2008年03月18日

リーガ・エスパニョーラ第28節 デポルティーボvレアルマドリード

前節はホームで何とか勝利し、CL敗退の雰囲気をひとまず払しょくした形のマドリー。
第28節はリアソールでデポルティーボと対戦。

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:トーレス、カンナバーロ、ペペ、エインセ
MF:ディアラ、スナイデル、グティ、ドレンテ
FW:ラウール、ソルダード

ディアラとスナイデルが中盤低めの位置取りの表記となってはいるが、攻撃時は底に残るのがディアラ一枚という場面は多い。
ドレンテも最前線に近いサイドに上がっていくので、4人の中盤を維持するような形ではない。

そしてソルダードが先発。これは全くの予想外だった。

■デポルティーボの先発メンバー。
GK:アワテ
DF:マヌエル・パブロ、ロボ、パブロ・アモ、コロッチーニ、フィリペ・ルイス
MF:セルヒオ、デ・グズマン、ヴィルヘルムション、ラフィータ
FW:シスコ

デポルティーボは5バックでしっかり守ってくる。
とはいっても、両サイドは攻撃時に上がってくるので、攻撃に手薄さは感じない。

■今シーズンの課題は未解決 右サイドは・・・
5-4-1となるデポルティーボは、ボールを保持しようというチームではない。
ということは必然的にマドリーがボール支配率で上回るわけだが、そうなると厳しいというのは今シーズン定番の課題。
まして、ほとんど使ってこなかった形を使っているので、うまくいかないのはある意味で当然。

グティ、スナイデルはセルヒオとデ・グズマンのマークに苦しめられる。今節はこの2人に期待したいところだったが、デポルティーボの守備によって目論見は崩れた。

マドリーが守る場合、左サイドはエインセとドレンテが担当することになる。ドレンテがかなり低い位置まで戻るのは決まったことなのかどうかはわからないが、戻る場面はあって、とりあえず2人は確保している。
一方右サイドはトーレス一人。セルヒオ・ラモスが一手に引き受けている右サイドで、トーレスがおいそれと守ることを期待するのはまだ酷か。
グティもスナイデルもサイドでプレーする選手ではないのでトーレス一人が相手の攻撃にさらされることになる。
デポルティーボはサイドに2人いるのだから、単純に考えてもマドリー右サイドが狙われる。
それに、エインセとトーレスのどちらが攻めやすいかと言われたら、やっぱりトーレスだろう。

マドリーは完全に攻めあぐねた。
チャンスと言えば、43分のソルダードとラウールのコンビネーションでシュートに行った場面と、81分のスナイデルのシュートくらい。

57分、右サイドでトーレスをかわしたフィリペ・ルイスのセンタリング。ペペが出した足に不運な形で当たってしまい、オウンゴール。
結果としてデポルティーボのマドリー右サイドを攻めた形が功を奏した。
この一点を返せるような展開ではなく、そのまま0-1で終了。

■監督にもまだまだこれからに期待
今回の布陣の変更について、シュスターから明確なコメントが出ていないので何とも言い難いが、少なくともソルダード、ドレンテの起用に関しては、バティスタやロビーニョといった選手を休ませる意図が含まれていたと考えるのが自然。

思惑としては「スコアレスで十分。終盤に主力を出して短い時間で何とかしよう。」という感じだったと想像する。そういう控えの起用に異論はない。
ただ、68分のロビーニョとイグアインの投入に関しては遅い決断だった。
スコアレスだったならば残り20分で勝負して良かったと思うが、不運な失点を喫したまま、10分近く機能しないメンバーを放置したのは解せない。
シュスターは相変わらずの決断の遅さを露呈した。
アウェイとはいえ、勝ち点を落として良い試合などないのだから、早く修正を図るべきだった。

あとは、今更言っても詮無いことだが、ニステルがいない場合のオプションが少ない。ソルダードやサビオラを短い時間でも少しずつ起用していれば、違っていたかもしれない。
どうなるかと思われたドレンテも、短い時間の出場によって少しずつ適応してきているのだから。

