2007年03月27日
コービーの挑戦~神の幻影~
マイケル・ジョーダンの幻影は永久にあるのだろうか? 神といわれた男は若くしてアメリカバスケット界の神といわれるようになった。人々の尊敬と願望の眼差しを受け全世界の人の記憶に刻まれた。 そしてそのマイケル・ジョーダンの幻影に挑み続ける選手がいる。 コービー・ブライアントだ。名門レイカーズを背負って立つスコアリングマシンだ。 彼は若い時からマイケル・ジョーダンと比べられることが多かった。アンファニー・ハーダウェイとグラント・ヒルの二人が「ネクスト・ジョーダン」と呼ばれることがあったが、根本的なプレースタイルの違いがあった。その二人に比べ背格好も似ているコービーはいつの間にか、NBAファンからネクスト・ジョーダンとして期待されていた。 しかしコービーにはいつどんな時にも付いて回ることがあった。 シャキル・オニールの存在だ。 圧倒的なパワーと存在感は歴代のNBA選手でも群を抜いたものだった。三連覇を達成したレイカーズにおいてもコービーはセカンドチョイスでしかなくオニールの補佐という印象は拭えなかった。そしてコービー自身その役回りに決して納得が行くわけはなかった。 「僕を取るか、オニールを取るか」 レイカーズにとって何よりも難しい選択であった。圧倒的な支配力を備えた「モンスター」オニールと今だ成長し続ける「ネクスト・ジョーダン」コービー。二人のレジェンドの解散は同時にレイカーズ王朝の崩壊も示していた。レイカーズは後者を選択した。現在の怪物より、将来の神。この選択に間違いはなかった。少なくともみながそう決断するものだった。 しかし、神への道はそうたやすいものではなかった。キャプテンとしてチームの顔として背負うものが大きくなったコービーはこれから本当の戦いに挑むことになった。迎えた04-05シーズンレイカーズはプレーオフ出場を逃す。オニールの存在を如実に表す結果となってしまった。さらにはレイプ問題、そしてキングレブロンの出現によりコービーの存在は薄くなってしまった。 05-06シーズンコービーはその存在感を爆発させる。シーズン平均35点の爆発的な得点力と1試合81点というチェンバレンの100点に次ぐ歴代2位の記録も作る、さらにプレーオフでは優勝候補のサンズ相手に大善戦をし、コービーの存在感を改めて証明した。 ジョーダンが去る時そこにはコービーがいる。 98年オールスターではジョーダンが後継者として指名したといわれており、さらには03オールスターでもジョーダンを前に本気のプレーを見せ続けジョーダンの最後のオールスターをMVPという記録と共に自分のものにしてしまった。 そして今期から彼は「24」の背番号を背負うことになった。NBAでは稀な背番号の変更には ジョーダンを越える、神を越える 本人が否定したところで、それは紛れもないコービーの気持ちだろう。 神への挑戦を声高らかに宣言したようなものだ。 「ジョーダンにもなったつもりか?」 以前ピペンにそう批判されたことがあった。 ジョーダンコピーといわれることもある。 それは誰よりもコービーがジョーダンを尊敬し憧れている証拠ではないだろうか?何よりもバスケットを愛する姿勢、負けん気の強さ、そして才能。ネクスト・ジョーダンと呼ばれ期待されていたコービーは神に近づくにつれバッシングの対象になっていた。 しかしそのバッシングはコービーには聞こえないだろう。 彼にとって何より正しいものがジョーダンであり、ジョーダンに近づくことこそがコービーの道なのだろう。 「神を越える」いわば神になるということは凡人では考えることの出来ないプレッシャーだ。 コービーは今期前半戦、その得点力が鳴りを潜めていた。 しかし3月16日のブレイザーズ戦65点、18日のウルブス戦50点、22日のグリズリーズ戦60点、23日ホーネッツ戦で50点と4試合連続50点を記録したのだ。何をしても止めることが出来ないということだ。これはチェンバレン以来の快挙であり、その爆発力はもはや神の域なのかもしれない・・・ コービーの得点能力はすでにジョーダンクラスかもしれない。得意のフェイダウェイ、ドライブ、3Pと完璧な攻撃能力だ。ただ彼はまだ真のチャンピオンにもなっていなく、存在で圧倒するオーラもない。 コービーとジョーダンの最も違うもの、 ジョーダンは唯一の目標であるチャンピオンを目指していた、 コービーは勿論優勝を狙うものの、何をしてもジョーダンが周りにいること、さらに彼がジョーダンに近づこうとしていることだ。 最強への野心が時々コービーに見えることがある。勝利よりジョーダンが勝ってしまったらコービーは夢へと遠のくだろう。 現在28歳、まだコービーは底を見せていない。 いつの日かジョーダンに追いつき、追い越し、神と言われ、ネクストコービーは?と騒がれることがあるのだろうか? 伝説を崩すということは全世界を敵に回すと言ってもよいことだ。 神が人になるときそれは新たな神が生まれるときだけだ。 そしてそれをコービーは目指している。 これからさらに厳しい道が待ち受けている。 周りの目 神の幻影 そして自分自身との戦い 僕にはわからないコービーの望むものがもたらされるのかは、 ただ1ついえることはもたらされるまでコービーは挑戦し続けるだろう。 コービーの挑戦が終わる時、新たな伝説が生まれる時かもしれない
posted by hiro |00:00 |
バスケット |
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