2008年03月07日
週末のレクレアティーボ戦で連敗を止め、CLでも勢いを取り戻したいマドリー。
素晴らしい雰囲気のサンチャゴ・ベルナベウにローマを迎えて決戦。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:サルガド、カンナバーロ、ペペ、エインセ
MF:ディアラ、ガゴ、バティスタ、グティ、ロビーニョ
FW:ラウール
ペペが復帰したのでエインセが左サイドバック。
中盤ではグティが復帰。バティスタは中盤にもよく顔を出し、ロビーニョはポジションに関係なくボールを受けに回る。
■ローマの先発メンバー
GK:ドニ
DF:シシーニョ、メクセス、フアン、トネット
MF:デ・ロッシ、アクイラーニ、タッデイ、ペロッタ、マンシーニ
FW:トッティ
守備的に試合を進めると予想されたローマだが、右サイドバックに攻撃的なシシーニョを起用した。
カウンターを狙っての起用だろう。
第一戦では機能した守備がサンチャゴ・ベルナベウでもうまくいくか。
■いつまでも「持たされる」
結果を先に言えば1-2とローマが勝利したわけだが、マドリーの問題点は明白だった。
戦前から指摘されたことだが、遅攻の際の攻め手がないこと。
前半からマドリーはボールを支配していたが、攻めが遅くなった時にどうゴールに迫るのかについて、解決策があったようには思えなかった。
ローマの戦略がうまくいった面は確かにある。
チャンスがありそうな時は前線の4人からボールを取りに行くが、無理と判断した時はあっさりリトリートして、ゴール前のスペースを消していた。
トッティを含めて全員が自陣に戻ることが度々あったことからも、意思統一の程がわかる。
幸運にもゴール前でもらったファール、バティスタのフリーキックが入っていれば、サイドからのグティのフリーキックが誰かに合っていれば、とは思うが、逆にいえばセットプレー以外に本当にいい形はほとんどなかったということ。
グティのパスも早い段階で相手にひっかけられるなど、期待されたようなプレーはできなかった。
中央が狭いのはこういった展開の試合では仕方がない。
とすれば、サイドでの展開も必要になるが、そこがマドリーは弱い。
ロビーニョがいるサイド(主に左サイド)は基本的には彼の場所となるので、サイドバックが上がっても混雑することになり、無理に上がることは返ってデメリットとなる。
ロビーニョは得意な左に多くいるので、、守備の意識はそちらに向かい、逆サイドは広く開くことになるが、今日サルガドをうまく生かすことはできなかった。また、セルヒオ・ラモスだったとしても、大きな差はないのではないだろうか。
というのは、そういった考え方がチームにないと思えるからだ。
左から右へ、右から左へといった広い展開がほとんどない。
退いた相手に対してスペースを創り出すには、そうしたプレーが必要だが、片方のサイドで完結するようでは相手は楽。
狭い場所でプレーして運良く突破できればいいが、同等の力量の相手では効率的でないし、技量が劣る相手であっても、広い展開がないならば人数を集めればある程度守れてしまう。
遅い攻めになるということは、相手も味方も多くいる状態でプレーするということ。
その中でスペースを創る広いボール回しができないと、CLのような強敵ぞろいの大会に勝ち残ることはできない。
非効率的にプレーすれば、相手が勝るのは当然。
■バリエーションの問題も
もう一つ問題があるのは、クロスから得点を取れる感触がないこと。
サイドでロビーニョがボールを持った時に、彼ならまず切り込んで得点を狙うだろうが、2つめの選択肢としてクロスがあった方が攻めやすいのは明白だろう。
サイドを使う展開をする気がないのと関連することだろうが、合わせようという選手は非常に限られている。
それではボールを入れても入らなさそう、と判断し、ボールを戻してしまうのも仕方ない。
サイドでボールを持つ側も、中で待つべき側も、サイドからのチャンスの創出について考えていないようだ。結果、守備側としては、中に切り込まれるのを防げば中央で狭くして取れる、というパターンができてしまう。
最初に書いたように、遅攻の際の攻め方のバリエーションの少なさが、こういった追いかける試合で、「ボールを持てる展開」を「ボールを持たされている展開」へと変貌させてしまっている。
この問題は好調だった昨年末も解決策があったわけではなく、今も策は示されていない。
カウンターが、「効率的」攻撃手段となってはいるが、マドリーのようなチームはボール支配率が相手を上回ることが多く、そうした試合でチャンスを多く作るという効率は全く改善されていない。
