2008年10月25日

蚤の蛮勇、勇者の知恵。

 あの人が、再び日本の土を踏みしめた。

 オシム。

 そうか、もう、あれから1年経とうとしているのか。

 あのあと、岡田さんが監督になった。

 困難な中、決断した岡田さんの決意は並々ならぬものだと思った。変わらず見続けようと思った。

 岡田さんに決めた協会も、オシムとともに歩んだ日々を、自らの糧にしているものと信じたかった。

 しかし、代表戦をみる上で、自分に変化が現れた。

 録画した画像を、見返すことをしなくなった。

 以前は、ワンプレーにつながる動きを確認するたびに、伏線の動きが絡み合って組み立てられる動きが見え、飽きもせずに巻き戻しを繰り返しては、再生ボタンを押した。

 楽しかった。見るたびに、サッカーが面白くなった。

 その、ワンプレーに絡む動きの妙を、話し合うことが楽しかった。

 さらには、その先に何があるのか。空想の中の英雄譚が現実となって形となるような、そんな高揚感。試合を見るたびに、のめりこんだ。


 巨人ゴリアテに立ち向かうもの、ダビデ。知恵を持って戦う。

 猪突猛進でゴリアテに適うはずもない。それは勇気とは言わないだろう。

 自らの短所を長所とし、相手の長所を短所とする、勇者の知恵。


 今の代表は、今のままでいいのだろうか。蚤の蛮勇。そう見えてしまうのである。

posted by hemrock |00:25 | オシムに関して思うこと | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月23日

やばい中にも一縷の光明。【J2第40節 岐阜 vs 山形 2008.10.19】

いやな相手である。こうも負のイメージが付いてしまうというのも、すべてに言い訳してしまいたくなる己が人間のよわさよ。
 まぁ、苦手意識というのは、自滅の元なわけでして。信長ばりに、因果的なものなど意に介さねば良いだけの話。「苦手」って言葉に逃げてはいけませんな。
 
で、苦手な岐阜。

 苦手っぷりは健在。あはー。

 山形スタメンは
 FW財前・長谷川
MF宮沢・佐藤・馬場・北村
DF石川・石井・レオナルド・宮本 
GK清水
控え FW豊田 MF宮崎・渡辺 DF小原 GK遠藤

 あ・・・秋葉が怪我でいない・・・。
 
開始まもなく、相手ゴールキック→宮本のクリアミスから岐阜FW小島がシュート。右にそれる。
 ボールに厳しくチェックしてくる岐阜。セカンドボールが全く拾えない山形。中央でボールを落ち着かせることができない。で、ロングボールを蹴るのだが前線でも納められず、こぼれてセカンドは岐阜へ。サイドを使って攻めようにも、後ろからビルドアップができずに、結局は下がって守備に奔走。まぁバランスをとっているとも言えるのか・・・ってようは押し込められてるって!!!
 馬場がかなり下がってボールを受ける、前線へ大きくけるか、DFに下げて組み立てなおし。まぁ、ロングボールをけったとしても、狙いどころは良かったりはする。ただ、相手のプレスが強いのか、馬場がプレスに弱いのか。福岡戦はいい感じだったんだが、天皇杯UVA戦と同じような状況。佐藤ともうまくかみ合わない。こりゃ初めてのコンビだったか?
 長谷川はポストプレーのうまさが光るが、身長が大きいとはいえ、もともと競り合いはそんなに強くない。ましてや、競り合いに勝ったとしても、中盤との距離があっては、セカンドもひろえんて。
 じつに、いやすぎる展開。受ける意識のというよりは、やむ負えず受けてる感じ。何とかしのいでるものの「網にかける」という状態には程遠い。馬場による周囲への負担は大きいと言わざるを得ないのか?それは、石川だって同じ。あ、二人一緒だもんね。それぞれ、一長一短あっての選手。組み合わせの問題か。にしても、馬場は財前の位置かなやっぱり。
 と、話題に出てきた、石川・長谷川・財前が魅せてくれました。前半30分、石川が左サイドをスルスルと上がって、長谷川にパスを出すと、左サイドスペースからPAへ走りこむ。長谷川はしっかり納めて、PA前右サイド寄りに出てきた財前へパス。DFが寄せると財前は石川の動きに合わせて、浮玉のパスをDFの裏へ出す。石川がGKとの1on1を落ち着いてゴール右へ流し込んだ。うまい具合に、崩しが決まった爽快連携プレー。
  待望の先制点0-1!!

