2010年03月11日
今朝のCL敗退直後からマルカは「アディオス ペジェグリーニ」という言葉を使っている。
余りにも早すぎはしないだろうか。ペレス会長が我慢弱いことが広く知られ、”負けたら解任”というムードが作られやすくなったのは、前政権時からの罪悪だが、実際に世論を作っているのは、こうして早々に煽情的な言葉を持ち出すメディアだ。
ソシオ制度上、会長はソシオの代弁者だ。
冷静な見方がある程度あれば、会長は簡単に監督人事に手を出すことができなくなる。我を押し通せば、票を減らす危険性があるからだ。
一方で、煽られたソシオが増えれば増えるほど、拙速な交代をしがちになる。
リーガは終わっていないし、リーガではバルセロナとともに記録的な高さの勝ち点で優勝を争っている。CLの総括分析も済んでいない。
その状態で、「アディオス」と言うべきではない。
CL敗退は確かに残念だ。だが、今書いたようにリーガでは目標であるバルセロナと優勝争いをできているし、今回の敗退もペジェグリーニだけの責任と断ずることはできない。
イグアインの幻のゴールは?ポゼッション主体のチームのトップ下としては明らかにあっていないままのカカを起用し続けなければならない状況は?
22人しか登録選手がいない状況は?
これらは監督の問題ではない。
ピッチでの問題か、フロント陣の問題だ。
そうした様々なレベルの問題を、肥大化させたり矮小化させたりして監督に転嫁することは、あってはならない。
■継続は力なり
ペジェグリーニの目指しているものは終始一貫している。
ポゼッション主体での勝利だ。
ボールを持って仕掛けるのが強みのカカがチームにはまらないまま先発”させざるを得ない”状況であっても、それは変わっていない。
出来不出来はあっても、根本的な目標がぶれておらず、それに向けて日々練習・指導で来ていることは、信頼に値する。
また、その目標はクラブとしてのマドリーが目指そうとしたものだったはずだ。目標が一致したからこそ、ペジェグリーニを呼んだ。であれば、待つことが必要だ。
交代策の疑問・失敗など、問題はある。だが、完全無欠の監督などいない。誰が監督になったとて、何らかの問題は目に付くものだ。監督の仕事ぶりがどうか、という問題については、常に大局的な視点から考えることが必要だ。
シーズン序盤から比べれば、徐々に改善してきている。目指すものに殉ずる覚悟を、クラブに求めたい。
posted by hiro |20:55 |
個人的考察 |
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2010年03月11日
マドリーファンには悲しい結末だが、振り返ろう。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、アルビオル、ガライ、アルベロア
MF:ラス;グティ、グラネロ;カカ
FW:ロナウド、イグアイン
62分:グラネロ→ファン・デル・ファールト、83分:アルベロア→ディアラ
グティとグラネロの2人が中盤に入った。
その他は現状考えうるベストのメンバー。
■リヨンの先発メンバー
GK:ロリス
DF:レベイエール、ブームソン、クリス、シソコ
MF:トゥララン;デルガド、ピャニッチ、マクーン、ゴブー
FW:リサンドロ・ロペス
46分:マクーン→ゴナロン、ブームソン→シェルストローム、83分:ピャニッチ→エデルソン
4-1-4-1のリヨン。ピボーテの位置のトゥラランがバイタルをカバーできるか。
■不運、あまりにも不運
マドリーはグティからの縦パスが良いところに収まっていた。
ロナウドはサイドに開く頻度は低いが、バイタルでうまく受けて前を向けていた。そこにカカも参加。中央で起点を作って、左右のサイドバックがサイドを補完。
リヨンはトゥラランのところが怪しい。中央に絞るので、サイドはマドリーが完全に掌握。セカンドボールもマドリーに出ていて、圧倒した状態で試合を進めた。
先制は6分。グティの縦パスにロナウドが反応。難しい角度だったが、ロリスの股を抜いてゴール。これで合計1-1。
その後もマドリーが良い形でゲームを支配していた。
縦に狙うべきところ、ゆっくりやるべきところと、緩急をつけながら自在にボールを動かし、選手も良く走っていた。いつチャンスが生まれてもおかしくない印象だった。
リヨンの狙いは、マドリーのパスが危なっかしい時にアルビオルとラスにプレッシャーをかけること。グティに入ると、何をやっても良いところに出される(グティの好調ぶりはすごく目立った)。
アルビオルの組み立て能力が低いのは今に始まったことではないので仕方ない。その代わりガライが繋げているのが大きい。ペペ不在の間に良いコンビになってきている。
26分、イグアインが抜け出して、代表で見せたようなタッチでロリスもかわすが、インサイドで放ったシュートがポストに。
これが入っていれば。不運としか言いようがない外れ方。
その後もリヨンを圧倒しながら、得点が奪えないままハーフタイムへ。
このハーフタイムが、リヨンを救った。
■リヨン反攻
後半開始時点からリヨンはゴナロンとシェルストレームを投入。トゥラランを最終ラインに下げた。
この交代でリヨンは攻撃のしかたを思い出した。
交代で入った2人は、ボールを持てるし、出せる。第1戦でも良かったデルガドがサイドで待っているので、うまく使う。リサンドロ・ロペスというターゲットの活用も前半とは比べ物にならない。
前半、リサンドロ・ロペスは裏へ裏へという狙いだったがが、彼の強みは、むしろこうしたフィジカルの勝負にある。
また、チームとしてもリヨンの動きが良くなった。
ロッカールームで「まだ1-1なんだぞ。しのげているんだから頑張れ」と言われたのかもしれない。前半の様子では、合計でも負けているような、良くない雰囲気だっただけに、息を吹き返した感があった。
徐々にリヨンがペースを取り戻していくが、マドリーの対応は難しかった。前半、一気に勝負をかけただけに、同点で後半に入ってしまった感は否めないし、運動量も下がってくる。
そこに繋げるリヨンの中盤。プレッシャーがかけられなくなっていった。
62分、グラネロに替えてファン・デル・ファールト。
キープはできるが、相手にとって危険なプレーができなかったグラネロから、セビージャ戦勝利の立役者ファン・デル・ファールトに交代。
中盤の主導権を取り戻しにかかる。
この交代は成功した。
リヨンのペースが落ちてきたこともあるが、マドリーの出しどころが増えて、守備への負担を増やすことができた。
これで、マドリーが圧倒した前半→リヨンが盛り返した後半序盤→ようやく落ち着いた試合に。
が、76分、リサンドロ・ロペスに当てて落としたところにピャニッチが走りこんでゴール。1-2。
2点を取るには余りにも厳しい。時間には余裕があるが、流れとして入りそうな気がしない。
78分にラウールを入れて雰囲気を替えようとするも、効果なく1-2で試合終了。
■間違いではないが
前半に勝負をかけたやり方は間違っていない。
そして、リヨンが失ったのは結果として1点だけだが、しのげていたわけではない。上には書かなかったが、オープニングのカカのシュート、そして無人のゴールにいれられなかったイグアインのシュートと得点にしておくべきチャンスが多数あった。
それを決められなかった不運がたたった。
(客観的に見れば、「決めないと流れは変わる」というよくあるパターンの試合になったわけだ)
アウェイを0-1で終えた後に、ホームで勝負に出る。ホームでは負けないマドリーの、180分の内の”後半”の考え方としては一つの正解といえるだろう。
最初の45分でリヨンに決定的ダメージを与えられなかった。そこだけが、問題だった。
負けたって、リーガは続く。
週末はアウェイでバジャドリーと対戦する。切り替えは難しいが、頑張ってもらいたい。
posted by hiro |07:00 |
CL |
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