2009年02月26日

CL決勝トーナメント一回戦第一戦 vリバプール

ホームでのファースト・レグ。何としても勝っておきたい試合。

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ガゴ、ラス;ロッベン、マルセロ
FW:ラウール、イグアイン

46分:マルセロ→グティ

何とマルセロが先発。綺麗な4-4-2のためにはスナイデルなど、中央の選手をあえて使うよりも良いだろうと思われてはいたが、実現するとは思わなかった。

■リバプールの先発メンバー
GK:レイナ
DF:アルベロア、シュクルテル、キャラガー、アウレリオ
MF:マスチェラーノ、シャビ・アロンソ;ベナユン、リエラ
FW:トーレス、カイト

62分:トーレス→バベル、88分:リエラ→ジェラード、89分:カイト→ルーカス

ジェラードは先発せず。こちらも4-4-2だが、トーレスを残してカイトが下がる形もある。

■我慢比べ
マドリーがボールを支配する展開。マドリーの最終ラインにプレッシャーはそれほどないが、ガゴとラスのところに出すのがやはり大変。リバプールはここに網を張っている感じ。下がったカイトやマスチェラーノ、シャビ・アロンソとガゴ・ラスのコンビがここで接する。
マドリーはここで、むやみと長いボールを蹴ったり、なんとなくで縦パスを入れることはあまりなく、我慢強くボールを持って打開を図っていた。

マドリーがボールを持つということで、リバプールの狙いはカウンター。こちらはロングボールが多かった。トーレスに対応するセンターバックがうまく処理していたのと、ボールが曖昧なものが多かったおかげで危険な場面は少なかった。
オフサイドと思ってプレーを止めてしまい、完全に抜け出された場面が一度あったが、これはカシージャスが救った。

ロッベンの対応はアウレリオ。ここで1対1は作らせないような対応がきちんとされていた。右サイドでは中に入る形が多いロッベンのプレーのパターンもかなり把握されている感じがした。1人ちょっとかわせても寄せが早く、ボールを取られる場面がかなりあった。
セルヒオ・ラモスの上りがあると数的優位を作り得るが、今日に限ってはなかなか簡単に上がってもらうわけにはいかないことも多い。

マドリーはカウンターの危険を避けるため、セットプレーなどではとにかくシュートで終わろうという意識があったように見えた。
攻撃時のボールの運びかたにしても、こういう点にしても、安全確実なプレーをしようという意識がチームで統一されている。

我慢比べといった様子で、0-0で前半終了。マドリーが確実なプレーをし続ければ、大きな失点のリスクはないかもしれないが、得点をどうやって取るか。そこが問題。

■意図は見えるも、セットプレーの一撃
後半の頭からマルセロに替えてグティ。多少リスクを負って点を取りに行こうという意図。これに伴って3センター、3トップ気味に。

前線がポジションにとらわれずに、自由に位置を入れ替え出したことと、攻撃的にボールを収められるグティが登場したことでマドリーは攻撃的になった。前へ出ていく機会も前半より増えたが、その分スペースができてリバプールに攻め手を与えることにもなる。
ガゴとラスが前後左右に走り回らなければならない回数が増えてきた。

トーレスは62分で交代。バベルはそのままトップへ。前半の負傷の影響もあるようだが、マドリーの最終ラインはトーレスに満足な仕事をさせなかった。

マドリーは前半に比べてかなり押し込んでいたが、最後のひと押し、アイデアが発揮されない。リバプールは人数をかけてがっちり。シュートに至らない。

82分、アウレリオのフリーキックにベナユンが合わせてリバプールが先制。
守って守ってセットプレーの一刺しという、リバプールにとっては理想的な展開となった。

アウェイゴールを奪われて攻めたいマドリー。が、ここでドタバタして2失点目を喫すれば、一層厳しくなってしまう。気持ちが急いていると見えてキックやトラップがこれまで以上に粗くなるが、仕方ない。0-1でも致し方なし、という姿勢で残り時間。

