2008年11月16日

リーガ・エスパニョーラ第11節 vバジャドリー

勝てば暫定首位、負ければ監督解任か、という重要な一戦。アウェイでバジャドリーと対戦。

■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、エインセ、マルセロ
MF:ガゴ;ハビ・ガルシア、グティ
FW:ファン・デル・ファールト、ラウール、イグアイン

63分:ファン・デル・ファールト→スナイデル、70分:マルセロ→ドレンテ、81分:ハビ・ガルシア→サビオラ

中盤にハビ・ガルシアを起用し、ファン・デル・ファールトを前へ。何としても前線に3人置きたいのだろうか。

■バジャドリーの先発メンバー
GK:アセンホ
DF:ペドロ・ロペス、プリエト、ガルシア・カルボ、マルコス
MF:ルビオ、ドラド;ペドロ・レオン、セスマ
FW:カノッビオ、ビクトル

69分:ペドロ・レオン→ボルハ、82分:カノッビオ→ハビエル・バラハ、89分:ビクトル→オスカル・サンチェス

前節はバルセロナに大敗しているバジャドリー。ホームで盛り返したいところだろう。

■修正できず
序盤はコンパクトにしてボールにプレッシャーをかけようとしている感じが見られたが、放っておくとどんどん間延びしていく。
ボールを取っても前線の選手は遠く、そもそもスペースが多くていい位置でボールを奪うことができなくなって、まともなシュートチャンスを作れなくなる。

前半救われたのは、バジャドリーが積極策に出なかったからだろう。
ペドロ・レオンにボールが入った時にもっとフォローがあって、数的優位を作り出されるとやられそう。マドリーのばらばらの守備でも何とかなっている前半。

イグアインは相手のラインと駆け引きしながらプレーしていた。
何度かチャンスになりかけたのは、そこを狙うボールが出ていたから。といっても近くからのパスではなく、低い位置からの放り込みに近いものが多く、確率的には低い。
遅攻ではゴール前でアイデアがない。アイデアの主、グティが低い位置にいることがよくあって、彼の良さが出ない。
中央でごたごたしている時にパッと突破できてしまう彼のパスは見られず。

3トップにしているメリットが今はあまりない。
前に人を置いてプレスしようとするなら、後ろもついてくるようにしなければならないが、最初に書いたように間延びしていっているのは明らか。
成功体験で3トップにしているのだろうか。現状では”なんとなく”前に3人いる、というだけに近い。

マドリーはイグアインの飛び出しからのチャンスが一回あった程度で、可能性を感じないまま前半終了。ハビ・ガルシアは中盤だと無難にやっている感じ。

■無策の攻撃
先制したのはバジャドリー。
48分、ペドロ・レオンが左サイドでエインセをかわし、グラウンダーのクロス。カノッビオが、ブロックに入るマドリーのディフェンダーの上にシュートを決めて0-1。
ペドロ・レオンが突破した時点で勝負あり。中はマークできていなかった。少し遅れて入ってきてボールを受けたカノッビオも見事。

点を取られると取ることが多い最近のマドリーだが、今日はそうはならなかった。(そもそも、失点してからでないと迫力が出ない、ということ自体いいことではないのだけれど)
速攻は出ないし、遅攻はゴール前でうまくいかない、の繰り返し。

最初の交代はファン・デル・ファールトに替えてスナイデル。どう見ても攻撃がうまくいっていない試合に限って、ガゴとハビ・ガルシアを残し、攻撃的な選手同士で交代。
普段スナイデル、グティ、ファン・デル・ファールトのうち2人を中盤に置いてきたのに、ここでやり慣れた形とは違う組み合わせ。

そのあとはドレンテ、サビオラを投入するが、修正の方向は見えないまま。
サビオラが入った時点で残り10分なので、この時点では人数をかけて何とかなれば、という交代だったのだろうが、それにしても、攻撃的な選手に替えた、というだけに思える。

87分、ラウールがバックパスを奪ってアセンホと1対1になるもシュートはセーブされ、絶好のチャンスを逃す。今日はとことんうまくいかない。

最低でも引き分けに持ち込んでほしかったが、0-1のまま終了。バジャドリーの守備もよく粘っていたし、ひきこもらず、バランスを保って試合を運んだのが奏功した印象。
マドリーは攻撃の糸口が見いだせないまま、最後にはエインセも退場してしまい、完敗。

■シュスターについて
解任騒動が起きている中、この内容で負け。解任は免れないだろう。
こうしたい、という意図も見られなかったし、(そんなところで判断するのは失礼かもしれないが)負けている状況なのに諦めたような表情でベンチから動かない態度からは「何とかして改善しよう」という意気込みが感じられなかった。

守備の構築が得意なカペッロを切った時には、シュスターは相手に合わせていろいろと策を練っていた監督、という評判だったはずなのだが、その評判通りのことをマドリーでやってくれたか、というと答えは否だ。

昨シーズンまでは、特定の選手がいなければ成り立たない状況になってしまっていたし、今シーズンのローテーションも24人を使うという感じではなく、実質的にはローテーションにすら組み込まれていない選手がいることは明らか。
その時点で柔軟性があるとは言えないし、しかも戦術的にはっきりしたものが示されることはなかった。
確かに3トップの導入は、昨シーズン大きな成功を見た。それは一つの”形”であったけれど、その核だったロビーニョが移籍した後も3トップが成功するような、(主にロッベンに合わせるような)マイナーチェンジが行われることはなく、単純に継続されただけになってしまった。

