2019年09月08日
考えて疲弊せよ
スポーツ新聞、ウェブログなどが、 09月05日に行われた、 オランダ-日本のサッカー親善試合は 3-0 という結果に終わったことを教えてくれました。 そして、この試合によって、 -現在の日本代表の走り潰そうとするサッカーは強豪相手には試合途中で疲弊してしまい、試合終了まで貫けない類のものであることが露呈した- といった論調で見事なまでに統一されている感をうけました。 だいたいがもって、 70分過ぎから疲弊した日本の中盤の間隙をついて、オランダ代表はたてつづけに3点を奪ったということになっているようです。 ミシェル・プロドームが日本のゴールマウスで奮闘していたら、これほどまでに『バテる』だとか『足がとまる』といった表現が紙面に踊ることはなかったはずだ。 自分はオランダが奪ってくれた3本のゴールに感謝したい。 疲弊したから3本のゴールが産まれたのか?3本のゴールが突き刺さったから疲弊の似非表現が踊ったのか? おそらく両方でしょう。 そして、それ以外の事柄のほうが試合においては多くを占める。 しかし、はっきり書けるのは、 1点も奪われなければここまで顕著に世界基準には適応していないという論調で支配されなかったはず。 この試合で、いやこの試合がなかったとしても、 おそらくワールドカップで日本と同じ組になる国は、日本戦での勝ち点の見積もりを1から下げることはないでしょう。 そして、この試合を参考にして、 日本のサッカーは後半に疲弊して機能しなくなる、そのように目論んで試合を組み立ててくるはず。 -駄目な奴らが走るんだ、相手をもっと走らせろ。-
あのクライフの言ですが、この言にしたがって日本を走らせてくるでしょう。 無論、相手にその気がなくとも日本代表は走ることになるでしょうが。 そして、このオランダ戦後の論調は総じて、 -70分まではオランダの不出来もあって対等近く渡り合ったが、残りの20分は疲弊して試合にならなかった。 この20分を試合にするのは現在の走り潰すサッカーでは困難であり、残り10カ月弱ではサッカースタイルの修正は間に合わないだろう。- といったように続いていました。 これだけ論調を揃えてしまえば、 他国もそれに似たことを考えてくれなければ、日本人は辛いところ。 現在の日本の走り潰すサッカースタイルでは、おおよそ試合の70分過ぎぐらいにおいて、 味方と敵で疲弊の差異が大きくなりすぎることによって、そこで試合が決まってしまう率が非常に高い。 おおよそがこういうことでしょうね。 -すべての短所に長所がある。- 又もクライフの言葉ですが、 疲弊してしまうというのは短所でもありますが、それを利用する手段もあるはず。 -足が止まる-という表現が頻繁に使われるように、サッカーにおいて疲弊というのは今のところ総じて体に対して使われます。 更に、 日本人は似て少非なるものを作る能力には長けているが創造力に欠くとよくいわれます。 -足が止まる-という表現が紙面でもウェブログでもここぞと頻出するのは、 日本人が創造するという面では頭が止まっている傾向の強いことを示す好例だと想います。 創造というのは、 無から有をつくりだすという禅問答のような語彙がありますが、 サッカーでは、 こかされた偽装行為などでPKを得てみたり、無から有をつくりだすプレーが重要視されます。 そういったずる賢いプレー、いわいるマリーシアにおいても日本人は劣っているといわれて久しいですね。 日本代表前監督のオシム監督が掲げたのが、 -考えて走るサッカー- 「走る」の前に「考えて」という修飾語が見落とせないように出っ張っているのが大事なところでしょう。 走ってから考えるのでは下策。 走りまわるサッカーをみたければ小学校、中学校のグラウンドにいけばすむことでしょうから。 -駄目な奴らが走るんだ、相手をもっと走らせろ。- 少し悔しいですが、相手より走るのは甘受するしかないでしょう。 その代償に何かを求めたいところ、 代償としては、 相手にもっと考えさせたいところですね。 今のところ70分そこらで対戦相手の独壇場が訪れると予想されるピッチを、 岡田監督はあと20分走りまわることで掻き消そうとしているようですが。 その為には走ることよりも、まずは考えなくてはいけないでしょう。 -無能を示してもってこれを安んずべし。- 中国史においても屈指の政略家・戦略家、司馬懿仲達の言葉ですが、これに倣いたいところ。 日本代表に必要なものは、 ずばり、 疲弊したフリ。 70分を90分に伸ばすのは可能です。 しかし、可能だからといって走り回ってスタミナをつければいいというものではないでしょう。 今の日本のサッカーでは、 彼我の疲弊の差が大きくなるタイミングがはっきりわかってしまう。 何故なら、ゲーム開始から飛ばしているからスタミナという翼が散ると地にズシリと足が着く。 翼散を見切られない為には、 疲弊がくっきり現れる時間帯を悟らせなければよいわけで、 その為には『疲弊したフリ』が有効になるはず。 -日本人は後半に必ずバテる- このオランダの3発が創ってくれたイメージを、最大限に生かす為にも、 『疲弊したフリ』 を推奨したい。 疲弊したフリに相手がまんまと嵌まってくれれば、 こじあけなくとも開いたDFラインにカウンターを差し込む。 疲弊したフリに相手がのってくれなければ、疲弊を回復。 そのように相手をいなして、日本を突くタイミングを計らせない。 こちらの体を疲弊させる代わりに、あちらの頭を疲弊そして混乱させましょう。 -駄目な奴らが考えるんだ、相手をもっと考えさせろ。-
■関連コラム ヨハン・クライフ名言録 あなたの一番好きなサッカー選手は誰ですか? サッカー名言海! 戦国セルジオ越後
posted by hk |20:03 |
サッカー・ヘタフェ・ボーフム・カターニア |
コメント(2) |
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考えて疲弊せよ
コメント投稿者ID :
ムムムっ!
