2020年01月01日
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後半に素晴らしい盛り返しを見せた試合。 敗退は決まったが、チームとして得たものは大きい試合だった、コパ第2戦を振り返る。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、コエントラン MF:ラス、シャビ・アロンソ;エジル、カカ、ロナウド FW:ベンゼマ 50分:ラス→グラネロ、60分:イグアイン→ベンゼマ、カカ→カジェホン カカとエジルを併用。期待はしていたが、あまり実現するとは思っていなかった。ラスとペペ、グラネロは何とかなったらしく、出場することが出来た。 ■バルセロナの先発メンバー GK:ピント DF:アウベス、ピケ、プジョル、アビダル MF:ブスケツ;シャビ、セスク FW:アレクシス・サンチェス、メッシ、イニエスタ 29分:イニエスタ→ペドロ、70分:セスク→チアゴ、79分:アレクシス・サンチェス→マスチェラーノ バルセロナは4-3-3。サンチェスが中央に進出してくることがしばしば。 ■ これまでのバルセロナ戦でのマドリーのやり方は両極端。 90分継続しないことが明らかなプレスを仕掛けるか、ラインを下げてリトリートするか。 前者なら後半に疲れていいようにやられ、後者ならボールを前に進められずジリ貧になる。 さすがに一定の時間帯は優位に立つことができるようになったが、それでも試合全体として上回るには至らない。そして耐えるのが苦手なマドリーは精神的にも瓦解するというのがほとんどの試合の流れだった。 この試合でのマドリーは、プレスを掛けることはあっても闇雲ではなく、バルセロナの後方でのパスワークが乱れそうになったタイミングだけ。そしてハーフラインからのプレッシャーという決め事が徹底されていた。 また、単純にリトリートするのではなく、ライン設定はほどほどの高さ。このことはマドリーのフィールドプレーヤーがコンパクトにまとまっていたことを示している。 ショートパスで崩してくる相手に対して、中盤をコンパクトにしてスペースを消すというのは、いわば”定石”。 だが、マドリーは最初に述べたような極端でチームに合わないやり方を取り、いわば自滅していた面がある。マドリーは定石に則り、場面に合わせたディフェンスを行った。 ただ、マドリーにとって、そうした”普通”のディフェンスをするのは難しい面がある。 ロナウドをはじめ、守備をしない、免除された選手たちがいたことだ。今のチームに限らず、過去のチームでもそうだった。そうした特別な選手がいたことで何度となく勝ってきたが、反面チームとしての戦術の整備は遅くなりがちだったのだ。 その歴史を断ち切るように、今回ベンゼマ、ロナウド、エジル、カカといった面々がきちんとコンパクトなラインに入り、守備に運動量を割いたことは非常に大きな出来事だった。モウリーニョに求めていたのは、こうした分け隔てのない戦術の整備であり、この試合でそれを見せてくれた。 この試合のマドリーが、精神的にも充実していたことも特筆しておきたい。厳しいアウェイでの試合、しかも3つのタイトルのうち、一番優先度が低いコパという状況で、気持ちをコントロールし、戦術をきちんと実行できたことは、今後に向けて大きな財産となるだろう。 ■この状況だからこそ得られたもの それでも、バルセロナは2点リードで折り返した。 1点目は、メッシにバイタルで時間を与えてしまったことが要因。アレクシスの裏狙いが影響しているかもしれない。ラインと勝負する選手がいて、バイタルで前を向くと危ない選手もいる、という状況は、ディフェンスにとって非常に難しい。 ラインを崩しがちなコエントランがおり、オフサイドを取ることに確信がもてない状況ではなおさら。ラインがしっかりコントロールされていれば裏狙いはある程度余裕をもてるのだが。 2点目はやむなし。思い切って狙ったアウベスの勝ち。 そして後半マドリーは開き直った。 ボールを持って攻めるためにグラネロを投入。さらに前線で受け手に鳴れるベンゼマと、動き回れるカジェホンを投入した。 グラネロが入ったことで、後方のボール回しが安定し、前線でベンゼマが受けるようになって、ボールポゼッションが良くなった。一気に良くなったわけではないが、いつもの攻め急ぎは全く見られず、自分たちのやりたいことをやるだけの時間を作ることができていた。 