2008年03月10日

リーガ・エスパニョーラ第27節 レアルマドリードvエスパニョール

CLも敗退し、挑戦できるタイトルはリーガだけとなったマドリー。
ホームの90分でも負けた、悪い雰囲気を振り払うためにも、是非とも勝利したい一戦。
シュスターは19人を招集したが、最終判断で、違和感が残るカンナバーロを休ませた。

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:トーレス、ペペ、エインセ、マルセロ
MF:ディアラ、バティスタ、グティ
FW:イグアイン、ラウール、ロビーニョ

カンナバーロがいないため、エインセがセンターバック、マルセロが左サイドバックとなった。
ドレンテが先発という報道もあったが、イグアインが先発。

■エスパニョールの先発メンバー
GK:カメニ
DF:サバレタ、ハルケ、トレホン、ダビド・ガルシア
MF:モイセス・ウルダード、ローラ、バルド、ルイス・ガルシア、リエラ
FW:ジョナサン・ソリアーノ

ラウール・タムードが怪我から復帰してきたが、今節はベンチからスタート。少し脅威は減ったが、1トップを支えるバルド、ルイス・ガルシア、リエラには相変わらず注意が必要。

■カウンターの種はあったけれど・・・
何回か取り上げた攻めのスピードに注目して見ていたが、今節のメンバーの場合、

1.ガゴがいない
2.ディアラとバティスタの2人がボールを喪失する回数が多い

という理由によって、「取られたボールを取り返す」という形で速攻になりかける場面は何度かあった。
こういう形の方が得点という結果は出やすいが、いつにもまして不安定な最近の守備、カンナバーロ不在の最終ラインを考えると、見ていて怖い。

また、ロビーニョが仕掛ける場面が少なかったので、少し迫力不足。相手の守備もまずロビーニョには1対1をさせないことが徹底されていて、下げざるを得ないことが多かったせいかもしれない。

それと、グティのポジションが低い。
最終ラインの前で捌く役割は、彼でなくてもいいはず。高い位置で相手にとって危険なプレーをしてほしいと思うが、下がってくることがよくあった。

マドリーの攻撃に関しては以上のような状況で試合は進む。
エスパニョールとしては攻めを遅らせて、奪って両サイドを狙うのが策だろう。マルセロとトーレスは、どう見ても狙われる。
マドリーの攻めがうまくいかない分、エスパニョールが流れを握って展開。

11分、グティのフリーキックをバティスタが合わせようとしたが、かすっただけ。
当てることはできたと思ったが・・・こういう場面がきっちり入ると楽になるのだろうが、流れが悪い時とはこんな風になってしまうのか。

28分、ショートコーナーからのクロスがファーのバルドに合ってエスパニョールが先制。与えたくなかった先制点を献上してしまった。
中に絞る動きに釣られて、少し離れてからファーに入り込んだバルドは完全なフリーだった。
このところのこういった失点はファーが狙われていることが多い。
ローマ戦でもそうだったし、ベティス戦でマルセロが狙われた時も(2失点)そうだった。
あっさりフリーを作ってしまっているのは困る。

ただでさえ嫌な雰囲気での試合なのに、苦手な追いかける展開となって、見ていて更に暗澹とした気持ちになってしまう。
36分のバティスタのフリーキックもカメニがファインセーブ。
良いキックだったが、やっぱり流れはマドリーにない。

42分、マルセロがディフェンダーをかわし、低いクロス。イグアインが何とか膝で合わせたボールをカメニがクリアミス。これがゴールに納まって同点。
前半のうちに追いつけたのは非常に大きい。
イグアインは先発起用に応え、マルセロも持ち味の攻撃力で貢献できた。

前半は1-1で終了。
最初に書いたように、ボールを喪失するぶん奪い返しての攻撃は何回かあったが、そこで主役となるべきロビーニョがイマイチ。
ただ、早めに追いつけたのは好材料。同点になったことで、モチベーションは改善されただろう。

■”結果”を手にするということ
後半頭からロビーニョに替えてドレンテ。
シュスターにしては珍しく、核となる選手をあっさりと下げた。最初に「是非とも勝利したい一戦」と書いたけれど、シュスターの認識はそこまでではなかったかもしれない。
本当に重要と思う試合では、ラウール、ニステルをはじめとした主要メンバーは絶対に交代させなかったのだから、個人的には不思議な交代だった。

ドレンテにもロビーニョと同じような役割を求めたいところだったが、マドリーの攻撃は機能せず。
マドリーも以前より前線から追いまわす運動量が増していた印象だったが、エスパニョールもしっかりしている。
チーム全体のハードワークという点ではやっぱりエスパニョールか、と思ってしまう。

