2009年04月05日
あと数日間私自身のインターンシップは続きますが、今日がホシノドリームズプロジェクトとしてのインターンシップ最終日。まずは、この場をお借りしまして、スポンサー企業の皆様はじめ運営事務局の方々、今回アメリカでのインターシップと言う素晴らしい機会をご提供下さいました全ての方々に改めて御礼申し上げたいと思います。本当に有難うございました。
図らずも今日はツインズのスプリングトレーニング最終戦。パイレーツとのホームゲームでした。「最後だからと言って頑張れるのであれば最初からやっておけ。」とは大学の野球部時代によく聞いた言葉。私はこれまでの43日間全力で働いてきました。今日も普段と変わらず、チームの為にすべき事を精一杯やるのみです。今では殆ど指示なく試合前から試合終了まで自分がすべき事は分かります。今日も問題なくゲームは終了し、ツインズは全日程を無事終えました。Food&Beverageに関して言えば、スプリングトレーニング全体を通しての観客一人当たり売上高がレコードを更新したとの嬉しい報告が大喜びのRoryからJoshと私にありました。Joshの「明らかに景気が悪い中でのこの数字は誇りだ。」との言葉は本音だと思いますし、私もこの数字を誇りに思います。
仕事に関しては、文化の違いを通して多くの事を学びました。一つに、アメリカ人は自分の仕事の範囲を明確に持っていることが挙げられます。スタンドとコンコースとトイレの清掃業者がそれぞれ異なるようにアウトソーシングも驚くほど細分化されています。だからこそ、間に落ちる仕事や双方が連携すればより上手く流れる仕事は数多くあります。これを拾い繋ぎ合わせる事を私はいつしか自分の仕事の一つにしていました。なぜなら彼らは気付かないから。気付いたとしてもその仕事は彼らの範囲を超えるものだから。日本人だからこそできる気づきや心配り、これに私は誇りを持っていました。自分がFood&Beverageの歯車になれたかどうかは分かりませんが、少なくとも潤滑油であった自負はあります。
さて、今日は試合終了後、ピクニックエリアにお手伝いの方々をお招きしてスプリングトレーニング終了を祝う会がありました。今回のスプリングトレーニング終了と時を同じくしてオハイオやシカゴと言った北部に戻られる方もいらっしゃいましたので、私もご挨拶差し上げました。本当に彼らの明るさや優しさは私の癒しでした。皆さん、「よく働いてくれたね。また来年会おう!」と言って下さり、嬉しさに私はただ「ありがとう!」と返すことしかできませんでした。彼らとの出会いに心から感謝します。
本当にこのインターン中、色々な事を感じ考えることが出来ました。時に孤独を感じながらと書きたい所ですが、孤独など感じることなく日々楽しく過ごすことが出来ました。
果たして、自分は何が出来るようになり何を持ち帰れるのか、正直まだ整理できていない部分も多くありますが、「自分らしさとは何か?」「生きる意味とは?」「自分はどう生きるのか?」そんな禅問答のような問いを繰り返し、より深く自分と向き合えたことは間違いありません。社会人時代に中々できなかったこれらの作業に自然と向き合えたのは環境のなせる業でしょうか。思いもよらない収穫でした。
ここには人生を楽しんでいる人達がいました。”Fun Is Good!”を体現している人達がいました。底抜けの明るさは人の心を動かします。人に微笑みを与えられます。人を幸せに出来ます。単純な真実をいとも単純に再認識させてもらいました。
「英語は武器なんかじゃなく、ただの道具。」リーマン時代にずっと先輩から言われたことですが、先輩すみません、まだ道具は手に入っていません。ただ私はもう日本人を言い訳にしないでしょう。それは宿命であり、誇りであります。道具がないだけで10億人と喜びや楽しみを共有できない残念さ、10億人と議論できない悔しさを体感しました。次は私が日本の素晴らしさを伝える番です。
「謙虚・希望・感謝」。高校時代の部訓は常に私の心にありました。Food&Beverageという全く新しい分野を他人から謙虚に学ぶことができたと思います。希望が私の胸から消えることはなく、感謝の気持ちは日々大きくなりました。
フォートマイヤーズ・ミラクル。初めてその名前を聞いた時、『ミラクル』という響きにえも言われぬ期待を抱きました。何か人生大きく変わるんじゃないかと。世の中、そんなに甘くありません。残念ながら、チームにも人生にも私はミラクルは起こせませんでした。しかし、日々続けた地道な歩みは、チームにも人生にも小さな変化を起こしたはずです。小さな変化の積み重ねがいつか振り返ればミラクルに見えると私は信じています。
これからの私に出来ることも、日々全力で生き、自分の肌で感じ、頭で考え、前へ進み続けることです。30年後の60歳の時に私はまたここに戻って来ようと思います。自分がミラクルを起こせているかを振り返るために。そしてその時、今年日本に生まれた30歳の男がまたインターンをしているかもしれません。そんな男を見つけたら、年老いた私は偉そうにもこう言おうと思います。「ミラクルを起こしなさいよ。」と。
追記:
ご愛読誠にありがとうございました。お陰様で、初日以来の通算アクセス数が2万2千を超え、1日平均500ものアクセスを頂けた計算になります。これ程多くの方にご覧頂いているという事実が書き続けるにあったての大きな支えとなりました。この場をお借りして御礼申し上げます。誠に有難うございました。高校以来背番号4を着続けた私にとって、44日目の4月4日に最終日を迎えられたことに運命的なものを感じます。ご意見・ご感想等ございましたらinfo@hoshinodreams.comまで頂けましたら幸いに存じます。
posted by 真鍋 |10:59 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年04月04日
いよいよHDPとしてのインターンも残すところあと二日。スプリングトレーニング最終戦となる明日のホームゲームに備え、今日は朝から試合前日準備です。スイートルームのクーラーボックスにドリンクを並べ、各コンセッションにピーナッツやらホットドッグの在庫を配します。その後、再び自動製氷機一台分の氷を氷袋に詰め直す格闘をし、午後からは溜まっていた売上データの整理。偶然にもこのインターンシップをおさらいするかのようなメニューに少し感慨深いものを感じます。
さて、最終日を前にして今日はこれまで私と共に戦ってきた戦友をご紹介します。戦友とは言っても、ヒトではありません。こちらです!