1点目はロナウド。2点目はベンゼマ。 ミスが絡んでいるとはいえ、きちんとものにし、2点を畳み掛けたことは、これまでの悪い精神状態からしてみれば、すばらしい進歩だ。 その後、バルセロナをカンプノウで焦らせ、ロングボールを蹴ることを強いた時間帯は、一時的にせよマドリーが精神的にバルセロナを上回ったことを示している。 選手たちが戦術を忠実に実行すること、そして素晴らしい団結と闘争心。 対策をとり続けることで見失っていたような、マドリーとしてのプライドを持って対等に戦い、基本に忠実なやり方と精神力を見出したことで、マドリーは大きな自信を得ることが出来たのだ。 ■継続しよう 週末はサラゴサと対戦する。 この試合で見せたようなチームとしての強さと精神力を、だれることなく示してほしい。 もちろん同じテンションでは難しいだろうが、継続することで、より大きな自信と強さを見につけることが出来るだろう。 結果はもちろん、そうした内容の試合が出来るかどうかにも注目したい。
posted by hiro |21:25 |
リーガ |
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2点以上取ることが勝ちぬけの最低条件となっているマドリー。攻めるしかない。招集リストは以下。 GK:カシージャス、アダン、ヘスス DF:セルヒオ・ラモス、マルセロ、バラン、アルビオル、ペペ、コエントラン、アルベロア、カルバーリョ MF:ラス、シャビ・アロンソ、エジル、カジェホン、シャヒン、グラネロ、カカ、アルティントップ FW:ロナウド、イグアイン、ベンゼマ ディマリア、ケディラは負傷中。 ペペは招集された。しかし、アス、マルカともにセルヒオ・ラモスの相棒はバランと予想。グラネロ、ラスとともにコンディションが万全ではないからかもしれない。いずれにしても、不必要に荒れるくらいならその方が良いだろう。マドリーは90分で2点が必要だ。それほど時間はない。 アス、マルカともにピボーテまでは共通。 アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ;ラス、シャビ・アロンソとなっている。 アルベロアが万全で使えるのなら、右サイドは多少安心できそう。 攻める時間を作りたいので、エジルとカカの併用も考えたいが、両紙とも併用プランは報じていない。 ロナウドと1トップのベンゼマは同じで、右と中央がイグアイン&カカか、カジェホン&エジルか。 どちらにしても両サイドは縦に行くか、ラインとの勝負をできる位置を取りたい。ラインとの駆け引きができるだけの時間を確保できるか。 とにかく、最初に書いたとおり2点取ることが必要。 今までどおりでは1点が関の山だから、やり方を転換する必要がある。最低でも今後に向けて手ごたえをつかめる90分を期待したい。
posted by hiro |00:39 |
コパデルレイ |
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ストのため延期となっていた開幕カード。厳しいタイミングで厳しい相手。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:アルベロア、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ MF:グラネロ、シャビ・アロンソ;エジル、カカ、ロナウド FW:ベンゼマ 68分:ベンゼマ→イグアイン、73分:グラネロ→ラス、79分:カカ→カジェホン グラネロが久々のリーガでの先発。エジルが右に入って、ボールを持って何か出来そうというメンバー。 アスレティックの先発メンバー GK:イライソス DF:イラオラ、ハビ・マルティネス、サン・ホセ、アモレビエタ MF:イトゥラスペ;アンデル、デ・マルコス FW:スサエタ、ジョレンテ、ムニアイン 61分:ジョレンテ→トケーロ、アモレビエタ→イバイ、68分:スサエタ→イニゴ・ペレス ビエルサが良いチームを作っているアスレティック。マルカでは3トップだが、ジョレンテ1トップのようにも見えた。それだけどんどん飛び出してくる印象。 ■アスレティックのやり方 アスレティックは、高い位置からプレス。ジョレンテが行くというより、彼は中を切っていて、デ・マルコス、スサエタ、ムニアインが追い回していく感じ。