2007年08月31日

インターン総括

アメリカのマイナーリーグでインターンシップ。

アメリカのスポーツ界で働くことを志す人間にとっては、大変魅力的な響きです。
今回私はこのチャンスを運よく手にすることが出来ました。
この経験を自分だけのものにするのではなく、
少しでも多くの人のためになればと思い、日記の番外編として総括を書こうと思います。

日本人がアメリカで働こうとする時に最初の大きな壁となるのが、
英語力だと思います。
当然私もインターン当初は少し苦労しました。
しかしその過程で気付いたのは、本当に大事なのは英語力ではなく、
英語の「実践力」だということです。

例えば、もし相手の話が分からければ「もう一度言ってもらえますか?」
と返すのでなく「それは~いうことですか? それとも~ことですか?」
と自分の推測を伝えたり、相手の話が理解できた時には「わかりました」
と言うのでなく「~いうことであれば~も必要ですか?」と自分の考えも加えてみたり、
と会話に常に+αを自分で考えて加えることです。
その英語が拙かったとしても、話すことが相手に伝える第一歩なので
どんどんトライすべきだと思いました。
これが出来るようになると、
より自分という存在をアピールすることが出来るのではないでしょうか。
ここはアメリカ。英語圏なのだから、英語は話せて当たり前。
そんな中で日本人が働くのであれば、
自分をアピールできる英語の「実践力」が必要だと感じました。

また働きながら考えていたのは、2週間という期間の短さと、
その中に何を見出すかということです。
インターン2週間では出来る仕事にも限界があるし、
シーズンを通してスタッフがやってきた仕事を、
彼らと同じように要領よくこなしていく事も難しいと感じました。

そこで必要なのが、自分に与えられた時間の中で、
・自分にしか出来ないこと
・自分が率先してすべきこと
・自分ならもっと上手くやれると思うこと
を見つけ、実行することではないかと思います。
先にも述べましたが、自分をアピールすることはどの場面でも必要なことです。
ただ与えられた仕事をこなすだけならば、誰がやっても同じこと。
大事なのは自分の「存在意義」を相手に知らしめて、
自分の居場所を作ることなのだと分かりました。
もちろん私自身、2週間で何が出来たのかと言われれば、
数えるほどのことしかありません。
しかし、こうしたことを自分で実感できたことが大きな収穫となりました。

最後はやはりコミュニケーションです。
私は始めの頃は、自分の英語力の自信の無さも手伝って、
思うように職場のスタッフたちとコミュニケーションをとることが出来ませんでした。
しかしいざ話してみると、意外と話が続いて楽しめましたし、
最後のほうには冗談も言って純粋に会話を楽しめるようになりました。

アメリカの映画・有名人・音楽・テレビ・経済・社会など、
話の引き出しは多くあるに越したことはありません。
将来アメリカで働きたいと考えている方は、このようにスポーツ以外に、
様々なジャンルの情報にアンテナを張っておくことをオススメします。
こうした努力は、自分の会話の幅を拡げるだけでなく、
アメリカという国を知るということに繋がります。
そうした引き出しを持った上で、自分から話しかけていくとよいです。

それから、相手のレスポンスに合わせて会話の引き出しを使っていくと、
非常に円滑にコミュニケーションがとれます。
自分の職場での居場所をよりよいものにする為には、
やはり周囲との良好な関係は欠かせません。
私と同じように、英語力の自信のなさから、
コミュニケーションをためらってしまうことがあるかもしれませんが、
少しの勇気が後に大きな自信となると思います。

今回こうしてアメリカのマイナーリーグでインターンさせて頂いたことで、
アメリカのスポーツ界で働くことの困難さを感じました。
それは言語の壁であったり、人種の壁だったり、学歴の壁だったりと様々です。
しかしそれ以上にやりがいと可能性を感じたのも事実です。
私の1番の武器は「日本人」であるということです。
日本語を話せます。日本人気質として細かな気配りが出来ます。
日本の大学を卒業します。これらは日本人にしかないものです。