このボロボロになった軍手です。私にとっては戦友という言葉が本当にピッタリ当てはまります。グリルの炎の前も自動製氷機の氷の中もどこに行くのも私と一緒、もはや私のトレードマークになりました。2回の喪失の危機を逃れ、今も私の手元におります。彼との出会いは忘れもしません。あれはRoryとの挨拶も早々に仕事が始まったインターン初日。右も左もまだ分からない私に飛んでくる指示は山積みに届けられた荷物を搬送する仕事。今思えば、ちょうど私がインターンを始めた時期はオープン戦直前期にあたり、とにかく在庫を揃えなければならない時期でした。ブラッツやホットドッグなど冷凍食品類、ピーナッツやチップスなどのドライ食品、缶詰のケチャップやマスタード、どれもこれも段ボールに詰められた物ばかり。加えて、ミネラルウォーターやソーダのケース、ビール樽などとにもかくにも運ばねばならないものが盛り沢山。そして、悪戦苦闘する私とモリモリ運ぶJosh。Joshの丸太とはいかないまでも逞しい腕を見て、私“こりゃだめだ。”とすぐに悟りました。そしてその時直観的に思い付きました。“これは軍手でも買うしかないな。”と。
帰宅後すぐにホストファミリーの方に「グラブを買いたいんだ。」と相談。スタジアムで働いている連想から最初は野球のグラブを想像されたのですが、「違う、違う。軍手だ。」と何とか説明する私。そして近くのターゲットという小売量販店に連れて行って頂き、そこで彼と出会うことになりました。衣服からデジタル機器まで何でもある中に、彼はいました。第一印象は、「何でこんなに高いんだよ。。。」そのお値段、4.76ドル。軍手など100円ショップで買えるイメージを持っていた私には予想より数倍高いお値段。確かに、手の平側はしっかりすぎるくらいラバーコーティングが施されていて、グリップも良さそうだけど。もっとチープな白い軍手はないか辺りを見回しましたがまるで雰囲気なし。背に腹は換えられません。渋々ながら彼を手に取り、レジに向かいます。帰宅してからも、“何でこれが500円近くするんだ”と往生際の悪い私がいました。
しかし!次の日から仕事の効率が上がること、上がること!私自身が驚きました。まず、グリップの良さで持ち上げられる重さが2倍にもなった気分です。そして、どこに手をぶつけようが切り傷をつけることがないので搬送スピードもアップします。ビール瓶のふたなど引っ掻き傷を作りそうなものも気になりません。さらにさらに、水陸両用!冷凍食品の箱も、氷袋もこれがあれば冷たくありません。多少の水も分厚いラバーではじき返せます。ゴミ箱の整理だって、これがあれば汚れなど気にせずガンガン片づけられます!使えば使うほどその用途の広さに驚きと喜びを感じます。
6週間を経過し、今ではすっかり年老いてしまった彼。指先のラバーコーティングは剥がれ、肌の色もくすんでいます。そして、私以外の人をきっと寄せ付けないであろう臭気。しかし、まだまだ現役。今日も本当に頑張ってくれました。私が彼を手放すことはありません。第一印象はあんなにも悪かったのに、次第にお互いを理解しいつしか寄り添いあう仲に。二人が紡いだ物語と切っても切れない仲となったその絆の深さは、私の手に残った恥ずかしい軍手焼けが証明してくれるでしょう。
『フォートマイヤーズで出会った軍手、プライスレス・・・』
さあ、最終日の明日も彼と一緒に闘い抜いて見せましょう!