後ろもしっかり付いてきて、マドリーに窮屈なパス回しを強いる。 アスレティックが素晴らしかった点のひとつは、全員がコースを作るランニングをさぼらないこと。 先制の場面では、イライソスが勇気を持って飛び出してボールを抑えたところからするすると縦へボールが動いていった。マドリーが今シーズン何度か見せた、相手コーナーからのカウンターのようだった。 右サイドを走るハビ・マルティネスに出された時点で勝負あり。中はジョレンテに付くこともできなかった。 ■マドリーのメンバーから考える そういう出方を予想したのかどうかは定かではないが、マドリーは上述の通り足元がしっかりしているメンバーがずらり。 久しぶりの先発となったグラネロだが、ピボーテでわりと存在感を出せていた。攻撃の基点がシャビ・アロンソだけではないことを示す縦パスを通したり、アタッキングサードでシュートを放ったり。ケディラとは違うレベルの技術を見せてくれた。 プレッシャーで危ない時は、カカとエジルがもらいに行って助ける。そうしておいて、サイドで待っているロナウドかベンゼマに出して、という攻撃の流れ。 だが、こういった構成だと守備は厳しい。ピボーテが高い位置にあって、バイタルが空くことが多かった。 ロナウドは何か変化があったと思われ、がむしゃらに走っているが、肝心な時にいないことも多々あった。あれだけパワーを使ってくれるなら、効果的にするようにすればもっとチームは助かる。 右にいることが多かったエジルは、縦パスのコースを切らないポジショニングで後ろに負担がかかっていた。 デ・マルコスがシュートを空振りした場面や、ジョレンテが枠を外した場面で得点されていたら、この布陣は大失敗になっていただろう。 逆に言えば、こうした布陣の方がチーム全体の守備に発破がかかるかもしれない。 攻撃のために後方でも力を割いた分、守備になった瞬間前の4人が置いていかれるのは許されない。アスレティックも良いカウンターを持っているので、一気に危ない場面を迎えるから、本来やるべき守備をやっているかやっていないかすぐにわかる。 ケディラで帳尻を合わせる分前はほとんど何もしない形と、今日のような形であれば、全員に守備のノルマがあるべき後者の方に可能性を感じる。 前者は、CLなどでバルセロナをはじめとする強豪とあたると、取っておいた前線にボールが届かない確率がぐっと高くなってしまう。 プレスで後方が窒息しそうな時に3、4人が残っていたり、攻守の切り替えが遅かったりするのを、ケディラの起用だったり、ペペも組み込んだトリボーテで何とかしてしまうのも一つの回答ではある。 が、コンパクトさを保って全員が守備をできるなら、シャビ・アロンソ依存は大分改善されるし、苦しい時に自分たちの時間を作って盛り返せるのではないか、とも考える。何度も言うが、その場合、攻撃陣の組織だった守備が絶対条件。 その点で、このやり方は磨く余地、伸びしろが非常に多く残っていると感じた。 ■素晴らしいショーの前半、マドリー勝利も判定で後半は楽しさ半減 さて、試合は、撃ち合いの様相。 モウリーニョが、それでも何とかなると楽観視できていたかはわからない。だが、それでもこのメンバーをピッチに送ったということは、いずれ何とかなると踏んだ可能性が高い。 先に書いたように、アスレティックは非常に惜しい場面を2度、ミスした。これが入っていれば、試合はアスレティックのものになり、この良い試みもあまり長い時間続いていなかっただろう。 マドリーは、マルセロがたまに見せるリズムの良い上がりで、ベンゼマとのワンツーをし、落ち着いてゴールし同点。 48分にカカが得たPKをロナウド、68分にエジルが得たPKを再びロナウドが決めて3-1。エジルを倒したデ・マルコスが一発退場で、試合の行方は決まった。 前半の攻防はエンターテイメントとしても素晴らしかっただけに、残念な退場ではあったが、足は確かにかかっていた。 最後はイグアインのパスに抜け出したカジェホンがまたもゴールという結果を出し、4-1で勝利。 ■今週の予定 前半の出来を考えると、アスレティックにとっては残念な結果。ビエルサのチームは、よく走り、球際ではクリーンな良いチームだった。マドリーも参考にすべきチームといって良い。 さて、ミッドウィークはバルセロナとのコパデルレイ第2戦。厳しい状況だが、頑張ってもらいたい。どうせ攻めなければいけない試合だけに、今日のやり方が参考になるかもしれない。 週末は、サラゴサをベルナベウに迎える。
