2007年09月13日
益々サッカーが解らなくなった。【A代表欧州遠征 スイスvs日本】
さてと、長いですよ!今回も。 二日遅れの新鮮味のないレポート。行ってみよう。 日本 スイス GK 川口 GK 12べナグリオ DF 加地 中沢 闘莉王 駒野 DF 19ベーラミ 25ベルゲン 4センデロス 3マニン DH 稲本 啓太 MF 27インレル 5マルガライツ(DH?) ※ OH 中村 遠藤 松井 MF 24フッゲル 17スパイヒャー ※ FW 巻 FW 31ヌクフォー 28フォンランテン ※スイスのMFの位置取りは詳しく確認できず(ビデオで未確認) 日本は巻ワントップ、トップ下遠藤の4-5-1 スイスは4-4-2 というよりも31が張り出したワントップ気味でスタート。 放送で平均身長差の話が出る。日本が179cm・スイス184cmその差5センチだそう。 さて、キックオフ。 【前半】訓練された「軍隊」への抵抗。 開始早々、暗雲。 前半8分 3番のマニンが左サイドの突破成功。そしてクロスを上げるが・・・低いボール。これに31番ヌクフォーが飛び込むものの、CBが対応しカット。CKへ。 そして前半9分 稲本がFW28番をPA左(スイスから見て)で倒してしまう。突破されたら確かにやばかった。稲本はファールでしか止めようがなかった。 このFKを3番マニンが蹴る。蹴ったボールは直接・・・・・・ゴールだぁ。いきなりです。早い時間帯だからなどと言うものの、かなり効きます。 ゴール裏からの視点のリプレイでは、一旦ゴール枠の外に出てから綺麗なカーブを描いて、ゴール右隅に吸い込まれていた。素人からの質問。これはキーパーは取れるのでしょうか? その後も、3番マニンが再度左サイドを突破。ゴール前に31番が走りこみ、ボールが出る。この31番ヌクフォーのマークをしていた闘莉王がこのボールに触れてしまう。これを見ていた審判はキッチリハンドを取り、PKをとられてしまう。このヌクフォーがPKキッカー。これを川口がセーブ!となるわけもなく2-0。 あれよあれよの2失点。 正直に言おう。絶対日本は勝てないと思った。そのぐらい何も出来なかった。相手の攻撃に対して2~3人で寄せていっても、ボールを奪えないのだ。それどころか、寄せていった為に開いたスペースを的確に使われていた。どの選手が凄いとか言うわけでなく、ボールを持った選手のキープの上手さが尋常でなかった。いくら、囲まれたり、激しいチェックをされても、全く慌てない。一人を基点とするなら、その周りに必ず1~2りはおり、グループで攻める感じである。其れは、前線・中盤・終盤を問わない。2・3~4人グループの1個小隊が何個か連動して1大隊になり作戦を遂行しているように見えた。この個人間・小隊間に隙はなかった。 高さを頼みにした大雑把なプレーは全く見られない。中央は勿論のこと、こちらがサイドから攻撃を仕掛けようにも、絶対に縦への突破はさせなかった。ラインは高く・コンパクトに。言うは安いが、ここまで整然とした組織は私は見たことがなかった。まぁ短すぎるサッカー観戦歴なので、しょうがないと思ってほしい。 日本は高いラインの裏を狙い、ロングパスがDFラインの裏に放り込まれるが、DFラインの統率が上手いのか、オフサイドを取られる。 中央でボールが奪われるのは危ないので、サイドから攻撃を試みるも、サイド突破はできず、ボールを奪われ、手薄になったサイドを利用され一気に突破される。これは、解説でも言っていたが、日本がやりたいサッカーに見えた。圧倒的な中盤のキープ力を基点にした連動する攻撃。守備時のファーストチェック、戻りの早さ、粘り強さ。全てにおいて完敗。遠藤は、FWの位置からボランチの位置まで行ったり来たり。俊輔はなんとか前線で踏ん張ろうと奮闘しているシーンがあった。 