 ここで、財前が退き豊田投入。どうやら、財前は太ももの不調を訴えたらしい。
 問題は、豊田と長谷川の連携。中でボールをつなげない、セカンドが拾えないという状況の中、この二人はうまくかみ合ってきてるように見える。長いボールは読まれても、豊田を狙えば競り勝ってくれるし、近くに長谷川がいれば何とか拾ってキープして・・ってこんなシーンはなかったわけだが、お互いの動きが被ったり、お互いに遠慮してるような感じもなくなってきた。うまいこと、前での起点ができた山形、宮沢・北村が飛び込んでいける形が出始める。

 後半に入って65分ころ、石川の左CKからフリーの豊田が後ろから飛び込んでヘデイングを決めて0-2。岐阜はFWの片桐と小島の2枚を大友と佐藤に交代。この二人がDFの裏を狙ってくる。山形のデフェンスラインの前でボールを受けた大友が、右サイドからDFの裏に飛び出してきた佐藤に、スルーパス。これが通り、佐藤がゴールを決めて1-2と追いすがる。
 山形は宮沢を下げて、北村を左へ、右SHに宮崎を入れる。右サイドからの仕掛けを増やすものの、いかんせん、馬場が仕掛けてボールロスト→カウンターという嫌な流れに。で、馬場に代えて渡辺を投入。渡辺、ボールサイドに厳しく行く守備で相手を追い込んだり、周りに指示してスペースを埋めさせる。うまいこと守備的な繋がりがよくなり、岐阜が攻めあぐねる展開に。これが功をなし、かえって、山形が攻勢に出る展開で試合をクローズ。1-2で勝利。えがった。

 正直、前半のやばさ加減は心臓に悪い。DHの問題があったものの、トヨ・ハセのコンビニ期待が持てるようになってきたのは、一縷の光明。息がぴったりってわけではないのだけれどもね。残り数試合しかないとはいえ、これは大きい。
 
 次節は湘南と直接対決。うちは、右SBの宮本が出停だし、秋葉が出られるか微妙。
右SBに石井で、CBに小原が入るのかな。福岡戦でCBに入り、相手FWへの楔やロングボールを悉く叩き落とした園田は大丈夫なのだろうか?北村なんか天皇杯3回戦もフル稼働だし。
 やはり、最終クールとなると、けが人や累積でやり繰りが大変になりますな。

 いやー昇格争いに絡んでの、ピリピリした緊張感のある戦いってのは、非常に醍醐味のあるもんだね。これは満喫しないと損だぞ。

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posted by hemrock |01:34 | J2 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年10月16日

山形の2試合と代表戦。【J2第39節山形vs福岡2008.10.5・天皇杯3回戦山形vs日立栃木UVA2008.10.11・WCアジア最終予選ウズベギスタン戦】

いつから更新してないんだか・・・・おひさしぶりです。

J2山形の試合は、10/5ホームの福岡戦と、10/11天皇杯の日立栃木UVA戦を現地NDスタで観戦。

〇福岡戦

 お互い守備的な展開から、後半サイドを上手く利用した山形が、豊田のナイスゴールを生み先制。左サイドハーフラインより高い位置でキープする馬場がおそらくPA内に入れようと出したボールが目の前でブロックされたボールを馬場の後ろに上がってきた石川が拾って、ワンタッチで逆サイド前方へ展開。北村が受けてPA内右よりに入ってきた豊田へ。これを相手CBの寄せを時計回りに回転しながらかわして、左足で放ったシュートはゴール左ネットに突き刺さる。超爽快!!!!これだから豊田はやめられない。
直後、財前が退場し40分間一人少ない状況で守りきって1-0で勝利。これで単独2位に再浮上。
 初めて見た馬場は上手かった。パスの出しどころを見つける視野の広さと、そこんに届ける技術があるんだろうねぇ。みていても「おお、そこがあったか!」ってところにボールが出る。この試合では、高い位置でのキープも見せてくれてたし。ただ、相方の宮本には守備面で相当負担はあったように見えたけど。福岡では久藤の動きが目立つ。これでスピードがともなえばなぁ。