この武器に、アメリカ人に出来て当たり前である、
英語と積極的な姿勢を加えることが出来れば、
戦っていけるのではないかとも感じました。
簡単に言ってはいますが、もちろんそのためには多大な努力と苦労を要します。
しかし逆に言えば、それが出来れば、
より自分の目標に近づくことが出来るということです。

来年以降もこのインターン制度で渡米する方々へ、自分にどういう目標があって、
その為に何をこのインターンに求めるか、自分が行ったらインターンで何が出来るか、
ということを常に頭の中でイメージすることが大事だと思います。
皆さんがアメリカへ行ったら、必ずや膨大な経験を詰め込むことになるでしょう。
その時に、事前に自分でイメージしておくことで、
こうした膨大な経験に対して受け身になることなく過ごせます。

私のこの日記がどれだけ参考になるかは分かりませんが、
自分なりにインターンでの出来事・感じたこと・伝えたいことなどをまとめたつもりです。
この日記が、皆さんのモチベーションの上昇につながることを祈っております。
私も皆さんに負けないよう、帰国後も更に目標に向かって進んでいきます。
来年以降にインターンに行く方々は、
自分の同士になると同時に「ライバル」だと思っています!



山手 渉

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2007年08月30日

16日目~終わりは始まり~

2週間に及ぶインターンも、今日が最終日。

本当にあっと言う間にこの日を迎えてしまいました。「いつも」と同じ風景も今日で見納め。
寂しさをかみしめながらスタジアムへ向かいました。

試合前に、我々はこのインターンシップで感じた、
チームのよい点・改善すべき点・要望などをまとめてプレゼンテーションを行いました。

2週間働いてきて自分の知識見聞が広がったと共に、
ファンの視点・スタッフの視点・選手の視点・日本人としての視点・若者としての視点と、
様々な角度から自分の意見を出せたので、失礼は承知の上でそれを伝えようと思ったのです。
GMのBrentさんと Vice PresidentのTimさんは最後まで話を聞いて下さって、
我々の意見を来年のアイデアの一部として検討して頂くこととなりました。

今日は「Fan for a day」ということでファンの一人として試合を観戦する予定だったのですが、
我々は特別に仕事を頂いてプロモーションで働かせて頂きました。
グラウンドに出てイベントに参加し、ファンと最後まで触れ合うことが出来て本当によかったです。
また、昨日の日記でもお伝えしたグラウンドクルーのダンスですが、大成功に終わりました!
スタンドからの大歓声を浴び、緊張と感動が入り混じった気持ちで踊った景色は絶対に忘れることが出来ません。ダンスを終えて業務に戻っても、たくさんのファンの方が「いいダンスだったよ!」「アメリカになじんできたな!」と声をかけてくれました。2週間働いてきて、スタッフだけでなく、沢山のファンの方と仲良くなることが出来ました。

今日で自分の仕事は終わりだと挨拶に回ったときも、
「来年もきてくれるだろ?」「このままこっちで暮らしたらいいじゃない」「寂しいから帰らないでよ」と言ってくれて、泣きそうになってしまいました。日本人の自分をここまで温かく迎えてくれる、このTri-City Dust Devilsにインターンできて心から良かったと思います。来年以降この街にやってきて頑張る人達、安心して下さい。最高の人々が住む町にある、最高のチームが待っています!

チームは今日も勝ちホームの最終戦を勝利で飾ったと共に、我々の通算勝利も2ケタの10勝に乗りました。
10勝4敗、貯金6でチームは首位。

我々がインターンを始めてから、チームの成績も向上したことはなんだか誇らしい気分です。
試合後はチームのスタッフの方々と飲みに行きました。
いつも明るくおしゃべりな紅一点のKellyさん、
一番歳が近いのですぐ仲良くなったRuss、
いつもファンをゲートで見送るMatt、
陽気なイベントMCのCamさん、
怖い顔の分中身が優しいJoeさん、
よく食べ・よく笑い・よく寝るCJさん、
寡黙だけどとても思いやりのあるTimさん、
そしていつも僕らを見守ってくれた Brentさん、

この2週間数え切れないほどお世話になったみんなと飲みました。
いつからか意識が飛んでしまい気付いたら朝を迎えていたのですが、
最後にいい思い出を作ることが出来ました。