リバプールは88分にリエラに替えてジェラード、さらにカイトに替えてルーカスを投入。
時間稼ぎと試運転、中央を少し守備的に替えるという意図か。

マドリーはビハインドを追いながらも無理は禁物なのを理解した終盤で、なかなかシュートに持ち込めないまま0-1で試合終了。
残念な結果となってしまった。

■互いの意図、交代の選択肢のなさ
ベナユンの先制点までは、どちらも0-0でもオッケー、という姿勢だった。
リバプールは当然急ぐ姿勢を見せなかったし、ロングボールでのカウンターを狙う意図を崩さなかった。
マドリーも、0-0というよりは1点ほしかっただろうが、そのために無用なリスクを負う必要はない、という試合運びがはっきりしていた。後半になって攻撃にシフトしはしたが、危険な位置で危険なプレーをするようなことはなかった。
それだけにセットプレーでの失点は悔やまれる。

今夜は、攻撃にシフトするための交代の方法がほとんどなかったのが問題ではあった。リスク回避という意図からすれば後ろの6人は替えがたく、使っていないサビオラしか控えにいないフォワードも替えづらい。
唯一替えてもよさそうなのがマルセロで、入れるのはスナイデルかグティかファン・デル・ファールトという、誰を入れても似たような形になってしまう選択肢しかなかった。

第2戦はアンフィールドでまず1点奪わなければならなくなった。
今夜の展開を逆にしたような流れになれば、ロッベンがより活きる場面もあるだろうが、リバプールも余計なリスクを負わない展開を用意してくるはず。
ゴール前でシュートに持ち込むアイデアが出せれば、もっと効果的にシュートを放てるので、そこは改善する必要があるだろう。

ファンデ・ラモスが指揮を執るようになってから、久しぶりに追いかけなければならない展開。第2戦までにどういうプランを作って、実現させられるか。
今夜はマドリーファンとしてがっかりの試合となってしまったけれど、第2戦を楽しみにしたい。

■お知らせ
最後にお知らせです。
実は、今日引越しの予定で、この記事を書いてからしばらくはネットが使えない状態になります。
来月5日前後に新居で開通する予定なので、それまで更新をお休みさせていただきます。

コメントを頂いても、それまでは返信ができません。ご了承ください。
それでは、またお会いしましょう。

posted by hiro |06:54 | CL | コメント(10) | トラックバック(0)
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2009年02月25日

CL決勝トーナメント一回戦第一戦 リバプール戦招集リスト

いよいよCLが再開。ベティス戦の好調を今夜に持ち込んでほしいと願っている。
招集リストは以下。

GK:カシージャス、デュデク
DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、マルセロ、エインセ、メッツェルダー、トーレス
MF:ガゴ、スナイデル、ロッベン、グティ、ラス、ファン・デル・ファールト
FW:ラウール、イグアイン、サビオラ

フンテラールは登録されていない。コディナ、サルガド、ドレンテ、ハビ・ガルシア、フォベール、パレホは監督の判断で招集外。

全員がほぼ怪我がない状態。カンナバーロ、エインセが少し心配だし、グティも気になるところだが。

得点を取ることよりも、アウェイゴールを与えない戦い方が必要だが、最近のプレーぶりなら無失点は十分達成可能な目標だろう。その後で得点を考えたい。
カウンターにやられるのが怖いが、かといってボールを放棄し続けるわけにもいかないだろうから、バランスを取りながらプレーする必要がある。

がんばれ!!

posted by hiro |18:17 | CL | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月22日

リーガ・エスパニョーラ第24節 vベティス

CLに向けて弾みをつけたいベティス戦。(19人だった招集メンバーからはコディナが外れて18人に)

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ラス、ガゴ;イグアイン、マルセロ
FW:ラウール、フンテラール

46分:カンナバーロ→スナイデル、イグアイン→ロッベン、ラウール→グティ

ロッベンがベンチとなっただけで、ほとんどベストに近いメンバーを先発で揃えた。

■ベティスの先発メンバー
GK:リカルド
DF:ネルソン、メリィ、アルス、フェルナンド・ベガ
MF:メフメト・アウレリオ、ファンデ;ダミア、エマナ、マルク・ゴンサレス
FW:オリベイラ

