。

スタッフの数が限られた状況では選手の日常生活の悩みまでケアの範囲を広げてしまうと実際問題として20人の選手を同じクオリティーで管理しきれなくなってしまいます。

そこまでケアしてあげられないのは残念なことですが、上記の「サッカーに関するケア」を日々、行うことも実際にすると多くの時間を要しますし簡単な事ではありません。しかしその積み重ねが、選手の試合でのパフォーマンスに少なからず影響を及ぼすのも確かなことです。

スペイン監督日記 2009/1/17

posted by hospi |19:16 | スペイン・サッカー育成 | トラックバック(0)
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