2008年05月21日

ドームランからドームガンへ ~ビデオ判定導入の前に~ (前編)

1990年の東京ドームにおける開幕戦、巨人対ヤクルト戦において
篠塚(現巨人軍コーチ)が8回裏に起死回生となるライトポール際ギリギリにホームランを放った
この時のことはよく覚えている方が多いと思う
ファウルではないかと猛烈に抗議する当時ヤクルトを指揮していた野村監督がTVに映し出され
その後、ポール際を打球が通過するシーンが何度も角度を変えてリプレイされた
すると、劇的ホームランに興奮をおさえられずにいた実況そして解説者も声を潜めてしまった
東京ドームの天井付近に設置された、当時としては最新鋭の中継用カメラによる、屋外球場では配置不可能な角度から捉えられた映像は
打球がライトのポールの外側を通過しているような認識を少なくとも半数のTV視聴者に与えるに十分だったと私は思う。


そして、最近、私の中で意味あいとして同じような出来事が起こった
2008年5月7日の巨人-阪神戦、巨人ラミレスが放った左中間へのツーベース、打球はフェンスラバーの最上部付近に当たり跳ね返ってきたように見えた
ホームランではないかと抗議する巨人・原監督の憤慨がTV画面から伝わってきて
その後、すぐさま、様々なカメラアングルからの打球の軌道映像がリプレイされ、なおかつフェンスラバー上部付近へのボールの衝突の映像がリプレイ画像の一部だけのズームアップによって繰り返し放送されたのだ。


1990年、篠塚の開幕戦ホームランなどからビデオ判定の導入などが提唱されてはいるが実現にはいたっていない。

20年近く昔の篠塚のライトポール際ギリギリへのホームラン、そして今月7日のラミレスのツーベース

これらの事が大々的に報道された背景には巨人が人気球団だということも一つの要因だが
私は読売テレビの放送技術力の高さもとても大きな要因だと思う
例えに出すには少し失礼かもしれないが、関西ローカルの阪神戦主体に中継を行っているSUNテレビでは、あれだけのカメラを始めとする放送機材は用意できない、そして阪神戦主体である以上、甲子園からの中継がメインとなる、皆さん知っての通り、甲子園は屋外球場であり、東京ドームのような屋根付近からのカメラアングルを写すことは無理であろう。
そして、画面の一部をあれ程短時間の内に編集しズームアップしてリプレイする技術はSUNテレビでなくとも読売テレビ以外の野球中継では現時点では困難なのではないだろうか。



昨今、東京ドームにおいてフェンスギリギリに飛び込むホームランに対してドームランという呼称が広まって定着した感がある

私はこのドームランという呼称が広まった背景にも読売TVの放送技術力があると考えている


(↓に続きます)

■関連コラム
ドームランについての考察
夏場にピッチャーは本当にばてるのか?
ドームガン! ~メジャーを出し抜け!~

posted by HK |08:03 | ドームガン | コメント(1) | トラックバック(0)
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posted by 新ジャンル「プロ野球」選択をお薦めします | 2008-05-21 22:59

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