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藤嶋健人の今

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気が付けば、高校野球の対外試合禁止期間が、後1ヶ月を待たないうちに解禁される時期に近づいてきている。 そして3月20日にはいよいよセンバツが開幕を迎える。 毎年、選手にとっても高校野球ファンにとっても長く感じる冬だが、着実に春の足音は近づいてきている。

球春到来を印象付けるセンバツは毎年、投高打低の傾向があり好投手を擁するチームが出場する事が多い傾向にある。 そして今年は例年に比べて好投手を擁するチームが甲子園の地を踏むことになっているのだ。 代表的な投手を挙げるならば、創志学園の高田萌生、東邦の藤嶋健人、敦賀気比の山崎颯一郎、大阪桐蔭の高山優希、木更津総合の早川隆久、常総学院の鈴木昭汰、東海大甲府の菊地大輝と、ぱっと思いつくだけでこれくらい挙がってくる事から、いかに今年のセンバツには好投手が多く出場するかが伺える。 私自身、今挙げた投手のうち、創志学園の高田萌生以外は秋季大会等でチェックする事が幸運にも果たす事が出来た。 その中で、昨秋の時点で最も完成度が高いと感じたのは東邦の藤嶋健人であった。 今日はその藤嶋健人の昨秋私が観戦した試合を通して、彼の特徴を探っていきたい。

東邦のエース兼4番兼キャプテンとまさしくチームの顔とも言える藤嶋。 2年前の夏の甲子園では1年生ながら主戦として活躍し、バンビ2世と称さる。 さらには気迫溢れる投球スタイルが注目を集めたのは記憶に新しい。 注目された1年の夏に甲子園に出た以降は、甲子園に出場する事は出来なかったが、2年秋の東海大会で見事に優勝果し、満を持して、さらには優勝候補の一角として甲子園に乗り込んでくる事が決まっている。 そんな東海大会で優勝を果たした藤嶋率いる東邦を私が現地で観戦出来たのは、東海大会の2回戦の中京戦であった。 遡る事4ヶ月前。 舞台は大垣駅近くに位置する大垣北公園野球場。 県1位校である東邦は、この2回戦が東海大会の初戦。 対する中京は1回戦で藤枝明誠を下して2回戦へとやってきたのであった。 結果は地力で勝る東邦が7回コールド、8-0の完勝。 さらに先発した藤嶋は7回参考ながらノーヒットノーランをやって遂げたのであった。

この日の藤嶋の投球内容は手元の集計で以下の通りである。 7イニング 103球 奪三振6 被安打0 与四死球4 失点0 Max145㌔

特に目を惹いたのは全体のバランスの良さ。 1年の夏ではかなり力を入れて投げ込んでいた印象であったが、良い意味で力が抜けたフォームからでも勢いのある直球を投げ込んでいた。 さらにスライダーのキレに関しては打者がバッターボックスでのけぞるくらいのキレ味を誇り、超高校級レベルといって異論はないだろう。 決して特別、1年の夏に比べて劇的に変化した点はないのではあるが、何か別人のような印象を受けた。 フォーム自体も1年の夏と大きくは変わらず、テークバックを小さく取りコンパクトに投げ込んでくる。 少しではあるがフォームに関して変化があるとすれば、振りかぶった際に軸足をすっとプレート方向にスライドさせる動きのテンポが速くなっていた事くらいだろうか。 ただ課題もある事も忘れてはいけない。 ノーヒットに抑え、さらには7回コールドながら球数103球という数字は気になるところだ。 この試合では、直球勝負にこだわる一面があり、勝負球で変化球がかなり有効的に使えていたのにも関わらず、直球で仕留めたいという気持ちが強いからか、追い込んでから直球を多投し、フルカウントまでカウントを悪くするといったシーンが目立った。 変化球、特にスライダーのキレ味は高いだけに、センバツでは直球と変化球をどう組み立てていくかが、大きな鍵を握ってきそうだ。 残念ながら昨秋はこの1試合のみしか藤嶋の投球を観ることが出来なかったが、他の投手と比べてフォームのバランスの良さなどと言った点から1番完成度が高いと感じた投手であった。

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記事カテゴリ:
高校野球
タグ:
高校野球
センバツ
東邦
藤嶋健人

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