シュスター体制1年目だから未成熟なせいと考えるべきなのか、そもそもシュスターに解決策がないのか、どちらなのか、まだわからない。
今後リーガ終盤戦に、解決策がピッチに示されないようだと、来シーズン久々のCL制覇という望みは薄いいものになってしまうだろう。さらに言えば、カウンター対策がさらに徹底されるようだとリーガも苦戦する。
ボールを持てる選手が多くいるのだから、それを活用するべき。
■慎重すぎも考えもの
最後に采配について、少し。
サルガドをトーレスに替えたのは怪我だから仕方ないとして、攻めあぐねる試合展開でディアラを61分まで残す必要はなかったのではないか。
また、85分になってソルダードを入れてどうしようというのか。75分に完全な誤審とはいえラウールが一点決めたのだから、決断は早めにすべきだった。
2-1でも延長となるが、しかし、1-1では終わってしまうのに、5分しか賭けに出られないのは、慎重に過ぎる。
まして、バティスタをソルダードに替えるなら、一人少ないディフェンダーをフォワードと替えるようなリスクを負うわけではない。
それなのに5分とは・・・
慎重さももちろん大事だが、これまでシュスターが先々に手を打っていったのを見たことがない。勝っている試合ならそれでもいいだろうが、追いかける試合では大胆さも求めたい。
同じような交代を見ていると、プランがなかったのだろうかと思ってしまう。
■サンチャゴ・ベルナベウを沸かせろ!
週末はホームでエスパニョールと対戦する。
選手も切り替えの大事さを語っているが、そんなに簡単ではないだろう。
とはいってもリーガでも落ち込んだままでは困る。サンチャゴ・ベルナベウの観客を再び沸かせてほしい。
posted by hiro |04:32 |
CL |
コメント(8) |
トラックバック(1)
2008年03月05日
GK:カシージャス、デュデク
DF:カンナバーロ、マルセロ、ペペ、サルガド、エインセ、トーレス
MF:ディアラ、グティ、ガゴ、バティスタ、ドレンテ、バルボア
FW:イグアイン、ロビーニョ、ソルダード、ラウール
コディナとサビオラは戦術的理由により、メッツェルダー、ニステル、ロッベン、スナイデルが怪我のため、セルヒオ・ラモスは出場停止のため招集外。
サンチャゴ・ベルナベウにローマを迎えての第二戦。
セルヒオ・ラモスが出場停止、ニステルが怪我と中心選手を欠いた状態だが、ドローではダメ。
勝たなければならない試合でどう攻め、どう守るのか。
ペペが本格的に復帰してきたので、エインセを左サイドバックとして起用することが可能になった。
右サイドバックはサルガドかトーレスとなるだろう。
シュスターならトーレスを選びそうだが、サルガドも出場すれば経験を生かしてほしい。
グティが復帰した中盤はガゴとバティスタか、ガゴとディアラ。
前者ならば前線はラウールを中心としロビーニョとドレンテ、後者ならばバティスタが前線にも出てくる、最近ニステルを欠いた時の形となる。
点は取らなければならないので、ガゴとバティスタを選択したいが、退いて守ることを優先するであろうローマに対するには、バティスタを前に配してターゲット役になってもらった方がいいかもしれない。
マドリーがずっとボールを保持するようだと、グティのパスに期待する厳しい展開になると考えられるが、適度にローマにボールを持たせて、守備からの切り替えで隙を突く好調時の形が実現できれば、ロビーニョは躍動する。
もちろん先制はされたくない。先にとれば、雰囲気も楽になるだろうから、一点目をいつ取れるか、に注目。
posted by hiro |23:43 |
CL |
コメント(4) |
トラックバック(0)
2008年02月21日
CL決勝トーナメントがいよいよ始まった。
グループステージを首位通過したマドリーは第一戦をアウェイのローマで迎える。
■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、トーレス
MF:ディアラ、ロッベン、グティ、ガゴ
FW:ラウール、ニステル
エインセが先発し、それに伴ってセルヒオ・ラモスが右、トーレスが左サイドバックに入った。
ディアラが中盤の底に一枚で配置され、菱形。ラウールとニステルの2トップ。
■ローマの先発メンバー
GK:ドニ
DF:パヌッチ、メクセス、フアン、カセッティ
MF:デ・ロッシ、ピサーロ、ジュリ、ペロッタ、マンシーニ
