広島鯉太郎

This Year's Carp 「6月投手編」~大竹とマエケン、今井の奮闘

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 本日は昨日申し上げた通り、「人生の特等席」と「ロックアウト」を鑑賞してきた。

 「ロックアウトは」スピーディー溢れるアクション映画ということでこれ以上言わなくて良いだろうが、「人生の特等席」に関しては色々と感じるものがあったので少し書いておくと、スカウトという仕事上、やはりライブ(=その場のもの)を感じることが大事なのである。要はパソコンを使う分析のみで、生の選手を見に行かないスカウトなんてもっての外ということである。

 この映画の主人公はある大リーグチームのベテランスカウトで、高齢のためかパソコンを使っての選手に関する情報収集、更には分析すら出来ない。そのために、パソコンを駆使している若手のスカウトには馬鹿にされるという状況である。

 一見すれば今の時代からしたらパソコンが使えないことは「致命的」である。実際、若手スカウトにそう言われている現状がある。それでも、長年の経験を生かしてのスカウティング能力はまだまだ若い者には負けない、そういうものをこの映画は物語っていた。また、そんな父親の考えを受け継ぐ娘の存在も素晴らしかった。

 映画の表面的にはこんな感じであるが、本当はもっと詳しく書いてこの映画の素晴らしさを書きたいところである。が、いかんせん詳しく書いたら駄目なのでこれ以上は書けない。

 なので、野球が好きな人は勿論、野球が好きでなくても、「家族」というものの大切さに改めて気づきたいという人は、ぜひともこの映画を見ていただくことをお薦めする。今年観た映画の中で、一番だとスポーツ魂!!は思っている。


 という感じで熱く「人生の特等席」の素晴らしさを書いたところで、ここからは冷静に振り返り企画を行いたいと思う。

 「This Year's Carp」第十弾、「6月投手編」である。


 ということで、いつもの資料をご覧いただきたい。

hiroshimadamashii-362993.jpg



 ○先発

 ①イニングランキング

 ・1位:前田健太(5月時:3位 2位ランクアップ)
 ・2位:ブライアン・バリントン(5月時:2位 キープ)
 ・3位:大竹寛(5月時:5位 2位ランクアップ)
 ・4位:野村祐輔(5月時:1位 3位ランクダウン)
 ・5位:今井啓介(新加入)
 ・6位:篠田純平(5月時:6位タイ キープ)
 ・7位:齋藤悠葵(5月時:4位 3位ランクダウン)

 ・5月からのOUT選手:福井優也

 ②各自総評

 ・前田健太

 6月はセ・リーグの月間MVPに輝くなど、チームを支える活躍をした。

 開幕時からの成績と比べても月別成績に大きな変化は無く、まさに安定した投球でチームを恒常的に支え続けていることを示している。

 ・ブライアン・バリントン

 6月も負けが込んだものの、イニングはしっかりと稼いでくれているバリントン。

 ただやはりBABIPが高くてLOB%が低いということで、「ヒットを打たれだしたら止まらない」性質はある意味安定して維持している。

 ・大竹寛

 前田健太と並ぶ4勝を挙げる活躍で6月の先発陣を支えた大竹。

 イニングランキングでも上昇し、イニングを稼いでくれたという印象を受けた。
 強いて言えば、こちらもある意味安定してBABIPが高い。

 ・野村祐輔

 5月の疲労が来たのか、6月は離脱する時期もあった。

 与四死球率が少し高くなっていることも心配である。

 ・今井啓介

 1度だけの登板であるが、見事な投球を見せた今井。

 後で述べるが、6月は前田健太、大竹と共にチームを支えたと言っても過言ではない。

 ・篠田純平

 1度与えられたチャンスを生かすことが出来ず、昨年の再現(5月に2軍に落ちるも、7月に与えられたチャンスを生かして夏場の1軍を支えた)を実現することは出来ず。

 ・齋藤悠葵

 こちらは5月からの不安が見事に露呈した感じである(詳しくは振り返り企画第九弾、「5月投手編」を見ていただくこととする)。


 ○中継ぎ

 ①イニングランキング

 ・1位:今井啓介(5月時:6位 5位ランクアップ)
 ・2位:今村猛(5月時:2位 キープ)
 ・3位:中田廉(5月時:4位 1位ランクアップ)
 ・4位:キャム・ミコライオ(5月時:1位 3位ランクダウン)
 ・5位:菊地原毅(5月時:9位 4位ランクアップ)
 ・6位:岸本秀樹(5月時:5位 1位ランクダウン)
 ・7位:中村恭平(復活)
 ・8位:梅津智弘(新加入)
 ・9位:河内貴哉(5月時:8位 1位ランクダウン)
 ・10位:デニス・サファテ(5月時:3位 7位ランクダウン)

