2007年11月19日
スコットランドvsイタリア~強さと強さ~
スコットランド対イタリア ユーロ予選も最終段階。 この試合の勝者はユーロへの切符を手いれることが出来る。 同時に敗者はフランスの試合結果次第となる。 グラスゴーに轟く怒号にも近い声援。 この時点まで、フランス、イタリア、ウクライナと強豪の同居するスコットランドがこの時点で世界王者を押さえ切符を手にすることが出来る位置にいるとは思いもしなかった。 イタリアにしてもアウェーといえど負けるわけには行かない試合。 雨のグラスゴー、女神はイタリアに微笑むのか?それともスコットランドに傾くのか? 試合は早々に動く、 イタリアが前半1分左のディ・ナターレからエリア内に待ち受ける。ルカ・トニへ トニはワンタッチだった。 見事にあわせたシュートはスコットランドのファンに現実を見せた。 まさかこの段階でイタリア相手にビハインドを被るのは厳しい展開だ。 イタリアは開始早々の高い位置からのプレス。 出鼻をくじく作戦が見事に功を制した。 先制後も高い位置のプレスは続けられたが試合が10分くらいを過ぎたあたりから本来のイタリアの位置、でのプレスが始まる。 決して足元に優れたチームではないスコットランドだが、1トップのマクファッデン、右のブラウンを中心に攻撃の権利をイタリアから奪った。 攻勢に出るスコットランドではあるが、やはり彼らの技術はイタリアに比べれば見劣りするものではあった。決してこの試合でイタリアのカテナチオは垣間見えなかった。 最後での精度、そして崩し方においてスコットランドは劣っていた。 一方、イタリアもドナドーニが掲げる攻撃的なイタリアとは程遠いチームだった。ピルロを中心とした「ミランスタイル」ピルロの脇にはミランでの同僚アンブロジーニとガトゥーゾを配す。いわば守備の陣形、攻撃的に振舞うなら、デロッシ、もしくはペッロッタの出場だろう。しかしこの試合に危険を冒す必要はなかった。 右にもヤクインタではなく、サイフドハーフを主戦とするカモラネージを右のウイングに使い、アウェーの戦いに徹していた。 左ディ・ナターレそして真ん中のトニこそが攻撃の軸を握る。元来のファンタジスタ+センターフォワードという形ではなかったにしろ、イタリアはイタリアらしいサッカーだった。 それが悪いわけではない、それで世界を制したのだから。 しかし僕はドナドーニが掲げる攻撃的なイタリアは正直、懐疑的だ。 この試合にしてもアウェーとは言え、重要な試合において攻撃とはいえないイタリアを見た。重要な試合では守備的、完全な隠した相手にしか見せない攻撃的イタリアでは本大会に出場した際、通用するのだろうか? 試合はスコットランドのボールを奪い、カウンターを見せるイタリア、しかしイタリアの攻勢が見れたのはやはり開始から半分が過ぎた頃には影を潜めた。 ただイタリアが攻撃権を失ったからといって、スコットランドのペースかと言えばこれも疑問だ。 スコットランドの攻撃が一辺倒だった感じがある。一辺倒のスコットランドを封じることは決してイタリアにとって困難なことではない。 前半に見せたスコットランドのエリア内での細かいパス回しが前半唯一イタリアを崩した形だった。 後半に入ると少しずつ状況が変わっていった。 前へ前へ、物凄く一途なまでに強引に来るスコットランドの攻撃、跳ね返しても跳ね返しても向かってくる姿は少しづつだがスコットランドに本当の意味での流れを持ってこようとしていた。 特に右サイドバックに入ったハットンはこの試合のMVPに上げる、その建てに行く運動量と諦めない縦への突破は決して鮮やかなドリブルは見せないものの、相手左サイドのザンブロッタを凌駕していた。 マクファッデンがポストになったり、裏へ飛び出したりととにかく揺さぶっていたし、相手ボールでも諦めず追う姿はなぜだかスコットランドを応援したくなった。 そして後半20分ついにスコットランドがこじ開ける。 マクファッデンのフリーキックが壁にあたる。こぼれ球に反応したブラウンだたか、マクマナスだったか忘れてしまったがこぼれ球をシュートする。 ブッフォンが一度は弾くもののそれに反応したのはファーガソンだった。 同点弾を決めたスコットランドはさらに勢いを増していった。 以前どこかで見た光景だ。02年日韓の際イタリアが敗戦した韓国戦。それがフラッシュバックされた。 決して綺麗なサッカーではない、時々格闘技かと疑いたくなるほど激しく行くスコットランド。 それでもその諦めない気持ちと勝ちへの執念だろうか? イタリアの選手が守備を固めてきても猛然と真っ向から攻めるしかないスコットランド。 そのうちスコットランドに女神が微笑むのは時間の問題かと思っていた。 マクファッデン、ケニーミラーがゴールを脅かす。 後半ロスタイムだった。 試合を決したのはイタリアだった。 ピルロのフリーキックに合わせたのはパヌッチ。 カモラネージに変えキエッリーニを投入していたイタリアは最高で引き分けかと思っていたが、やはり何が起こるのかわからない。 