人としてのシュスターは柔和そうだし、選手への接し方もやわらかそうで、それは監督として人心掌握する上でメリットになっていただろう。その点は認められる。
が、それとは裏腹に、選手起用に偏りがあったことは上に書いたとおり。
うまくいかない状況で、戦術的に修正ができず、選手起用でも打破できなければ・・・どうしようもない。

■今後
解任されるだろうという前提でここまで書いてきたけれど、上層部がまだ決断しない、という可能性もあるので、勇み足になってしまうかもしれない。
だが、どうもぱっとしない今シーズン、はっきりしてきたシュスターの問題点は上に書いた通りだと思っているし、その点は留任しても注目していきたいところなので、書いておく。

解任されれば、後任は、ミゲル・アンヘル・ポルトゥガル技術部長か、トットナムから解任されフリーのファンデ・ラモスと言われているが・・・
シーズン途中に監督が変わることはあまり良いことではないけれど、このままではダラダラといってしまいそうなので、スパッと切り換えてやっていった方がいいだろう。

ドタバタしていようと、次の試合はやってくる。
次の試合は代表戦を挟んでリーガ第12節、ホームでレクレアティーボと対戦。その州のミッドウィークにはCL。ベラルーシまで遠征し、BATEボリソフと対戦する。

posted by hiro |07:19 | リーガ | コメント(8) | トラックバック(0)
このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/hiroreal/tb_ping/172
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:リーガ・エスパニョーラ第11節 vバジャドリー

コメント投稿者ID :

早くからレポートお疲れ様です。

もうシュスターは駄目ですね。早く辞めて欲しいです。これは結構前から言われてることですが、試合中にテクニカルエリアで指示出してるのみたことないです。実際何も改善されてないですよね…。

ラモス監督ならカンテラ重視してくれそうです。

posted by shun | 2008-11-16 08:06

リーガ・エスパニョーラ第11節 vバジャドリー

コメント投稿者ID :

久々の書き込みです。最近はなかなか試合を見れないですけど、大変まずいですよね。VNなしではもうタイトルが取れる気がしないです。それに年齢的なこともあって、先も長くはないし。フンテラールは実績がないし。それ以上の大物はなかなか取れないだろうし。代役が見つからない。せっかく二連覇して、しかも若手もミックスされたチームで長期政権を作るチャンスだったのに、また出直しですね。

posted by タケ | 2008-11-16 08:13

リーガ・エスパニョーラ第11節 vバジャドリー

コメント投稿者ID :

点が取れる気がしなくなり、さらに見えない弱点の守備が露呈し始めて。。。最悪のパターンになりつつありますね。
ただし、レアルで監督を務めることができる人少ないですからね・・・

posted by あべっち | 2008-11-16 11:43

shunさん

コメント投稿者ID :

こんばんは。

現状の順位自体は悪くないことは確認しておかなければいけませんけど、改善の兆しがないのが一番の問題ですね。
モチベーションが下がってきているようにも思いますし、シーズン開始時点での「今のメンバーでやれる」という認識が甘かったことを認めなければなりません・・・

ファンデ・ラモスはセビージャでモンチと頑張ったからこその監督とも思うのですが、実際どうなのでしょうね。

posted by hiro | 2008-11-18 01:07

タケさん

コメント投稿者ID :

こんばんは、お久しぶりです。

ファン・ニステルローイの代役を探すというより、彼がいなくなった時は、新しい軸のフォワードに合わせて戦術も変えていくほうがリスクは少ないでしょうね。それほどに今の彼の存在は大きいと思います。

であれば、そういうところこそシュスターに今期待できないことなので、どうするんだろうな、というところですよね。
納得できる形になればいいのですが・・・

posted by hiro | 2008-11-18 01:10

あべっちさん

コメント投稿者ID :

こんばんは。

全体としてうまくいかなくなって、選手のモチベーションが保てなくなってきているように見えますね。
気持ちの面だけでも立て直せれば、また違ってくるんでしょうが・・・すっきりした勝ちが一番の薬かも知れません。

仰る通り、監督のなり手は少ないでしょう。ましてシーズン途中ではなおさらです。
会長選挙が良い意味でプレッシャーとなってくれればと少しだけ期待しています。

posted by hiro | 2008-11-18 01:13

リーガ・エスパニョーラ第11節 vバジャドリー

コメント投稿者ID :

フロントの方が問題でしょう。選手の補強はできない。ロビーニョには逃げられる。監督変えて解決できる問題ではないと思うが・・・。

posted by アディオス | 2008-11-19 16:09

アディオスさん

コメント投稿者ID :

こんばんは、大変遅くなりました、ごめんなさい。

仰る通り、フロントの問題点はこれまでも指摘されてきていますね。24人でシーズン開始を迎えたということが、わかりやすい失態でしょう。
けれど、だからといって監督の責任問題を回避できるわけではないだろう、というのが私の考え方です。昨シーズンから変わらない問題があるのは監督もですから・・・

posted by hiro | 2008-11-24 00:19

コメントする

「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。

※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」