2008年01月21日
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
管理人ガリレオ(最終話)・ドームランの正体をあばいてみせる(第2話)~最後の挨拶~の続編です 『僕はドームランなんて信じない』 又も管理人の仮定から入ります
ドームランとは東京ドームにおいて なんらかの理解できない力によって 不可思議な程に 量産されるホームランの事を指して作られた言葉だと思います
その上でこのブログを進めます 『空調』という言葉がすぐに思い浮かぶ方がいらっしゃるかと思いますが 管理人はこの言葉が結論としては 『当たらずとも遠からず』 だと思います 昨年は 四球のデータに着目して王監督の事を 死球のデータに着目して落合監督の事を 死球と盗塁数のデータに着目して野村監督と福本豊さんの事を そしてHR数に着目して 今回のコラムの土台をブログに書かせて頂きましたが 今回のブログを書くに当たってのデータ収集には、前回と同様 かなり苦戦しました 通常はあるサイトからデータを引用させてもらって そのデータを解析するものなのですが このテーマを扱うにあたってのデータはどのサイトにも存在せず 管理人が2007年の試合を1試合1試合振り返ってデータを収集したものです つまり自前データです あまりの困難に直面して今日のブログタイトルを 『G大阪シジクレイありがとう・その1』にしようかと何度も思いました はっきりいってブログ開設史上過去最強の難題でした 昨年も似たようなことを書きましたね まあ『ジャッキー・チェン~史上最強の敵に挑む!』みたいなものだと思ってください 苦心して集めたデータを紹介します
2007年度ペナントレースの東京ドームにおける 巨人主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 4月 11試合 19本 5月 9試合 30本 6月 7試合 20本 7月 13試合 37本 8月 9試合 22本 9月 12試合 30本 10月 5試合 11本 2007年度ペナントレースのナゴヤドームにおける 中日主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 3月 1試合 1本 4月 10試合 13本 5月 14試合 20本 6月 6試合 8本 7月 10試合 11本 8月 11試合 11本 9月 12試合 14本 10月 3試合 4本 2007年度ペナントレースの甲子園における 阪神主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 4月 12試合 13本 5月 12試合 23本 6月 8試合 4本 7月 11試合 13本 8月 6試合 9本 9月 14試合 11本 10月 0試合 0本
これが苦心して集めたデータです しかしこのままでは、はっきりいってご覧になられている方にとっては 『さっぱりわからない』と『長い』というのが正直な感想だと思います そこでもう一つデータを 月別平均気温と平均湿度 この上記リンク先よりゴールデンウィーク明けから東京の平均温度が20℃に向けて急速に上昇し、そして湿度も70%に近づいていっているのがわかります そして東京と名古屋及び大阪の温度及び湿度の変遷は似ています そこで先ほどのデータの書き方をゴールデンウィーク明けで区切って少し変えてみます
2007年度ペナントレースの東京ドームにおける 巨人主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 4月から5月10日まで 16試合 24本 5月11日以降9月まで 45試合 134本 10月 5試合 11本 2007年度ペナントレースのナゴヤドームにおける 中日主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 3月から5月10日まで 17試合 24本 5月11日以降9月まで 47試合 54本 10月 3試合 4本 2007年度ペナントレースの甲子園における 阪神主催の試合数と総ホームラン数(12球団全て) 4月から5月10日まで 17試合 23本 5月11日以降9月まで 46試合 50本 10月 0試合 0本
あともう一息です、10月に短パンの人は少ないですね よってこのデータの書き方を更に少し変えてみます
東京ドーム 4月から5月10日まで及び10月 21試合 35本 1試合当たりのHR 1.66本 5月11日以降9月終わりまで 45試合 134本 1試合当たりのHR 2.97本↑ ナゴヤドーム 3月から5月10日まで及び10月 20試合 28本 1試合当たりのHR 1.40本 5月11日以降9月終わりまで 47試合 54本 1試合当たりのHR 1.15本↓ 甲子園球場 4月から5月10日まで及び10月 17試合 23本 1試合当たりのHR 1.35本 5月11日以降9月終わりまで 46試合 50本 1試合当たりのHR 1.09本↓
某モンならこう言う所でしょう
『想定の範囲内』
そして裏でコソコソいろいろ考えまくります
大企業のオフィス等では空調システムは かなりおおげさに言えば一年中かかりっぱなしだと思います それは温度調整と空気の清浄化を兼ねています 恐らく3月末そして4月と10月は空気の清浄化メインでしょう 温度を調整しなくとも人間が発する熱によってほどよい温度に保たれるからです これは東京ドーム及びナゴヤドームにおいてもほぼ同じ事がいえるでしょう 3月末からゴールデンウィーク明けまでと10月は 空気の清浄化メインで空調システムを作動 ゴールデンウィーク明けから9月いっぱいまでは 空気の清浄化と温度調整を兼ねて空調システムを作動させる やや強引ですが そして甲子園にはエアコンは存在しません ここで前表を再掲、そして加筆