もちろん、それによって今節の結果が間違いなく変わっていたということは言わないが、ニステルを欠いた場合のチーム全体の信頼性が今ほど落ちてはいなかっただろうとは言える。
フォワードについていえば、純粋な控え選手はサビオラとソルダードだったが、そのどちらも起用時間がほとんどないまま、信頼はされないままだ。
バティスタをフォワードとしてもプレー可能とだからといって使うならば、彼ら控え選手のチャンス(それはつまり先発選手の休み時間でもある)がもっとあって良かっただろう。
チームとしての底上げがなされないまま、ここまで来てしまった感がある。

■今後・・・
幸いなことに、バルセロナもアルメリアと引き分けて、勝ち点差は1縮まっただけ。
マドリーがつまずいた時にライバルがお付き合いしてくれているのだから、日程に余裕があるマドリーはリーガでしっかりとした試合をしてほしい。
ベストなメンバーがそろった時には内容の伴った試合を、また、控え選手には時間を与えて全体の底上げを図ってほしい。

次節はホームでバレンシアと対戦。
厳しい相手だが、問題を多く抱えている相手であることも確か。
どんな試合になるだろうか。

posted by hiro |03:08 | リーガ | コメント(5) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
リーガ・エスパニョーラ第28節 デポルティーボvレアルマドリード

攻撃面でファンニステルローイ頼みというのは
一時期のマンチェスターUにもあった気がします。
ニステル自体は素晴らしいFWなのですが
チームの戦術を硬直化してしまう原因となるのはなぜなのでしょう?

このままだとまた気まずい別れが待ってそうでイヤなんですが…。

posted by 通りすがり | 2008-03-18 04:42

リーガ・エスパニョーラ第28節 デポルティーボvレアルマドリード

特定の個で勝ちきってきたつけが回ってきましたね。
さらにニステルが今季絶望か・・・さあシュスターどうする?
このまま4-3-3でいくのか、それともシステムを変更するのか。3トップのラウルCFは、彼の持ち味を見事に殺してますから、2トップにせざるを得ない。中盤をボックス型にして前にロビーニョとスナイデル、もしくはロビーニョをトップに上げてバティスタにする。後ろの2枚は、ガゴとディアラで決まり。このあたりが妥当でしょうか。
いずれにせよ大黒柱が居ないのだから、不安が大きいですが、何か面白いものが見られそうな気がします。

posted by しろ | 2008-03-20 01:42

通りすがりさん

こんにちは、遅くなりました。

ユナイテッドの場合はおいても、マドリーの今シーズンは彼に依存してきたという面があまりにも大きいです。
「彼だからできること」が非常に素晴らしいため、その他の選手ではその補完はできなくなってしまっていますね。

そのため、世代交代が行われる時は非常に難しい作業が必要になっているのでしょう。

posted by hiro | 2008-03-20 14:05

しろさん

こんにちは。

新しい記事にも書きましたが、3トップの堅持(というよりそれに伴う中盤の維持)がシーズン終盤の無難な乗り切り方だと思います。
もちろん、今後に向けて様々に試す必要はありますが、この危機的状況で、一気に切り替えられるのか、というとちょっと疑問が残るので・・・
試行は勝ち試合の終盤などで少しずつすべきと考えます。

tだ、仰る通り、ラウールが真ん中に入るとよくありません・・・
それを重く見て、しろさんが仰るように、いろいろと変更を加えるのもアリだとは思います。

とにかく、時期が時期でもありますし、結果が出るような形が見つけられればいいですね。

posted by hiro | 2008-03-20 14:14

通りすがりさんへ

こんばんは。
別記になってしまったのですが、また今度コメントをいただける際には、判別しやすいHNを付けていただきますようお願いします。
できるだけ個々の方を区別してお返事したいと思っていますので、よろしくお願いします。

posted by hiro | 2008-03-21 00:13

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