「スポーツ無茶苦茶したれ」がサッカーとは久しぶりじゃありません?ってかワタクシ記憶に殆どありまんよ・・・純粋サッカーネタってワタクシが来てからありましたっけ?
しっかしスポナビは「日本対オランダ祭り」ですねぇ~まぁ記事が多い多い。ワタクシは有名な所や過激なタイトルの所を読みましたが、まぁコメントも多い多い。
結局スポナビ+ではコメントを控えていたんですが、そうですか~HK殿が立ち上がりましたか~
それならワタクシも感想を書かないといけませんね~
やっぱりFW。イングランドのクラウチを見習うべきでしょうね。
クラウチはロボットダンスだけでなく、ボールタッチもスンゲエ柔らかいんですよね。体もスンゲエ柔らかいです。
その柔らかい体で様々なポストプレーが可能です。
これはひとつの例です。画像下の方に拡大出来るのがありますんで。
http://image.blog.livedoor.jp/amplit/imgs/0/2/026b5228.jpg
うん。すごいですね。多才です。
90分間走り続ける作戦は可能なのか?
まぁこの手の話も他の記事で語り尽くされてますよねぇ~
結論から言うとHK殿の仰る通りで、「考えるながら走るサッカー」ってのが理想なんでしょうねぇ~まぁそうなると選手に一定の自由を与えて、プレーヤーの創造性に任せるサッカーを少なからずしなければならないのでしょうが、岡田監督は頭が良すぎるせいか、全て把握しときたい人なんでチョイト難しいかも知れません。
あとこれは持論ですが、交代枠はキーパーのアクシデントに備えての事だったんじゃないやろか・・・岡田監督はよくキーパーの心配をしますからねぇ~もしかすると試合前に関係者しか分からない何かがあったかも知れません・・・確か交代カードは一枚残したままでしたよね?
確かに仰る通りでこれで結果が0-0だったらヤバかった・・・
ドイツW杯直前の日本対ドイツも2-2のドローで天狗になっちゃいましたからねぇ~
残り期間は少ないですが、ワタクシは期待と不安をバランスとりながら応援したいと思ってますよ^^
posted by 夕焼け | 2009-09-08 21:52
考えて疲弊せよ
コメント投稿者ID :
>>夕焼けさん
おはようございます。
プンプン
舐めてもらっちゃホント困りますよ、そこは駄目。
私はあのワールドサッカーキングをかかすことなく立ち読みしているのです。
漫画のとこだけをプレスかけて読んでおります。
で、クラウチって誰?
いやなんでもないぞ。
野球を中心にコラムを書かせてもらって、はや2年、ルールも大体把握出来てきたので、喜ばしい限りです。
間違えながら知っていくのが好きなので、まあ、たまには野球以外も書いていきたいなと想っています。
日本人は勤勉すきるとよくいわれますが、その傾向が今の代表サッカーにはマイナスになってる部分が大きいかなとは想いますね。
さぼる奴がほどほどにいれば、それが疲弊フェイクになってバテたのを悟らせないことができるでしょうから。
走りまわってたのが急におとなしくなったら、そりゃまあバレますわな。
ラオウとトキが戦った時に、今まで華奢だったトキの体が異常に膨らんでるのをみた感じでしょうか-
いやあ、
他所で知ったのですが、
コメント数が1000を超えると、
アメリカで厳重な監視下におかれている数年に一度しか働かない男が、
罰ゲームとして新曲を披露する羽目になるということだったので、1000を超えなくてホッっとしております。
でも、Get Wild 2009、少し聴きたかったですね。頭だけ。
posted by hk | 2009-09-09 08:01
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