〇UVA戦。

 苦戦も苦戦。まさしく、停滞したパス回しで、UVAの積極的なプレスをかいくぐれない。前半で先制するものの、後半に返され同点。延長へ。運動量が落ちたUVA相手に延長で山形が3得点を挙げて4-1で勝利。リーグ戦を前に、30分の延長は余計だったよう・・・。得点は坂井・豊田・豊田・宮崎。宮崎の右斜めからのシュートはかっこえがった。左の石川・宮沢が出場しておらず、サイドチェンジ等大きな展開の無さ、クロスの精度不足につながっていたなと。それよりも、北村、毎試合ほぼフル出場で体大丈夫かいな。
 UVAは左右SH石川・五十嵐の運動量とスピード。右SB石川の攻撃面での絡み。プレスで奪ってから楔を入れたりして、サイドに振って両サイドで仕掛け、二列目から舘澤やDH森、逆サイドから飛び出してくるなんともいい攻撃。ほんとう、負けるかとおもってしまった・・。

〇代表戦

で、です。昨日久々に見た代表の試合が、あまりにあんまり。

遠藤と長谷部のDHの2枚って・・・アンカーはおらんのかいな。ただでさえ上がり気味のSBの裏はCBのみでカバーですか?
攻撃的な布陣ってことですか?

肝心の攻撃にいたっては、停滞気味のパス交換。周囲でパスコースの選択肢を突きつけるような動きが出来ないとか、あっても利用できないとか、見えてないとか。相互の動きを利用できるような、連携した動きってのが少ないので、見ていても面白みが無い。

結局、相手のプレスの網に引っ掛けられる。相手に読まれまくってます。ボールホルダーに厳しく行けば、難なく停滞させられるほど。前目に幾ら人数を掛けようとも、有効に機能しない。むしろカウンターのいい餌食。

失点シーンは、カウンターからDHやSB戻りきれずCBが晒され、左サイドよりにトゥーリオがつりだされ、クリアしたボールをさらに中へ入れられると、薄い中央を難なく飛び出してきたシャッキフをマークできず先制を決められる。逆サイドの内田は何とか戻ってきてはいたのだがマークは間に合わなかった。これは、想定内なんでしょうか。こういう方針なんでしょうな。

守備面を犠牲にしてる割には、攻撃面では意外に単調。いや、もちろん、流れの中で点は取れたし、全くダメってわけでもないのだろうが、プレスの網を混乱させるまでの動きは、あんまりないような。

喩えちゃ悪いけど、天皇杯での山形vs日立栃木UVA戦での山形の攻撃を見ているような既視感。

まぁ、ウズベギスタンが善かったんだということも言えるのかとは思うが、それ以上に、停滞感の漂う攻撃、さもありなんという守備組織。なんだかなぁ。

点を決めたのは玉田。大久保とのコンビプレーはそれは凄いけど。攻撃面では俊輔が奮闘。中澤は失点シーンに絡んでしまったものの、それ以上に攻守に貢献していたように見えた。この二人がいないと、岡田さんが率いる日本代表は成り立たないだろうナァ。トゥーリオ、攻撃参加もあって派手だけど、あのシステムでそれやっちゃってよかったのかな。どうにも信頼感がうすいな。後半パワープレーでは3トップのCF的な役割もやれるってんでいいのかもしれんけど。
なんか、全体的にチームとしての動きが見えない。攻守ともに。

 いやね、レベルは違うわ、思い入れも違うわで、比べるものではないんだけど、自分的にはJ2広島や調子のいい時のC大阪や甲府の試合の方がよっぽど面白いと思ったよ。もちろん、代表やクラブの違いってのもあるってのは解ってる。でも、言いたくなるわけで。

 やっぱり、このままなんだろうな。代表。

posted by hemrock |14:48 | J2 | コメント(7) | トラックバック(0)
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