前半23分には、CB4番センデロスがパス回しからギアチェンジ。いきなりスピードアップし、ずばりと縦パスを3番に通し、左サイドを突破される。あらぁ。こんなこと出来たらナァ。 日本は、相手DFラインの裏に放り込み、DFを下げ、中盤にスペースを作る作戦に見えた。私も、そうするしかないと思っていた。 そこから、いい攻撃も生まれた。 30分 稲本?からのDF裏を狙ったロングフィードに、右サイドにポジションチェンジしていた松井が飛び出しそのままPA内に持ち込む。4番センデロスを切り返しでかわしてシュートに持ち込むが、4番をかわした時点で2-3人の相手選手がフォローに来て、シュートコースをふさいでいた。 31分 稲本?がまたもDF裏をねらったロングパスを通す。これが巻に送るもオフサイド。 35分 稲本が果敢にボールをカット、右サイドの遠藤へ。遠藤がクロスを入れ、巻がゴール前に落とすも、だれも走りこめなかった。 狙いは良かったが、相手の距離感がよく。決定的なシーンとはならなかった。が、改めて、日本が作った数少ない決定機を考えると、稲本って凄いなと思う。 その後は逆にカウンターを仕掛けられたり、サイドを上手くワンツーで突破されたりで2-0で 前半終了。 訓練された「軍隊」・・・スイスはいい意味でそう見えた。軍隊を恐れるレジスタンス日本。必死の抵抗もむなしい。組織立った軍隊になすすべもなし。まぁ一番軍隊っぽいのはセンデロスの頭か。 もう、後半には、前半の良い攻撃の切っ掛けとなった、DFライン裏へのフィードで状況を打開するしかない。 一点を取り返す、いいプレーを見せてほしい。このまま負けてしまっては、今後、欧州の中堅以上のチームとのマッチメイクは望めなくなってしまう。いや、この内容じゃ一点返しても、今後は有力チームとのマッチメイクは難しくなるな。 ・・・・しかし、その考えは、私の誤りであった。 【後半】レジスタンスの逆襲 後半開始と同時に、スイスが選手交代。 前半のMVP3番マニンに変わりMF16番バルネッタ DH5番マルガライツに変わり22番ハカン・ヤキン さらに攻撃的な布陣に変更した筈であった。これがレジスタンス日本の反撃の切っ掛けとなった・・・のではないかなぁ。言い切れる程の確証はない。ただ、22番のH・ヤキンのプレーは日本にとって危険な物であったが、スイスにとってはさらに危険なものとなったと見える。 一気に中央とサイドでの展開が可能になったのである。なんでだぁ?そんなに劇的に変わるのか?Hヤキンは全く組織にフィットしなかったのだろうか。 さらに、状況を打開したのは、DFライン裏への放り込みではなく、中盤を経由した組み立てであった。 前半は横への動きが目立った松井が、後半左サイドでの縦への動きが出てくる。前半ポジションチェンジや、守備での中への動きが多かったように見えた松井であったが、遠藤・俊輔が中盤中央や逆サイドでスペースができたことにより前にボールが送れるようになったのが大きいようだ。 さらには、松井サイドの守備もベーラミ単独になることが多くなった。これは、Hヤキン効果かもしれない。 Hヤキンの強烈な左足のミドルを食らうものの、それ補って余りある贈り物をもらった。 そこから生まれた大チャンス。 後半6分 中央俊輔から送られたボールを松井が左サイドをドリブルで持ち込みべラミーをかわしPAに切り込もうとした所、ぺラミーが堪らず松井を後ろから倒してしまいPKを貰う。 PKキッカーは俊輔。見てる私の方が緊張しているように思えた。このPKを見事に決める。PKを貰った松井の仕掛けはもちろん、PKを外さない俊輔の精神力に感心した。 さらには、後半9分 俊輔のクロスが跳ね返された所を稲本がPA外からシュート。 後半10分 闘莉王がボールを持って怒涛のオーバーラップ。