52分:ファンデ→モンソン、60分:エマナ→リベラ、79分:アルス→ファンマ

セルヒオ・ガルシアはベンチに入ったが風邪。だが、オリベイラが入ってからぐっと調子を上げてきている。

■楔が入るマドリー、入らないベティス
ラウールとイグアインは、どちらかが中に入ればどちらかが右に開く関係が基本。とはいってもくさびのボールを入れる時などは、フラフラと中で受けたりしていた。ベティスはここへ入るボールを止めることができず、苦労していた。
中央に居座ることが多いフンテラール、柔軟に動くラウールとイグアイン、この3人に縦のパスがかなり楽に入ったことで、マドリーの攻撃が効果的になった。

先制点は、ゴール正面でラウールが頭で落としたボールをイグアインが決めたもの。この2人がここにいることから見ても、綺麗な4-4-2ではないが、うまく場所を入れ替わりながら前線で動いている。

前線で基点ができると左右をうまく使えるのが今の状況。
マルセロは前節得点したこともあってか、自信を持ってプレーしていたし、エインセとの絡みもなかなか。右サイドはセルヒオ・ラモスが一人だけという場面もあったが、ラウールかイグアインが主にフォローに行こうとしていた。

2点目、3点目はそれぞれ左と右からのクロスにフンテラールが反応したもの。ゴール前で仕事ができて、得点という結果も残せるようになってきた。どちらも素早くボールに反応できていて良かった。

きっちりした形の4-2-3-1を形成したベティス。オリベイラへボールが入らないと押し上げられない。サンチャゴ・ベルナベウでの試合ということで、ある程度退いてからオリベイラを狙い、押し上げるプランがあったと思うが、うまくいかず。
マドリーの前線がベティスのボールを追いかけて、パスの場所、タイミングを限定し、受け手のオリベイラに対してはカンナバーロとペペが厳しくマーク。失点した場面以外で前半、オリベイラにまともなボールが収まることはほとんどなかった。

この後、ラウールの美しいゴールが2つと、エインセのフリーキック(!)をセルヒオ・ラモスが合わせてのゴールが追加され、前半で6-1と試合を決めた。

■省エネの45分
後半開始のタイミングでカンナバーロ、ラウール、イグアインを下げてスナイデル、グティ、ロッベンを投入。グティは2009年最初の試合。

後半は完全にペースを落とした。前半で決着がついてしまったし、CLを考えれば怪我のリスクを負う必要はない。後半が始まってすぐにエインセが足を滑らせて、それ以降少し気にした様子だったが、攻め上がる場面もあり、走れていたので大きな問題はなさそう。

こういう試合展開になった以上、気になるのは接触の場面だけだったが、ひとまず大きな怪我なく試合を終えられたので安心。カンナバーロが右足の四頭筋に打撲傷を負ったという情報もあるが、こちらは前半で交代してしまったが、CLの出場は問題ないと公式サイトでは発表されている。

セルヒオ・ラモスがセンターバックとなり、ラスが右サイドに入った後半だったが、ラスのボールを落ち着かせる技術、詰めてくる相手をいなす技術はポジションを問わず発揮されていた。
観客の拍手が何度も送られるのも納得できる。大きく蹴りだすのではなく、かといって危険な場面を作ることもなくきっちりボールを確保できるようにするのはチームにとってありがたい。彼がいることで、ガゴが縦へのパスを狙えるようになったという面もあるように思う。

後半何度か得点機があったが決められず。が、それでも前半で十分満足できる試合を見せた。
スタジアムの観客はバルセロナ対エスパニョールの得点経過に一喜一憂し、プレーに関係ないところで大歓声が上がっていた。こちらの試合はエスパニョールが2-1でカンプ・ノウでバルセロナを破ったため、勝ち点差は7となった。

■いよいよ・・・
この勝利で9連勝を達成。良い結果を継続したままCLに臨める。ブーイングを受けていたマルセロが、ここのところ中盤で良くなってきて自信をもったように見えること、CLには出られないが、フンテラールが得点を挙げだしたことは、チームにとって好材料。スナイデルも今日は惜しいシュートを放つなど、復調の兆しを見せていた。

水曜日はCL。ホームでの試合なのでまずは失点しないことが重要だが、連勝中2失点しかしていない守備は信頼できるだろう。
良い結果を期待したい。

posted by hiro |17:48 | リーガ | コメント(6) | トラックバック(1)
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2009年02月21日

