2008年01月22日
リーガ・エスパニョーラ第20節 アトレティコマドリードvレアルマドリード
アウェイ、ビセンテ・カルデロンでのダービー。 強敵との対戦とはいえ、このところの低調な試合の印象を払しょくしてほしかった注目の一戦。 まずはスタートのメンバーから。 GK:カシージャス DF:セルヒオ・ラモス、ペペ、カンナバーロ、トーレス MF:ガゴ、グティ、スナイデル FW:ラウール、ニステル、ロビーニョ このダービーに間に合わせたと言っても過言ではないペペがセンターバックの一角を務める。また、トーレスが左サイドバックとして先発。 昨年末のクラシコでエインセを使ったように、重要な一戦ではマルセロより堅実な選手を使う方針のようだ(エインセがいればエインセだったのだろうと想像する)。 また、中盤では前回の予想が外れ(読んでいただいた方、すみません!)、グティとスナイデルが並ぶ。最終ラインを堅実なメンバーにした分、中盤は攻撃的なアトレティコと打ち合った方がいいという意図だろう。ガゴではディアラより守備が心もとないので、バティスタでそれを補助するより、攻めることで相手の攻撃を鈍らせるということ。 前線には問題なくいつもの3人が並んで試合開始。 ■願ってもない展開と起こってほしくなかった事態 開始1分、願ってもない形で試合が動く。 ロビーニョがパブロの突破に一度失敗するも、ボールを保持するパブロに寄せていく。 タッチラインに近い位置でパブロの不用意なパスをカットし、かわす。中央でフリーになっていたラウールにグラウンダーのクロスが合い、先制。 先制すれば楽になっていいプレーが続く傾向が強いマドリーにとって嬉しい一点。 とはいえ、ホームはアトレティコ。思いがけない失点を取り返すべく、攻めに出る。 フォルラン、アグエロの2トップに加えて、シモン、マキシ・ロドリゲス、さらにラウール・ガルシアが参加する攻撃は迫力十分。 グティとスナイデルを起用し、攻め合いに出たマドリーにとっては、最終ラインが相手の攻撃を処理しなければならない場面が増えることは、ある程度覚悟の上と思われたが、見ている側にとってはスリリング。 前線の守備はまずまずといったところか。相手の最終ラインから中盤へのボールの供給を制限しようという意図は見えた。アグエロ、フォルランはどちらかというと平面で勝負するタイプなので、中盤にボールがなければある程度は成功と言えるだろう。 ガゴが一手に担う中盤の守備は大変そうだった。放っておけずにロビーニョが下がってくることもあったが、攻め合う意図からすればある程度の高さは保ってほしいところ。 15分、負傷から復帰したばかりのペペが早々と交代。サルガドが入り、セルヒオ・ラモスをセンターバックに。 前回とは違う箇所の負傷のようだし、負傷自体は不運な面もあるから何とも言えないが、そもそもコンディションに問題はなかったのだろうか。センターバックの人員不足が明白であるし、ペペがカンナバーロに次いで信頼のおけるプレーを見せていることは確かなので、起用してほしかった選手ではあったが、万全でないのに無理させてまで出すことは理解できない。 ■守備陣の踏ん張り、応えるニステル ペペの交代で守備陣に不安ができてきたのは事実だったが、こういう試合でいつも活躍してくれるのがカシージャス。25分にドリブルで突破したアグエロからフォルランがボールを受けて放ったシュート、37分にアントニオ・ロペスのコーナーをラウール・ガルシアが頭で合わせたシュートと、ファインセーブを見せる。 良いシュートがバーに当たることもあり、マジョルカ戦でなかった運が帰ってきたような印象。 36分にシモンがレジェスと負傷交代。役割は変わらず、そのまま当てはまった形。 昨季の優勝を決めたシュートなど、感慨深いが今は対戦相手。しっかりおさえて恩返ししたい。 41分、スナイデルのコーナーをニステルがうまくボレーで当てて追加点。ジャストミートではないが、ダイレクトで当てた素晴らしいゴールだった。 攻められながらも頑張っていた守備陣にとってもありがたいゴール。 前半は2-0で終了。ボール支配率はアトレティコの57%。シュート数はアトレティコ12本(枠内4本)、マドリー5本(枠内3本)。 攻められながらも5本のうち2つのシュートをゴールにつなげる効率的かつ理想的プレーでアウェイの試合をリード。 ここまで、スナイデルはあまり仕事をできていない。そのかわりにグティは比較的ボールを持てている印象だった。その点でこの2人の併用はある程度成功している。 ロビーニョはよく仕掛けられている方だろう。アトレティコが攻撃に注力し、ロビーニョを常に見る形でないのが要因。惜しいシュートも打てたが、決めきれなかった。 ■当然のカウンター(得点になれば・・・) 後半マドリーは明らかにカウンター狙いへ移行する。 2点差では無理する必要は全くないし、時間が経つにつれて前がかりになるアトレティコの裏を狙うのは当然。 57分、広々としたスペースに走り込んだロビーニョに大きいサイドチェンジが渡り、上がってきたスナイデルがパスを受けシュートした形は理想的だった。得点になっていればなお良かったが、狙いがよく見える展開だった。 アトレティコはフォルラン、アグエロを中心としてよくシュートを放つも、カシージャスのセーブに阻まれ、枠外へと外れ、得点にならない。 モッタをルイス・ガルシアに替え、さらに攻撃に傾いたアトレティコのバランス。 2点差を何とかしようと頑張るアトレティコに対し、76分にグティをバティスタに替えて守備固めし、攻められ続けるマドリーが逃げ切りを図る。 グティにはない体格はこの場面で貴重。先発を外れてもこうした起用が可能なバティスタの存在はありがたい。 85分、ドレンテが入りロビーニョがお役御免。アトレティコの裏を狙い続けたロビーニョのプレーは相手にとっては脅威だっただろう。 先日のマジョルカ戦でマドリーが喫した失点のように、効果的に得点できていれば彼自身にとっても良かっただろうが、プレー内容は十分評価できると思う。 結局試合は2-0で終了。アウェイでのダービーで貴重な勝利。 ボール支配率はアトレティコの56%、シュート数はアトレティコ20本(枠内6本)、マドリー9本(枠内6本)。 シュスターの采配が機能する・しないの以前にラウールがゴールを挙げたので、支配されながらも比較的落ち着いて試合を運んだと思う。スナイデルがダメならばグティ、グティがダメならばスナイデルという風に補完的にプレーしている場面があったので良かった。 ロビーニョもスペースがあったのでチャンスを作れていた。この3人に関しては内容で評価できるが、どこかでゴールを挙げてほしかったという思いはある。 この数試合の苦しい形を払しょくするには結果が一番だから、ゴールがあれば今後の後半戦に向けて勢いも付いただろうが・・・アウェイでもあるし、勝利で十分、としておこう。 次節は3位のビジャレアルとホームで対戦。前回対戦ではアウェイで5-0と大勝したが、今回はどんな展開になるだろうか。 今節はバルセロナもラシンに勝利したため勝ち点差は7のまま。まだまだ油断できる状況ではないので、ホームでしっかりとした試合を期待したい。
posted by hiro |02:18 |
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