FW:トッティ
トッティのワントップだが、ジュリ、ペロッタ、マンシーニらが絡んでくる、いわゆる「ゼロトップ」の形。
マークしづらい飛び出してくる選手をどう守るか、またはそれ以前にトッティに簡単に納めさせないようにすることがポイント。
■孤軍奮闘のロッベン
最近のマドリーは序盤の攻めが形になることが多い。
7分、トーレスとのパス交換で左サイドを突破したロッベンが低いクロス。グティが合わせたシュートをラウールがコースを替えてゴール。
貴重なアウェイゴールを挙げた。
序盤にいい形ができることが多いのが最近のマドリーの傾向ならば、その良い流れを持続できないのも同じく最近のマドリーの傾向。
ロッベンが確かに何回か良い形を作ってはいた。24分のクロスも良く、ラウールが決めていればアウェイで2点取れていたことになったが・・・
良い位置でボールを受けたときのロッベンは、怪我に悩まされていた時期を忘れさせるようなプレーを見せた。
が、今日のマドリーの起点はまさにここだけ。
ロッベンとともに期待したかったグティが良いプレーを出来ない。
菱形のサイドは彼の居場所ではないし、中央に絞ってもローマの守備がいい。パスが守備網にかかることが多く、彼にとっては苦しい試合。
ベンチに置いたバティスタと補完する形であればよかったのではないか。
守備で流れを作ったローマは24分、マンシーニのクロスのこぼれ球をピサーロが決めて同点。
ゴール前ではマドリーの選手が5人ほど、ローマの選手が2人だったが、その後さらに2人が追いかけてきていた。そのうちの一人のピサーロの前にボールが転がっていった形。
ローマはトッティにボールが渡ると、一気に押し上げてきて、この場面のように、2列目の選手とデ・ロッシ、ピサーロまで絡んでくる。
前半は1-1。ボール支配率はマドリーの55%。シュート数はローマ5本(枠内3本)、マドリー10本(枠内)2本。
■初志貫徹のローマ 理想的ゴールシーン
後半開始時点で両チーム交代はなし。
ローマはトッティを信頼し、しっかり守ってトッティを狙うことに意思統一されている。マドリーの攻撃がロッベンからしか怖くないので、比較的楽だっただろう。
57分、トッティへのパスともクリアともとれるような浮き球を競ったエインセが、ボールをそらしてしまう。トッティが前を向いた時には2対2。
左から斜めに入ってきたマンシーニがパスを受け、カシージャスをかわしてゴール。
素早い攻めで逆転を許した。
アウェイゴールを挙げたとはいえ、追いかける展開に替わりはないのだが、シュスターは交代枠をなかなか使わない。77分になってようやくロッベンとディアラを下げ、ドレンテとバティスタを投入したが、遅かったと思う。
79分ドレンテのクロスをニステルがシュート、ポストに当たるという場面があったが、ゴール前を固められて二次元で突破できないと厳しいのは、ベティス戦同様。
バティスタも見せ場を作れず。
試合はこのまま1-2で終了。ボール支配率はマドリーの60%。シュート数はローマ8本(枠内4本)、マドリー19本(枠内3本)。
支配率とシュート数を見ればわかるように、ボールはいくらでも持たせてくれるが、ゴール前ではしっかり守られている。終盤は時間に追われたせいもあってミドルシュートが増えたが、どれも可能性を感じるものではなく、ローマとしては「打たれても構わないシュート」がほとんどだっただろう。
リードされた時に(かつ相手がしっかりリトリートした時に)、どう打開するかについていまだ解決策がない。来月5日の第2戦、というより今週末のリーガまでに、何らかの形を作ってくれればいいのだが・・・
また、累積警告のため、次節セルヒオ・ラモスが出場停止。ディフェンスラインの組み合わせも検討しなければならない。
■シュスターへの2つの疑問
1.なぜ4-3-3を放棄したのか。
今シーズンマドリーが好調だったのは、3トップとし、高い位置で自由にプレーさせたロビーニョがチャンスメイクと得点を挙げること、両方で活躍したから、と言っても過言ではない。
変更前の4-4-2では、サイドハーフに近い位置で、攻撃力を生かせていなかったし、もう片方のサイドではグティやスナイデルが苦労していた。
3トップとしたことで、ロビーニョの攻撃の役割が明確になって、グティやスナイデルがはっきりと中央でプレーでき、バティスタの攻守両面の能力を活かすことができたのだと考えている。
ところが、ベティス戦、このローマ戦と、2トップに戻して臨んで失敗している。