posted by 真鍋 |08:10 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年04月03日
今日は、レッドソックスとのホームゲーム。スターティングラインナップは両チーム共にレギュラーで固められ、いよいよ開幕が近付いていることを感じさせます。特にレッドソックスは、ペドロイア・ユーキリスのWBCアメリカ代表組に、日本でもお馴染みのオルティス・バリテックと錚々たる布陣を揃えてきました。満席に近い入りとなったお客様も、好天にも恵まれ十分に満足して頂けたのではないでしょうか。
さて、タイトルにある歌と踊りとアメリカンカジュアル。何かと言うと、これが私が感じたアメリカのボールパークを象徴する言葉です。彼らは本当によく歌い、よく踊ります。老若男女まったく関係ないです。むしろ、ご年配の方の方がよく踊っているかもしれません。スタジアムでは決まって、7回表終了時点で"Take Me Out to the Ball Game"、9回表終了時点で"Y.M.C.A"(日本では『ヤングマン』で有名なあれです。)が流れるのですが、試合後半酔いも充分回っていることもあって、もうお客様全員が立ち上がって手や腰を振っているんですよね。各コンセッションで働いているスタッフも楽しそうに踊っています。昔から思っていたことですが、ここにいると改めて歌と踊りは人間の原点だなと思わされます。どこの原住民を見ても歌と踊りが存在するように、喜びや楽しみを最もシンプルに表現する手段はこれなんだなと。音痴の私は、少し羨ましくも思います。
そして、もう一つがアメリカンカジュアル。難しい定義は抜きにして、皆さん本当にラフな格好で球場にお越しになっています。そして、そのラフな中でもキャップやTシャツ、ユニフォームなどとにかく野球関連グッズを身に付けている人の多さに驚かされます。
これもまた老若男女全く関係なく、誰もが何かしらを身に付けているような感じです。ご家族で並んだ姿など、見ているこちらが微笑ましい気持ちになります。
彼らには全く気負ったところがありません。日本では、何かこう熱狂的というか気張った印象を受けてしまうのですが、ここではスタジアムに溶け込んでいて本当に自然です。野球が文化として根付いているという言葉の意味が分かるような気がします。
こちらのグッズショップはキャンプ地と言う事もあってか日本ほど品数は多くないのですが、ホームゲームの日は本当によく賑わっています。そしてキッズ向けの商品が日本と比較すると充実している印象を受けます。特に女の子向けのものなど大人と変わらない値段で可愛いものが売られています。これをお父さんが愛娘に買い与え、娘さんも喜んで来ている様子が見られたりします。これを見た時は本当にこちらも幸せな気持ちになったものです。WBCであんなに熱狂した日本ですが、野球帽を被った子供たちは増えていないのでしょうか。
歌と踊りとアメリカンカジュアル。巧く表現できませんが、ここに共通するのは、一体感とかノリの良さとか言うものでしょうか。昨日の食事の話ではないですか、見ず知らずの人とだってその場を一緒に楽しむことを凄く大切にしているような感じがします。そして、そういう感覚があるからこそ、歌ったり踊ったりすることに遠慮も恥ずかしさもなく、ユニフォームを着ることに何の気負いも無いのでしょう。だって、周囲の皆もユニフォームを着て一緒に歌ったり踊ったりしてくれるのですから。野球好きでなくても居心地のいい空間だろうなと思います。だからこそ人が人を呼ぶのでしょう。日本ではなかなかこうはいかないでしょうが、自分が心の扉を開かないことには始まりません。まずは阪神の鳥谷選手のユニフォームを買う所から始めましょうか。そして、歌と踊りは・・・練習してからですね笑
posted by 真鍋 |08:25 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年04月02日
明日はレッドソックスとのホームゲーム。レッドソックスは元々ヤンキースに次ぐ人気チームですが、同じフォートマイヤーズをキャンプ地にしている為ここでは輪を掛けて人気があります。大入りが予想される上に、先日からお伝えしている通り気温・湿度が共に上昇してきているので、明日は大量のドリンクの消費が期待されます。今日は、この予想を元にこれまで以上にミネラルウォーターとダイエットペプシを各スタンドに配し、明日に備えました。これまでは暑いとは言え湿度が低かったのでそんなに汗もかかなかったのですが、今ではこの搬送を終えると汗だくです。男30歳メタボ対策にまるで最後の追い込みを用意してくれたようです。少しは効果が現われているでしょうか?
さて、今日は食について書きたいと思います。こちらに来てどうも感覚が掴めないものにアメリカ人の食習慣があります。私はホットドッグも大好きですしアメリカの食事も美味しいと思うので味について疑問があるわけではなく、彼らが食事に対してどういうイメージを持っているのかがよく分からないのです。
どういう事かと言うと、日本では「一般的な夕食をイメージして下さい。」と質問されると、多くの人は白ご飯に味噌汁、魚や肉の主菜があり、それに加えて副菜があるという絵をイメージするのではないでしょうか。昨今食事が洋風化とか外食化してきたと言われておりますが、それでもなお大半の人は上のイメージをお持ちかと思います。「朝食をイメージして下さい。」となると、和食派と洋食派に分かれ食パンに牛乳も出てくると思うのですが、それでもそれぞれの派で近いイメージを持つ気がするのです。では、アメリカで全く同じ質問をしたらどうなるのでしょう?これが私には全く想像がつかないのです。
Roryは朝食としてよくダンキンドーナツを買ってきて、朝からチョコとカスタードたっぷりのドーナツをほおばっています。Joshはスタジアムで朝食をとっている姿は見かけませんが、マクドナルドで朝からハンバーガーを食べていることもあるようです。また、Roryは早い時は9時くらいからお腹が減ったとブラッツを食べていたりします。Joshは1時や2時まで摂っていないこともよくあります。要するに食べるものもタイミングもバラバラなのです。スタジアムという特殊環境もあるかもしれませんが、日本人のような朝・昼・晩という感覚も薄い気がします。
あと、やっぱり一品主義というか、単品で食事を終えられます。ホットドッグだけとか、ナチョチップにチーズたっぷりだけとか、よくあれでお腹一杯になるなあと思うと、一時間後にはクッキーを食べています。吉野家でもポテトサラダを注文してしまう私には、この一品主義は中々慣れません。これまでの昼食で一番品数を取れたのはこれです。色々なものの寄せ集めですが、ソーセージ、ナチョチップ、チーズ、パスタサラダです。驚きのあまり写真を撮ってしまいました笑