リーガ・エスパニョーラ第24節 ベティス戦招集リスト

CLを控えてのリーガ。難しい相手、ベティスをサンチャゴ・ベルナベウに迎える。
招集リストは以下。

GK:カシージャス、コディナ、デュデク
DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、マルセロ、エインセ、メッツェルダー、トーレス
MF:ガゴ、ラス、グティ、スナイデル、ロッベン
FW:ラウール、フンテラール、イグアイン、サビオラ

サルガドは怪我、ハビ・ガルシア、ファン・デル・ファールト、ドレンテ、パレホ、フォベールは監督の判断で招集外。

怪我人は長期の離脱者を除けばサルガドだけになった。ロッベン、スナイデル、ラスも招集されている。
グティの復帰はうれしい。久しぶりに彼のパスを見られそうだ。

CLを見据えて選手を温存するという報道があり、いつもの先発と違う構成になるかもしれない。厳しいとはいえリーガも諦めてはいけないだけに、ファンデ・ラモスの選手の選択に注目したい。

GKが3人招集されて19人のメンバーとなっているため、最終的に1人外す必要がある。

コメントの返信が遅くなりすみません。あす朝お返しします。

posted by hiro |19:07 | リーガ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月19日

リーガ第23節vヒホン とニュースおさらい

PCが使えなかったため、書いていなかった第23節を簡単におさらい。

■vスポルティング・ヒホン
ロッベンがいない状態でどうするのか、という課題への挑戦といっていい試合だったけれど、4得点と上々の出来。ヒホンが2点差あたりでガクッときたこともあるが・・・

マルセロは中盤でプレーし、マドリーで初得点。ドレンテが随分落ち込んでしまっている様子なので、しばらくはマルセロが中盤でチャンスを得そう。
フンテラールも初得点し、楽になったのではないだろうか。彼自身の雰囲気を変える1点になってくれればチームとしても助かる。

交代で入ってきたのは3人のカンテラーノス。トーレス、ハビ・ガルシア、パレホと出場した。トップチームで公式戦デビューしたパレホは、時間が短かったのでまた見たい。
トーレスとハビ・ガルシアは控えとしての役割は果たしている。

■おめでとう、ラウール
ラウールは2ゴールを決めて、ディ・ステファノのクラブ歴代最多得点記録を更新し309とした。ありきたりな言葉だが、この数字はまだ通過点。年齢から言ってもまだまだ記録を伸ばしていける。

引退する時は一体どれくらいの数字になっているだろうか・・・

■負傷者情報
CLも間近に迫っていて負傷者の状況が気になる。

グティは全体練習に復帰しているが、週末のベティス戦に出場するかは微妙。試運転ができる状況なら、少し出場するかもしれない。
ロッベンは腰を痛めてヒホン戦では招集外となっていたが、大きな問題はないらしい。スナイデルとともに全体練習に復帰している。
彼らはミッドウィークのCLを見据えたベティス戦の扱いになるだろう。

カスティージャとの練習試合で負傷したサルガド、胃腸炎のラスは全体練習に参加しなかった。ラスもCLを優先したスケジュールを取るだろう。

■アリピオデビュー
カスティージャは2部Bグループ2第25節でアギラスと対戦。試合は引き分けたが、アリピオが終盤に出場し、16歳でカスティージャデビュー。

ブエノがトップチームに招集されていたため、ということもあるだろうが、これから出番が増えるよう期待したい。

posted by hiro |18:19 | リーガ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2009年02月12日

フンテラールは否定

■否定
移籍志望か、というニュースに対して、フンテラールは個人の公式サイトで否定のコメントを出した。
マルカもかなり早い段階で否定の記事を出していたし、個人的にも前回の記事では、アスの記事の信ぴょう性自体に疑問符をつけながら書いたつもり。

アスがその後も何個か関連記事を載せているので、こぼした愚痴の一つがキャッチされた、と考えられなくもないが、ひとまずいつも通り沈静化した。

■トップチームvカスティージャ
代表に招集された選手を除く選手たちが、練習とファンサービスを兼ねた練習試合を開催。メンバーは熱狂的さんのところで。
観客も結構入ったようで、うらやましい。見たかったけれど、手段がなかった・・・

サルガドが大腿骨二頭筋の負傷で2,3週間の離脱となったのは残念。

■お知らせ
また1週間ほどお休みします。ヒホン戦は、帰ってきたら振り返ることにします。
それでは、また。

posted by hiro |04:11 | ニュース | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年02月11日

ペペインタビュー 後編

前回の続きから。前編と原文はこちら。

・能力の高いフォワードと対する時、どこに注目しますか。フェイント、体の動き、それともボール?

