2009年05月10日
リーガ・エスパニョーラ第35節 vバレンシア
CL出場圏内確保を目指すバレンシアとの対戦。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、メッツェルダー、エインセ MF:ガゴ、ハビ・ガルシア;ロッベン、ラウール、マルセロ FW:イグアイン 58分:ハビ・ガルシア→ファン・デル・ファールト、83分:マルセロ→ドレンテ ラスの代わりはハビ・ガルシア。その他は相変わらずの構成。 ■バレンシアの先発メンバー GK:セサル DF:ミゲル、アルビオル、マドゥーロ、アレクシス MF:バラハ、マルチェナ;ホアキン、シルバ、マタ FW:ビジャ 56分:シルバ→ミチェル、64分:ホアキン→パブロ・エルナンデス、77分:マタ→ビセンテ 懐かしのセサルがゴールを守る。中盤の前3人とビジャの関係が大事。 ■落ち着きがない ガゴとハビ・ガルシアのどちらかが下がって、ディフェンスラインの前でボールを持つことが多いマドリー。 攻撃的なパスは出ないが、しっかりマイボールを作れるラスがいないと、ここが不安定になる。ガゴはたまに良いパスを出すが、カットされがちで、キープもうまくない。ハビ・ガルシアも落ち着いてボールを持っている感じがなく、バタバタ。 ピボーテの位置から出したパスが取られるか、絡まれてボールを奪われるシーンが何度もあり、マドリーのボールが落ち着かない。 序盤は前線とサイドの選手が効果的にボールを持つことができなかった。 受け手にも問題はあるわけで、パスコースを作ったり、下がって受けたりという気の利くことをしていない。サイドも”待ち”の姿勢だから、ガゴとハビ・ガルシアにとっては出すところがない。 ディフェンスラインにしても同じことで、ロングボール(というよりクリア)が目立つ。 少し前はラウールが一人随分と下がってボールを受けていたのだが、最近はあまりしないのが気になる。 バレンシアはガゴとハビ・ガルシアのところでボールを取れることがはっきりしているから、攻撃がしやすい。 サイドに流れたビジャが基点になって、中盤がボールを受ける形は良い。 特に左サイドでは、ロッベンを考慮に入れなくて良いのでセルヒオ・ラモス1人に対して数的優位を作ればいい。カンナバーロが出てきたら、そのスペースへ誰かが入っていくというイメージが作りやすい。 先制はバレンシア。27分、シルバからビジャ、マタとパスをつなぎ、マタがカシージャスの下を抜くシュートを決めた。エリアの中で楽にやらせてしまった。この狭い地域で、ボールを扱える選手3人を相手に人数が足りていない。 さらに31分、シルバが低く強いシュートを決めて2-0。ちょっとシュートへの対応がいい加減だった。 マドリーは前半枠内シュート0というひどい内容。ボールをキープできておらず、守備から良い攻撃を許しているのだから、2点取られるのも仕方ない。 ■バラハで決まり 後半開始時点では両チーム交代なし。 後半の最初はバレンシアの一方的なペース。試合を決めちゃおうとぃう勢いがある。ホアキンはロッベンとタイプの違うドリブルでエインセを翻弄。 58分、ハビ・ガルシアに替えてファン・デル・ファールト。ハビ・ガルシアが、というより、ガゴとハビ・ガルシアのコンビは失敗。 点を取らなければならないので、この位置にファン・デル・ファールトを置いて挽回を狙う。これで少しボールを持てるようになった。 スペースが出来てきて、マドリーのカウンターが狙える感じになってきたところで、68分、パブロ・エルナンデスの浮かせたパスをバラハがボレーでたたき込んで0-3。 素晴らしいゴールで試合の行方を決めた。 こうなると試合の気は一気に抜けるもので、バレンシアは得点王争いの真っ只中のビジャにゴールさせようとパスを集め、マドリーは各々がなんとなくのプレーしかしない。 「諦めない」というコメントはあったが、こういう展開ではモチベーションを保つのは難しい。 マルセロは完全に切れて、危険なタックルをしていたので、咎めを受けてドレンテと交代させられた。 このまま0-3でバレンシアが勝ち、重要な勝ち点3を手にした。 バレンシアの攻撃陣の出来は素晴らしく、控え選手の質も高い。4-2-3-1の3の部分は、誰が出ても高いレベルをキープできるだろう。 ■出し手も受け手も ラスの安定感あってのガゴということがはっきりした試合だった。 ハビ・ガルシアが相棒だと、ガゴがラスの代わりに安定と安心を与えなければならないのに、揃ってこのポジションらしからぬプレーをしてしまってはいけない。 ピボーテの選手が全員若いというのは、今後も続くならこういう面でちょっと怖い。 ラスは落ち着いてボールをさばけるし、デラレが帰ってこられればパスの面でも一気に改善する。ガゴも攻守ともにいいプレーをすることもあるし改善していくだろうが、どっしりした軸がいた方がいいだろう。 最初に触れたような、受け手の問題もこの際考えた方が良い。 これまではラウールがやっていて、負傷中のファン・ニステルローイもうまいボールの引き出し方、受け方だが、彼らベテランがやらなければ誰もやらない。 ラウールがやらないのなら自分が基点を作って周りを活かそう、という意志は全く見られず、それぞれのポジションでボールを待つだけだった。 相手が強くないならば、それでも何とか出来てしまう。 が、互角以上の相手に対しては、ボールを奪う位置も全体的に低くなるし、パスの出所にプレッシャーも強くかかるようになる。そうなった時に、パスの出し手を助け、チームを助ける動きをする選手が、前に余りにも少なく、結果攻撃と守備に分断されてしまい、強豪相手では失点が時間の問題になってしまいがちだ。 気の利く選手を探すか、意識改革をしないといけない。若い選手がもっと走って、いろいろな仕事をしてもらいたいと思うだけに、最近の試合での仕事のしなさ振りは酷いとしか言いようがない。 ■最後に一言 バルセロナに敗れて、ほぼ優勝が決まってしまった中で、すべてこれまで通りの意識でプレーできるかというと、なかなか難しかったとは思う。 だが、「諦めない」とコメントした以上は、気持ちを入れ換えて試合に臨んでほしかった。 選挙が控えている以上、まったく変化をしないということはあり得ないのだから、選手個々人はもっと危機感を持ってほしいところだ。 「自分はチームのためにこれだけできる」ということを、残り試合でもっと見せてもらいたい。自分のポジションで良いプレーをするのはもちろんだが、チームのためにどんなことができるのかもプレーで示してほしい。 やりたいプレーをするだけではチームは高いレベルでは勝てないのだから。
posted by hiro |07:18 |
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