posted by hiro |21:56 |
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コパの敗北から3日。難敵アスレティックをベルナベウに迎える。 招集リストは以下。 GK:カシージャス、アダン、トマス・メヒアス DF:ペペ、セルヒオ・ラモス、マルセロ、コエントラン、アルベロア、アルビオル、バラン MF:カカ、エジル、グラネロ、シャビ・アロンソ、アルティントップ、カジェホン、ラス FW:ロナウド、イグアイン、ベンゼマ ケディラ、ディマリアは負傷中。カルバーリョ、シャヒンは監督の判断で招集外。 話題の中心にいるペペはとりあえず招集された。20人招集されているので、最終的に外れる可能性はあるが。 ディマリアは時間がかかっているので、カジェホンにまたチャンスがありそう。 バルセロナ相手にマンマークで頑張ったアスレティック。マドリー相手の場合、ボールを持たせた方が良いと判断するか、シャビ・アロンソを中心としてきっちり人をつけてくるか。 マドリーは最初は普段と変わらないと思われるので、ビエルサの出方次第で、対応を考えたい。 ※コメントを頂いた皆さん、ありがとうございます。お返事は明日させていただきますので、少々お待ちください。
posted by hiro |23:47 |
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現地紙の見出しどおり、いつも通りの結果を迎えたバルセロナ戦を振り返る。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:アルティントップ、セルヒオ・ラモス、カルバーリョ、コエントラン MF:シャビ・アロンソ;ラス、ペペ FW:ベンゼマ、イグアイン、ロナウド 68分:ラス→エジル、イグアイン→カジェホン、80分:ペペ→グラネロ 久しぶりのペペシステム。センターバックにカルバーリョが入ったが、セルヒオ・ラモスもセンターバック、よってアルティントップが右サイドバックに抜擢。左はマルセロではなくコエントラン。 ■バルセロナの先発メンバー GK:ピント DF:アウベス、ピケ、プジョル、アビダル MF:ブスケツ、シャビ、セスク FW:メッシ、アレクシス・サンチェス、イニエスタ 81分:アレクシス・サンチェス→アドリアーノ、85分:シャビ→チアゴ、87分:セスク→クエンカ バルセロナは4-3-3。 ■メンタルコントロールはどうなっているのか 後半にリードを許した後は、間延びしたスペースを突かれてなす術がなかったマドリー。そうなった時に持ちこたえられず、ラフプレーに走る状況は全く変わっていない。 ピッチに立つ選手にも当然問題はあるが、こういうメンタルで試合に臨ませていて、しかも現場でも落ち着かせることのない監督、コーチ陣のやり方は明らかに間違っている。 先日のマジョルカ戦でもビハインドにはなったが、ピッチ上での反応は全く違うものだったことから言っても、バルセロナ戦だけ、明らかに違うアプローチをしている。 「特別なライバルなのだから、当然違うモチベーションで臨むべきだ」という見方もあるだろう。しかし、それは、フットボールの枠内でのこと。暴力行為が気持ちの現れであると言っていいはずがない。 しかも、そうしたモチベーションが全くチームを利することになっていない点もはっきりさせておきたい。 ビハインドを負った終盤にドタバタしたところで、バルセロナはセットプレーで落ち着くだけ。ましてプレー外でカードをもらうような行為は最悪だ。彼らは第2戦はないものと思っているのだろうか。 モウリーニョをはじめとするスタッフも同様だ。やるべきプレーを落ち着いてやれとなぜ言えないのか。 マジョルカ戦では逆転後は選手が落ち着けないからとメモまで用意したモウリーニョが、こういう精神状態の選手に対して忠告できないはずはない。 普通の試合ではないとはいえ、こういう精神状態を放置していることで、試合に勝つ確率をぐっと落としているということに、チームは気づかなければならない。 ■大まかに前半 さて、試合。 マドリーの守備の仕方は、ハーフラインからのプレス。入ってきたところで、ペペかラスが捕まえる。