それでも次第に疲れてきて、スペースが生まれてくる。
62分のグティのシュートなど、内容はともかく勝つチャンスはある、と思える。

63分、バティスタに替えてスナイデル。胸部の怪我からようやく復帰してきた。
65分、エスパニョールもジョナサン・ソリアーノに替えてラウール・タムードを投入。
タムードは昨シーズンバルセロナを沈めるゴールを決めており、サンチャゴ・ベルナベウのファンは彼を拍手で迎える。

72分、グティが素早くボールを持ちこみ、ラウールへスルーパス。ハルケがラウールを倒してPK。
ラウールが自分でPKを決めて勝ち越し。
相手の人数の方が多かったが、早めに持ち込みグティのパスセンスが生きた。PKになったとはいえ、速攻の一つの形と言えるだろう。

75分、イグアインに替えてソルダード。15分残して3人替えてしまうのはシュスターにしては珍しいのではないだろうか。
ソルダードも少しだけだが、いつもより長い時間をもらっての出場。

83分、リエラに替えてエベルトン。エスパニョールも追いつくべく手を打っている。
終盤はどたばたと押し込まれていたので、何かの拍子に失点しそうで怖い時間帯。
マドリーにはこういう場面でうまくコントロールする能力が求められるだろう。
2点差を付けて試合を終わらせるか、ボールを保持してしのぐか。
マドリーならば前者を選ぶのだろうが、中途半端では危険。こういう時にカウンターが決まればいいのだけれど、今節はうまくいかなかった。勝っている場面で残りわずかな時間をどう使うのかという点も、CLなど強豪と対戦する場合に向けての課題だろう。

■長期的視点に立って
今節は2-1のまま何とか試合を終え、勝ちを手にした。
内容について思うことをいろいろと書いたが、この試合に関しては勝つことが重要と思っていたので、とにかく勝てて良かった。
苦手のエスパニョールに勝利したというのも、リーガの制覇に向けて弾みとなる。

スナイデルが復帰し、中盤の構成に選択肢ができてくるだろう。「グティよりは」運動量に期待できる。結果は良くなってくるかもしれない。
とはいっても、ローマ戦からあまり時間が経っていない今こそ、結果の付いてくるうちに内容の改善に向かってほしい。長期的視点に立って、シュスターにはしっかりとしたチームを構築してほしいと思う。

次節はアウェイでデポルティーボと対戦。難敵が続く。

posted by hiro |03:19 | リーガ | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/hiroreal/tb_ping/67
この記事に対するコメント一覧
リーガ・エスパニョーラ第27節 レアルマドリードvエスパニョール

幸いなことにバルサ負けてくれました。これだけ取りこぼして勝ち点8差は恵まれてますよね。
しかし内容は芳しくないですね。そもそもタレントで勝ってた部分が多分にあるので、チーム力はタレントに比例するんでしょうね。
次節ですが3センターをガゴ、バティスタ、スナイデルにして、前線からプレスをかけスナイデルとバティスタが連動してボール奪取。前線からプレスかけない時は、両サイドは引いて4-1-4-1か4-5-1のイメージでサイドをしっかり埋めて、慢性的なサイドの数的不利な状況を解消する。これさえすれば普通に勝てると思いますけどね。
本当は勝ち点差も広がったので、ポゼッション重視でやって欲しいですが、今からやるとバレンシアの様になる怖れがありますし、現在のチーム状態もよくないので、シュスターも劇的に変えることは無いでしょう。ただ、故障者が居るとはいえ、色々な選手を使ってるのは、長期的視点に立ってるといえますよね。

posted by しろ | 2008-03-11 01:41

しろさん

こんばんは。

今節は何よりも勝ちという結果を求めていたので、とにかく勝てて良かったです。

仰る形は今季一番良かった時期のものですね。形としてそれが実現できれば一番良いでしょう。
気になるのは精神的な面です。若い選手も多いので、次節で完全に切り替えられればと思います。

仰るように、今から難しい課題にあえて取り組む必要はないと思います。勝ち点差があるとはいえ、優勝したわけではないですし、オフシーズンと来季に取り組めばいいでしょう。

様々な選手を使っているのは確かですが、現在の故障者の離脱を乗り切るために、現有戦力をやりくりしているだけだとしたら、来季以降そうした選手の出る場は相変わらず限られるわけですから、そこはしっかり見ていかないといけないと思います。
万が一早い段階で優勝が決まった場合、その後の消化試合で若い選手を使うか、など、見るべき点はまだありそうだなと個人的には思っています。

posted by hiro | 2008-03-12 03:13

コメントする