 ・5月からのOUT選手:江草仁貴

 ②各自総評

 ・今井啓介

 西武戦で3イニングを投げ切ってプロ初セーブを挙げるなど、6月はロングリリーフとして活躍した今井。

 彼がイニングイーターとして活躍してくれた結果、体調の芳しくなかったミコライオ、不調に陥ったサファテの穴を埋めることにそれなりに成功した。

 ・今村猛

 無失点記録が続いていたためか、6月は好成績で終了した今村。

 ヒットはかなり打たれた印象があるが、それ以上に奪三振率と与四死球率の低さを見ることが出来た。

 ・中田廉

 サファテの不調に伴い、中継ぎとして積極的に起用された中田。

 与四死球率が高いことは良くないことだが、被安打自体は少なく、そのためにWHIPの数値はほぼ1.00となっている。

 ・キャム・ミコライオ

 体調不良があったりと、時たまベンチ外になることのあった6月。

 ミコライオにしては与四死球率が良いものの、その分ヒットを打たれまくる投球内容が目立ち、防御率が4点台という結果に繋がってしまった。

 ・菊地原毅

 江草の2軍降格に伴い、左の中継ぎとして活躍した菊地原。

 江草の降格ということは菊地原に1イニングを投げるような役割を求めたはずであるが、菊地原はあくまでワンポイント存在。
 要は江草の分を誰かが埋めないといけなくなったわけであるが、そこを今井と中田で埋めることが出来たことはとても大きかった。

 ・岸本秀樹

 5月同様、最悪な成績だった岸本。

 5月は与四死球率が岸本にしては良かったけれどもという結果であったが、この月に関しては四死球を出すわ、ヒットは打たれるわという悲惨な投球内容に。

 ・中村恭平

 復活した、ただそれだけ。

 ・梅津智弘

 サファテの不調に伴って昇格したが、目立つ活躍をすることは無かった。

 与四死球率が高いことが監督の完全なる信頼を得ることの出来なかった一番の要因であることだけは言うことが出来る。

 ・河内貴哉

 この頃はまだ積極的な起用が行われていなかった模様。

 ・デニス・サファテ

 安定感に欠ける投球が続き、ついに2軍降格。


 ○2011年との比較(先発・中継ぎ陣)

 ここで昨年の同じ時期の成績を見てみる。

hiroshimadamashii-362994.jpg



 ○先発

 昨年と今年とで見ると、0.6ほどの差が出ている。

 これは昨年の6月にいなかった大竹の活躍が大きかったと思われる。新婚大竹の力ここにあり。

 ○中継ぎ

 昨年はサファテと青木高広以外が崩壊したために驚愕の5点台という結果であったが、対して今年はサファテの不調、青木高広が怪我でいないという展開にも関わらず防御率が2点台という結果に。

 これは昨年の6月にはいなかった今村や中田、今井に菊地原の活躍が大きかった。

 ただ逆に言えば、中継ぎが固定出来ていないということに変わりない。
 来年の6月、上記に挙げた投手達が1軍のメンバーとして活躍しているのか・・・それが見れて初めて、本当のものが出てくる。


 ○2011年との比較(選手各自)

 
hiroshimadamashii-362995.jpg



 ○今村猛

 昨年の6月はまだ役回りが判明していなかったために悲惨な成績となっており、そういう点では今年は大いに飛躍していると言える。

 ○前田健太

 昨年の6月もそれなりに良い成績を残しているが、今年は更に成長している。

 やはり、「結婚」というものは凄いみたいである。

 ○中村恭平

 登板機会だけならば増えたということが出来るが、昨年の6月は先発として登板している。

 そういう点では、来年の中村にはもっと先発として起用されるような活躍を願いたいところである。

 ○ブライアン・バリントン

 勝ち負けの関係は変わってしまったが、与四死球率は昨年の6月よりも良い。

 やはり死球が減ってしまったことが影響している。

 ○岸本秀樹

 昨年の6月もイマイチだったが、今年と比べるとまだマシである。

 なお、昨年の6月は奪三振率も良かった。

 ○デニス・サファテ

 皆が調子を落とす中、青木と共に奮闘したサファテ。

 それが今年に入ると、周りが頑張ってサファテ自身が調子を落とすことになるとは・・・誰も想像出来なかった。


 ○総括

 今年の6月はサファテとバリントンという、昨年6月のチームを引っ張っていた二人が調子を上げることが出来なかった。

 その分、昨年外国人投手に頼っていた日本人投手達が今年は奮起し、その穴を見事に埋めてみせた。

 こうなれば、来年は更に外国人投手に頼るという形を改善していきたいところである。


 「人生の特等席」で主人公が言っていたことで、少し引っかかるところがある。

 それが「ドラフト1位には将来性(要は高卒選手を指す)も大事かもしれないが、今戦力となる選手(要は大卒以上を指す)が必要だ」という(ニュアンスの)言葉。

 アメリカは全体1位というものがあるためにドラフト1位というものがとても責任の大きなものになることは事実であるが、この言葉は日本球界だとどうなのか・・・それが気になるところである。

 何せ、6月に活躍した、前田健太と大竹は高卒のドラフト1位なのだから。




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 広島出身で、高校までずっと広島。そうなると周りはカープ一色で、小学4年次には自然とカープファンに。
 更にかつて東京の地で低迷していた日本ハムになぜか同情心を抱き始め、北海道移転後の歓喜を広島で密かに喜んでいた。
 そして今でもカープと日本ハムのファン。

 好きな選手は現役だと丸、松山(共にカープ)、糸井(オリックス)、下園(DeNA)。OBだと緒方孝市(カープ)。
 特に緒方のセンター守備には憧れた。

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