いよいよもう帰ります。本当に色々なことを体験し、自分の経験になりました。
これを生かすも殺すも自分次第。帰国後も意識を高く持って、この経験を力に変えて頑張ります。
インターンが終わっても、自分の将来はこれから始まっていきます。


写真は、特別に試合開始前に立たせてもらったベンチ前。ホーム
最終戦ということもあって、みんな気合入ってます。

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2007年08月29日

15日目~様々な視野をもつ~

 「Time flies like an arrow.(光陰矢の如し)」とはよく言ったものです。

2週間もあった滞在期間も残すところあと3日となってしまいました。
周りの皆が寂しいといってくれるのがうれしくもあり、辛くもあります。帰りたくない!!

今日はグラウンドクルーの仕事でした。
仕事自体は前回と同じで、試合前・試合中・試合後にグラウンドに出て整備しました。
ただ前回よりも要領がつかめてきたので、非常に効率的に動くことが出来たと思います。
綺麗な芝・柔らかな土が十分に水を吸ったグラウンドはマイナスイオンに満ちあふれ、
言葉に出来ないいい匂いを放ちます。

これを感じられるだけでも本当に魅力的な仕事なのですが、グラウンドクルーには一つの
大きな見せ場があります。それは5回のグラウンド整備時の、クルーによるダンスタイム。

メジャーでもこうしたスタイルはポピュラーで、例えばニューヨーク・ヤンキースは
グラウンドクルーが日本でもおなじみの「YMCA」の曲で踊ります。
我がDust Devilsもヤンキースのように毎日ではありませんがダンスタイムがあり、
Jamiroquaiの大ヒットナンバー「Canned Heat」に合わせて踊ります。

実は我々は明日のダンスタイムに向けて目下特訓中です。
明日は4人のダンスメンバーのうちの2人を私と吉田さんが
務めることが内定しているので、ファンを興奮に包んでしまいたいと思います。

ちなみに世界最大級の動画配信サイトYou tubeで「Dust Devils」と入力すると、
過去のダンスタイムの映像がご覧になれますのでチェックしてみて下さい。

グラウンドクルーの仕事は試合中には5回のみなので、
余った時間でスタンドを観察してみたのですが、そこで一つの発見がありました。

それは、ファンの会話です。

スタンドにはお腹が空いている人・退屈な人・おしゃべりに夢中な人・
ファールボールを狙っている人など様々なファンがいまして、そうしたファンの声が聞こえ、
動きも見えるのです。これによって、スタッフはすぐにファンのニーズに対応することが出来ます。

私はファールボールが欲しい人にはボールをプレゼントし、退屈そうな人には話しかけてみました。
こうした方法でもファンの喜ぶ顔が見られるのです。
スタジアムが小さいからこそファンとの距離が近く感じられるので、
これは是非いつまでも変わらないものであって欲しいと思います。

ただ試合を見るだけではなく、ちょっと視野を変えてみるだけで発見することがありました。
このように視野を変えたり・拡げたりして物事を捉えることは、自分に多くの発見をもたらしてくれます。
今日それが少し実践できたことで、また明日以降の自分にいい影響を及ぼしそうです。

チームは勝利しました!

これで我々が来てから9勝4敗。明日のホームラストゲームも勝利して10勝に到達して欲しいところです。
それだけでなくこのまま首位をキープすればプレーオフへ進出できるので、
後を濁さずここを発つためにも明日は絶対勝利です。

最後まで合言葉は「Exceed expectations(期待を上回れ)」!

※写真は、試合前の一枚。このチームの選手達は、街の人たちの家にホームステイしながらシーズンを戦っています。選手一人だけでなく、ホストファミリーのサポートがあってこそ毎日がある。その感謝の意味で、試合前に記念撮影をしていました。

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2007年08月28日

14日目~グッズの存在意義とは~

やっと今日から仕事が再開。
今日を含めていよいよあと3日でインターンが終わってしまうことを思うと、寂しくて仕方ありません。
悔いだけは残さないよう、頑張らねば。

今日の仕事は「Vice President for a day」。
Vice PresidentのTimさんについて回って、様々な仕事を体験させて頂きました。

主な仕事を紹介します。
試合前は全売り場の準備金の用意・グッズの在庫管理・チケット売り場の監視・スタジアムの清掃・プレスボックスの準備、試合中はグッズの売れ行きの確認・GMと共に球場の安全確認、試合後は全売り場の売り上げの計算・HPやプレスに試合結果の配信、といった内容です。