確かに怪我人が多いことで、修正しなければならない点は多かっただろう。が、3トップを維持できないほどではない。
3トップ時に見られた効率的な攻めは鳴りをひそめ、ボールを持っても攻め手がない、シュートは打っても遠い、苦しい体勢など、非常に非効率的になってしまっている。
CLだからと堅実に行くならば、ディアラ、ガゴの併用もそうだが、そもそも布陣をいじらない方が実を取れるように思うのだが・・・
2.遅い交代はなぜ。
マドリーが交代枠を使ったのは77分だった。既に後半も半分過ぎてしまっている。
この試合ではグティが苦しい状態だったし、そもそも追いかける展開だったので、何か変化を付けた方がいいのではないかと思って見ていたが、シュスターは交代をずいぶん我慢した。
一つの可能性として、このまま1-2で終わっても構わないと考えていたこともあり得る。だが、それならば、ディアラは下げなかったのではないだろうか。
1-2もやむなしならば、ディアラではなく、グティとバティスタの交代など、そのまま置き換える交代の方があり得るように思う。
私には交代の時間と枠の使い方がかみ合っていないように思う。
追いかける展開なので、同点を狙うならば、もう少し早い時間帯で交代を考えて良かったはずだ。もう少し早い段階ならば、この交代はある程度納得できる。
逆に、「1-2とはいえ、アウェイゴールを挙げた、ホームで何とかする」という発想ならば、時間は70分過ぎであっても、上記のようにグティとバティスタを入れ替えるなど、守備に負担をかけない手段が妥当だろう。
最後の交代枠をつかってラウールかニステルを下げなかったことが、抵抗の意思表示だとするならば(あり得る交代の仕方はそれくらいだっただろう)、早い時間に同点を狙う交代をして良かったと思うのだが、シュスターには何か意図があっての遅い交代だったのだろうか。
posted by hiro |01:10 |
CL |
コメント(8) |
トラックバック(0)
2008年02月18日
いよいよCLが再開される。初戦はアウェイでローマと対戦。
招集リストは以下の通り。
GK:カシージャス、デュデク、コディナ
DF:カンナバーロ、セルヒオ・ラモス、エインセ、トーレス、サルガド
MF:グティ、ガゴ、ディアラ、ロッベン、バルボア、ドレンテ
FW:ラウール、ニステル、イグアイン、バティスタ、ソルダード
ペペ、メッツェルダー、ロビーニョ、スナイデル、サビオラ、マルセロが怪我のため招集外。
エインセがようやく復帰し、ディフェンスラインに少しだけ余裕ができた。
先発が可能ならば、シュスターは迷わず使うだろう。
セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、トーレスがベストな組み合わせ。ベンチからにするのなら、サルガドを右サイドバックにすることになる。
中盤は、堅実路線でディアラを起用する可能性は高い。グティとバティスタは決まりだろうから、選択はガゴか、ディアラかというところ。
前線もロッベン、ラウール、ニステルでほぼ決定だろう。布陣は4-3-3に戻すのではないだろうか。
アウェイということもあり、守備は徹底したい。
この第一戦は、当然ながら引き分け以上の成績で乗り越えられることを期待したい。
posted by hiro |17:50 |
CL |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2007年12月22日
スイスのニヨンでCL決勝トーナメント一回戦の組み合わせ抽選会が行われた。
組み合わせは以下の通り。
ローマvレアルマドリード
セルティックvバルセロナ
リヨンvマンチェスター・ユナイテッド
シャルケvポルト
リバプールvインテル
アーセナルvミラン
オリンピアコスvチェルシー
フェネルバフチェvセビージャ
第一戦は2月19日と20日、第二戦は3月4日と5日に開催される。
マドリーは2月19日にアウェイで第一戦に臨み、3月5日にホームで第二戦となる。
あまり当たりたくないチームとの対戦となってしまった。
とはいえ、対戦は2か月後、今の状態はあまり参考にならない。
昨季の失敗を糧に、是非ともいい成績を期待したい。
posted by hiro |01:37 |
CL |
コメント(4) |
トラックバック(1)
2007年12月13日
CLグループリーグ最終節、全チームに勝ち抜けの可能性が残ったグループC。
マドリーとしては勝ち抜けはもちろん、首位で勝ち抜けて、トーナメントの初戦での良い組み合わせも期待したいところ。