日本では小学校の給食の時に主食・主菜・副菜を順序よく食べる”三角食べ”なるものを習った気がするのですが、こちらではまず無理です。三角が形成できません。直線までですね。下手すると点で終わります。一方で、野菜不足に気は遣っているのか、サプリメントを飲んでいる人は多く見受けられます。
ただ食事を愉しむという心は皆もの凄く強く、本当によく食べますし、とにかく「何か食べるか。」と誘ってくれます。何かこう一緒に食事をするのが友情の証のような感じを受けます。私はあまり失敗を失敗と思わない幸せな性格だと思うのですが、その私でもこのインターンで失敗したなと思ったのは、この文化を知らなかったことです。来て1週間くらいまでは、お昼時に「何か食べる?」と聞かれても、実際お腹が減っていないのと早く仕事を覚えたいという気持ちが強かった為、「まだ大丈夫。」と何度か断ったことがありました。何度か目に、それまで楽しく仕事をしていた相手が怪訝そうな顔をしたのが見えた時、”あっ、これはアンフレンドリーな奴だ”と思われているのかもと漸く気付きました。そして、一緒に食べるのは友情の証なのかもと。それからは、どんなにお腹一杯でも断らないようにしました。そして、最初のうちはうまくハンドリングできず少し太りました笑
たかが食事、されど食事です。やはり食事は人間の生活の基本なのでそこには文化や習慣が存在し、色々なものが読み取れます。そして、逆に日本の食文化は豊かだなと改めて思います。こちらにいると、あんなに毎日違うタイプの食事が出来るのは単純に凄いなと思います。まだまだ私にはアメリカの食文化は理解できない部分ばかりですが、少しでも彼らの感覚を学べたらと思います。そして、その一方で日本の食文化を伝えられたらと思いました。本当に異文化で生活するのは面白いものだなと思う今日この頃です。
posted by 真鍋 |09:16 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年04月01日
今日はパイレーツとのホームゲーム。先日の雨の際にこのブログに夏の到来かと半分冗談のつもりで書いたのですが、その日以来本当に天候が夏らしくなってきました。面白い事に、こちらのオープン戦では試合前に各チームの本拠地とここフォートマイヤーズの天気がアナウンスされます。例えば今日なら、ツインズの本拠地ミネソタとパイレーツの本拠地ピッツバーグ、そしてフォートマイヤーズなのですが、そのアナウンスによるとフォートマイヤーズの今日の気温は「華氏84度」つまり「摂氏28.6度」!加えて、湿度もこちらに来て以来明らかに一番高く、日本の夏のような暑さで汗もベタつくようになってきました。
この天候の変化と併せるかのように、ツインズの帰り支度も進み始めました。ツインズもホームゲームは残るところあと2戦。ホームゲーム以外の日は遠征ゲームで練習日はもうないため、必要のないバッティングマシンや練習用のバット、その他諸々の練習設備も超大型のトレーラーに徐々に積み込まれています。また、ホームゲームや練習日に屋外でグッズを販売していたスタンドも撤去され、これまたトレーラーに収められました。(写真に写っているのがそれです。)
いよいよ終わりが近いことを感じさせる光景ですが、せっかくですので今日は私が”見た”野球とベースボールの違いに触れたいと思います。私は野球もベースボールも好きなので正直違いはどうでもよく、今日の今日まで深く考えたことはありません。ですので、これからの文章も考察ではなく雑感であり、僅か5週間の仕事の合間に私が見た風景から感じたことです。
私は日本でも小さい頃から阪神の安芸キャンプ、社会人になってからも毎年数球団の沖縄キャンプを見に行っていたのですが、日本との大きな違いは、ツインズには歯を喰いしばって練習をしている選手がいないことです。いたかもしれませんが、少なくとも私は見ていません。これが最大の違いですね。日本では各球団のトッププレーヤーでさえ泥まみれになりながらノックを受ける姿がよく見られます。その点以外は、小さな差ではないでしょうか。自分が想像していた以上に、連係プレーも練習していますし、バント練習もよくしています。ツインズというチームの方針もあるのかもしれませんが意外なほどに細かいことも練習しています。
では、この違いはどこから生まれるのでしょう?私などは小学校から大学の体育会までどっぷり日本野球に浸かった人間なので、”そんな適当な練習で上手くなるのか?”と思ってしまうのですが、これこそがまさに違いなのでしょう。彼らは上手くなると思っているのだと思います。日本では、「試合のつもりで集中して練習すべき」とか「限界を越えて初めて上手くなる」という考え方が広く浸透しており、それが練習方法に反映された結果、歯を喰いしばる姿として象徴的に我々の目の前に現れるのでしょうが、彼らの頭にはそんな考えはないでしょう。
では、次にこの考え方の違いはどこから生まれるのでしょう?私が単純に感じたのは”部活とクラブの差かな”という事です。やはり発生源的な部分に遡る必要があるのでしょう。日本の野球の裾野は学校単位の部活動にあります。高校野球はまさに象徴的存在ですね。部活動は顧問の先生が指導する課外活動の一つで、野球部の活動も「教育の一環」や「精神修養の場」と位置付けられることが多いように思います。前者が必要以上に強調されると和を乱すことを咎められ、後者が強調されると肉体的・精神的に追い込む練習へと繋がるのではないでしょうか。
一方でアメリカのベースボールは地域のクラブスポーツが裾野ではないでしょうか。ここフォートマイヤーズにも野球やアイスホッケー、サッカーなど様々なクラブがあり、子供たちは自分達の好きなスポーツのクラブチームに入っています。学校という枠はなく、近い年代の子供たちが同じチームとして集まり週に1~2度プレーしているようです。夏は野球、冬はアイスホッケーなど、そこはまさにスポーツを楽しむ場所なのでしょう。日本でも大学のサークルや草野球チームが歯を喰いしばって練習することは少ないと思います。それは本来の目的がスポーツを楽しむことにあるからです。
こういった発生源的な違いが起因しているのではないかと思いました。では、その違いはどこからとなると戦争史的なことや地理学的・地政学的なことに頭を巡らせてみたのですが、すみません、よく分かりません笑 そして、そこに良し悪しがあるわけでもないので今後ゆっくり考えたいと思います。日本の高校野球も本当に感動を与えてくれますし、メジャーリーグではその力と技に圧倒されます。野球もベースボールも私には同じものです。本当に野球は私に色々な喜怒哀楽を与えてくれました。この出会いに改めて感謝しながら明日も頑張ります!