ロスタイムのゴールは同時にイタリアのユーロ出場とスコットランドのユーロ不参加を完全に決めた。 もはやスコットランドに攻める力はなかった。 イタリアが苦しい試合の中、勝利と切符を手に入れた。 イタリアの勝負強さと伝統をまざまざと感じた。 昔のイタリアには感じなかった(94年98年02年のワールドカップでの負け方から)がこの試合では強さを見た。 監督ドナドーニがいたミランであり現代表のシステムの元でもあるミランスタイル(ピルロを保護する戦術)がかぶさった。(劣勢でも勝つというのが) それにしてもスコットランドはユーロで見たかったチームだった。 諦めない姿勢と真っ向から仕掛ける攻撃は感動すら覚えた。 再三言うが決して世界トップクラスの技術を備えたチームではないが、サッカーで気持ちが影響するというのを本当に見せてくれた。 スコットランドの選手たちには本当に拍手を送りたい。 それとイタリアをユーロの本大会で見れることに少しホッとした、さすがに世界王者なしの大会では盛り上がりにかける。 ドナドーニは本大会までにどのようなイタリアを作りあげるのだろうか? トッティなき今、やはりイタリアに攻撃の駒が少ない気がする。 私的にはロジーナやモントリーボ、ロッシといった若手をもっと大胆に使ってももらいたいが・・・ 絶対的な優勝候補はない今回のユーロ、ワールドカップを制したイタリアにチャンスがあるのは間違いない。 ユーロが楽しみだ
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posted by hiro |02:48 |
サッカー |
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スコットランドvsイタリア~強さと強さ~
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圧倒的にイタリアのゲームだったと思いました。65分までは。ディ・ナターレのゴールが何故か取り消されなければ前半の内に勝負は決まっていたと思う(もう一ついえばファーガソンはオフサイド)。ロスタイムのFKはおかしな判定だっと思いますが。
アンブロジーニを入れたのは3センターのコンビネーションの問題を考慮したんでしょう。
個人的にはドナドーニのこれからの課題はデ・ロッシをどう組み込むかだと思います。ドナドーニ政権の旗揚げ当初はピルロではなくデ・ロッシが中心だったのに完全にピルロのチームになりました。hiroさんの言うとおりデ・ロッシがいればより攻撃的になったと思います。(昨日のキエッリーニとデ・ロッシの投入はセットプレー対策という意味が大きかったと思う)。状況から考えてドナドーニの采配は間違ってなかったとは思いますけど。
基本的に"トッティのいない"リッピのチームって感じじゃないですかね、今は。ディ・ナターレとカモラネージが抜群にフィットしているので逆にトッティがいない方が戦術的にも良いし、駒が足りないという感じもないですが。南アフリカとの親善試合で良い動きをしたロジーナはメンバー入りする可能性はあると思います。
ただ4-3-3の形一辺倒すぎるんじゃないかって感じは正直します。点を取りたい時に、例えば昨日の試合で負けていた時に、2トップシステムに変更できるのかという疑問は残ったままです。ドナドーニのイタリア代表になってから恐らく2トップはしていないと思うんですけど、オプションとして考えているのか気になります。ただ2トップにするとトッティの不在が大きく影響する訳で難しいですかね。カッサーノは復調しませんし、トップ下の人材がペロッタだけではただの放り込みになりそうです。
とにかくデ・ロッシをもっと機能的に組み込むことができればピルロとサイド→1トップという形だけでなくなって、ドナドーニ色が出ると思うんだけど…。ミドル持ってますし。
posted by 三四郎 | 2007-11-19 03:49
スコットランドvsイタリア~強さと強さ~
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あの審判はダメだな。今のイタリアはピルロじゃないと機能しないよ。というか勝てない。イタリアで奴以上の選手も存在してない。デロッシもいい選手だが、何か物足りない。スコットランドのハートの熱さには、痺れたね。イタリアも熱かった。ただ芝の状態は悪すぎた。審判のミスも酷すぎる。
posted by yo | 2007-11-19 06:43
スコットランドvsイタリア~強さと強さ~
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レフェリーのミスは目立ったものの、それでもイタリアの方が1枚も2枚も上手だったことは誰しもが認めるところだと思います。
しかし、、信藤さんの解説は予想が多すぎて辟易しいてしまいました。
途中から無音で・・・
posted by k | 2007-11-19 11:42


