2019年03月01日

プロ野球英雄伝説2 策謀篇

メークレジェンドを訪ねて 1
プロ野球英雄伝説 黎明篇の続きです。

See you again!!
前回は―
野球における戦略戦術というものを大雑把に分類して
補給線確保の観点・地理的な観点から―

セリーグにおいては
戦略的にみて、関東に本拠地が密集している
東の横浜・ヤクルト・巨人―
この3球団が大きな優位性を保持している  ―東高西低―  のではないかと書き綴りました。


今回は、昨年・2008年を例に挙げて
この東の横浜・ヤクルト・巨人の3球団の中で戦略的にどういった優劣がついたのかを具体例を挙げて、戦略とはどういったものなのかをもう少し掘り下げてみたいと想います。


戦略というのは実地戦闘が開始される以前の段階、実地戦闘を開始する為の準備段階。

前回は戦争でいう補給線の確保についてかるく撫でましたが、
今回は戦争でいうところの兵力・兵器等についてをプロ野球にあてはめてみましょう。


一世紀程昔―
ドイツ軍の将校が、関ヶ原の合戦・布陣図を一見して―
西軍の豊臣方が勝利だと言い切ったという逸話があります。
そのドイツ軍の将校がいうには―

西軍は兵数で大きく上回り、西軍に比して東軍は補給線が延びてしまっている
なおかつ山上を埋め尽くすような西軍の別働隊の布陣が絶妙であり、西軍の勝ちは動かない―

というような事を語ったそうです。


ここで出題者のマリーシアが炸裂している部分は
山上に布陣した部隊を西軍の豊臣方だと記していたということでしょう。

実際にはドイツ軍の将校が重要な要素として挙げた、山上の部隊は東の徳川方として戦線に参加したのだから、ドイツ軍の将校にとってはろくなもんじゃない。


簡便に纏めますと
西の豊臣方が自分達の兵隊だと見込んで絶妙な場所に布陣させた兵隊が、実は東の徳川方の兵隊だった―
つまり、西の豊臣方にとってみれば自分達の兵隊数が大きくマイナスになり東の徳川方の兵対数が大きくプラスになってしまった。
ただ単に兵隊を失った以上の見込み違いがあった訳です。



これを昨年・2008年ペナントレース開幕前の、東の3チーム横浜・ヤクルト・巨人の状況に照らし合わせてみると

2007年末に

横浜のクルーン投手が巨人に移籍
ヤクルトのグライシンガー投手が巨人に移籍
ヤクルトのラミレス選手が巨人に移籍

巨人は有力な選手を獲得しただけではなく
東の横浜・ヤクルトの軸となっている選手を喪失させてしまった訳です。


■参考コラム
補強の達人・巨人 ~補強~
補強の巨星・巨人 ~補強~


昨今のスポーツ紙等では
補強といえばFAなどによる選手の獲得と等号が成立してしまっているような感がありますが
あくまで補強というものは、選手の育成を基本として行われるものだと想っています

2008年ペナント開幕前の巨人は
同じセリーグ、そして同じ関東圏に属し、地理的な優位性を巨人同様に兼ね備えている
横浜・ヤクルトの2チームから
外国人助っ人選手の獲得という手段にて
横浜・ヤクルトを弱体化することに成功し、その上で巨人の選手層を分厚くする事に成功した訳です。


完璧だ――パチパチ――


これはペナントレース開幕前に行われた出来事なので、勿論、戦略的な問題として捉えることが適切でしょう。
恐らく、この3選手と巨人の契約は複数年、尚且つ出来高の比率がとても大きな契約だったと想います。


2008年ペナントレース開幕前の巨人は
戦略上の大きな要素である、地理的な優位性を兼ね備えた横浜・ヤクルトを
横浜・ヤクルトからの主力級選手の獲得という手段で
戦略的・銭略的に大きく引き離す事に成功したといえるでしょう。


前回前々回のコラムで書き撫でた、
地理的な優位性を持つ東の横浜・ヤクルト・巨人の3球団の内―
これにて戦略的に巨人が大きく出し抜いた形となった訳です。



ただし、西の広島・中日・阪神の3球団もそれに対して何の対策も抗じなかった訳ではない―
次回からは戦術的な部分も織り交ぜて、昨年のペナントレースを例に書き撫でていきたいと想います。



See you again!!









プロ野球英雄伝説 3 雌伏篇 (作成中)に続きます。






■関連コラム
 2008年セリーグペナントレース順位展望・その1 ~地理的条件から~
 夏場にピッチャーは本当にばてるのか?その1
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 速球王 その2
 左打者の優位性から考える
 松井秀喜とイチロー 左打者の優位性から考える 2
 ブーマーとイチロー・三振が少ないのは? イメージの間隙から考える




 補強の達人・巨人 ~補強~
 補強の巨星・巨人 ~補強~



 2009・パリーグ展望 1
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posted by hk |20:03 | おしむな考え | コメント(1) | トラックバック(0)
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プロ野球英雄伝説2 策謀篇

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関ヶ原の戦いですかぁ。徳川側が勝った事ぐらいしか知らんなぁ^^歴史好きな人間が子供が受けるプレッシャーを考えもせずに、生まれてくる赤ちゃんに「信長」「秀吉」「家康」なんてつけるパターンがありますよね。ワタクシの周りには「松田(仮名)家康」がいましたよ。残念ながら天下はとれずにヤンキーになってしまいました・・・中学生の時には既に見事なトサカ頭でした。

鳴かぬなら 自分がなっちゃえ ホトトギス 
                        松田 家康

広島から阪神にFAで行くパターンって何故か成功するケースが多いんですが、昔から巨人は大枚作戦ですよねぇ。例えは悪いかも知れませんがB29の空爆のような「有無を言わせず」ってな印象ですよ・・・ゲームセンターの麻雀ゲームで「牌交換」なんてのがあるけど、それに似てるかも・・・
野球の監督、指導者はよく歴史モンや孫子の兵法なんかの戦術書なんか愛読してますよねぇ。野球に通ずる所が多々あるのかも知れませんね~

posted by 夕焼け | 2009-03-02 07:16

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