スタートのメンバーは以下の通り。
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、ペペ、マルセロ
MF:ディアラ、バティスタ、スナイデル
FW:ロビーニョ、ラウール、ニステル
というわけで、ここ数試合使っている布陣を採用。
ラツィオはメグニが2トップの下にいるようで、実はこちらもパンデフ、ロッキと良く絡む3トップ的戦術。
レデスマが中盤を下から操るような位置。
8分、最初の大きなチャンスがラツィオに訪れる。
マドリーはミドルサードでマドリー左サイドで人数を集め、ボールを獲りに行ったが、ラツィオにかわされ、一気に逆サイドへボールを出される。
ロッキがボールを受け、走り込んだメグニへグラウンダーのクロスを通しシュート。
シュートはバーを越えたが、人数を集めたサイドでボールを取れないのは悪い時の兆候。
攻撃に関しては、
1.遅攻の場合は、ラウール、ニステルがポストをこなし、中盤でボールを持つ。バティスタ、スナイデルが中心となってチームを操る。
2.ボールを奪取した後は、スペースがある状態でロビーニョに渡す。
この2点の狙いがはっきりしているので、マドリーも序盤から相手ゴール前に迫れた。
が、そこからはさすがにラツィオも自由にさせてはくれず、はじき返されていた。
ラツィオの守備を破ったのは12分だった。
セルヒオ・ラモスのサイドチェンジがロビーニョへ通る。
この局面で、ロビーニョは左サイドでラツィオディフェンダーと一対一。
ロビーニョとの一対一は危ない、マルセロもオーバーラップに来ている、バティスタも寄って行った、
ということでバティスタを見ていたラツィオの選手が寄せてロビーニョと1対2を作る。
しかし、さらにずれてバティスタにつくべきレデスマが遅れた。
バティスタはマークが外れた時点でロビーニョと距離をとりスペースを作っていたので、良い場所でロビーニョからボールを受けられた。
シュートフェイントをしてからのミドルが素晴らしいコースへ決まって先制。
先制して楽になったと思っていたら、ショートコーナーを受けたロビーニョのラウールへのクロスがぴたりと合ってあっさりと追加点を挙げる。
ショートコーナーでプレーが始まっていることに気付かなかったマーカー(またしてもレデスマだったか)が一瞬ファーサイドのラウールをあけてしまっていた。
遠い方のサイドネットへボールを落としたラウールもさすが。
2点差がついて、攻めざるを得なくなったラツィオも反撃し、パンデフやロッキを中心として攻め込む。
この試合、マドリー右サイドにずいぶんとスペースがあった。
マルセロのケアを意識してラインが全体的に左寄りなのか、単にラモスのポジショニングが間違っていたのか、長めのパスが右サイドに通ることが多かった。
最終的にはカバーリングに助けられるものの、やはりCL、スペースがあれば仕事ができる選手は多いので、これから改善すべきだろう。
35分、自陣PA前でボールを取ってからショートパスを繋ぐ。
ポストに入ったニステルから広いスペースが空いた右サイドへ上がってきたスナイデル、ロビーニョとわたり、
相手最終ライン上でパスを受けたニステルが、パスを出したあともう一度走り込んでいたロビーニョへパスし、ゴール。
速攻のなかでポンポンとパスがつながる展開が素晴らしかった。
チームで作ったゴール、という言葉が当てはまる、マドリーらしいゴールだった。
3-0となった時点で趨勢は決まった。
後半のあたまから、シュスターはスナイデルをグティ、ロビーニョをロッベンに替え、4-4-2にした。
攻撃の要、ロビーニョを下げた時点で、今日はこれで大丈夫、という意図だったろう。
無理して攻める必要性がないので、落ち着いてボールを回す後半序盤。
ロッベンにしてみれば復帰後一番プレータイムをもらえ、良いシュートも何本かはなったが、行方が決まった試合でいいプレーをするのは難しかった。
72分に普段なら絶対に替えないニステルをイグアインに替えて本格的に終戦宣言。
これで無失点ならば、試合運びも合格だったのに、後半も半ばを過ぎたあたりからラツィオに流れを渡してしまい、
中途半端な攻め上がりのあと、人数が足りないところをムタレッリ、ロッキ、パンデフとつながれ3-1に。
最後もペペがハンドでPKを与えてしまい、カシージャスが止めて試合終了。
せっかくいい前半だったのに、落ち着くことから積極性を失うという負の要素が出てきて、終盤に試合の支配権の明け渡し方はいただけない。
