2009年02月17日

卒業していく君に(ある高校生ラガーの軌跡)

早いもので 1月の全国大会が終了し、高校生は あと少しで 高校から巣立っていきます。

縁あって 東海大仰星高校の応援をずっとしてきました。
今後ともそうするつもりです。

その仰星にかぎらず、高校生ラガーひとりひとりに それぞれの思いがあり、悩みがあり、いろんな感情をもちながら みな それぞれに練習にはげんだ3年間だったと思います。

おそらく彼も そういうふうな中の一人だったのだろうと思います。

はじめに 私が目をひかれたのは 彼の「強気」でした。

決して身長が高いわけではなく 大きいPRではないと思うのですが、
彼が 相手に対して真っ向勝負する、相手が大きくても ドン!とぶつかっていくその強気さに ひかれました。

彼の名前は 稲橋孝介 東海大仰星の1番でした。

なかなか面白い子だなぁ。。。それが最初の印象でした。

彼は 全国優勝果たした22期のLOの稲橋良太の弟です。

孝介1年のときに 彼は兄の全国大会優勝を目の前で みることになります。
実は彼は、 菅平あたりで(夏) 腰を痛め、ラグビーがあまりできるような状態でなくなったみたいです。
体重もどんどん減り続けたころ 兄の優勝を目にします。

俺も・・

そんな気持ちが芽生えたのも ごく当然のことかもしれません。

彼はそれから 変わったそうです。
体重も 増やし、身体も鍛えたそうです。

そうやって あの強気のPRが私の目の前に登場したのでした。
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みていて楽しい選手というのがいます。
まさに彼は そういう選手でした。

春、近畿大会 決勝は 啓光との対戦でした。
ワントライ つめると 優勝でした。

仰星は 攻めます。
啓光は まもります。
ゴールライン上での 攻防。

時間は 残されていません。

攻める仰星、FWで 押します。
残念ながら ゴールラインをこえることなくノーサイドをむかえてしまいました。



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彼の心は いかばかりだったでしょうか。

その後 仰星は なかなか勝てなくなります。そして ようやく上向きになったのが 全国大会予選。
いい形で 試合にのぞめました。

が、 その後、 仰星は 練習試合があまりくめないまま、全国大会を迎えます。 対戦相手は 京都代表の 成章。
成章は 28日に 初戦を突破して 勢いにのっています。かたや 仰星は 試合から遠ざかっての初戦となりました。

結局、自分たちのラグビーを おもいっきりだせぬまま、時間切れとなり敗戦。
彼の3年間のラグビーは ここに終わりを告げました。

彼は 腰のこともあり、大学は 結局 有名校を選びませんでした。 それだけに 彼が真剣にこれが最後!のつもりで 挑んだのが この全国大会でした。

それなのに・・・

あっさりと負けてしまいました。

ノーサイド 
彼は 立てませんでした。

崩れ落ちる彼。

その彼に声をかけたのは、 対戦相手でもあり、そして友達でもあった京都成章の選手でした。


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相手にささえられるようにして、ようやく立ち上がった彼。

それでも 涙は とまらず、顔を覆い続けての最後となりました。

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私は 傍観者でしたが、 ひとりひとりに それぞれの思いがあり、それがぶつかる場所だと 改めてかんじた一瞬でした。

成功して自慢に思う思い出も、夢やぶれた思い出も、 私はまた 同じように重い価値のある宝物だと思います。

その宝物をもって、かれは 今春 東海大仰星高校を巣立っていきます。

彼の人生に幸多かれと 祈っています。

卒業記念に ブログかかせていただきました。
今までの感謝をこめて。


posted by hoshikirari |10:48 | 高校ラグビー | コメント(0) | トラックバック(0)
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