とても能力が高いフォワードと対戦する時は、いつも相手が出た最近の試合を覚えておくようにしてるんだ。たとえば、ロビーニョ。僕は彼がペダラーダをして、中に入っていくことを知っている。メッシも同じで、中に入っていく。
相手がうまい選手の時は、ボールよりも体の位置に注目するね。僕にとって不可欠なのは相手が動くより先に判断すること。ボールを取るためには早くなければ。

・どんな相手がやりやすいですか。

動きが少ないフォワードの方がやりやすい。僕は体をぶつけるのが好きだから、背が高ければ高いほどプレーしやすくなる。接触プレーは僕に有利だ。マドリーではディフェンダーはよりよい体を作るためにジムでたくさんウェイトトレーニングをする。それが接触プレーの時の安心のもとさ。大きな選手には役に立つんだ。小さな相手は捕まえるのが難しいよ。

・トーレスは見ましたか。

見ないわけないじゃないか。彼は現代的なフットボーラーだ。丈夫で強いし動きも速い。今日のフットボールで勝利を得るために基本的なものを持ち合わせているよ。

トーレスのように素早い選手にはどう対応しますか。

彼のように身体的に優れたフォワードと対戦するのは好きだよ。どちらも強いのなら、いつも僕に有利なんだ。ディフェンダーはボールを持ってプレーしないでいいからね。トーレスに対しては、左利きの選手が苦手な左側へプレーさせなければならない。たまに、スピード勝負をして僕の右側へ進ませるのもやる。相手がスタートしたら僕は自分の右足のストライドを信じてカットに行く。そうすればいつも僕の方が先にボールに触れるんだ。

・どうやってトーレスに左側を攻撃させないようにするのでしょう。

体を動かしてさ。この点で、カンナバーロみたいな選手とトレーニングできてるのは僕にとっての特権だ。イタリアの下部組織で教えられたフィールド上のポジションや体の位置について誰にでも反映させる。センターバックは足を平行においてはいけない。これが第一。
次にフェイント。ディフェンダーはボールなしでフェイントをかけなければならないから、試合中はとても忙しいんだ。でも、うまくいけばフォワードをだませるし、相手が動いたら体を素早く回転させる。体を回転させたら、相手にスピードがなくてもそれでお終いだから、その時は何度も確認して体を動かさなきゃならない。フットボールでは、自分の限度をわかっていないと何もできないからね。

・去年はこの日(インタビュー時点)で53の勝ち点を獲得していました。今は44ですが、どうしたのでしょうか。

1か月半、不運な時期があった。11月から12月の間はたくさん怪我人が出てしまった。シュスターもチームに多く解決策を示せなかったしね。

・多分ロビーニョとファン・ニステルローイ抜きではシステムを変えるべきですよね。より決定的な仕事ができる選手がいないと、多くの攻撃が効果がないと思いませんか。

去年は守備的中盤の選手が一人しかいない状態だったからディフェンスは苦労した。ラスはチームにバランスを与えてくれると思う。1人の守備的中盤とグティの組み合わせだと始めるプレーを確実にしなきゃならない。さもないとカウンターを受けることになる。その点で、今はチームのあり方が変わった。
チームには一定の選手がいるのに気付いているから、彼らに合わせていかなきゃ。ロビーニョが右にいてロッベンが左にいたら、僕らはもっとボールを持てるだろうけれど、それは不可能だ。僕らはチーム全体に貢献できるような方程式を見つけたんだ。イグアイン、ラウール、ラス、ガゴ・・・みな役割があるし、最大限それを果たしている。それが安定をもたらすんだ。