Vice Presidentとは、日本語で訳すと副社長や部長という意味になります。一緒に仕事をさせていただいて、
Timさんは、GMのBrentさんよりもスタッフに近い場所で皆の仕事を統括しているという印象を受けました。

また、シーズンも残り少なくホームゲームもあと3試合ということで、グッズを売り切ってしまわねばなりません。
私はスタンドへグッズを売りさばきに行くという、貴重な体験をさせて頂きました。大声を出し、ファンにグッズを宣伝し、購入してもらう。プロモーションやコンセッションとは違った形でファンと接することが出来ました。

グッズの中には売れるものもあれば売れないものもあります。
キャップ(20ドル)やボール(5ドル)・ミニバット(5ドル)は売れますが、
チームのマスコット人形(10ドル)は中々売れません。スタンドに売りに行っても

「5ドルなら買うよ」
「そんな人形が10ドルなんて冗談でしょう」とからかわれてしまいました。

なぜ売れないのか?と考えていたのですが、恐らく人形のサイズが少々値段とつりあっていないのでしょう。

では、どうすれば正規の値段で売れるのか?

私の意見では、そこに何らかの「付加価値」をつけることが良いのではと思います。
例えばマスコット人形に実際にダスティの直筆サインを加えて売り出せば、
少しは売れ行きが変わると思います。

明日にでも、早速Timさんに提案してみたいと思います。
チームのグッズというのは、売り上げにおいてもファンの印象においても大きな存在です。
ただ種類を揃えればいいというのではなく、ファンのニーズに敏感にアンテナを張ったりしながら
チームに必要なグッズを拡充していくことが大切なのだと思いました。
特にこうしたマイナーのチームというのは、メジャーリーガーの候補生の宝庫です。

今のうちから選手と密着したグッズや、サインを加えたグッズというのは是非扱って欲しいと思いました。

なぜならば、グッズとはファンとチームを繋ぐ1番分かりやすいものであるからです。
選手がユニホームと帽子をを着用して試合をするのと同じように、ファンだってチームのTシャツやレプリカジャージーや帽子を着たいと思うでしょう。選手と同じ立場・気持ちになって応援する。そこにグッズの存在意義があると感じました。

このチームには、ファンのニーズを満たすほどグッズが拡充されているとは
言えないので早速意見してみようと思います。

チームは残念ながら敗けてしまいました。
我々がこちらに来てからのチームの成績は、これで8勝4敗。
帰るまでのあと2試合で何とか10勝に乗せたいところです。
明日はグラウンドクルー。全力でグラウンドを整備して、選手達をサポートしていきたいと思います!


※写真は、チームのグッズスタンドです。品揃えが寂しいですね。

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2007年08月27日

13日目~英語の上達への道のりは長く、険しい~

今日は最後のオフ。
数えてみると、このチームでのインターン生活もあと5日となりました。
日々が過ぎるのが本当に早いと感じますが、毎日の出来事は鮮明に思い出せます。
残りの5日も大事にしていきたいと思います。

私たちは2回目の英会話のレッスンを受けました。
今回も前回と同様に新聞を使って、色々なトピックを音読し、
その後トピックに関するフリートークをする、という流れで進みました。

自分たちで読んだだけでは中々理解しづらいトピックも、
一緒に読んで話し合うことでかなり理解しやすくなります。
また、どうしてそのトピックがこうして報道されるに至ったのか、と言う背景も学べるのでかなり勉強になります。
日本にいる時でも、アメリカの新聞を音読する習慣はつけようと思います。
今回は発音に関してもいくつかの発見が見られました。
以前にも日記で書きましたが「r」「l」の発音は本当に難しいです。
頭では分かっていても、中々上手く舌に伝達できません。
エイミー先生曰く、「r」「l」の発音が混同してしまっていると、
単語が違う意味に聞き取られてしまうことがあるそうです。
そのためには特に「l」の発音に気をつけたほうがいいと言われました。
話している中で、舌を上あごにくっつけて発音する「l」は連動しづらいものです。
慣れるまでは、意識的に舌を上あごにくっつけて発音すべきと教えてもらいました。

