サムライブルーの風

【侍青の風】夢を見させてくれる選手が不在の現在のハリルジャパン(ベルギー戦 0-1)

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今のベルギーは確かに強い。 チェルシー、バルセロナ、パリSG、 マンチェスターC、マンチェスターU、 リヴァプール、トッテナム、ナポリといった、 チャンピオンズリーグに出場するクラブに 所属している選手を何人もかかえている。

それに対し、今の日本代表の選手の中で チャンピオンズリーグに出場している選手は1人もいない。 (香川が代表に選ばれていれば、少なくとも1人になるのだが)

そのチーム相手に、アウェーで0-1という敗戦は、 決して最悪の結果ではない。 現状でやれるだけのことはやったと言える結果と言えるかもしれない。

それに、今回のベルギー戦は、直前のブラジル戦に比べて 相手ボール時に前からプレッシャーをしっかりかけ、 ダラダラした感じでなくキビキビした感じの試合になっていた。 その点では、観ていておもしろかった。

自陣に押し込まれたときも、 最終ラインの4人のディフェンダーや ボランチの山口蛍、インサイドハーフの井手口が体を張って守っていた。 GKの川島も、きわどいシーンを何度もファインセーブで防いでくれた。 間違いなく、気持ちが伝わってくる試合だった。

しかし、攻撃に目を転じれば、 チャンスらしいチャンスは、数えるほどしかなかった。

せいぜい、井手口のFKを吉田麻也が合わせたシーンと、 杉本がDFラインの裏をついてGKと1対1になりかけたシーンと、 森岡と酒井高徳のコンビネーションで右サイドを崩したシーンの3つだけで、 決定的なチャンスと言えるものは0だった。

世界の強豪相手に0-1という結果は、 それこそ、1998年に初出場したフランスW杯の時の アルゼンチン戦やクロアチア戦から経験してきた、 近いようで遠い世界との距離を表した点差である。 今回も約20年前と同じような試合になってしまった。

攻撃よりも守備に特長がある選手を多く先発させ、 得点を取ることよりも取られないことを重視する戦術で なんとか長い時間0-0でしのぎ、 数少ないセットプレーやカウンターのチャンスで 虎の子の1点を取って1-0で勝つことを目指すサッカー。

それが勝利につながったのが、 2002年の日韓W杯のロシア戦や 2010年の南アフリカW杯のカメルーン戦であり、 勝利に結びつかなかったのが、 1998年のフランスW杯のアルゼンチン戦やクロアチア戦や、 2010年の南アフリカW杯のオランダ戦だった。

守備以上に攻撃を重視して戦いに臨んだ 2006年のドイツW杯と2014年のブラジルW杯は、 強豪国とガチンコでぶつかり、力負けした形で、 オーストラリア、ブラジル、コートジボアール、コロンビア相手に、 それぞれ3、4、2、4失点して敗れた。 (第2戦目で当たったクロアチアとギリシャには、0-0で引き分け)

このことを考えると、 日本代表の選手の多くがヨーロッパでプレーしているとは言え、 チャンピオンズリーグに出場するクラブ所属の選手がほとんどいない今は、 W杯本番で、第1シードや第2シード相手には、 見た目はおもしろくなくても、 しっかり守って、1-0で勝つサッカーをする方が W杯本番で勝ち点を稼げる可能性は高いのかもしれない。 (ただ、第3シードの相手には、守備重視の試合ではなく、  フィフティ・フィフティの試合をしてもらいたい。)

そういう意味で、現在FIFAランク5位で第1シードに入るベルギー相手に 0-1での敗戦は、やっぱり悲観することではない。 第1シードの国に敗れることは計算の内で、 第2シードに引き分け以上、第3シードに勝てれば 決勝トーナメントに進出する可能性は十分あるのだ。

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