・なぜポルトガル代表でのように、攻撃に参加して驚かせることで有利な状態にしようとしないのですか。ファンデが禁止しているのでしょうか。

上がることは求めてないよ。地に足をつけている。このチームでの僕の役割は守ることさ。

・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・

CLを意識した質問が中心。テクニックの話が面白い。
ディフェンダーにとって、ガゴとラスのコンビはやっぱり安心できるんだな、と実感した。

posted by hiro |15:23 | インタビュー・コメント | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月09日

友人と家族から

アスがトップで伝えているので、感想程度でも触れておこうと思う。
フンテラールが移籍志願か、という話。

■理由はある
151分の出場と言ってはいるが、先発したのは17節のビジャレアル戦のみで、あとはリードした展開で残り20分、といった状況が多く、これで得点がなかったからといって責めることはできない。
この出場時間と出場の仕方で、得点できなかったからベンチなんだ、というよりも、

1.負ければリーガは終わる、という勝ち点差の中で、ラウールとイグアインが2トップで機能している
2.コンセプトの浸透のためには、今はできるだけ同じ先発メンバーを組みたい
3.フンテラール自身、大きな負傷から帰ってきて1か月である

といったような理由があってのベンチスタートなのではないかな、と思う。特に3は忘れるべきではなく、負傷明けでしかも新しいチーム、という状況であれば、場面を選んで徐々に使っていくのが正しいように感じる。まして1の理由もあるわけだ。

■責任者が説明を
とはいえ、マドリーの問題にも触れておく必要はある。

ラスを登録することで決着したCL登録問題だが、選手との交渉段階では、CLに出場できることを前提とした話があったはずだし、どちらかしか登録できないということが見落とされていたことが、交渉後に判明しては、選手としてはがっかりだろう。

責任あるトップは別件で既にいない。であれば、このことについて説明すべき人物は一人しかいない。

■切ない話
この記事を見て強く思うのは、フンテラールの友人か家族には薄情な人がいたものだなということだ。

アスの記事が真実ならば、フンテラールが不満を漏らしたのは友人や家族だ。人がたくさんいる中でこんな話をするわけはないだろうから、フンテラールが気持ちを明かした人たちの中の誰かが、アス紙に”たれ込んだ”ということになる。
こんな記事が出て、フンテラールの立場がどうなるかわからないわけもないだろう。報道が真実なら、フンテラールは信用して話した人物に”売られた”ことになる。

切ない話だ。

■同情はするけれど、我慢も必要
試合の記事で何回か書いたように、チームとして点を取りに行く場面で使われれば、もっと違うプレーを見せてくれるはずだと思う。チームが攻めに傾かない状況ばかりが出番であることには同情はする。
が、もう少し待ってみてもいいのではないだろうか。今文句を言っても移籍できるとすれば半年後だ。

とはいえ、発言が(あったならば)公になるとは思っていなかっただろうから、その点についても同情する。
ラシン戦で出場できなかった、と、そのことが引き金になったようにアス紙に書かれているが、そのラシン戦の前に公式サイトのインタビューで優等生発言をしている。建前もあるだろうが、それでも「舌の根の乾かないうちに・・・」と思われる危険はあるのだから、かわいそうだ。

posted by hiro |22:56 | ニュース | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年02月09日

ペペインタビュー前編

エル・パイス紙によるペペのインタビュー。今日は前半を。

・昔はフットボールは激しいスポーツでした。なぜあれほどラフだったのでしょう。

テレビがたくさんなかったからだと思うよ。今プレーする時はずいぶんと気をつけなきゃならない。僕もフットボールを始めた頃は相手をたくさん蹴ってた。ああ!3試合出たら出場できなくなり、また3試合で出場できなくなり・・・幸運なことに、僕を導いてくれる監督がいた(からプレーを正せた)。今、マドリーの試合で8台よりカメラが少ないってことはない。どんな場面でも見られているし、それで人生が複雑になる。

・フォワードに対している時でもカメラのことが頭にある?(意訳だけれど、自信がない。間違っていたらごめんなさい、修正します。詳しい方に教えていただければ嬉しいです)