もう一つのポイントは「句読点」です。日本語の文章は「、」「。」があるので、
どこで間をおけばいいのかが分かります。
もちろん英語にも「,」[.]という句読点的な役割のものがあるのですが、
その間の文章があまりにも長い時があります。
こうした時にどこで間をおけばいいのかが、中々つかめません。
学校の英語の授業を思い出すとづらづらとただ読むだけだったのですが、
こうして実際にネイティブの人と音読してみると、その拙さを痛感しました。
動詞の前や、関係代名詞の前で間を作ってやると少しは話しやすくなると判明しましたが、
エイミー先生曰くこの間は自然と身に付くものなので会話の鍛錬し続けることが大事ということです。

こうして英語を話すこと、聞くこと、学ぶことで養われる一番大事なものは「自信」だと思いました。
少々拙くても、自信を持って話すことが出来れば相手には伝わりやすくなります。
今回の滞在でそれを身につけられるよう、積極的に英語に向かって行きたいと思います!
チームは今日も勝利し、厳しいアウェーでの首位攻防戦を2勝1敗で勝ち越してホームに戻ることが出来ます。
明日からまたホームの試合が始まると共に、私の仕事も再開です。
精一杯楽しんで、頑張って、考えて、学んできます!

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2007年08月26日

12日目~アウェーへ行く~

今日は、Dust Devisのアウェーゲームを応援するために、
Tri-Cityから車で2時間かけてSpokenという街に行きました。

相手のIndiansは、Texas Rangers傘下のチームで、わがチームと首位を争う強豪です。
一緒に行ったTimとCJの話では、このチームのスタジアムはリーグ内でもっとも大規模なものなのだそうで、
なんと6969人も収容します。
ちなみにわがチームのスタジアムは3778人ですので、かなりの差があります。
実際にスタジアムを見ると噂に違わぬ大きさで、圧倒されてしまいました。
全席指定席だし、スカイボックスは1塁側から3塁側までずっとつながっていて、
しかも専用のコンセッションスタンドまであるし、
チームのグッズストアも我がチームよりも数段充実しています。

メジャーは全部で30球団、それぞれのチームの傘下でAAA・AA・Aのチームが存在します。
Aのチームでこれだけのスタジアムなのだから、いったいどれほどのスタジアムがこのアメリカにあり、
どれほどの規模なのか。想像しただけでワクワクしてきます。
こうして他のスタジアムで試合を見たことで、
いい意味で自分の働いているチームと比較してみることが出来ました。
確かに大きなスタジアムだし、チームの規模も大きいです。

しかし、だからといって全ての点を参考に出来るわけではありません。
Dust Devilsの方が優れている点もいくつかありました。
こうした点を残しつつ、改善すべき点を自分なりにまとめて、
帰る前にチームにプレゼンテーションするつもりです。

また、今日は嬉しい出会いもありました。なんと相手のチームに日本人の選手が在籍しいていたのです!
上野君というピッチャーで、私と同い年です。少し時間があったので、話すことが出来ました。
彼は千葉県の習志野高校を卒業して群馬の上武大学に進学した後、
半年で大学をやめそのままアメリカに渡って3年以上頑張っているのだそうです。
今年はTexas Rangersと契約してこのAチームでプレーしているのです。
日本人のメジャーリーガーがプレーしているのはニュースで知ることが出来ますが、
こうして我々の知らないところでもマイナーリーガーとして夢を追いかけ頑張っている日本人もいるのです。
自分と同い年と言うこともあり、上野君と話したことで大きな刺激になりモチベーションが更に上昇しました。
彼に負けないように、自分も頑張りたいと思うし、将来また彼と関わる機会が出来ることを楽しみにしています。

チームは勝利することが出来、1日で首位の座に帰り咲きました。
ただ、敗戦投手がほかでもない上野君だったのでちょっと複雑な気持ちです。
これからはチームの勝利だけでなく、上野君の活躍もチェックしていこうと思います。