ラスはこういう仕事をさせると素晴らしい能力を発揮する。 ベンゼマとロナウドは、ボールに絡んでいくわけではないが、割と下がっていた。サイドを埋めるには良かっただろう。ベンゼマは時々イグアインの役割を肩代わりしながら守備をしていた。 ロナウドはアウベスにぴったり。自陣深くまでついていくこともあった。 先制はマドリー。良い位置で奪ってベンゼマからロナウドへスルーパス。アウベスの競走に勝ち、またいで左足でゴール。これがこの布陣で狙える唯一の形。 バルセロナはそのあと3バックに移るかという時間帯もあったが結局4バックのまま。ロナウドがアウベスをケアしていて、高い位置を取ってもついてくるから、というのも理由の一つだろう。 とにかく、ロナウドが下がってでもついていっていたことで、バルセロナの右サイドは苦しかった。よってサイドチェンジでイニエスタ対アルティントップを狙う。こちらはある程度1対1が計算できるので、バルセロナにとってはねらい目。 そういう合間にもアレクシス・サンチェスが裏を狙っていて怖い。コエントランがオフサイドを取り損ねるラインのミスをちょこちょこ犯していたし、以前もそういうことがあったので、ああいう動きは危なっかしい。 ■少しでいいから落ち着きたい 1-0のまま時間は過ぎていったが、マドリーは徐々にボールを取れなくなって、下がる時間が多くなる。取っても効果的に前に出られない。 それが、ラスとペペが中盤に並ぶ大きなデメリットの一つ。 ペペが即攻の場面で持ち上がったことがあって、すぐに奪われてしまったが、あそこにディフェンダーであるペペが登場しなければいけないのが辛い。 ボールの回復地点が低くなった時、しかも失点したバルセロナがプレスを頑張りだした時に、全く繋ぐことができないというのも厳しい。ロングボールの放り込みでは、今のマドリーは効率的に陣地を回復してマイボールを作ることが出来ないからだ。 だからこそ、エジルを先発で使ういつもの形が望ましい。 これによって一気にポゼッションが良くなるとか、バルセロナ相手にボール支配で五分になるとは考えていない。また、カウンターが主な武器であることも変わらなくて良い。 ただ、落ち着ける時間を作ったり、フェイクでもボールを持って攻める形を作らないと、確率の低い放り込みに賭けざるを得なくなる。カシージャスのキックは信頼できないという問題もあるので、なおさらだ。 前線の選手がボールを受けに丁寧に降りてくることと、エジルやカカの起用で、少しでも落ち着ける時間帯を作らなければいけない。 今日も、いつもながらボールを失うのが早すぎる。本質はカウンターでも良いが、中盤のパス回しを工夫できるチームにして欲しいところ。 そのためにエジルを使い、スタミナが怪しいならカカを交代で入れる。両サイドと1トップはロングボールを待ち構えるばかりでなく、より多くショートパスを受けに下がって来る必要がある。 そうやってマイボールで凌ぎながら、ここぞで長いボールを入れるなど、メリハリがないと攻守ともに辛くなる。 今はやれることの幅が狭く、取って素早く前線へ入れざるを得ない。それでは得点のチャンスを作れる可能性はあがらない。当然ながら、しかるべき時に速く攻めてこそチャンスは広がる。 そのタイミングまでリトリートして耐え忍べるか、というと、マドリーは得意ではないので、エジルなどの起用とフォワード陣のトライアングルを作れるサポートでうまく誤魔化したい。 後半プジョルにゴールを許した後(このセットプレーの守備の出来の悪さも致命的だった)の酷さは最初に述べたとおり。 プレーに関して言うと、この4-3-3では、1-0を狙うほかないのが正直なところ。カウンター一発で決めた得点を守りきるしかないと決めた形だ。 だから、失点すると修正がきかない。失点後に急にエジルを入れても、そこから改めて攻撃のやり方を作り直す雰囲気にはなりづらいし、守るつもりで作った形に、攻撃の選手をただ当てはめると、ピッチの中でうまく対応できないままになってしまう。 エジルとカジェホンを投入した決断は買うが、巻き返すために前に出ていった前線と、当初のコンセプトからあまり変われなかった守備陣という乖離が起きてしまった。 それでスペースを与えて、万事休す。 ■継続性はどこへ リーガでの前回対戦では、割といつも通りの形で臨んで敗北した。その時は、何も対策を取らなかったなとは感じたが、こうしてバルセロナ戦のために、非常に特殊な布陣を組むことが果たしていいのかどうか、疑問が残る。 