どこでプレーしているかによるね。エリアに近い時は精一杯耐えて、フォワードには僕に有利になるプレーをさせなきゃいけない。僕は特に、やってほしいと思う動きをフォワードにさせるようにする。フェイントをかけさせて、彼らに決断をさせるんだ。エリアに近い時はよりボールを追うように注意する、危険なファールをしないようにね。でも、そうでない時はフォワードに対して自分で決断をしたい。相手に対する時により早く考えて決断できるようによく集中しなければ。僕は早いのが好きなんだ。それには直観に頼る部分がある。そのために、僕は自分自身に語りかけるんだ。それが試合で助けになるから。

・自分自身とどんな会話をするのですか。

試合中は、そうだね・・・マドリーでプレーすることは大変だよ!僕は心理学的な問いをよくするんだ。敏感になって、強くなるためにね。このチームでプレーするためには、肉体的にも精神的にもいつも良好でないといけないと思っている。

・どんな言葉で安定するのですか。

ポルトでは心理学の専門家がいて、僕を良く助けてくれた。彼は「君はできる」「君ならやれる」みたいなことを言ってくれた。そういう言葉を頭に入れておかなきゃいけない。

・カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、エインセ、そしてあなた・・・この4人のディフェンダーはフォワードに恐れを抱かせますね。あなた方には、カメラを気にせず相手を削っていたディフェンダーが持っていたようなものがあるとは思いませんか。

フットボールは接触があるスポーツだ。僕らはフォワードに何度も蹴られるけれど、ディフェンダーは文句を言わないから誰にも気づかれることはない。大切なのはボールに向かうことと誠実であることさ。フットボーラーという同じ仕事をしている選手を怪我させたら、結局は自分に不利になるんだから、誰も誰かを怪我させようなんて思わないよ。将来、どこのどんなチームで、誰と一緒にプレーしているか分からないんだからね。

・いつも微笑みながら相手とぶつかっているようです。周囲に気づかれないように厳しく当たるやり方をどこで学んだんですか。

なんて答えればいいか分からないな。

・レフェリーが笛を吹かなかったペナルティーもいくつかありますよね。

フォワードは倒れたら、ファールじゃなくても大げさにアピールするから、そういうことが起こるんだ。もっと自然に倒れたら、審判はもっとペナルティーを与えるんじゃないかな。

・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・

きつい質問がかなりある。接触にも強く、カバーもうまい彼だからこそ、の発言もあるように思う。相手を自分がやりやすいように動かす、というのは、面白い。
ブラジル出身らしい明るい表情や見た目とは裏腹に、かなり神経を使って自分をコントロールしているのには驚いた。メンタルのコントロールを大事にしている選手なんだなと思った。

相手と接触した時に笑ってるようだ、という質問はぜひカンナバーロにしてもらいたい話だ。

posted by hiro |22:52 | インタビュー・コメント | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月08日

リーガ・エスパニョーラ第22節 vラシン

前節バルセロナを苦しめたラシンとホームで対戦。カシージャスはブージョの持つマドリーGK出場試合記録、454試合に並ぶ。
マドリーの先発イレブンは行方不明の女性発見に協力するためのTシャツを着て登場。

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、エインセ
MF:ロッベン、スナイデル、ラス、ファン・デル・ファールト
FW:ラウール、イグアイン

60分:ロッベン→フォベール、72分:スナイデル→ハビ・ガルシア、78分:ファン・デル・ファールト→マルセロ

ガゴのポジションにはスナイデルが入り、スナイデルのところにファン・デル・ファールト。インフルエンザだったロッベンは先発した。

■ラシンの先発メンバー
GK:トーニョ
DF:バレラ、セサル・ナバス、オリオル、マルカーノ
MF:ペレイラ、コルサ、ラサン、セラーノ
FW:チテ、ジギッチ

57分:チテ→トニ・モラル、61分:ラサン→リュクサン

ガライは条項により出場できない。ムニティスも出場停止。

■進まないボール ラシンはジギッチを狙う
中盤の底に位置するのはラス。ガゴがいないので、攻撃時には主にスナイデルが下がってくる形。ファン・デル・ファールトが中央にいることも多く、3センターのように。