アメリカに来て、本当に沢山の出会いがありました。
きっと残りの滞在でも出会いが待っているでしょう。これら一つ一つの出会いは、
きっとこれからの自分にとって大事なものになるので、地道に育んでいこうと思います。

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2007年08月25日

11日目~オフの過ごし方~

今日からチームがロードに入るため、ホームの試合は28日までありません。
我々は、今までお世話になっていたGMのBrentさんのお宅から、
球団職員のTimさんとCJさんのお宅へホームステイさせて頂く事になりました。
今日は2人ともオフだったので、我々を色々なところに連れて行って下さいました。
インターンでの毎日仕事のことを日記に書いておりましたが、
今日で広がった自分の知識と見聞について書きたいと思います。

まず今日はTri-Cityから車で7~8分のところにあるKennewickという街に行きました。
ここには大きなショッピングモールがあり、
フードコート・電化製品・スポーツグッズ・靴・衣料品・映画館・雑貨など探し物なら必ず見つかります。
東京で言うところの、ららぽーと豊洲のようなものです。
休日だったため大変混雑しており、東京を一瞬思い出しました。
また、スポーツショップに入って驚いたのが、大学フットボールの人気の高さです。
予備知識としては知っていたのですが、改めてその規模の大きさを感じました。
どこのスポーツグッズの店でも必ずといっていいほどキャップが売られています。
しかもNBAやNFLのキャップとほぼ同等かそれ以上のスペースに、
数々の大学のキャップが所狭しと並んでいました。

アメリカンフットボール。アメリカのスポーツ界で生きていくならば、
バスケットボール・ベースボール・アイスホッケー・アメリカンフットボールの
4大スポーツの知識は最低限必要と感じました。

次に、我々は映画館へ行きました。
まず驚いたことは、料金がたったの8ドル50セント(1000円程度)と、日本と比べて安いと言うことです。
いつも日本で観る洋画には必ず字幕があるのですが、当然そのようなものはありません。
どれだけ理解できるか挑戦するつもりで臨んだのですが、結構難しかったです。
内容自体は理解できましたが、アメリカ人の会話というものは大変速く・理解しづらいものです。
スラングも多々あって、どうも周りの笑いについていけませんでした。
映画だけでなく日常でも、アメリカでは人々はお構い無しに自分のスピードでどんどん話してきます。
日本の英語教材のように、丁寧でゆっくりなどしゃべってはくれません。
だからこそこうした「生きた会話」を学ぶことは大切だと思います。
自分のお気に入りの映画を字幕なしでみてみると、いいトレーニングになるのではないでしょうか。
文法の勉強も、リスニングの勉強も、スピーキングの勉強も、
別に学校で高得点をとるためにやるわけではありません。
英語という世界規模のコミュニケーションツールを会得するためなのです。
受験のため・期末試験のために苦労して勉強してきた英語も、
やっていてよかったなと、アメリカに来て素直にそう思えました。

アメリカのスポーツ界で働くために何が必要なのか。
今回のインターンでは、実際に球団で仕事を体験してそれを見つけるだけでなく、
実際にアメリカで生活してみることで様々な角度から見つけられました。
これに満足することなく、より多くの発見をして日本に帰りたいと思います。
明日はSpokenという街まで、Dust Devilsのアウェーゲームの応援に行ってきます!


※オフとは関係ありませんが、写真はロッカールーム前にある選手のおやつです。
ガム・キャンディー・ビスケット・パン・バナナなどバラエティーに富んでいます。

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2007年08月24日

10日目~連勝は続くよいつまでも~

今日も気持ちのいい快晴。ということは今日も勝つでしょう。
4連勝まで伸びてくると、期待は日に日に高まってきます。
それに今日でホームをしばらく離れてしまうので、
少しでも多くホームで勝っておきたいのです。
何と言っても今日は金曜日、多くのファンの後押しをうけることが出来ます。

