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改めて高校年代の育成システムを考える

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明日から高円宮杯プレミアリーグが開幕する。 プレミアリーグとは東と西でそれぞれイーストとウエストに分かれ、それぞれ10チームによるホーム&アウエー方式のリーグ戦を行い、それぞれのチャンピオンが12月に埼玉スタジアムにおいて日本一を懸けてチャンピオンシップを戦う。 このプレミアリーグは、このカテゴリーにおけるトップのリーグであり、クラブユース、高体連のチーム関係無くリーグ戦を行う事から、12月に行われるチャンピオンシップは「真の日本一決定戦」とも呼ばれている。 このプレミアリーグの開幕に先立って、改めてこの高校年代における育成システムを整理していきたい。

世界でも珍しい、この日本におけるクラブユースと高体連の両立型育成は、一時期はどちらが優れているのかといった議論が多くなされていた。 歴史としては高体連の方が遥かに長い歴史を持ち、良くも悪くも昔からのスパルタな厳しい練習を行うといったイメージを持つ方が多いかもしれない。 対してクラブユース、Jリーグ創設と共に全国に普及していき、こちらは海外に倣って短い練習時間の中で効率的に行い、プロと同じ充実した環境の下で、高校卒業と共に、そのクラブのトップチームに昇格出来るような選手を育成させるプロサッカー選手育成所といったイメージを持つ方が多いように思える。 これらの2つにはそれぞれメリット、デメリットが当然あるが、どちらが優れているかという考えは、今では時代遅れと断言して良いだろう。 今はこの2つのシステムをポジティブに捉え、共存させていくという考えが一般的だ。 また高校、クラブチームによって現在の指導は多種多様であり、高体連のチームでもクラブユースのような充実した環境を誇るチームもあれば、クラブユースのチームの中にも高体連の部活という良さを重んじて指導するチームもある。 ちなみに昨年度の全国高校サッカー選手権を制した東福岡の森重監督はユース出身、プレミアリーグチャンピオンシップを制した鹿島ユースの熊谷監督は高体連出身である。 この事実は、昨今の2つのシステムの共存という観点から見れば決して偶然ではないのではないだろうか。

この高校年代の育成の難しさは、学業との両立を抱えなければならないところにもある。 高体連に所属している選手であれば、サッカーをする部活は学校生活の一部であり、練習場への移動などを含めたものに関しては、非常に効率的であるといえる。 クラブユースの選手は、それぞれが別々の学校に通っている為、練習開始が遅くなり、長い時間を確保出来ないというデメリットもあるかもしれないが、今はガンバ大阪や京都サンガなどに代表されるように、それぞれのクラブが学校と提携を結ぶことによってユースの選手たちが同じ学校に所属し、クラブ活動を円滑に進められるようなシステムも存在しており、現在は昔とは違って、このような点においても大きな進歩がされている。

今の高校年代のシステムの優れている点を挙げるとするならば、公式戦の多さではないだろうか。 高体連においては全国高校サッカー選手権、高校総体、新人戦。 クラブユースにおいては、クラブユース選手権、全日本ユースなどの大会があり、それらに加え、2つが一堂にして成るプレミアリーグに代表されるリーグ戦によって多くの公式戦が確保される。 またリーグ戦に関しても、プレミアリーグのようなトップのみならず、プレミアリーグを頂点にして、プリンスリーグ、県リーグと下に続くピラミッドが形成され、全国にあるどのチームにも平等に公式戦の機会が与えられている。 また部員の多いチームにはBチーム、Cチームにもトップチームの下のカテゴリーのリーグであれば参加が認められており、控え選手にも実践の場を与える事が出来るのが素晴らしい点であると言える。 ちなみに高校野球においてはリーグ戦形式での公式戦はごくごく少数に限られ、春、夏、秋と3回しか公式戦の場が無く、都道府県によっては全ての大会で初戦負けを喫すれば、1年間にたった3回しか公式戦の場が無い恐れがある。 育成においては実践の場が何より重要とされており、リーグ戦やトーナメント形式の選手権など様々な形式で多くの試合積むことが出来る。

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記事カテゴリ:
サッカー
タグ:
高校サッカー
プレミアリーグ
育成

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改めて高校年代の育成システムを考える

こういう、お手手つないで論には呆れるね。

一時は楽でも、競争を避ける考え方は長い目で見れば衰退を招く。時代遅れなのはこういう比較を恐れる考え方。ある程度の競争は絶対に必要だよ

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