モウリーニョの2年目に期待するところがあるとすれば、それは近年なかった”継続”というところであって、久しぶりに2年目を迎えたチームが、これまでのやり方をアップグレードしていくことにあったはずだ。 ところが、ことバルセロナ戦に限って言えば、毎回がらりとやり方を変えている印象で、継続とは程遠い一連の対戦となってしまっている。 もちろん、こうした4-3-3の練習はそれなりにしているとは思う。だが、普段のやり方を完全に放棄するかのように臨むと言いことは、毎回更地からスタートするのに近い印象を持つ。 この試合のように、ロナウドやベンゼマに守備参加をさせられるということは示したのだから、いつもの4-2-3-1を守備的に実践することは十分に可能だろう。 普段なら4-2で守りがちなところを、きちんと下がるという約束を守らせ、奪った後は少しでも時間を作る、ということでも大分違うし、エジルなどの攻撃的な中盤の選手を起用も出来る。 要するに、エジル、カカが使えないのは、ロナウドの分の守備負担をペペやラスに被せるためなので、きちんと組織を形成できれば、エジルやカカの起用はできる。 現状では、そこを放置しているので、中盤の攻撃を作る能力を犠牲にせざるを得ない形になっているということだろう。 ■今後の予定 今のままで、カンプノウで2点取るのは余りに難しいが、リーガはリーガでやってくる。週末はアスレティック・ビルバオをベルナベウに迎える。 来週のミッドウィークに第2戦が開催されるが、マドリーのユニフォームに恥じないプレーと態度はもちろんながら、これまでの積み上げを感じさせる内容を見せてもらいたい。
posted by hiro |23:40 |
リーガ |
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マジョルカ戦レビューは明日にして、とりあえずバルセロナ戦の招集リストを。 調子が上がらない難しいタイミングでのミッドウィークの試合だが、ベルナベウでの第1戦で失点を重ねることは避けたい。 GK:カシージャス、アダン、トマス・メヒアス DF:セルヒオ・ラモス、マルセロ、バラン、アルビオル、ペペ、コエントラン、アルベロア、カルバーリョ MF:ラス、シャビ・アロンソ、エジル、カジェホン、シャヒン、グラネロ、カカ、アルティントップ、ディマリア、ケディラ FW:ロナウド、イグアイン、ベンゼマ 明らかに出場が出来ないケディラも含め、全員を招集している。ディマリアは、今日のコンディションを見て出場を判断するとのこと。 マドリーも万全ではないが、バルセロナも好調には程遠い。だが、いつも通り攻めさせてカウンターというだけでは厳しい。 というより、穴を作って攻めさせる形では、こうした試合の場合、失点の方が怖い。 それでも、最近の不調を吹き飛ばして、攻撃陣がきちんと仕事をするかもしれない。 攻撃陣が少ないチャンスをものに出来るならば勝機はあるだろう。耐える時間があることは明らかなので、そこは全員で頑張り、チャンスを作りたい。 ベンゼマやエジルがバイタルに侵入して仕事が出来れば素晴らしい。
posted by hiro |23:11 |
コパデルレイ |
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今節でリーガは折り返し。マジョルカとのアウェイの試合に臨む。招集リストは以下。 GK:カシージャス、アダン、トマス・メヒアス DF:セルヒオ・ラモス、マルセロ、バラン、アルビオル、ペペ、コエントラン、アルベロア MF:ラス、シャビ・アロンソ、エジル、カジェホン、グラネロ、シャヒン、カカ FW;ロナウド、イグアイン、ベンゼマ ディマリア、アルティントップ、ケディラは負傷中。カルバーリョは監督の判断で招集外。 カルバーリョはマドリーCとの居残り練習もしているとのこと。まだコンディションが良くないということだろう。 ケディラがマラガ戦で足首を痛め、1ヶ月ほど離脱する予定。これまでの傾向から言って、ラスがピボーテに戻り、アルベロアが右サイドバックというのが普通の解決策だが、コエントランが右に入ったりピボーテに入る形を再び使うようになるかもしれない。 シャヒンとグラネロに入り込む余地はあるか。 コパでもバルセロナとの対戦が決まり、緊張感のある日程が続くが、すっきり勝って、ミッドウィークに向かいたい。