ファンが多くやってくる日には必ず何かあります。
今日はシアトルマリナーズのマスコットの、マリナームースが特別にやってきました。
メジャーリーグ仕込みのパフォーマンスは見ていて面白かったし、ファンにも大盛況でした。
グラウンド内だけでなくグラウンド外での企画も数多く催されていることはもちろん、
これらの企画を「どのように」催すのかということをプロモーションの仕事を通して学ぶことが出来ました。
ファンのために何が出来るのかを考えて、それを実行できて、
一番身近でその効果を感じることのできる仕事だと思います。
だからこそ、今日が最後のプロモーションの仕事だったのが本当に残念でなりません。

また、今日はスタジアムに行く前に英語のレッスンを受けました。
先生はエイミーという20歳の女の子で、Dust Devilsのグッズスタンドで働いています。
彼女はハーフジャパニーズで、少し日本人的な顔立ちなのですが、
ネイティブスピーカーです。

今回のレッスンでは、
・自信を持って話せるようになること
・アクセントや基本的な発音をしっかり体に染み込ませること
・聴く能力を養うこと
の3点を目標にしました。
こちらでも会話はできますし、相手が何を話しているかも大体分かります。

しかしそれも、周りの人達が分かりやすいように話してくれているお陰です。
これからアメリカで働こうと思っている自分は、こうした現状に満足したくありません。
だからこそ、こうしたレッスンのなかで少しでもネイティブに近づこうと思ったのです。
具体的なレッスンは、まず新聞を用意してトピックを選びます。
それから、そのトピックをまずエイミーに読んでもらって発音を耳にメモライズします。
それから、それを真似るように自分たちも呼んでいき、
もし発音の違うところがあったらエイミーに中断してもらって指摘を受けます。
お互いの音読が終わったら、そのトピックに関するフリートークをします。
耳を養うだけでなく、舌も養い、知識も養います。
1回90分の授業なのですが、あっという間に過ぎてしまいました。
日本人は、「r」「l」の発音が上手くできません。
何とか帰るまでに身に付けてところです。

チームは今日勝ちました!!これで何と・・・・・・5連勝です!
そして首位に立ちました。
シーズンも残りあとわずか、ここでのインターンもあとわずか、
1日1日を大事にしてチームに貢献していきたいと思います!
今日から3日間チームはロードに出るため、我々はオフとなります。

この時間を生かして、
・我々がチームに何を出来るのか
・自分たちから見たチームの改善すべき点
・気付いた点
などをまとめた企画書を作ろうと思っています。
詳細はまた明日以降にでもお伝えできればと思いますので、ご期待下さい。


※写真は、チームの先発ローテーションの一角を担うシェン・アン・コー。
同じアジア人(台湾出身)・同い年ということもあり、仲良くなったので一枚撮りました。
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2007年08月23日

9日目~ビールは売れるよいつまでも~

今日の天気も晴れ。
晴れている日はチームが勝つというジンクスが出来てきつつある今、
この天気を見ると今日のチームの勝利を願わずにはいられません。
仕事も一通りやらせて頂いて、段々と要領がつかめてきました。

私は以前にもやったコンセッションの仕事を担当しました。
今日はビール1ドルの日だったため観客がとても多く、ビールが飛ぶように売れます。
補充のために、冷蔵庫とスタンドを何往復もして回りました。
長蛇の列がビールスタンドに出来ており、何杯も飲んでいるお客さんもいらっしゃいました。

また、ホットドックも作りました。
この2つが主な仕事だったのですが、これをやっているだけであっという間に時間が過ぎて試合終了を迎えました。
私のコンセッションの仕事は今日で終わりとのことなので、自分なりにこの仕事について気付いたことをまとめました。ただこれはプロモーションやその他の仕事と併せて、帰る前に企画書として提出する予定なので、その時にまとめて発表したいと思います。
 こちらに来て9日目。日々自分の英語スキルが上達しているのを感じます。もちろん、日本でだって勉強していたのですが、こちらでは基本的に日本語を使うことがありません。もちろん一緒に行っている吉田さんとは会話しますが、それもスタジアム外のみです。スタジアム内は、2人で話すときもなるべく英語を話すようにしています。食べるにも、飲むにも、仕事をするにも、雑談をするにも英語が必要不可欠な環境の中で、自分を成長させられることが本当に幸せです。さらに幸せなことに、明日から英語のプライベートレッスンを受けることになりました。さらなる英語力向上のチャンスです!詳しくは明日の日記でお伝えしたいと思います。
 チームは今日も勝利し、なんとこれで4連勝!私たちがこのチームに幸運を持ってきたのでしょうか?首位にも1ゲーム差にまで迫り、プレーオフも射程圏に入ってきました。明日は5連勝かつ首位奪取がかかった大事な試合です。気合入れて頑張ります!


