広島鯉太郎

This Year's Carp 「8月投手編」~先発の更なるパワーアップと中継ぎの固定化

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 ここ最近の広島はニックの残留、堂林の小学校登場フィーバー、野村祐輔が寮を出ずに2年目に備えるなど、まさにカープらしい話題でシーズンオフを盛り上げている。

 確かに自分も高橋建さんが小学校に来た時はその授業に参加出来ない小学校4年生だったにも関わらず、休憩時間中に高橋建さんを一目見ようと校長室、更にはグラウンドまで押し掛けた記憶がある。
 あの時高橋建さんが握手してくださったこと、それは今でも忘れることが無い。

 そんな平凡なカープであるが、ここに来て最大の出来事が。

 何、カープが川崎でも獲るのか?え、まさかの平野?もしかしてメジャーからのオファーが無いと言われている賢介を獲得?

 いやいや、そんなものではない。

 「石原慶幸、八幡悦子を獲得」である。

 これほどカープにとって大きな補強は無い。
 何せ、オーナーに「一生結婚しないと思っていた」と評されていた男である。それが突然の結婚発表。しかもいつも冷静な石原が照れすぎていて詳細をほとんど得られないという非常事態。

 とにもかくにも、石原おめでとうである。


 ということでここからはいつもの振り返り企画を行いたい。

 「This Year's Carp」第十二弾、「8月投手編」である。


 ということで、いつもの資料を見ながら分析していきたい。

hiroshimadamashii-364424.jpg



 ○先発

 ①イニングランキング

 ・1位:前田健太(7月時:4位 3位ランクアップ)
 ・2位:大竹寛(7月時:3位 1位ランクアップ)
 ・3位:ブライアン・バリントン(7月時:2位 1位ランクダウン)
 ・4位:野村祐輔(7月時:1位 3位ランクダウン)
 ・5位:福井優也(7月時:6位 1位ランクアップ)
 ・5位タイ:今井啓介(7月時:5位 キープ)

 ・7月からのOUT選手:篠田純平

 ②各自総評

 ・前田健太

 8月は大事な火曜決戦に多く登板するなど、積極的に起用された。

 ただ被本塁打数が4本と、大事な場面で痛恨の一発を浴びる展開が8月は目立った。

 それが2勝3敗という、負け越しの結果になったとみられる。

 ・大竹寛

 前田健太と共に8月を支えた大竹。

 BABIPが先発で一番高いというところを見ても分かる通り、ヒットこそ多く浴びたものの、LOB%と防御率が先発で一番良い成績だった。まさに粘りの投球。

 これが今年の大竹の傾向であり、好成績の要因である。

 ・ブライアン・バリントン

 イニング自体はしっかりと稼いでくれたバリントン。

 BABIPが高いことは今年のバリントンの良くない所であるが、この月はLOB%の高さが示す通り粘りのある投球を見せたために防御率は先発で2番目に良かった。

 ・野村祐輔

 しっかりと投げてくれた野村であったが、8月最後の登板(自分が観戦に行った神宮でのヤクルト戦)から何かおかしいという印象を受けていた。

 それが9月にもろに出るとは、この時想像もしていなかった。

 ・福井優也

 8月は先発として登板したものの、制球難は改善出来ず。

 ・今井啓介

 7月よりかはイニングも伸びてきた今井。

 これが覚醒への階段を着実に上っていたという証拠だったとは思いもよらなかったわけだが。


 ○中継ぎ

 ①イニングランキング

 ・1位:今村猛(7月時:1位 キープ)
 ・2位:横山竜士(7月時:7位 6位ランクアップ)
 ・3位:キャム・ミコライオ(7月時:4位 1位ランクアップ)
 ・4位:デニス・サファテ(7月時:3位 1位ランクダウン)
 ・5位:河内貴哉(7月時:5位 キープ)
 ・6位:中田廉(7月時:2位 4位ランクダウン)
 ・7位:今井啓介(7月時:9位タイ 2位ランクアップ)
 ・8位:中崎翔太(復活)
 ・9位:江草仁貴(復活)
 ・10位:梅津智弘(7月時:5位タイ 5位ランクダウン)

 ・7月からのOUT選手:菊地原毅、齋藤悠葵、中村恭平、岸本秀樹

 ②各自総評

 ・今村猛

 無失点記録こそは途絶えたものの、中心的存在としてチームを支えた今村。

 が、この月は与四死球率とBABIPが総じて高く、そこが少し心配なところである。

 ・横山竜士

 防御率が脅威の0.00と、今村と共にチームを支えたベテラン横山。

 左打者にも強い彼の存在は中継ぎ陣にとってはとても大きく、8月の躍進の立役者となった。

 ・キャム・ミコライオ

 防御率はそこそこだが、与四死球率は0.00。

 そこは純粋に評価したいところである。

 ・デニス・サファテ

 与四死球率は相変わらず高く、奪三振率も本調子のサファテとは言えないが、それなりに安定していた様子。

 なおサファテは来年西武に移籍するということで、西武で活躍するとしたらやはり制球の改善が先決だろう。ぜひとも頑張っていただき、西武を優勝に導いてもらいたいところである(広島戦では活躍しないことを願いながら)。