posted by 真鍋 |10:18 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年03月31日
今日は、ホームゲーム3連戦の2戦目。岩村選手の所属するレイズとの対戦でした。前回お伝えした通り、やはりレイズは地元と言えどあまり人気がないのかスタンドは大入りには程遠い状態。試合終了後、入場者数を尋ねると、7,500人収容のスタジアムに対して7割に満たない4,897人とのこと。少し残念な数字でした。ただ、天気は昨日の雨から一転快晴となり、フードとドリンクの売れ行きは非常に好調で観客一人当たり売上げはかなりいい数字が残せました。やはり、ドリンクと天気の連動性はかなり高いと見えて、20℃も後半になるような好天の日にはビールをはじめドリンク類が飛ぶように売れ、全体の売り上げへの貢献度が高くなります。
さて、お手伝いに来て下さる方など地元コミュニティグループとの関わりについてはこのブログでも何度か紹介してきましたが、今日はまた新しいコラボが見れらました。地元のフロリダ・ガルフコースト大学とのコラボです。フロリダ・ガルフコースト大学は、この街ではFGCUと呼ばれ親しまれており、スタジアムから程近い所にキャンパスも位置しているようです。また、フロリダという土地柄もあってか非常にスポーツも盛んなようです。このFGCUの学生が、ビールの売り子のバイトや地元の方と同様販売の手伝いに来てくれることはよくあったのですが、今日は個人ではなく日本の大学の体育会にあたるアスレティックス全体とツインズのコラボでした。FGCUアスレティックスの中に、野球部やソフトボール部、バスケットボール部、ゴルフ部などがあります。体育会野球部というのと同じイメージだと思います。
始球式は毎試合行われるのですが、今日はまずこれがFGCU野球部と女子ソフトボール部それぞれの部長さんか監督さんでしょうか、少し年配の方が担当されていました。ソフトボール部の方が下から剛速球を投げた後、野球部の方が肩を痛そうに弱々しい球を投げていました。そして驚いたのがこれ。
普段はコンコースの何もない場所に今日はテーブルが用意され、本当に立派なポスターが配られていました。手前が野球部のポスター、奥に見えるのが女子ソフトボール部のポスターです。選手の写真と共にシーズンのスケジュールが記載されています。また両ポスターの間においてあるのがポケットスケジュールです。これらだけをとればミラクルにも見劣りしない出来栄えで、実際に選手達数名がテーブルにつきこれらをお客様に配布していました。この他にもスポンサーシップを呼びかけるカードがあり、年間何ドルでシーズンシートが購入できるなど各種プログラムが記載されていました。まさにビジネスとしての呼びかけでした。
このような試みは中々日本では見かけないものではないでしょうか。単純に言えば、神宮球場で行われるヤクルトのオープン戦で東京六大学野球の選手がポスターを配っているようなものでしょう。実際にスタジアムに足を運んでいる野球好きの人に直接宣伝出来るのですから非常に効率は良いと思います。ヤクルトのオープン戦で早稲田のハンカチ王子がビラを配れば、それこそ大人気だと思います。詳しくは分かりませんが日本の野球界に関してはプロ・アマ協定というのがありますから、少なくとも大学の野球部とプロ球団のコラボというのは残念ながら何かと障害が大きいのでしょう。野球という軸でメジャーチームと大学が結ばれたり、地元フォートマイヤーズという軸でメジャーチームと地元コミュニティグループが結ばれたりと様々な方向に線が延びるアメリカのスポーツコミュニティの形態は興味深いものがあります。
また、今日は寂しい出来事もありました。以前、ブログでご紹介した元ベア・スターンズ証券出身のBillがフロリダでの滞在を終え地元に戻るとのことで、スタジアムでの手伝いを今日で終了したのです。毎日会うたびに「Kuni~. Kuni~.」と声を掛けて下さり、今日も試合終了後にわざわざ私に別れの挨拶をしに来て下さるなど、本当に可愛がって下さったので寂しい気持ちで一杯になりました。やはり出会いがあれば別れが付き物なのですね。フロリダにはBillのように冬の間だけこちらで暮らし4~5月に北部に戻られる方が多くいらっしゃいます。ツインズのスプリングトレーニングも残す所あと僅か。これからこういった別れが始まるのでしょうか。別れ際に悔いだけは残さないよう、また明日からお手伝いの方全てに何でも屋として最高のサービスをしていきたいと思います!