posted by hiro |00:21 |
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マルカが書いたように、今シーズン最初の決戦である。 第1戦は3-2で逆転勝利したが、マラガにも十分チャンスがある第2戦。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:アルベロア、ペペ、セルヒオ・ラモス、コエントラン MF:シャビ・アロンソ;ラス、ケディラ FW:カカ、イグアイン、ロナウド 44分:ケディラ→エジル、46分:カカ→マルセロ、69分:イグアイン→ベンゼマ アルベロアとペペが最終ラインに復帰。この試合はトリボーテだった。 ■マラガの先発メンバー GK:カバジェロ DF:セルヒオ・サンチェス、デミチェリス、マタイセン、モンレアル MF:トゥララン、カソルラ;セバ・フェルナンデス、イスコ、エリゼウ FW:ファン・ニステルローイ 67分:セバ・フェルナンデス→ロンドン、75分:イスコ→ブオナノッテ、エリゼウ→マレスカ 1トップのファン・ニステルローイに当てて2列目が狙いという組み合わせ。ホアキンは間に合わず。 ■無理しないからトリボーテ 無理しなくても良いマドリー。 0-0狙いは危険と書いたが、相手が出てくればそれに対してカウンターは出せるだろうということで、トリボーテを選択。これは悪くない選択だった。 チームとして機能するわけではないけれども、前線の3人が高い位置に残り気味でいて、それなりのプレーをすれば何回かはチャンスになるだろうという感じ。 マラガは、マドリーが落ち着く前に混乱させてしまいたいということで、序盤は前線のプレスを強めに仕掛けていたように思う。 そこで何か起こればマドリーは危うかったと思うが、トリボーテでとりあえずはボールをキープできたこと、パスの精度が元通りだったことで、大分楽になった。 リーガなら、効果的にチャンスが作れて、先制ができる雰囲気がないと焦れるのはマドリー。だが、とにもかくにもリードしているから時間がたって辛いのはマラガ。 ケディラの負傷は残念なニュースだが、後半どうにかしなければいけなかったマラガにとってエジルの登場は辛かった。ボールはある程度持てるから、安全な時間帯を確保する計算の立つマドリー。 マラガは2列目を替えてファン・ニステルローイと2列目の関係をいろいろいじったが、ベンゼマのシュートをカバジェロがトンネルして、精神的にがっくりという感じか。 時間帯として、2点取らなければいけなくなる71分というのは非常に辛い。 結局マドリーがトーナメントらしく実を取るやりかたを成功させてベスト8に進出した。 ■トリボーテの使い道 トリボーテの使い方は、今のところこんな形が有効なのではないかと思う。 ボールを無理に進めなくても良い状況なら中盤も何とかなるだろうし、相手が出てくれば前線は力を発揮できる。 これを0-0からやるのは難しくても、リードしたセカンドレグならマドリーの優位を作れるだろう。 マラガは、出来ることならマルセロにホアキンを当てたかっただろう。ファン・ニステルローイはちょっと丸くなったように思えるが、ボールを収める技術は衰えを見せない。素晴らしい。
posted by hiro |23:46 |
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週末のグラナダ戦を振り返る。2012年のリーガ初戦だが、コパデルレイでのマラガ戦では酷かった。とりこぼしが怖いリーガではどうか、という試合。 ■マドリーの先発メンバー GK:カシージャス DF:ラス、バラン、セルヒオ・ラモス、マルセロ MF:ケディラ、シャビ・アロンソ;ベンゼマ、エジル、ロナウド FW:イグアイン 53分:ベンゼマ→カジェホン、67分:エジル→カカ、82分:イグアイン→アルティントップ ベンゼマとイグアインを併用。アルベロアが招集されなかったため、右サイドバックはラス。 ■グラナダの先発メンバー GK:ロベルト DF:ヌジョム、イニゴ・ロペス、ディアカテ、シケイラ MF:イェブダ、ミケル・リコ;ウチェ、カルロス・マルティンス、ダニ・ベニテス FW:イガロ 62分:イェブダ→フラン・リコ、66分:イガロ→ヘイホ、77分:カルロス・マルティンス→アベル 得点は前節終了時で10点。