遠藤へ当てて抜け出し、自らシュート。GKに阻まれるが、これは面白い!!ちょっと怖い気もするが、啓太が開いたスペースはフォローしている・・・ に違いない。最終ライン見えないのでわからんです。おそらく、そう信じてのオーバーラップであろう。 もうオーバーラップというよりも、闘莉王は中盤前目に張っている。ここが攻撃に絡むから面白い。 そこでの後半12分ころ 中村が、こぼれ球をクロス入れて闘莉王がヘッドで右の遠藤へ。遠藤がさらにクロスを入れるとそこには松井が!シュートは大きく上に逸れる。 このシーンから思うに、完全に中央・両サイドの押さえが効かなくなっていた。 その後も稲本のカウンターからの左サイド攻撃が出る。 後半15分 遠藤がワンタッチで俊輔へ。俊輔がボールを入れるも、巻がPA前でセンデロスに倒されFKゲット。 俊輔がキッカーだったんだが、遠藤が壁に文句をつけてる隙を狙って、蹴る!枠にははいったものの、GKナイスセーブ。このキーパーよく見てる。 しかし、松井守備でも奮闘。サイドを割らせない。駒野も勿論のことである。 後半20分 スイスFKゲットし、キッカーHヤキン。危険な香り。16番がヘディングを叩き込むが、ポストに直撃。アブねえ。Hヤキンのキックはやば過ぎる。しかし、その代償は大きいわけだが。 しかし、稲本がまた見せる。松井にパスを通したのだ。そこからの松井の突破。これがファールで止められるものの、FKをゲット。世論では、こういうプレーが望まれていた。新聞各紙も大満足だろう。 そして、そのFKを俊輔が蹴る。ボールはファーサイドへ。闘莉王、巻がDFと競り合う。闘莉王と交錯する形で巻がヘディング!!・・・・・・ゴール!後半22分、同点ゴールで2-2。スタジアム大騒ぎ。お茶の間は私一人が熱狂。 その後 両チーム選手交代が続く。 スイス MF24番フッゲルからMF35セレスティニー トップ下気味のFW28番フォンテンランを下げFW29リヒトシュタイナーが入る。 日本 攻守に走り回った松井を下げ、同ポジションに山岸。解説では、疑問が呈されていたが、私はこれでよいのではと感じた。仕掛けは落ちるかもしれないが、動きの落ちたスイス人のスペースを突いた動きや(受売り)、守備力は期待できる。なんせ、松井は疲れて運動量は落ちてくるだろうし。 山岸がINしてそうそう、山岸のミスにより相手の突破を許してしまうものの、山岸も直ぐ戻り、決定的なピンチに至らず。そうそう、ミスしても、その動きが出来ればOKだ。でも、批判されるんだろうな。 後半31分 山岸効果発揮。闘莉王からのフィードに、開いたスペースに動いていた山岸が合わせワンタッチで落とし、俊輔がPA内で抜け出した巻へパス。これはオフサイド。とても効果的な崩し。 そして後半32分 山岸が果敢に仕掛け左サイドでFKゲット。遠藤から駒野へちょっと渡し、駒野がファーサイドへクロスを入れる。これに巻がヘッデング。シュートしたのが外れる。誰か詰めろーーーと思ったらプレーが止まる。?。・・・・DFが巻のユニを引っ張っていたとのことでPKを取る。うお!ラッキー。よく見ててくれたなぁ。 で、緊張のPK。キッカーは俊輔。私は、この雰囲気が嫌いだ。見てらんない。 シュー!ボールは俊輔から見てゴール右下ポスト際にはいる。勝ち越し2-3。ものすごい強心臓。 私は既に涙目だ。 スイスもう腹を括って攻めるしかない。 スイス MF27番インレルがはずれMF2ジュールー入る。 日本は、攻守に絶大な動きを見せた巻きを下げ、矢野を入れる。FWの動きをフレッシュにした。矢野の運動量なら、巻が外れても問題ないだろう。なんせ、ACではいいところがなかったし、今回が正念場である。 その直後後半35分 スイス右CKゲット。