posted by 真鍋 |08:12 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年03月30日
今日は朝、家を出た瞬間からモワっといつもとは違う感覚。晴れ間は見えるものの雲の多い天気でした。グランドには朝方からどこに仕舞ってあったのか内野全面が覆い隠せる大きなビニルシートが敷かれていました。そして、試合開始3時間前の10時くらいから遂にポツポツと雨は降り始めました。
これまでシャワーのような通り雨はあったのですが、こちらに来て5週間超が過ぎ初めて雨と言える雨が降りました。フロリダにもやはり雨は降るのですね。季節の変わり目にこれから来る暑い夏の到来を告げる雨でしょうか。そして、この雨は私にアメリカスタイルの野球をも教えてくれました。
スポーツニュースなどで、松井選手が雨により2時間試合を中断しただとか、イチロー選手が3時間遅れで試合が始まり試合終了は深夜だったとか、日本では想像できないような話を耳にしたことはありませんか。ああいったこと、本当に起こるのです。ポツポツと降り出した雨は、試合開始が近づくにつれて強まって来ます。日本では、試合開始数時間前に中止が告げられるのはよくあることです。しかし、こちらは違います。雨が強まろうが、雷が鳴ろうが、時間が経てば経つほどお客様は増えてきます。我が球場には屋根が一部しかないので、コンコースはどんどん人が溢れてきます。
日本的に"いつ中止が決まるんだろう?"と思っていた私は、スタッフに「何時に決行か中止が決まるの?」などと聞いてみたのですが、帰ってくる答えは「審判次第よ。」忘れていました。確かに、試合の可否は主催者ではなく審判が決定するのです。待てど暮らせど雨は弱まりません。お客様はさすがに楽しそうではないですが、別にイライラする様子もなし。そして、試合開始予定時刻の1時5分が過ぎます。それでも放送の一つもないのです。皆、手持無沙汰でもぐもぐ食べております。試合開始予定から30分が過ぎた1時40分頃急速に雨が強まり、これはさすがに中止かなと私は思ったのですが、起こったことは全くの逆!強まった雨が止むと晴れ間が見え始めてきました。2時。ここで初めて試合に関する放送が入りました。「試合開始予定は3時です。」何とここから1時間!?確かに選手のアップが必要ですもんね。グランドキーパーの方々がビニルシートを取り除くと、そこにはいつも通りのグランドが登場したのです。
その後天気は回復し、晴れ間が広がる中いつもより2時間遅れで試合が開始されました。スタジアムに来られたお客様のおそらく殆どの方がお残りになっていたのではないでしょうか。座席も8割以上は埋まった感じで、いつも通り皆さん野球観戦を楽しんでいらっしゃいました。一方、私はフード・ドリンクの販売時間が2時間延びた訳ですから、ペプシを追加搬送したり何度も氷を追加投入することになり忙しく長い一日となりました。
開門前からホットドッグやハンバーガーは何百個と作っているので、"このまま試合が中止になったらどれくらいの損失が発生してしまうんだろう"と午前中は心配していたのですが、全くの杞憂でした。お昼過ぎにスタッフの一人が「Rain makes money.」と私に教えてくれたのですが、午後になりその意味が理解できました。先ほども書きましたが、お客様は手持無沙汰なので何か飲むか食べるかしか楽しみがないんですよね。確かに売上は悪くなかった筈です。
いや~、気長だなと思いました。何かに追われている雰囲気はまるでありません。時間のある人が集まっているフロリダという地域特性はありますが、それにしても余裕があります。ここでは焦ってはいけません。私が急いで何かやろうとすると、「Don't rush.」とか「Take your time.」と言われてしまいます。広大な土地が生んだ文化でしょうか?青く広い空のなせる業でしょうか?今日は、以前田舎の友達が言っていた「俺は青か黒の空が好きなんや。東京の空は灰色やん。」という言葉を思い出していました。東京は、昼はビルと排気ガスで空がくすみ、夜はネオンで照らされて明るいという意味らしいです。その時は、東京の空も真っ青に晴れ渡るし、ネオンも中々楽しいもんだぞと思ったものですが、やはり青く広い空も時には必要ですね。心を広くしてくれます。今日の天気はそんな事も教えてくれた気がします。明日はきっと晴れるでしょう。青く晴れた空の下で明日は思いっきり働きたいと思います!