 ・河内貴哉

 左打者へのワンポイント的存在を確率した河内。

 久しぶりの勝利を手にするなど、河内にとって8月はまさに感動的な出来事が相次いだ。

 ・中田廉

 「乱打事件in神宮」以来、すっかり調子を落とした中田。

 結局6,7月の輝きを取り戻すことなく2軍に降格となってしまった。

 ・中崎翔太

 4月以来に1軍復帰した中崎。

 8月末の神宮球場では謎の交代などもあったが、全体的には復活への第一歩を踏み出した感じがある。

 にしても先ほどから思うが、7,8月の終わりに神宮球場で行われた試合で何かが起こっているような気がしてならない。

 また、それで調子を落とす選手(中田、野村祐輔など)が出ているというのも恐ろしいところである。ある意味「神宮の呪い」といったところか。

 とりあえず、来年は神宮球場での試合は注意して試合をこなしてもらいたいところである。

 ・江草仁貴

 久しぶりの登板となったが、奪三振を多く取るなど、上々の復活劇だったと言える。

 ・梅津智弘

 3分の1イニングのみの登板では評価しようがない。


 ○2011年との比較(先発・中継ぎ陣)

 ここで昨年の同じ月の成績を見てみる。

hiroshimadamashii-364435.jpg



 ○先発

 昨年も良かったのだが、今年は更に先発陣の防御率が向上した。

 が、1点に泣く展開が多く、勝敗だと今年は8勝11敗。

 それがもったいない限りである。

 ○中継ぎ

 昨年も良かったが、今年は更に成績を向上させている。

 といってもセーブ数は今年は7個。
 これは先発陣が取られた点を打線が盛り返すことが出来ず、そのまま負けた展開が多かったということが考えられる。

 逆に中継ぎ陣の勝敗は4勝2敗と、接戦になれば中継ぎで勝てる展開が多かったと言えるわけであり、そういう点では打線がもっと頑張ってもらいたかったということは言える。
 これについては「8月野手編」を詳しく見ていただければ分かる通り、攻撃力に陰りが見えてきたことが一番の要因である。


 ○2011年との比較(選手各自)

 
hiroshimadamashii-364436.jpg



 ○福井優也

 昨年の8月は3勝0敗と、大活躍した。

 そう考えると、今年は昨年の8月躍進を再現することは出来なかったと言える。

 ○今村猛

 昨年の8月は中継ぎとしての洗礼を浴びまくった今村だが、今年は幾分か和らいだ印象。

 といっても8月が2年連続で少し危うい成績だったことを考えると、来年の8月まで注視していたいところである。

 ○前田健太

 今年と昨年の違いを見るとしたら、被本塁打数の数。

 やはり今年は勝負所で打たれたところが、昨年よりも敗戦数が増えた一番の要因だと言える。

 ○梅津智弘

 昨年は復活の白星を挙げるなど、期待を抱かせてくれた梅津。

 が、今年の8月は期待どころか心配を抱かせてしまうこととなってしまった。

 ○ブライアン・バリントン

 昨年の8月のバリントンは意外にもBABIPが高かったわけであり、今年の8月の方がBABIP、防御率共に良かった。

 それでも勝敗の成績が昨年の方が良かったのは、気の毒でならない。

 ○デニス・サファテ

 昨年の8月はまさに無双。
 今年の8月はまさに無謀だった。

 ○今井啓介

 昨年は1試合の登板のみだったことを考えると、今年の8月は飛躍を果たすことのできたシーズンだったと言える。


 ○まとめ

 今年の8月は先発・中継ぎ共に好成績を残すことが出来た。

 それは「固定」出来たことが一番であり、特に中継ぎ陣は7月までのドタバタ感が和らいだ感はあった。

 だが逆に言えばそれ以上台頭する選手が出なかったということであり、9月の息切れに繋がったとも言うことが出来る。

 それにこれだけ投手が安定していた月間を負け越したという事実は、9月に向けてとても不安に思うところであった。
 その心配が本当に現実になるとは・・・


 8月は全力で戦い、防御率もかなり良かった。

 が、その全力で戦ったツケが9月に訪れる(特に中継ぎ陣)ことになるとは、この時点では思いもよらなかった。




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 広島出身で、高校までずっと広島。そうなると周りはカープ一色で、小学4年次には自然とカープファンに。
 更にかつて東京の地で低迷していた日本ハムになぜか同情心を抱き始め、北海道移転後の歓喜を広島で密かに喜んでいた。
 そして今でもカープと日本ハムのファン。

 好きな選手は現役だと丸、松山(共にカープ)、糸井(オリックス)、下園(DeNA)。OBだと緒方孝市(カープ)。
 特に緒方のセンター守備には憧れた。

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