ラシンの守備組織は素晴らしかった。ラスと、下がってきたスナイデルの位置から前へなかなかボールを進めることができない。結果ボールの支配率は60%を超えるが、一方的に攻めている印象はなかった。
ラスとスナイデルのところからグラウンダーで前線へ入ると形はできるのだけれど、そうなるまで随分と時間がかかる。焦れて最終ラインからのロングボールが増えるのだが、これは望む形ではないし、ラウールやイグアインに収まることも少ない。

前線へボールが入ると、中央にスナイデルとファン・デル・ファールトがいる分、これまでよりアタッキングサードでのアイデアは見られたように思う。中央で細かくパスを繋げる場面もあり、ここまでボールを運ぶ回数が増えれば、という感じ。

一方サイドのロッベンは、左で目立つことが多かった。左からでも中に入ってシュートを放つパターンを見せ、ドリブルでえぐる場面も何回かあった。いつものようにスペースがある状態でロッベンにボールを渡すような形は少なかったが、それでも一人なら抜いてしまえる技術はラシンの脅威になっていた。

3センターのようになっているマドリー。前線のラウール、イグアイン、ロッベンが帰ってこないと守備に不安を抱える。というわけで、ロッベンの後ろでペレイラが好きなようにしかけていた。ペレイラの仕掛けにエインセが付いていけないこともしばしば。
エインセのヘルプに行くのは主にラス。ラスが左右両方に引き出され、シュスター期のガゴのよう。

ジギッチにカンナバーロでは厳しく、ペペが付きたいが、チテがペペの側でプレーし、ジギッチとカンナバーロのマッチアップを作ろうとする。ジギッチの高さで危ない場面が何回か作られ、ラシンの攻撃はある程度意図通りといったところ。

ボールは持っても前進できない時間が長く、62%のボール支配率ながらチャンスの数は多くないまま前半終了。

■先制して堅実に
49分、ロングボールをラウールが後ろに流してイグアインに。シュートフェイントでセサル・ナバスを外し、落ち着いて決めて先制。
意図して通りではなかっただろうロングボールからの先制点。が、それでも先制してしまえるのが今の流れか。しぶとい。

先制したこともあってか、ロッベンを早々に下げてフォベールを投入。ロッベンは不満な様子。最近の調子からすれば今日の出来には不満だろうし、まだ出ていたかっただろうが、ファンデ・ラモスのコメントによれば、体調が万全ではなかったとのこと。CLを控えてのマネージメントという感じがする。

早速デビューしたフォベール。一度相手選手と並走する場面があり、足の速さはわかった。あまり良い場面はなかったが、まだこれからだろう。

スナイデルを下げてハビ・ガルシア登場。これでラスとハビ・ガルシアのドブレピボーテに。守りに入りつつあったチームの中で、堅実なプレーをしていた。ただファールは余計。ちょっと遠いところからでもジギッチを狙えるラシン相手に、チーム全体としてもファールが多かった。

ラシンは両サイド、前半同様積極的に仕掛けるペレイラと、セラーノを中心に攻める。中央にはジギッチがいるので、狙いは明確。マドリーが耐える時間。跳ね返してのカウンターには至らず、70分辺りは苦しかった。

マドリー最後の交代はマルセロ。中盤左サイドに入る彼には相変わらずブーイングが聞こえる。が、今日はなかなか可能性があるプレーを見せた。
サイドで連携し突破したシーン、パスに反応してゴール前へ飛び出したシーンなどは良かった。これからも中盤で使われるかもしれない。

追加点は奪えないジリジリした展開だったが、逃げ切って7連勝。ガゴ不在の試合を乗り切った。

■ファンデ・ラモスが与えたしぶとさ
先制した後、勢いがついた時間帯に2点目が入っていれば楽になったが、一方で1-0で勝てるしぶとさは最近はっきりしてきた。
今日の位置ではスナイデルは無難にこなしていた。逆にいえば目立つプレーがあまりなかったということだが、役割は果たしたといっていいと思う。

上にも書いたように、ロッベンの早めの交代などCLを見据えながら試合をしていることが見受けられる。怪我人を増やさないようにしていってほしい。

posted by hiro |19:35 | リーガ | コメント(6) | トラックバック(1)
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