posted by 真鍋 |09:04 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年03月29日
明日からはホーム3連戦。忙しくなることが予想されるため、今日は各コンセッション・各スタンドの準備に時間が費やされました。ただ、ここまで来ると3人それぞれの役目が自然と分担されてきており、以前に比べかなり効率的な作業が出来ているのではないかと思います。私自身も指示を与えられる前に何が必要とされるかは大体分かるようになってきており、自分のペースで仕事が出来るようになった実感があります。
さて、ここはフロリダ。スタジアムにいると全く感じませんが、カリフォルニアに次いでサブプライムの影響をもろに受けた地域として景気後退の影響はかなり大きいはずです。渡米前には、フロリダのカーディーラーが新車1台買えばもれなく1台プレゼントという常識では考えられないニュースを耳にして驚いたものです。確かに、道路脇にはこういった”For sale”の看板が幾つも見られます。
ただ、そんなアメリカにも明るい兆しが見えてきているようです。今日はそのお話。一応、前職は金融マンですので家では英語の練習がてらなるべくニュースを見るようにしています。来た当初から、銀行の倒産やオバマの景気対策、はたまた自宅をどうやって守るかなどのニュースが連日流れているのですが、昨日CNNで興味深いニュースを耳にしました。複数人の経済専門家が集まって討論するCNN MONEY SUMMITという番組だったのですが、アメリカの住宅市場が底打ちの兆しを見せているのだそうです。
それによると、2月の中古住宅販売が前月に比べ5.1%増加したとのこと。前年比で言えば未だ5%程度の減少とは言え、昨夏から続いた減少の流れが反転しました。何でも、この販売数の半数程度が初めて住宅を買う人だそうです。そう言えば数週間前、Joshも「友達が家を買うんだ。」と言っていました。Joshは20代半ばですが、恐らくそういった人達が値段の落ち込んできた所を見計らって購入しているのでしょう。そのような影響もあってか取引価格の中心は昨年より15%程度低くなっているようです。
因みに、アメリカを北東部・中西部・南部・西部の4つのエリアに分けてデータを表示していましたが、カリフォルニアのある西部の回復の影響が強く出ているそうです。カリフォルニアは下落が早く著しかったため、その逆に反発は早いのかも知れません。また、急上昇していていた失業率も今後低下を始め、2013年末までに景気後退前のレベルに落ち着くと予想されていました。いずれにしてもポジティブな話に間違いはありません。
久々に経済の話などに触れてみましたが、冒頭にもある通りスタジアムにいると景気後退の影響は全く感じません。それはスタジアムが楽しむ為の場所であるからというのは間違いありません。ここでは人々の笑顔が溢れています。ただ、それ以外にもアメリカ人の国民性の影響があるような気がしてなりません。
先日、ちょっと面白いなと感じることがありました。最近Roryはよくマーカーペンを失くします。いつも「Kuni!また失くしたわ!何でなの!?」と言っていました。それが何日か続いたある日の夕方「Kuni!また無いわ。今日は2本用意したのに何でよ!」と言っています。その時、私が感じたのは日本人なら何本か失くせば次は失くさない手だてを考えるんじゃないのかなと。バンドを使ってズボンと繋ぎ合わせるとか置く場所を決めるとか。一方、Roryはもう失くすことは前提になっておりそこに問題意識はないわけです。消費大国の一端を見た気がしました。これが消費大国と言われる所以かもなと。
そして、こちらの人はフロリダという地理的特性もあってかやはり陽気だと思います。この消費パワーと陽気さがアメリカという大国を支えるパワーの源のような気がします。また、このパワーがある限り復活するなとも感じます。私もこの陽気さ・明るさは見習わないといけないと思うことがありますが、もったいないお化け世代の私には消費パワーは真似できませんし、必要もあまり感じません。もったいないソングはアフリカでなく、アメリカで流行した方が世界中の人々にとって最大多数の最大幸福となるのではと思ったりします。その一方、よく言われる日本人としての器用さや勤勉さを自分に感じることもあります。ほんのちょっとした事から感じられる文化や国民性の違いは本当に面白いものです。そしてこれこそが海外で過ごす意味なのだ感じます。自分が自分らしく成長するためには何が必要で何が必要ないのか、この取捨選択を大切に、残された時間で更に色々な事を感じ考えていけたらと思います。
posted by 真鍋 |12:39 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年03月28日
今日はレイズとのホームゲーム。オープン戦も終盤に差し掛かり、出場選手も本番さながらのメンバーになってきました。レイズの本拠地はフォートマイヤーズから車で2時間のタンパ。まさに地元ということで勝手に大入りを期待していたのですが、そこそこの入りという感じでした。やはり移住者の多いフロリダだからでしょうか。お手伝いのスタッフの方と話していても確かに応援する球団は様々です。フロリダに地元意識は少ないのかもしれません。そんな中、サムライ・ジャパンの一人、岩村選手がWBCの疲れも見せずスタメン出場しておりました。試合前練習でチラリと見ることが出来たのですが、これまで見た日本人選手の中で一番装いも振舞もアメリカっぽさを感じました。さすが、モヒカン旋風です。
さて、ホームゲームが開催される際、大人も子供も楽しめるイベントとしていつも用意されているのがこれ。
この中にボールを投げ込めば、スピードガンでスピードが表示されるようになっています。これが正面ゲートの皆が必ず通る場所にプログラムやグッズ売り場と併設されており老若男女問わず結構賑わっています。