落ち着いて試合を支配したまま終わるということと、なんとなくボールを持っていることは違う。
ともかく一位勝ち抜けが決まり、今月21日にトーナメント初戦の相手が決まる。
昨シーズンはトーナメント初戦で敗退なので、それ以上はもちろん、来年日本に来るチームになることを願いたい。
posted by hiro |23:29 |
CL |
コメント(4) |
トラックバック(0)
2007年12月12日
あと2時間余りに迫ってしまいましたが、CLラツィオ戦にむけての招集リスト発表。
GK:カシージャス、デュデク
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、ペペ、マルセロ、トーレス
MF:ディアラ、ガゴ、スナイデル、グティ、バティスタ、ロッベン
FW:イグアイン、ラウール、ロビーニョ、ニステル、サビオラ
メッツェルダーとバルボアが怪我、その他は戦術的理由による招集外。
イグアインが招集されたのは、3センターのためか。
恐らくグティよりバティスタをスタートに選択すると思われる。
よって、トーレスをマルセロに戻す以外はアスレティック戦と替えずにくると予想。
posted by hiro |02:22 |
CL |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2007年11月29日
グループ勝ち抜けのためには重要な一戦。
ところが試合前に、カンナバーロが急性胃腸炎のために欠場することが発表になった。
よって、センターバックはペペとメッツェルダーというほとんど使っていない組み合わせに。
その他はムルシア戦と変化なく、以下のメンバーでスタート。
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、ぺぺ、メッツェルダー、マルセロ
MF:ディアラ、ガゴ、グティ、ロビーニョ
FW:ニステル、ラウール
ブレーメンはヂエゴが前節退場で不在、GKも前回対戦でいいセーブを見せたヴィーゼがおらず、ファンダーとなるなど、ベストではないメンバーだったことは確か。
それでも、アウェイ、かつセンターバックが急造コンビということで、落ち着いて試合に入りたいところだった。
それなのに開始早々の4分という最悪の時間帯にローゼンベリに先制点をマークされる。
左サイドからのセンタリングに対し、人数は足りているのにマークは曖昧で、ゴール前で局面としては1対2に。
ブレーメンは5分過ぎに、負傷したフリッツからトシッチへ交代。
だんだんとボールのポゼッションも増えてきた。
少しずつ盛り返して、14分にロビーニョが左サイドでパスを受けて持ちこみ、最終的には3人詰めてくる中、ゴールの逆サイドへ向かってうまいシュートを決め、同点。
同点にはしたものの、運動量では明らかにブレーメンが上回り、ミドルサードからアタッキングサードに効果的なボールを運べない。
それにボールの取り方と失い方が悪い。
数的に有利な局面でありながら、ポジショニングが悪くかわされがちでは、最終ラインでの勝負に持ち込まれるのは当たり前。
攻撃を始めようという時点で狙われ、対策がないのもここ数試合よく見る光景。
この試合もそれに終始した印象。
40分の勝ち越し点を許したのは後者の問題ではないかと思う。
ボールをマドリー左サイドから一気に持ち込まれる。ローゼンベリにガゴが並走するが追いつけず、迎えに行ったメッツェルダーもあっさり飛び込んでかわされる。
最終的にはペペに体を寄せられながらもうまくシュートを決めたサノゴを褒めるべきだが、プロセスが悪い。
後半開始して10分ほどはチャンスを作るものの、点にはならず。
逆に57分、イェンセンのパスをラインから抜け出したフントがうまいタッチで決めて3対1。
60分にガゴをイグアインに替える。
2点差となって、いつものんびり采配をふるうシュスターも攻撃のメッセージを伝える交替をしたということか。
70分に2点目を入れ1点差に。
この場面では、グティが余裕をもってボールを保持し、ニステルへスルーパスを出せた。
ディフェンダーに寄せられ一度は失敗するものの、ループシュートで決めた。
1点差となって勢いが出るも良い時間帯で点は入らなかった。
ブレーメンもしっかり守りに重点を置いてマドリーの攻撃を跳ね返した。
74分にロビーニョをロッベンに替えるが効果なく、そのまま試合終了。
第5節の結果、マドリーが入っているグループCは、全チームに勝ち抜けの可能性が残された。
