サムライブルーの風

【侍青の風】サッカーの神様は、なぜこんなにも中村俊輔に厳しいのか…

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川崎フロンターレVS横浜Fマリノスの試合が
フロンターレの1-0の勝利で終わった瞬間、
横浜Fマリノスの9年ぶりのJリーグ制覇の夢はついえ、
中村俊輔はピッチにひざまづき、顔を地面にうずめた。

ゴール前の直接FKは2回あった。
CKも何回もあった。
自分の最強かつ最高の武器を発揮するタイミングは何度もあった。
しかし、どのチャンスもゴールには結びつかなかった。

その無念さと無力感が
彼を地面にひざまづけたのかもしれない…。

立ち上がった後も
うつろな表情でピッチをさまようように歩いていた。

今シーズンのマリノスを引っ張ってきたのは
まさにこの男だった。
自身初のリーグ戦での二けた得点を記録し、
セットプレーでは何度も仲間のゴールを演出し、
ピッチ全体を走り回ってゲームを組み立てていた。

マリノスが優勝するにしてもしないにしても
今年のJ1のMVPは中村俊輔で間違いないだろうというのが
Jリーグ関係者の中でささやかれている。

もしMVPを受賞したら、
Jリーグ初の単独選手による2度目の受賞である。
(1回目は2000年のとき)

しかし、そのはえある賞も
今の俊輔にとっては、何のなぐさめにもならないだろう…。

こう言ってしまうと誤解を招いてしまうかもしれないが、
栄光を手にすることができずうつむく姿が
これほど絵になる選手は他にはいないとつくづく感じる。
これほど悲劇性をにじませる選手を他には思いつかない。

負けた姿でさえ絵になる選手というのは、
本当に限られた選手にだけ身につけることができる
まさに特別な称号だと思う。

結果を出して新聞の一面に載るのが一流選手、
結果を出せなくても新聞に載るのが超一流選手。

かつて、カズ選手が自身の経験を元に
アトランタオリンピックで
日本中から絶対に取れると思われていた
金メダルを逃した直後のヤワラちゃんこと田村亮子選手に
なぐさめの言葉として伝えたという話があるけれど、
中村俊輔選手も、まさにそういった超一流の存在だと思う。

俊輔のうつむく表情を見たことは、これまで何度もある。
1997年の高校選手権の決勝戦で
北嶋秀朗擁する市立船橋に敗れたとき。
2000年のチャンピオンシップで鹿島アントラーズに敗れたとき。
2002年のワールドカップ直前でメンバー漏れしたとき。
2006年のワールドカップでグループリーグ敗退が決まったとき。
2010年のワールドカップで先発メンバーから外れ、
途中出場したオランダ戦で結果を出せなかったとき。

ただ、そのたびに、その悔しさを力に変えて
自身の成長につなげてきた俊輔だった。

そうやって積み上げてきた
これまでの成長と、
それを成し遂げるための努力が
報われる瞬間が今日になると思っていた。

横浜Fマリノスがとりたてて好きと言うわけではないけれど
この15年間ぐらい、中村俊輔には
まさに「ファンタジスタ」と思わせられるような
芸術的なテクニックやドラマチックなゴールを
何度も見せてもらっただけに
個人的な俊輔への思い入れは強い。

だから、今日は、俊輔の活躍で
横浜Fマリノスが優勝する場面を見たかった。
FKでも、ミドルシュートでもいいから、
俊輔のゴールが見たかった。

なのに、サッカーの神様は、
さらなる試練を俊輔に与えてしまった…。

「この悔しさを糧に、さらなる成長をしてほしい!」

そんな聞き飽きたような言葉を言うのは簡単だ。

だが、俊輔はもう35歳で、
「さらなる成長をしてほしい」という言葉が
なんのなぐさめにもならないような年齢になっている。

でも、あえて、その聞き飽きた言葉を
もう一度だけ俊輔に伝えたい。
「この悔しさを糧に、さらなる成長をしてほしい!」

今シーズンは、まだ天皇杯のタイトルが残っている。
リーグ戦以上の輝きを見せ、
俊輔にとっての最高の結果を手にしてほしい。


※長文読んでいただき、ありがとうございます。
   日本の歴史をおもしろおかしく解説した
  「ボケプリ 涙と笑いの日本の歴史」では
  現在、「江戸時代編」が連載しています。
  2020年にオリンピックが開かれることになった東京の
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【侍青の風】サッカーの神様は、なぜこんなにも中村俊輔に厳しいのか…

OMA同盟参上様
kazuhana様

コメントありがとうございます。
自分の気持ちに同意していただき、
本当にうれしく思います。
引退する前に、俊輔に、何かもう一つタイトルを!
というのを心から願っています。

【侍青の風】サッカーの神様は、なぜこんなにも中村俊輔に厳しいのか…

書かれていること、全く同じ思いです。

【侍青の風】サッカーの神様は、なぜこんなにも中村俊輔に厳しいのか…

多くのマリサポ、そして、中村俊輔ファンの気持ちを代弁していただいたように思います。
なんだかとてもうれしい気分で、コメントすること西ました。

私も、俊輔にタイトルを取ってもらいたい、そう思いながら、今年度も応援してきました。
それでも、結果が出なかった。

来年はACLもありますし、横浜の財政事情を考えると、相当厳しい戦いになると思います。

だからこそ、今年、という思いがありました。
でも、やっぱり地力が足りなかったのでしょうね。

まぁ、愚痴ってもしょうがないので、
天皇杯と、来年のリーグをがんばるしかないですね。

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