試合前は列にもなりますし、お子さんを待つご両親は近くで待たなければならない為、自然と目はグッズやプログラムに行くわけです。昨年は自分のスピードを予想するクイズ的に利用して景品もあったようですが、今年は私が聞く限りただ楽しむだけのエンターテイメントに使っているとのこと。ただ、これが結構な人気でむきになって投げる大人の方が結構いらっしゃいます。特に面白いのは試合後で、メジャーリーガーのプレーに触発されたほろ酔い気分の若者達が絶叫しながら投げる姿が時折見られたりします。因みに、このスピードガンコンテストに使われている大きな帽子はレッドソックスのスタジアムでも全く同じものがあり、その時は驚いたものです。アメリカでは一般的なアイテムなのかもしれません。また、大抵はこのスピードガンコンテストが設置されているのですが、風の強い日などは別のイベントも用意されていて今日がそれに当たりました。
こちらは中央に風圧で浮かされた柔らかいボールがあり、それをプラスティックのバットで枠めがけて打ち込めるようになっています。枠内は野球盤のようにヒットやホームランの穴があり、今日もまたむきになってホームランを狙う大人を見ました。日本でも東京ドームや神宮球場のすぐそばにはバッティングセンターがあり、私も試合後にはどうしても寄りたくなったものです。気持ちは痛いほど分かります笑
いずれにせよ、自分の体を使ったイベントを手軽にできるのは非常にいいアイデアだと思います。スタジアムで生のプレーを観ることで目と耳、うまく行けば鼻まで満たせるでしょう。また美味しいフードとドリンクによって鼻と口を満たすことも出来るでしょう。しかし、スタジアムで野球を観戦するだけではこの四感までなのです。最後にこのような自分の体を使ったイベントを提供することで残された触覚を満たし、五感全てで野球を楽しんで頂くことが出来るのでしょう。今、このことに初めて気付きました。楽しみを増幅させお客様にお腹一杯満足して帰って頂くこういったアイデアは本当に素晴らしいと思います。私もこれからは相手の何感を満たせているのか、時には考えながら生きていきたいと思います。
posted by 真鍋 |10:28 |
インターン2期生 真鍋 |
2009年03月27日
今日は、朝から大量の荷物運び。明日からの1週間で5日間もホームゲームが開催されるため、いつにもまして大量の物資が運ばれてきました。特に冷凍食品やアイスクリームなどはトラックから荷降ろしされた後すぐに冷凍庫に移動しなければならない為、我々Food&Beverageは夜が明けきらないうちから働いているのですが、同じように朝早くから働いているスタッフが他にもいます。
グランド・キーパーの方々です。今日もホームゲームがあるわけでも、練習があるわけでもないのですがこうやって毎朝早朝から働かれています。そして、このグランド・キーパーの一人にGeorgeという名物おじさんがいます。この方、まず私との挨拶が人と違います。
必ず、ほんとに必ず私と会うと「ニュー・オータ~ニー。」です。
調子のいい時は「インペリアル・パ~レース。」が続き、
最高潮の時は更に「スキヤ~キー。」が続きます。
私も負けられないので「シャブシャ~ブー。」と返すようにしています。
この方とだけは「How are you doing?」「Good.」という挨拶をしたことがありません。そして、この方日が昇ると日中は必ず上半身裸でグランドキーピングをしています。
しかーし、ただの変わったおじさんではないのです。この方、2001年に"Pro Football Hall of Fame"すなわちアメリカン・フットボールの殿堂からグランドキーパーとして"Pioneer Award"という賞を受賞しているその道では輝かしい経歴をお持ちの方なのです!スーパーボールはもちろんのこと、アメリカで開催されたロサンゼルス・アトランタの両オリンピック、そして1994年に開催されたアメリカ・サッカーワールドカップでも整備を担当したとのこと。そして、かつて東京ドームで開催されたNFLの試合でもグランド整備を担当されたそうで、それが実は先ほどの挨拶に繋がっているというわけです。お泊りになったのが、ホテル・ニューオータニ。インペリアル・パレスで食事されたと仰っていたので帝国ホテルにでも行かれたのでしょう、何でもその時の日本の印象が素晴らしかったらしく非常によく記憶されているそうです。
本当に彼らの作業は素晴らしいと思います。日本でも名だたる球場は石ころ一つない程にグランド整備されていると思うのですが、やはり人工芝が多いことから天然芝の整備に関してはこちらに一日の長があるのかなと思います。贅沢にスプリンクラーで放水し、トラクターのような芝刈り機で毎日刈り上げます。下の写真をご覧ください。美しくないですか?本当に彼らが手入れしている天然芝は見ていて気持ちがいいです。いつもどうやればあんなに正確に芝目を刈れるのかなと不思議に思います。
スタジアム内に限定した話ではなく、球場周辺にも天然芝が張り巡らされています。この天然芝こそがアメリカの球場をボールパークたらしめているのではと思います。やはり芝ですと転んでも怪我をしませんし、大人も子供も思い切って体を動かすことができます。球場に限らず道路脇や住宅の庭にも天然芝が張り巡らされているアメリカやオーストラリアを見ると、本当に羨ましく思います。日本は気候も違うし、育てられる芝の種類も違うので管理が非常に困難と以前は聞いていましたが、最近では簡易管理できる芝を小学校の校庭などに導入する動きが出てきていると半年くらい前にテレビで聞きました。簡単ではないでしょうが、こちらでのびのびと遊んでいる子供を見ると日本でももっと広がればなあと思います。私の記憶にある校庭は黄土色ですが、これから生まれてくる子供たちの記憶が緑色になれば世の中何か変わるかもしれません。モノの豊かさも大切ですが、心の豊かさを求めることを忘れたくないものです。
(申し訳ありません。やはりデジカメが限界に来ています。。。)
posted by 真鍋 |09:02 |
インターン2期生 真鍋 |