東京ドーム 4月から5月10日まで及び10月 21試合 35本 1試合当たりのHR 1.66本 5月11日以降9月終わりまで 45試合 134本 1試合当たりのHR 2.97本↑ ナゴヤドーム 3月から5月10日まで及び10月 20試合 28本 1試合当たりのHR 1.40本 5月11日以降9月終わりまで 47試合 54本 1試合当たりのHR 1.15本↓ 甲子園球場 4月から5月10日まで及び10月 17試合 23本 1試合当たりのHR 1.35本 5月11日以降9月終わりまで 46試合 50本 1試合当たりのHR 1.09本↓ 東京ドーム 66試合 169本 1試合当たりのHR2.56 ナゴヤドーム 67試合 82本 1試合当たりのHR1.22 甲子園球場 63試合 73本 1試合当たりのHR1.16
バースさえ再来すれば…東京ドームにおいては空調システムが 空気の清浄化目的主体で使われている時期にはHRが少なく 空調システムがドーム内の温度低下目的主体で使われている 時期にはHRが多い事がわかりますね その差、1試合につき約2倍! そしてナゴヤドームにおいては 空調システムが空気の清浄化目的主体で使われている時期よりも 空調システムがドーム内の温度低下目的主体で使われている時期の方が HRが少ない事がわかります 甲子園においてもナゴヤドームと同じ傾向が現れていますね 何故でしょうか?
ナゴヤドーム 3月から5月10日まで及び10月 20試合 28本 1試合当たりのHR 1.40本 5月11日以降9月終わりまで 47試合 54本 1試合当たりのHR 1.15本↓
まずナゴヤドームはおおげさにいえば体育館のようなものであり、天井はかなり硬度のある物質で形成されており マクロの世界においては、ナゴヤドームの体積は一定だといってもよいと思います 空調及び空気の排出機器は、恐らくは天井以外の場所 お客さんに空流を直射しないようにうまく配置されているのだと思います そのことにより、空気の排出ルートは天井にはないため 上昇する空気の流れはほとんど発生しないと思われます 夏場に空気洗浄兼冷却目的で空調が作動しても この球場においては1試合あたりのHR数は増加しません そしてその要素も管理人が今、考える限り見当たりません
甲子園球場 4月から5月10日まで及び10月 17試合 23本 1試合当たりのHR 1.35本 5月11日以降9月終わりまで 46試合 50本 1試合当たりのHR 1.09本↓
次に甲子園ですが、書くまでもなく屋根はなく ナゴヤドームが体育館だとすれば、甲子園は運動場です ナゴヤドームとよく似たデータとなっていますね 4月から5月10日まで及び10月よりも 5月11日以降9月終わりまでの方が両球場とも1試合当たりのHR数が減少しています これにはある根拠があると考えていますが、今回のコラムではそれを書くのはまだ早いでしょう もう少しデータ数を増やしてからその事についても 後続のコラムで考察してみたいと思います 一方、東京ドームではお客さんに快適に試合を 観戦してもらう為にはドーム内を快適な温度に整える必要があります そして東京ドームは構造上、天井部分はとても柔軟性のある材質で構成されており その時々の気象条件等により、東京ドームの体積は常に変化しています 夏場ならば球場外が30℃を超えている状態で 球場内が25℃前後になる事もあるでしょう すると球場内の空気圧と球場外の実質上の空気圧にかなりの差が生まれます 東京ドームは内圧と外圧が釣り合って屋根が構成されていることになっているようですが それは違います 特に夏場などは球場内を冷却する為のエアコンの風量が強くなり それにともない球場外に排出される空気量も増えた上で 屋根をドーム状に構成する為に空気圧を調整しなければなりません よって球場内外の実質上の空気圧にかなりの差が生まれます もしエアコンがかかった上で空気がどこからも排出されなければ おおげさにいえばドームは破裂します 風船が割れるように ドーム内の冷やされて圧縮された空気は膨張して外に向かおうとします ドームの天井に無数にある微小の空気の入れ替え口と 東京ドームの天井を構成している他のドームと比較して柔軟性のある特殊な素材に向かって
東京ドーム 4月から5月10日まで及び10月 21試合 35本 1試合当たりのHR 1.66本 5月11日以降9月終わりまで 45試合 134本 1試合当たりのHR 2.97本↑
そのことによって 恐らくドーム全体としてはセカンドベース付近からドーム天井に向かって空気の流れが作られていると思われます 東京ドーム内とドーム外に温度差があまり無い4月、10月にはこの現象は起こらず さほどホームランは量産されません しかし温度差が出来る時期にはこの空気の流れに乗ってホームラン数が増える傾向があります 空調システムの起こす空気の流れ自体が直接HR数を増加させているのではありません 東京ドーム内外の温度差が間接的にHR数を増加させているのです それは巨人とその対戦チームにとって平等なものです
東京ドーム 5月11日以降9月終わりまで 45試合 134本 1試合当たりのHR 2.97本 甲子園球場 5月11日以降9月終わりまで 46試合 50本 1試合当たりのHR 1.09本
