2008年05月01日

ドームガン! ~メジャーを出し抜け!~

先日のコラムでは現在のスピードガンの仕組み、そしてその問題点などについて簡単に触れましたが
今回のコラムでは、野球において近い将来実現されるかもしれない
より精度の高い、ピッチャーの投げるボールのスピード測定方法等について考えてみたいと思います

まず、前回のコラムの補足になるかもしれませんが、何故、現行の電磁波を利用したスピードガンが開発され、普及したかといえば
一世紀以上昔に光の速さを科学者達が測定しようとした時に

A――――――――――――――――B

AB間を光がどれだけの時間をかけて移動するかを科学者達は光学的に測定することで 
AB間の距離÷移動に要した時間 
によって直接的に光の速さを算出しようとしましたが

光が科学者の考えていたよりも速過ぎたことと
『光の速さを光を使って測定するのって、お笑いをお笑いで例えるぐらい可笑しいんじゃねえの』

クラスの疑問を科学者達が持ち始めた為に、この方法は一旦頓挫しました

そして、光の持つ波という一面を利用して、光の位相のズレなどから光速度を間接的に算出することを行い
光速度は約30万キロ/秒で一定なんじゃないかという一応の結果を得ています

この光速度の測定に波という概念を使った事が、潜水艦で用いられる魚雷探知システムなどに応用され、そしてそれがアメリカのベースボールでスピードガンの原理となり、1970年代に日本に渡ってきたようです。

前回のコラムにも書きましたが、現行のスピード測定法には
捕手、審判、打者などが遮断物になる為に、投手と完全に正対して測定を行えない為に
精度良く球速を測定できないという問題点があります。
そして、スピードガンではスピードしか算出することは出来ません



近年ではメジャーリーグだけでなくNPBにおいてもドーム球場が使用される機会が増えてきています
天井からのカメラアングルがTVにおける野球中継にて使われる事も多々あります
これをスピード測定に利用すればもっと面白い中継が出来るのではと思います

まず、ドーム天井にバッテリー間のボールの軌道を記憶できるようにビデオカメラを配置
         
     投
            手
      |
      |
      |
      |
      |
      |
     / 
   /    打者
  ○  捕
     手


天井からバッテリー間の横方向のボールの軌道を記録し、到達に要した時間も記録します

次に
内野フェンス付近にビデオカメラを配置することで、バッテリー間を横から撮影し


       ――――――――――――――――――
     /                            投
捕手○                              手

バッテリー間の縦方向のボールの軌道を記録します

この二つの軌道から三次元でのボールの軌道を把握する事ができます
今はコンピューターの処理演算速度もどんどん進化しているので
バッテリー間のボールの軌道をコンピューターグラフィックにして投球ごとに瞬時に中継に載せることが出来るはずです

そして、ピッチャープレートから本塁ベースまでは18.44mですが
実際に、ピッチャがリリースしたボールが本塁ベースまで18.44mの距離を移動することは稀な出来事で
この測定方法ならば曲線を描くボールの軌道の移動距離も、今のコンピューターの処理演算速度を用いれば一瞬で厳密に算出できるはずです

こうすることによって、バッテリー間のボールの移動距離、それに要した時間を算出できるので

ボールの移動距離÷それに要した時間

という直接的な方法でボールの厳密な速度を計測出来ることになり
現在のスピード測定器よりも格段に精度の高いスピード表示を可能に出来ます


ボールの軌道を4次元CG表示することで、ボールの切れといわれるものを視覚的に伝える事ができたり
落ちるボールというものが実際にどんな軌道を描くのかをはっきりと伝えられたり
ジャイロボールを投げるといわれているピッチャーがどんなボールを投げるのかをより詳しく視聴者に伝えられるはずです
少し頑張れば、ボールの回転方向・回転数等も測定して表示する事は可能だと思います

これは大学の実験室では出来ないことです
大学の実験室には装置はあっても、本気のジャイロボーラーや本物のフォークボールを本気で投げる投手はいませんからね


現在のスピード測定方法ではアメリカのベースボールに先をこされましたが
クイックモーション等、日本の野球がメジャーの先を越した例もあります

今回、僕が空想した ドームガン(仮)又はhkビジョン で日本の野球がアメリカのベースボールを出し抜くことが出来れば嬉しいですね

デジタル放送、ハイビジョン高画質大型ワイドTV そういったものが普及してきた今
このドームガン(仮)又はhkビジョンを用いた中継方法はまさにうってつけではないでしょうか
長年に渡り変化の乏しかった野球の中継方法は大きな変革期を迎えていると思います

そして、このドームガン(仮)又はhkビジョンが実用化された時には
今まで先入観や固定観念に偏って語られていた、様々な誤認が理をもって説明されるようになって
大きく野球が変わることでしょう


ドームガン(仮)又はhkビジョンという仮称にしましたが、これは屋外球場でも少し工夫すれば可能な技術だと思います
来年、新しくなる広島球場、リニューアル工事が続く甲子園球場
この機会にドームガン(仮)又はhkビジョン(仮)を導入してはいかがでしょうか


このドームガン(仮)又はhkビジョンに興味をもたれたり、採用を検討したい方が万が一おられましたら
wxyz2008@mail.goo.ne.jp
こちらまでメール頂ければ幸いです
なんちゃって

posted by HK |20:03 | ドームガン | コメント(2) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
ドームガン! ~メジャーを出し抜け!~

面白いアイデアだと思う。
しかしながら現在の野球ルールでは難しいといわざるを得ない。

画像編集というのは思った以上に手間がかかる代物で、例えば動画の中からボールの動きひとつを抜き出すにしてもひどく手間がかかる。
計算そのものは確かに時間をかけずに行えると思うが、必要な情報だけを抜き出す作業に時間がかかりすぎ、とてもじゃないがリアルタイムで使える方式ではない。

リアルタイムにこだわらないのならば、スピードガンを併用することで本日○○選手の最高球速等は求めることができるだろう。しかしながら作業内容と量を考えると試合終了後に行うべき作業になり、そこに需要が発生するとは正直考えにくい。

現行ルールでは不可能だが、マウンドとホームベースにセンサーを埋め込み、ボールに発信器を内蔵する方がまだ現実的ではあると思う。

posted by 奈々氏 | 2008-05-01 23:56

ドームガン! ~メジャーを出し抜け!~

うろ覚えですが、スピードガンでは初速を測定しています。

ドームガンでは平均の速度しか求められず、初速を測定できないのでは??

posted by P研 | 2008-05-26 00:58

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