2008年04月24日

横投げはスピードが出ずらいのか? ~スピードガンから考える・その1~

プロ野球、そして最近では高校野球でもお馴染みになった野球中継・球場の電光掲示板でのピッチャーのボールのスピード表示ですが
これは皆さんご存知の通りスピードガンというものを用いて測量されています

スピードガンというものは、向かってくるボールに対して波(主に電磁波)を発射し、反射してかえってきた波を捕らえることによって
発射した波と反射してかえってきた波の位相のズレ等からボールのスピードを間接的に算出する装置です

光学的に二点間の移動距離と移動に要した時間から直接的にボールのスピードを算出することは、今の所なされていないようです
ドーム球場も増えてきたので天井にも機器を設置して光学的にもボールのスピードを算出することは十分に可能で、そうすれば現行のスピードガンと併せてより精度高く測定出来ると思います。

現在のスピードガンで問題になってくるのは、キャッチャー、アンパイア、バッターが波の遮断物になってしまうということです
キャッチャー、アンパイア、バッターがいなければピッチャーに真正面から正対してスピードガンを向けられるのですが
実際の試合ではそうはいきません

確実にスピード表示を電光掲示板に灯らせる為には、遮断物が存在しない角度にスピードガンを置かなければいけません
そして現在、ピッチャーはプロ、アマ問わず圧倒的に右ピッチャーの方が多い傾向があります
よって右ピッチャーの球速を出来るだけ精度よく測定出来る位置にスピードガンは設置されているのではないかと思います

これらの事を考えあわせると

sample



        投
        手
                 ○○


                       ○=ボール
        キ左             キ=キャッチャ-
        ア               ア=アンパイア
                       左=左打者


―●―――――――――――――――フェンス
                 スピードガン


大げさに描くならこのようにスピードガンは設置されているケースが多いと思います
左打者が打席に立っても波が遮断されないようにピッチャーから正面よりもかなり角度がついた状態で設置されていると

この設置状況の場合、右ピッチャーのボールに対してはある程度の精度で速度を測定できるかもしれませんが、それに比べて
左ピッチャーのボールの軌道はスピードガンが発射した波に対して逃げていく角度となるため、測定精度は下がります

そして 『横投げのピッチャーは実際よりもスピード表示が出ない』
といったニュアンスの台詞を解説者の人や実況の人から何度も聞かされましたが

この台詞は先入観が勝ちすぎると思います

        投
       ○手



                       ○=ボール
        キ左             キ=キャッチャ-
        ア               ア=アンパイア
                       左=左打者


―●―――――――――――――――フェンス
                 スピードガン 

この大げさな図から考えれば
右横手投げ(右アンダースロー)のピッチャーの投じるボールはスピードガンとある程度、正対することになるので、左ピッチャーや右のオーバースローのピッチャーの投じるボールよりも精度良く、実際の球速に近く測定されるはずです

逆に左横投げ(左アンダースロー)のピッチャーの投じるボールは、ボールの進行方向とスピードガンから発射された波の方向が大きくズレてしまうので、実際の球速よりも遅く計測されるはずです

よって
『横投げのピッチャーは実際よりもスピード表示が出ない』
というのはこのスピードガンの配置の場合には
左ピッチャーに対しては当てはまりますが、右ピッチャーに対しては全く当てはまらないといえるのではないでしょうか

右横手投げのピッチャーのボールが最もスピード表示が出易い
といえるのではないかと思います

ただし、球場によっては 上の図の●の位置にスピードガンが設置されているケースも稀にあると思いますが、その場合には右ピッチャーと左ピッチャーの関係が逆になると考えられます

現在故障中のようですが
阪神のジェフ・ウィリアムス投手が左の横手から150キロ近いボールをどの球場でも連発していましたが、つくづく凄まじいピッチャーだと今回のコラムを書きながら痛感しました

今回は球場の電光掲示板でのスピード表示を主体にして考えてみましたが
次回は別の視点から、虎の恋人などでお馴染みのMAX150~160キロ右腕の正体に迫りたいと思います

posted by HK |08:03 | ドームガン | コメント(1) | トラックバック(0)
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スピードガンから考える・その1 ~横投げはスピードが出ずらいのか?~

お邪魔いたします。
スピードガンは球場によってかなり出目が異なりますから
気になっているのですが、際どうなんでしょうね?
私も球速だけなら現役時代に140km/h近く出ましたよ!
でも行き先はタマに聞いてくれというコントロールでしたけどorz

いつも思うのが、クルーン投手の150km/h台のフォークボール
ストレートの150台だけでも凄いのにフォークって何?って感じですよねぇ。

「糸を引くようなタマ」と球速が伴わないのも気になって仕方ありません。
重い軽いなど球質の違いもあってそのあたりも実際に何キロくらいの
重い軽いの差があるのかちと気になっています(?_?)

posted by お!TAKさん | 2008-04-27 22:41

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