そして甲子園球場と東京ドームの 5月11日以降9月終わりまでの1試合当たりのHR数は 約3倍になっています これは球場の広さの違い、使用球、そして打者の違い等だけでは 説明のつかない水準のものだと思います 空調が冷房機能目的としても使われる時期において 東京ドーム内に局部的に発生する上向きの空気の流れが このHR数の量産に大きく関与しています これがドームランと言われているものの正体です 長文最後まで読んで頂きましてありがとうございました 失礼します 次回予告のコーナー(New!) 北の国から難敵が!? 次回ゲストはベスパに乗ってやって来る!?人気ブログランキング
posted by HK@管理人 |08:03 |
ドームランについての考察 |
コメント(8) |
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ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
つまり、意図的ではないということですね。
posted by 通りすがり | 2008-01-21 12:30
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
力作ですね
なるほどと思いました
ドーム球場とそれ以外の球場で成績がまるで違うピッチャーもいますが、
それも風の跳ね返りを利用できるかできないかが原因だと聞いた事があります
posted by /// | 2008-01-21 13:13
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
ひとつの可能性としてまあまあ納得できました。
posted by uu | 2008-01-21 13:33
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
巨人の重量打線も考慮に入れるべきじゃないのかな…と、思いましたが、よく考えてみると卵が先か鶏が先かって話なんだよね。
posted by | 2008-01-21 15:57
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
ものごとを現象だけで解説する人にはたくさん出会いましたが、本質を解明したすばらしい論述だと思います。このような研究発表をこそ野球博物館に。あヨイショ。
法則をどのチームが一番利用できるか。これまでは某球団だけでした。この発表論文の結果、他のすべての球団がこの法則を利用できるようになりました。大きな変化が2008年、起きそうですね。
ただし、無理にフライを打ち上げようとすればフォームを崩しますから、結局、東京ドームを一番よく利用する某球団の選手は、実力を発揮できないばかりでなく、他の球場ではフェンス手前で失速する打球が増え、結果として他球団の元4番ばかり集めた打線は、不発に終わります。「1番から8番まで、みんなが4番」のチームが長く低迷する理由です。
昨年、東京ドームでドラゴンズがプレーオフに3連勝しましたが、ホームランは第1戦・ウッズ4回の追加2ラン(3回にワンヒットで2点先制した後)、第2戦・李9回のだめ押しソロでした。
第3戦は4回ウッズ逆転2ランと7回の谷繁ソロで、試合結果も4対2ですから、これだけはホームランが決めたゲームでした。木曜から始まったシリーズで、土曜日の決着。ドラゴンズサイドとしては「勝ちに行った」ゲームではなかったのではないでしょうか。「朝倉で日曜日に」というのに、KYをウッズがやってのけ、逆転したからには負けるわけにはいかなかったのでしょう。第3戦は勢いでした。
このように、エアコンまたは「空気」調整機がもたらす「空気」の流れを「読めた」からと言って、そのチームの勝利は保証されず、空気を読めない(KY)ことが勝利をもたらすこともあるのですね。
今年起きる大きな変化とは、谷繁がドームランを量産ではないでしょうか。祝・ペナント奪還。
posted by pochikara | 2008-01-21 17:39
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
なんか 都合良い日で区切ってる感じがしますね
4,5月 と それ以降で比べたら
2,45と2,6と大して変わらない
最も空調が強くなると予想される8月の本塁打率が低い
など 少々 疑問
ナゴヤと福岡は東京ドームと同じ気流ですし
中日は、ウッズの急降下、福留の離脱、阪神は
打線全体の不調があるし
空調はあまり関係ないような・・・
気温が上がると好調になる選手は多いですからね
ドームの狭さ 右中間左中間の凹みが無い事
フェンスが低い事 巨人がHR打者をそろえる傾向にある
で片付く話だと思うけどな
posted by | 2008-01-21 21:49
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
管理人様の執念に脱帽です!
posted by 渕コロ助 | 2008-01-21 23:47
ドームランの正体をあばいてみせる(第3話)・自前で得たから~屋外球場も含めた考察~
またお邪魔します。
株式会社 後楽園総合サービスという所がおそらく東京ドームの保守・管理をしている会社だと思います。
この会社に就職すればきっとどの程度まで空調を制御・管理できるかわかるかも(清掃員だと厳しいですが・・・)。
posted by px | 2008-01-22 21:07