マドリーの最終節はサンチャゴ・ベルナベウでらラツィオと対戦するが、自力で勝ち抜けるには当然勝たなければならず、プレッシャーがかかる試合となる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この試合での問題点は途中にも書いたように運動量のなさが第一。
ガゴやグティがボールを持った時に、ボールを受けにくる動きが少なすぎて、ただでさえ狙われている彼らには選択肢と、それを選ぶ時間が少なすぎる。
ラウールやニステルが下がってきて、一時的には預けられるものの、それでは解決にならない。
パスコースを作るなどの動きをすべき選手はほかにもいるだろう。
そうしないと、結局のところ唯一突破に期待できるロビーニョが孤軍奮闘さざるを得なくなる。
そしてもうひとつ気になったのは中盤での守備の仕方。
ディアラ、ガゴを使っている(使わざるを得ないともいえる)のに、そして数的優位を局面で作っているのに、ボールを取れないし、とりに行くチャレンジもしないことが目立った。
それぞれがパスコースを”なんとなく”切っているが、ボールへの寄せも弱く、ポジショニングも悪いので、人数が集まっている分だけ、かわされてピンチになるのは当然のこと。
例えばガゴが、相手の前を塞いでいる時に、前線から戻って挟むくらいのプレーは、いくら点を獲る役目の選手といっても期待したいのに、
そういう積極性が見られないのだから、彼も行きづらくなる一方だ。
にもかかわらず、極端に退くことはせず、中盤に人数ばかりはいるのだから、安定した守備は望めないだろう。
シュスターがどういう約束事を選手に与えているかはわからないが、
こうやって結局は最終ラインに任せてしまうような守備ならば、使える時にガゴをスナイデルに替えた方がましではないだろうか。
(さすがにディアラに替えて、とはいえない・・・)
スナイデルでもコースを切っていくことはできるのだから、そういうことだけさせて、打ち合いを挑まないと、今のままでは点を取られるが攻め手は少ないという状況は変わらない。
だが打ち合いにしても、最低限の守備ができなければ強いチームには負ける。
守備について、シュスターはしっかり考えた方がいい。
最後に監督の交代策について。
2点差がつけばバランスを崩してでも手を打とうとする姿勢はこの試合で見られたわけだが、
ピッチの悪さを考えればサビオラのように走ってくれる選手をニステルと替えてもよかったはず。
そもそも高さでは太刀打ちできないことは戦前からわかりきっていたので、二次元で勝負するならばサビオラは最適だっただろう。
それでも2トップはいじらないのだから、彼らに対する信頼というべきか、無策というべきか。
今のところ、試合中の采配に関しては不合格。
土曜日にはラシン戦が控える。
課題をどうクリアするのか、時間は短いが改善を期待したい。
posted by hiro |22:06 |
CL |
コメント(2) |
トラックバック(0)
2007年11月28日
CLグループステージ第5節ブレーメン戦の招集リストが発表に。
以下の通り。
GK:カシージャス、デュデク、コディナ
DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、メッツェルダー、マルセロ、トーレス
MF:ディアラ、ガゴ、グティ、バティスタ、ロッベン
FW:イグアイン、サビオラ、ニステル、ロビーニョ、ラウール
前回書いた報道の通りの理由で、エインセ、ドレンテ、スナイデル、ソルダードが招集外となり、
サルガドとバルボアは戦術的理由で招集外になった。
そろそろタイトスケジュールの疲れがたまってくる頃だろうから、なにか手段を講じてもいいかもしれない・・・
ロビーニョをロッベン、ラウールをサビオラやイグアインとしてスタートすることがオーソドックスな策だと思うが、シーズン開幕当初のローテーション的起用から打って変わって、保守的なメンバー採用をしているシュスターを考えると、ムルシア戦と替えずにくる、というのが予想としては妥当だと思う。
それにしても中盤のやりくりが難しい。
ガゴを控えにおいておければ多少楽なのは確かだが、グティとスナイデルの併用が、怪我や出場停止などでここ最近試すことすらできず、ディアラ・ガゴを併用せざるを得ない状況になっている。
(リーガ次節はグティ出場停止なので併用はまたしても不可能)
ロビーニョとロッベンをスタートから併用することのリスクは負いたくはないけれども、
