2007年12月10日
リーガ・エスパニョーラ第15節 アスレティック・ビルバオvレアルマドリード
招集リスト発表時点での報道通り、4-3-3でのスタート。 いつもとの違いはマルセロをトーレスに替えたこと。 ミッドウィークにラツィオ戦が控えているため、4-3-3のサイドの弱さに対応した変更なのか、単なる休養なのかは不明。 GK:カシージャス DF:セルヒオ・ラモス、ぺぺ、カンナバーロ、トーレス MF:ディアラ、バティスタ、スナイデル FW:ロビーニョ、ラウール、ニステル というメンバーで試合開始。 ■アスレティックの攻撃 アスレティックはジョレンテとエチェベリアの2トップが強力。 そこにジェステ、イラオラ、ダビド・ロペスが絡むが、特にジョレンテの高さ(194cm)は怖い。 なぜかというと、上にも書いたように4-3-3はサイドが手薄になりやすく、 3トップがリトリートするという約束にはなっていないので余計にサイドから崩されるから。 実際この試合でも、クロスを上げられる場面が多かった。 そして(多分意識的に)ラモスよりもトーレスを相手に、マドリー左サイドを狙っていた印象。 サイドからのピンチは多かったが、特に27分の場面はジョレンテを使ってうまく崩された。 バックラインからの放り込みにジョレンテがペペと競って落とす。 最初のタッチでボールがうまく落ち着かなかったが、ディアラとバティスタが戻っていなかったために結局ペペが行かざるを得ない状況に。 左サイドを上がってきたコイキリにもペペが対応しに行くことになってしまい、ゴール前でのジョレンテの相手はカンナバーロに。 カンナバーロでもこのサイズの差は厳しいと判断したか、コイキリはマドリー守備陣が対応する前にアーリークロスを選択。 ジョレンテにニアで合わせられたが、カシージャスのセーブで失点は免れた。 細かくつないで深くえぐることはなかったが、逆にいえばこの場面くらいの位置でサイドでボールを保持してクロスを上げればジョレンテが何とかしてくれる、という方法で十分だったということ。 特にこの27分の場面はペペが前に出たためにアスレティックにとってはチャンスだった。 この場面のようにサイドに不安を抱えつつも、トーレスはマルセロより堅実なプレーを選択して、 置いていかれるような場面は作らないようにしていた印象だった。 マルセロに比べて攻め上がった時の選択肢には欠けるが、ハリーバックするし、飛び込まないし、守備に関してはずっといい。 ■マドリー中盤の出来と得点シーン マドリーの中盤は以前よりずっと良かった。 ひとつの要因は運動量の回復。 3人がよく走っていた。実戦でこの布陣を採用してからまだ間もないので、中盤の中でも、最終ラインとであっても、連係に不安はあったが、 トップのフォローに入る、ボールを奪われたら追う、という単純なことが単純にできていたのは良かった。 ディアラとガゴという組み合わせより、ボールにチャレンジする二の矢三の矢が出やすく、こうした中盤の構成の方が、守っていてもそこからの攻撃に期待が持てるのもいい。 もうひとつは、バティスタとグティの違い。 バティスタは簡単に倒れないので、この試合のようにお互いがミドルサードで主導権争いをしているときでも消えずにいられる。 それに、強引にでも前に持っていくことができるので、以前のようにパスの出し手が潰されて他に方法がない、ということにはならない。 グティとスナイデルというパサー2人を同時に使えば、ニステルとラウールが生きることもあるだろうが、 マドリーに対しては中盤で守備を頑張ることで解決を図るチームが多く、バティスタの方が今は良いと思う。 バティスタの選手との接触に対する強さは53分、この試合唯一の得点シーンでも見られた。 カンナバーロから、相手ゴールに背を向けてボールを受けた時点で、 後ろから2人チェックに来ていて、前からも1人寄せてきていた。 時間をかけられないこの局面で、バティスタはワンタッチで背中の相手2人の間を割る選択をした。 結果倒されたが、グティだったら、と考えると、当たられるのが嫌な彼なら簡単にはたいたり、ファールをもらいにいくプレー選択をするような場面ではないだろうか。 (もちろん前を向こうとする可能性もあるが、バティスタと比べてそういう強引さは少ないだろうというこれまでの経験則から・・・) バティスタが前にボールを出したことによって、アスレティックにとっては取られたくない位置(中盤後方と最終ラインの間)で、”アスレティックが保持できそうだがニステルも追える距離”という微妙なボールになり、そこでニステルとラウールの速いプレッシャーが奏功した。 ラウールが背後から迫っていることに気付かなかったディフェンダーの集中力の欠如もあったが、 バティスタのプレースタイルの良さと、前線に人数を割いていることのメリットの一つの前からのプレスという良さがでた場面だった。 ■シュスターの選手交代 終盤になって、一点を追うアスレティックが猛攻を仕掛けてきた。 スタジアムの騒然とした雰囲気もあって、マドリーは守勢に回ってしまう。 ここで、シュスターが今まであまりなかった交代をした。 74分にスナイデルに替えてガゴを投入。 さらに82分ニステルをグティに。 役割は変えずに入れ替える交替が多かったシュスターだが、 まず中盤の守備意識を高め、グティを前で使うことで前でのボール保持を狙おうというような交代で、 これはいい選手の使い方だったと思う。 最後にロビーニョをロッベンに替えてロビーニョはお役御免。 結局このまま1-0でアウェイを制した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリトリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 最後に、グティの先発落ちに関するシュスターの発言を書いておく。 http://www.as.com/futbol/articulo/hemos-ganado-sufrimiento-trabajo-calidad/dasftbpri/20071209dasdaiftb_22/Tes (「なぜグティを先発させないことに決めたのか?」の質問に対して) ”先週バティスタとスナイデルがいいプレーを見せたからね。 それと、グティの胃の具合が悪く、完全ではなかったんだ。 体の具合を悪化させるリスクを負いたくなかったんだよ。 それ(リスクを回避すること)が最初からの自分たちの考え方だ。” とのこと。 内臓の話は知らなかったが、途中からながらもプレーはしたので、 実際にはひとつめの理由が大きいのだろう。 それと、ニステルの途中交代についても、重大な負傷を負う前に替えることにしたのであって、 ラツィオ戦にむけての交代でもあり、ミッドウィークにむけて問題はないとのこと。 ミッドウィークも勝って、CLグループステージ1位通過を決めたい。
posted by hiro |03:06 |
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