※写真は、バーベキューの専用ゾーンを掃除する吉田さん。
鳥のフンが毎日毎日落ちているので、こうしていつも試合開始前に球場全体を回って掃除します。

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2007年08月22日

8日目~グラウンドから試合を見る~

今日も気持ちのいい快晴、言うまでもないボールパーク日和です。
チームは現在2連勝中と言うこともあり、球場にいい雰囲気が充満している感じです。

毎日我々に与えられる仕事だけでなく、いくつかの決まった作業も任せられるようになって来ました。
例えば、デイリープログラムの作成・スターティングラインアップの作成、
並びにプレスへの配布は我々の仕事として頂いています。
今後はこうした仕事をより増やしていくことが目標です。

今日の仕事はグラウンドクルー。つまり、グラウンドの整備係です。
整備係の仕事は大きく分けて3つあります。
1つ目は、試合前の練習で汚れたグラウンドを試合開始前までに整備すること。
2つ目は、試合で汚れたグラウンドを、5回が始まる前に1度整備すること。
最後は、試合終了後のグラウンドを整備し次の日の練習に備えること。

以上の3つが主な仕事です。
整備では、バッティングラインやキャッチャーラインをチョークの粉でつくったり、
土のゾーンの凸凹をフラットにしたり、磨り減ったブルペンやマウンドに土を加えて膨らませたり、
水をまいたりします。
回数は少ないながらも1回における仕事量は今までにやってきたどの仕事よりも体を使うため、
なかなか大変な仕事です。
遠くから見たら綺麗に見える天然芝のグラウンドですが、間近で見ると穴が開いていたり、
ゴミが落ちていたりと、汚い部分が多々見受けられます。
こうした部分を上手く隠して、観客に最高の景色を提供するというのも仕事です。
しかしグラウンドクルーの素晴らしい点は、何と言ってもグラウンドに立てることです。
すぐ横に選手がいるのです。こうした貴重な経験が最大の魅力と言っても過言ではありません。
グラウンドの外だけでなく中に入っての仕事も出来たことで、また一つ大きな経験を得ました。

次に、滞在先について少し話したいと思います。
私は、球場から車で3~4分、歩いて10分ほどのところにある、
GMのBrentさんのお宅にホームステイさせて頂いています。
大変快適なお宅で、我々はフカフカのソファーとベッドを交互に寝ています。
家の周りにはショッピングマーケットやマクドナルド、スターバックス・中華料理・レストランなども充実しており、
すべて往復10分程度なので何物にも不自由することがありません。
安心して生活を送ることが出来ます。
近くのシアトルマリナーズのイチローや城島のおかげか、日本人に対してもフレンドリーに接してくれるので、
もし初めてのアメリカ滞在がこの町でも安心できること間違い無しです。

今日で滞在八日目ということですが、あくまで慣れた「つもり」になっていました。
目の前にそびえる仕事に対して受け身になってしまっていたと感じました。

どうすればより上手く仕事が出来るか?
どうすればもっと成長できるか?
常に自問自答しながらぶつかっていくという姿勢を失っていました。
人生においてこのような機会がどれだけ貴重かを考えると、寝る間すら惜しんでやるべきことが沢山あります。
そのことに今気付けてよかったです。今日で反省して、明日また一から出直すつもりで頑張ります!
チームはサヨナラ勝ちを収め、なんと3連勝!我々の滞在期間の通算成績も4勝2敗となりました。
ロードに出てしまう前に、1つでも多くホームで勝っておきたいところです。それではまた明日!


※写真は、試合終了後のグラウンド整備での1枚。
バッターボックスからの視点はこんな感じなのでしょうか?

8.22



posted by 山手 |19:00 | プロジェクト1期生 山手 |
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