グティとスナイデル双方が出られるようになれば、開幕当初に何回か成功した彼らの併用程度のリスクを、負うべき時に来ているかもしれない。
ムルシア戦でも露呈したように、グティ1枚では相手の守備に狙われて詰まることが多い。
攻めがうまくいかないと、持ちこたえていた守備陣が精神面から崩れてしまう危険性は考えられる。
単純な戦力計算でいけば、ディアラ・ガゴと置くのが無難だが、閉塞感を一掃する策もありではないだろうか。
リーガ次節は、ホーム開催とはいえ、リーガ13節で9失点という守備を誇るラシンとの一戦。
ブレーメン戦の出来によっては、今後選手起用の大胆さも求めたいと思う。
posted by hiro |04:56 |
CL |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2007年11月27日
ムルシア戦で、暴力行為による退場となったグティの話がアスに載っていた。
全文訳はしませんが、興味がある方は下記から飛んでみてください。
http://www.as.com/futbol/articulo/futbol-estoy-cansado-recibir-patadas/dasftbpri/20071126dasdaiftb_26/Tes
「退場になったことについては良く反省したよ。最低のことをしてしまった。
ファンやクラブ、スタッフ、チームメイトに謝りたい。
感情をコントロールしなければいけない場合があるのはわかっているし、いつもそうしているつもりさ。
自分は情熱を持った選手だから、試合に出ればチームの勝利のために、全てを捧げることを考えているのに、挑発に乗ってしまったんだ。やってはいけないことなのにね。
何度も蹴られてうんざりしたよ。
相手のそういうプレーがあったからって自分のしたことの言い訳にはならないし、自分のことを正当化するつもりもないけれど、
何度も蹴られたり、体を当てられているのに、審判がファールを取ってくれないとうんざりするんだ。
何度も強いタックルを受けていたし、退場の場面のタックルが最初じゃなかった。
それなのに、審判はカードを出そうとしなかったんだ。そういうことを見ると、何で流すのかわからなくなるね。
試合に集中して、チームが勝つことを考えていると、感情のコントロールが難しくなってしまうことはあるんだ。
僕のキャリアは長いし、時には感情をコントロールしなければいけないこともわかっているけどね。
でも、あの場面でやってしまったことに関して今僕にできることは、許しを乞うことと、これからも一生懸命プレーすることだけだよ。
あんなことをしたことを今はただただ悔いているよ。」
とのこと。
スペイン語はちゃんと勉強したわけではないので、少々誤訳があったり意訳したところがありますがご容赦ください。
前回、相手を蹴りにいったのかは、はっきりしないと書いたが、この話によって相手に足を出したことは認めたということになる。
こう話した以上は本当にこれきりにしてもらいたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
話は変わって、CLグループステージ第5節ベルダー・ブレーメン戦にむけての話題。
練習は再開したが、負傷中の選手がいて、招集リストにも影響する。
スナイデルとエインセはそれぞれ右膝副側靭帯、膝の打撲傷の回復途中で無理せず招集しない。
ドレンテとソルダードが風邪気味で招集外。
ムルシア戦との変更点はドレンテがバティスタに変わったこと。
それとコディナも招集してキーパーも3人帯同させる模様。
ということで、ムルシア戦とほとんど変わりはないメンバーでドイツへ向かうことに。
全力で(つまりはムルシア戦と変わらないメンバーで)いって勝ち抜けを狙い、第6節は楽に臨める試合としたい試合なので、重要な一戦。
アウェイではあるが、前節退場のためにヂエゴを欠くとあって攻撃の威力は半減するだろうから、
最悪でも守備はしっかりしたい。
追記:ブレーメンの”DIEGO”の日本語表記について、某所でいくつか指摘がありましたので、訂正させていただきました。
こちらにもコメントで指摘をくださった方もおりますが、高圧的文調であったことなどから判断し、削除させていただきました。
ご指摘には感謝いたしますが、もし次回書かれる場合には、筆者の私も含め、見ず知らずの読んでくださっている方の目に触れるということを理解のうえ、お書き込みください。
(11月27日午前)
posted by hiro |01:36 |
CL |
コメント(0) |
トラックバック(0)