2試合で1点に近いペースで、これは厳しい。一方、失点はわずか16。スター選手がいない中、バルセロナ、マドリー、バレンシアに次ぐ数字を残している。 守備の構築がしっかりしているのと、各選手が持ち場でしっかり頑張っていることの証拠だろう。 ■攻めで手詰まり、守りで緩い グラナダは、特別なマドリー対策があったというよりは、自分たちのやり方を精一杯とイメージだっただろう。 守備面では、マドリーのパスの出所であるシャビ・アロンソにフォワードがついて回るような感じはなく、はっきりとリトリートしてしまう形が見られた。よってシャビ・アロンソには、いつもというわけにはいかなかったが、時間は与えられていた。 また、攻撃面では、マドリーのプレスがあっても、ロベルトも含めて繋ごうという意思は感じた。狭いサイドに寄せられたら、キーパーも使って逆サイドへ、というような形で、プレスをうまくいなす場面があった。 といった状況の相手に対してマドリーがまたも悪かったのは、組み立て段階でのパス精度の悪さと、守備の甘さ。 パスについては、縦パスが引っかかるというレベルではなく、単純な横パスがずれたり、相手へのプレゼントになったりというもの。信頼できるはずのシャビ・アロンソからして、ショートパスがずれまくるという有様で、リズム良くボールを運ぶというプレーからは程遠かった。 守備の甘さは、プレスがかわされたことよりも局面での個々のプレー。 厳しく寄せる選手はほとんど見られず、ゴール前でさえ緩いディフェンスでグラナダの攻撃陣に余裕を持たせてしまった。 一時同点に追いつかれた場面でのマルセロ対ウチェは、マルセロが簡単に縦に突破され、中もグラナダの選手が多い状況。マルセロの守備の雑さは今に始まったことではないが、中の戻りが悪い、スペースが空いているという問題は、最近ちらほらあるように思う。 攻守ともに出来が悪く、マラガ戦の前半とさして変わらない試合展開だったにも拘らず、前半リードできたのは前線の個人の力によるところが大きかった。数度のひらめきをゴールに結び付けてしまえるのは、値段の高い選手だからこそ。 フリーランがほとんどないため、アタッキングサードでの手詰まり感はありありと出ており、前の4人がポジションを替えても縦にボールが入る回数は滅多になく、裏を狙う動きは全くなかった。 ロナウドとエジルのワンツーが決まって先制、セルヒオ・ラモスがコーナーをヘッドで決めて勝ち越し、後半はイグアイン、ベンゼマ、ロナウドと決めたが、試合全体の雰囲気はいいものではなかった。 5-1で大勝というほどのものではなく、2点目のセットプレー、3点目、4点目の個人技が試合をほとんど決定的にしたとしか言いようのない、 得るものの少ない90分だった。 ■出来が悪い重要な選手をどう扱うか パスミスを連発したシャビ・アロンソ、先制点に絡み、5点目を決めたものの、総じてプレーが悪かったロナウドは、それでもフル出場。 チームの中で、ある程度の序列、監督なりの選択の順番というものはどこにでもあるだろうが、出来が悪くても90分プレーする状況は健康的とはいえないだろう。 まず、控え選手のモチベーションの問題は明らかにあるだろう。 また、フル出場した選手の側も、精神的な整理をつけづらくなる危険がある。 今この話題の渦中にいるロナウドについて言うと、本人はとにかく出たいと思っているだろうが、すっきり下げてしまった方が整理しやすい場面もある。 そのために監督と一時的な対立は起こるかもしれないが、そうしたことも含めて、不調時の選手管理を適切に行えるのが良いチーム管理のあり方だ。 重要な選手だから何があっても残すというやり方は、選手への信頼を示せる半面、放任になりがちだし、マドリー生え抜きではないロナウドに対してそれで問題ないかというと、現状を見る限り、今と違うやり方を取るべきだと感じる。 シャビ・アロンソについても同様だ。彼のパスは欠くことが出来ないが、不調ならどうにもならない。 23人の選手を手元においているのは単なる数あわせではなく、こういう時のためのはずだ。 ■次はマジョルカ 今週末のリーガはマジョルカとアウェイで対戦。厳しい日程が続くが、多くの選手の頑張りで乗り切ってもらいたい。
posted by hiro |23:04 |
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