2007年09月11日
カタール戦前夜に想う
このサイトは毎日見ているけれど… 「書きたい!」という衝動が起きないまま、かれこれ一年が過ぎてしまった。 昨年、日本代表監督に就任したオシムさんのサッカーは、一朝一夕に形ができるものではないから 「一年くらい黙って観ていよう」と思っていたのだ。 先日のアジアカップでの戦いは結果として惨憺たるものになってしまい、がっかりしているファンやサポも多かったと思うけれど、次のW杯に向けた長く険しい道のりの最初の通過点として考えれば、選手たちに着実にオシム・イズムが浸透し、体現しようとしている事が確認できたので、概ね及第点を与えても良いのではないかと思っている。 勿論、アジアカップ三連覇はおろか、次のアジアカップのシード権すら確保できなかった訳だから、十分過ぎるほど落胆はしたのだけれど…。 今回久しぶりに「書きたい!」という衝動を呼び起こしたのは、9月8日に行われた北京五輪最終予選のサウジアラビア戦における反町監督の采配。 反町監督の就任当初から 「どんなサッカーがしたいの?」 という疑問を常に感じていたのだけれど、これ程、如実に疑問を抱いた采配は無かった。 これまで反町監督や選手達のコメントを聞いていると、目指すサッカーはA代表とNearly Equalのように読み取れるのだけれど、実際の試合を見ていると、 名の知れているタレントを集めた個の能力に依存したサッカーと どことなくダブって見えるのは気のせいだろうか? 人とボールが連動して動くサッカーがしたいのなら、それが試合の中でプレーとして現れて来ても良さそうなものだけれど、ベトナム戦にしても、サウジアラビア戦にしても、そういうプレーが少な過ぎる気がする。 ベトナムやサウジアラビアに終始自陣に押し込まれて、自分達のサッカーを披露させて貰えない程の実力差があるならまだしも、恐らく10戦して半分くらいは勝てる相手でしょう? サウジアラビア戦に関して言えば、ディフェンスの危なげなさが評価されているようだけれど、ボランチの2人を含め5人が殆ど同じエリアでディフェンスに徹し、適宜、両サイドが下がってディフェンスしていれば、そうそうゴールを割られる事はない訳で、逆にそこで リスクを冒さなければ相手ゴールを陥れるのはかなり難しい と言わざるを得ない。 今回、反町監督の采配で特に疑問に思ったのは、サウジアラビアに退場者が出た段階で 「何故、勝負に出なかったのか?」。 サウジアラビア戦後、反町監督を始め、選手達からも勝ち点3を狙いに行っていた旨のコメントが聞けるのだけれど「サウジアラビア側に退場者が出る」と言う勝負を仕掛けるには絶好機が訪れたにも関わらず、それを生かそうとしているようには到底思えなかった。 あの退場者が出た後半19分、後半開始から水野に代わって投入された柏木が持ち前の運動量で動き回ると、数的優位も手伝って、前半よりかはボールが繋がり始めていたし、本田(拓)、本田(圭)の二人ともが前半のうちにイエローを貰っていて交代のカードをあと2枚切れる状況だった。 ここで本田(拓)に代えてFWを、本田(圭)に代えて安田を投入すると言う決断はそんなに難しいのだろうか? 本田(拓)はポジション的にイエローを貰い易い訳で、折角の数的優位をむざむざ捨てるかも知れないと言うリスクを負うよりかは、数的優位を戦術的に利用する方が現実的な気がしたのだけれど…。 右サイドで内田が果敢に攻め上がって起点になっていた事からも、左サイドに同じ事が出来る選手が居れば、人数の少ないサウジアラビアを更に窮地に追い込む事が出来たのではないかと思う。 ワントップに抜擢されたデカモリシが前線で一人気を吐いている状況にもう一枚FWを加え、両サイドから仕掛けて、空いたスペースに柏木や家長が飛び込んで起点となるような試合運びに持ち込めれば、もう少し違った試合になったと想像するのは僕だけだろうか? 結果として、反町監督は3枚のカードを切ったものの、得点に直結するような采配には思えず、正直 「本当に勝ち点3が欲しかったの?」 と疑問だったのだ。 それが今回、久々に書こうと思い立った要因なのだけれど、皆さんのご意見はいかがでしょうか?
posted by ひろゆきちゃま |23:01 |
五輪代表 |
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この記事に対するコメント一覧
Re:カタール戦前夜に想う
全く同感です。私はただの素人サッカー好きで、くわしい戦術うんぬんは分かりませんが、このU-22代表は「反町監督が反町監督なりの精一杯の試行錯誤の末、とうとうチーム(組織)としての明確なコンセプトを与えることができなかったチーム」と私個人としては結論づけています。それゆえ、選手は特に攻撃、相手を崩すために、局面ごとにその場その場での個人の判断、個人のプレー以外に頼るものがない。サウジ戦も確かにおしい場面はありましたが、あまりに少なすぎですし、得点のにおいは感じませんでした。選手は自分ができることを精一杯やっていると思いますし、反町監督もまたしかりです。ただこのチームを自分の理想とするいわゆる「完成形」にもっていく能力が現時点でまだないのだと思います。おそらくそれでも現時点まで「結果」を残してきている反町監督の解任は今後の予選の進展いかんに関わらず、まずないだろうと思います。おそらく協会内などでは、「数少ない将来を担う日本の有望監督の1人」いう位置付けなのでしょうから。カタール戦ももし「結果」として勝てるとすれば、なんでもいいから先取点をとり、1-0で逃げ切るしかないと思いますし、そういう展開しか「勝ちパターン」が思い浮かびません。自分の中で1番確率が高いのは再び0-0のドローです。もし先取点を取られでもしたら追いつくことも残念ながら想像できません。残念ながら観戦することはできませんが、結果がいい意味で裏切られることを切に願います。このU-22代表の選手が結果はともかく世界の舞台を経験してくれることは、。「五輪後」の日本代表のために絶対に大きな意味をもつと思います。がんばれ日本・・・奇跡よおこれ・・・ 長文失礼しました。
posted by ken | 2007-09-12 00:52
Re:カタール戦前夜に想う
kenさま
コメント有り難うございます。
カタールはあわよくば勝ち点3、悪くとも勝ち点1を持ち帰れば御の字な訳だから、きっと自陣にベタ引きしてディフェンスしてくるでしょう。
余程の実力差でも無い限り、ベタ引きしたディフェンスを崩すのは至難の業に近いので、正直、日本のホームで戦う方が難しく厳しい戦いを強いられると思っています。
逆に、相手が何処であれ、アウェーの方が攻めてくる分、スペースも生まれるし、ボールも繋がり易くなると思うのです。
だからこそ、サウジアラビア戦の後半20分以降の戦い方が悔やまれてなりません。
サッカーであれ、企業であれ、トップが迷走すれば、その下にいる人間達が迷走するのは火を見るよりも明らかです。
手遅れになって、一番悔しい思いをするのは他ならぬ選手達なのですから、一日も早く過ちに気づいて欲しいです。
posted by ひろゆきちゃま | 2007-09-12 01:13


