2008年05月21日

凌駕

(↑の続きです)



古木 『つまりだ・・・
     奴はピッチャーのモーション
     等見ていない・・・   
     奴はキャッチャーのモーション
     を見ているんだ・・・』




仲俣 『なっ・・・』


古木 『奴は変えたんだよ・・・野球を・・・
     盗むものを・・・ 
     ピッチャーのモーションからキャッチャーのモーションに・・・


仲俣 『そ・・・そんな事が・・・!?』


古木 『俺が実際にやってみた・・・ 
     一塁にランナーとして立ち キャッチャーの気配を伺う・・・
     キャッチャーの気配が一塁ランナーに向けば投手の牽制がくる
     キャッチャーの気配が投手を向けば投球・・・』


古木 『その結果・・・ 右打者の時・・・14 左打者の時・・・0・・・     
     二盗・・・14 三盗・・・0 失敗 0・・・ クックックッ・・・
     キャッチャーのモーションを盗むだけで 俺だってニセ赤木だ・・・』


仲俣 『・・・・・・・・・』


古木 『左打者が打席に立つと一塁ランナーからキャッチャーは死角になり気配は死ぬ
     二塁ランナーからではキャッチャーの気配・・・
     球を受けようとする気配と 牽制球を見届けようとする気配の見分けがつかない・・・』


仲俣 『そ・・・そんな・・・ でも、万が一そんなことが出来たとしても
     クイックモーションが完璧なら二盗など出来ないはず』


古木 『だからいってんだよ・・・
     お前等まとめて嵌ってんだ』


仲俣 『えっ!?』


古木 『ピッチャーがクイックモーションを早くしようとするほど    
     キャッチャーは捕球体勢を早くとらなければならない
     つまり・・・赤木に牽制球がない事をより早く教えることとなるのさ・・・』




仲俣 『なっ・・・なんだか
     本格派野球漫画みたいだ・・・』


古木 『おぃ 今なんて言った
     もう一度言ってみろ ブッコロス
     これは・・・・・・アニメじゃない・・・・・・』


仲俣 『クイックモーションが逆に墓穴になるなんて・・・
     そんなの普通、絶対に気付かない・・・』


古木 『赤木は元来、足がそれほど速くない・・・
     しかし、キャッチャーのモーションを盗む事を奴が発想してから
     盗塁の成功率は格段に上がり その事により当然、バッテリーからの警戒は
     厳しくなる・・・
     赤木は足が速いという幻想
     その事がクイックモーションをより早く、頻繁に使わさせることとなった・・・
     ・・・・・・

     だが、それこそがまさに赤木の思う壺・・・・・・
     クイックモーションの高速化はキャッチャーの
     捕球の気配を早く漂わせることとなり
     赤木に絶好の二盗のタイミングを提供してしまっているのだ・・・』



仲俣 『す・・・凄い・・・
     キャッチャーのモーションを盗むなんて そんなの普通、思いつきやしない・・・
     完全にキャッチャーは無警戒・・・・・・
     ・・・・・・
     そのことをあっさり看破した古木さん
     フルキシゲル・・・     
     悪魔・・・まさに悪魔だ』


古木 『盗塁を阻止する為にピッチャーの投球モーションを早くする
     クイックモーションが編み出されてから はや30年・・・
     クイックモーションに依存しすぎて 盗塁阻止の努力を
     キャッチャー自身が怠ったツケがまわってきた・・・そんなところか・・・』


仲俣 『・・・・・・・・・』


古木 『解ったろ・・・赤木の足の速さなど幻想に過ぎない・・・
     奴は類稀なる発想力と自分の読みに対する絶対的信頼によって
     神速の男 と呼ばれる存在を自ら創り出したのだ
     さあ、奴は一生一塁に釘付けだ・・・
     赤木などいないつもりでお前のピッチングをしろ!』


