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選手権に延長戦の導入を

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前後半80分終了後、即PKという選手権のレギュリエーションにもっと異論を唱えてても良いのではないか。 残す事決勝のみとなった今年の第94回全国高校サッカー選手権。 今年も延長戦が無い為にPK戦での決着も例年同様多く、時に残酷な結末を演出したのは皆さんの脳裏に焼き付いているだろう。 今日は選手権での延長戦導入について、本稿では強い提言を目的として、延長戦の必要性を訴えたい。

延長戦が無く即PKという方式は、野球で言えば延長10回からタイブレーク方式を採用するというのに近いだろう。 昨年高校野球でのタイブレーク導入の是非で、多くの物議を交わしたのは記憶に新しい。 PK戦は世界的にも歴史としても、勝負を決する最後の手段として広く浸透しているので少し意味合いは違うかもしれないだろう。 しかし延長戦無く即PKという方式は、どうもやりきれない気持ちに陥る。 それは選手も同じだろう。 もし都道府県予選から一貫して即PKというのであれば、まだ妥協の余地はあるだろう。 しかしリーグ戦形式を取っている一部を除いて、都道府県予選の1回戦から、もし前後半を終えて同点だった場合は、10分ハーフの延長戦を行っている。 こう考えると選手権に延長戦が存在しないというのは、やはり腑に落ちない。 ちなみに夏のインターハイでも延長戦は無く、即PK戦という方式を取っているが、インターハイでは夏の猛暑の中で行われている事を考えると、この方式は妥当とも言えるだろう。 しかし選手権においては時期は冬、加えて3年生にとっては負けたら引退という事を考えると、出来る限りPK戦という形で勝敗を決するのは避けて欲しい気持ちになる。 当然選手達も即PK戦ではなく、まずは延長戦を行いたいというのが本音だろう。 体力的にもプレミアリーグ、プリンスリーグ等々では夏場の炎天下の中でも45分ハーフで試合を行っている事から、40分ハーフ+10分ハーフというのは確かにキツイ部分はあるが、決して大きな負担とまではならないだろう。

では何故現在のような方式に至っているのかという事を考えると、まず1番に考えられるのが過密日程にある。 準々決勝から準決勝までのスパンはその年によって違うが、少なくとも中3日以上は確保される。 しかし他は中0日~2日と非常に詰まった日程で行われる。 その為、仮に延長戦を行えば、そのチームは勝ったとしても、その後に影響が出て不利になってしまうと考えてられているからだというのが1番の理由として挙げられる。 その他にもテレビ放送などといった問題も生じてくる。 延長戦になれば試合を最後まで放送するのには、放送時間延長が必要になったり、前の試合が延長戦になれば放送をどうするのかといった問題も生じてくる。 しかしこれは両者とも改善するのは決して難しい問題ではない。 過密日程だからというのが理由だとすれば、それを緩和すればいい話だ。 甲子園のようにい1会場で全ての試合を行う訳では無いので、日程緩和は決して難しい話ではない。 テレビ放送に問題があるというのであれば、柔軟に対応して放送時間を30分多く確保すればいい話だ。 高校サッカー選手権という世間の関心の高い大会の放映権を有しているのだから、それくらいして当然の話である。 いずれにしても難しい話ではない。 それによって今大会の桐光学園のような残酷過ぎる結末を迎えてしまうのはあまりに悲しい話だ。

さらに延長戦が無しという方式はサッカーの質の低下を招く恐れもある。 格下が格上相手に挑む際、守備的に戦ってカウンター狙いというのが一般的なセオリーであるが。 しかしこれを極端に利用して、延長戦が無い為に、最初からPK戦狙いで殆ど攻めないといったチームを選手権で観る事は珍しくない。 やはりこのやり方も戦い方の1つではあると捉えることは出来るが、質の低下は避けられない。 しかもそれが高校年代と考えるとこのやり方を肯定的に捉えるのは難しい。

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記事カテゴリ:
サッカー
タグ:
高校サッカー
全国高校サッカー選手権
延長戦
PK

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選手権に延長戦の導入を

トーナメント表や日程表をみて考え直してみてください。
今大会では1回戦16試合 2回戦16試合を8つの会場、
3回戦8試合は4会場を使って行われましたが、
これを倍に増やしたところで、日程の緩和はできません。
休養日を充分に取るには、大会日程全体を長くするしかないのです。
そしてそれには、出場校の滞在費・交通費など、大きな困難を伴います。
また、高校生の部活動ですので、
冬休み期間中+直後の週末で日程を納めるのが基本だろうと思いますが、
地域によっては12月27日まで授業なんてところもありますので、
これまた簡単ではないのです。

放送時間の延長ですが、
視聴率とかスポンサーとの兼ね合い、サッカーファンではない視聴者の意見など、
あまりに軽視しすぎではありませんか?
一スポーツファンとしては気持は分かるんですが、
これもそんなに簡単な問題じゃないですよ。

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