仲俣 『でも、いったいどうやって赤木を盗塁させないんですか?』


古木 『昨日 赤木を一塁にあえて出塁させ
     俺はピッチャーに一塁牽制のサインを出した上で
     ひたすらにピッチャーを凝視し続けた 
     するとどうだ・・・ キャッチャーの気配から牽制はないと判断した赤木は
     見事飛び出して、牽制に引っ掛かりやがった・・・
     ・・・・・・・・・・・・
     もちろん奴は盗塁死よりも牽制死を選んだよ
     ワザとこけたフリをしてまで・・・
     奴の生命線は盗塁成功率10割・神速の男というイメージだからな・・・
     ・・・・・・・・・・・・
     クックックッ 赤木のことだ・・・
     俺が奴のタネを見切ったことを この故意四球で奴は完璧に勘付いた
     奴は一生 俺から二塁を盗れない』


仲俣 『なっ・・・昨日からすでに布石が・・・
     そして今日の先頭打者敬遠さえ心理的駆け引き・・・
     フルキシゲル・・・悪魔まさに(略 
     か・・・完璧だ・・・』


仲俣 『・・・超越している・・・何者をも寄せ付けない・・・この人は絶対的領域にいる・・・
     俺みたいな野球馬鹿じゃフルキさんの領域には一生辿りつけやしない・・・』




古木 『・・・・・・熱い馬鹿なら上等よ・・・・・・!!』




仲俣 『フ・・・フルキさん・・・』


古木 『赤木なんぞオオクワガタ・・・そんな感覚で投げ込んで来い!』





・・・・・・・・・







実況 『おおっと!! 仲俣、ランナーを完全に無視して大きく振りかぶって・・・第1球投げた!
     もちろん 赤木は悠々二塁へ!! 今季144個目の盗塁 これはどうしたことか!?』














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posted by HK |20:03 | ブログバカ一代 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月21日

ドームランからドームガンへ ~ビデオ判定導入の前に~ (前編)

1990年の東京ドームにおける開幕戦、巨人対ヤクルト戦において
篠塚(現巨人軍コーチ)が8回裏に起死回生となるライトポール際ギリギリにホームランを放った
この時のことはよく覚えている方が多いと思う
ファウルではないかと猛烈に抗議する当時ヤクルトを指揮していた野村監督がTVに映し出され
その後、ポール際を打球が通過するシーンが何度も角度を変えてリプレイされた
すると、劇的ホームランに興奮をおさえられずにいた実況そして解説者も声を潜めてしまった
東京ドームの天井付近に設置された、当時としては最新鋭の中継用カメラによる、屋外球場では配置不可能な角度から捉えられた映像は
打球がライトのポールの外側を通過しているような認識を少なくとも半数のTV視聴者に与えるに十分だったと私は思う。


そして、最近、私の中で意味あいとして同じような出来事が起こった
2008年5月7日の巨人-阪神戦、巨人ラミレスが放った左中間へのツーベース、打球はフェンスラバーの最上部付近に当たり跳ね返ってきたように見えた
ホームランではないかと抗議する巨人・原監督の憤慨がTV画面から伝わってきて
その後、すぐさま、様々なカメラアングルからの打球の軌道映像がリプレイされ、なおかつフェンスラバー上部付近へのボールの衝突の映像がリプレイ画像の一部だけのズームアップによって繰り返し放送されたのだ。


1990年、篠塚の開幕戦ホームランなどからビデオ判定の導入などが提唱されてはいるが実現にはいたっていない。

20年近く昔の篠塚のライトポール際ギリギリへのホームラン、そして今月7日のラミレスのツーベース

これらの事が大々的に報道された背景には巨人が人気球団だということも一つの要因だが
私は読売テレビの放送技術力の高さもとても大きな要因だと思う
例えに出すには少し失礼かもしれないが、関西ローカルの阪神戦主体に中継を行っているSUNテレビでは、あれだけのカメラを始めとする放送機材は用意できない、そして阪神戦主体である以上、甲子園からの中継がメインとなる、皆さん知っての通り、甲子園は屋外球場であり、東京ドームのような屋根付近からのカメラアングルを写すことは無理であろう。
そして、画面の一部をあれ程短時間の内に編集しズームアップしてリプレイする技術はSUNテレビでなくとも読売テレビ以外の野球中継では現時点では困難なのではないだろうか。



昨今、東京ドームにおいてフェンスギリギリに飛び込むホームランに対してドームランという呼称が広まって定着した感がある

私はこのドームランという呼称が広まった背景にも読売TVの放送技術力があると考えている


(↓に続きます)

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posted by HK |08:03 | ドームガン | コメント(1) | トラックバック(0)
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