キッカーは、いろんな意味で「危険な男」ヤキン。ゴール正面にボールが入ると、マークを振り切って飛び出してきた6番ジュールーが合わせてゴール。3-3。 ・ ・・・・ジュールーのマークは変わったばかりの矢野であった。 しかし、矢野は見せてくれる。以前あるアルビのサイトで言われていたことは本当であった。矢野は巻と同様の守備意識を持ち、運動量を兼ね備えている。それは認識していた。しかし、巻には無いもの・・・非常にスライドのデカイ、迫力のドリブルを持っていた。 後半37分 矢野が見せたドリブルからの仕掛けは、奪われてしまう。 直後が見せ場であった。 後半38分 矢野はボールを貰うと、強引にドリブルでPAに切り込んでいく。DFのマークを受けながらである。この力強さ。田中や松井とは一味違ったスピードにのった巨体が突進するかのごときドリブル。なるほど、パワープレイ要員などではない。 ・ ・・まぁゴールラインを割ってしまうのではありますが。 しかしその後、流れの中からスイスがチャンスをつかみ、シュートに持ち込むものの、ゴールならず。PK2つを与えたベーラミが絡んでいた。そりゃ必死にもなるわな。 後半42分 遠藤に変えて佐藤が入る。遠藤前線へよく絡んでいた。前半はかなり下がり目に降りてる時間も多かったけど、後半はさすがだね。 しかし、割目すべきは俊輔だな。辛い時間帯でも、中盤前で踏ん張っている。前へ前へとボールを運ぶ。なんか、粘り強さを感じる。右サイドを抜かせまいとする守備も見せる。なんだか、イメージが変わった。 後半45分 上がる男闘莉王がカウンターのボールもって中央突破しフリーに。相手キーパーが前に出ていると見たのか、センターサークル付近からロングシュート。柿谷の再現とはならなかった。 さてと押せ押せ日本。後半ロスタイムに、俊輔に変えて憲剛。縦へのボールを送る意識や、シュートへの意識は俊輔よりも高い。ただ、その分リスクも高い。オシム、最後の大勝負である。吉と出るか凶とでるか。 その後直ぐ、縦パスを通そうとしたところで、画面が変わる。え?なんか、其れを取られてからピンチもあったようだが大事に至らず。いや、あんな場面で画面かえないでくれ・・・。前半からもプレー中にいきなり観客のウエーブ映したり、お偉方であろうオッサンのアップを抜いてみたり、もうやりたい放題。勘弁してくれ。 さて憲剛での大勝負。結果的に吉と出た。 ロングボールを闘莉王が落とし、それを憲剛が左サイドのスペースへ。山岸そのスペースに走りこみパスを受けると、PA内に切り込んでゴール前へボールをあげる。これを憲剛が胸でワントラップしてシュート!GKかろうじて弾くが、右から矢野が詰めていた・・・・・・ボレーシューーーーーー!ゴォル!! 会場大歓声。茶の間で私は何度も拳を突き上げた。全身に鳥肌が立ち、涙が流れた。すっかり涙腺が緩んでるな。 結果3-4で日本勝利。大逆転劇。 訓練された軍隊のごときスイスは、後半まるで違うチームになってしまった。攻撃する手段すら持たず、いいようにされているよううに見えた、中途半端なレジスタンス日本をみて、舐めてしまったのだろうか。 それとも、前半で全ての力を出し切ってしまったのか。 【思ったこと】 後半のスイスは、前半の面影はまるで無かった。 少なくとも、前半終了時点で、心から逆転を信じる者は少なかったのではないか。わたしは負けると思った。 そんなに、急激に変わってしまうものなのか。日本の後半からの攻め方が良かったのかもしれないが、それ以上に、スイスの変わりようが衝撃的である。 終了後のオシムのインタビューをちろっと見たが、前半は、相手を「リスペクト」しすぎて「恐れていた」のだそうだ。だから、攻撃も守備も及び腰になっていたとのこと。 そのメンタルな部分で、あそこまで圧倒的に差が出てしまうのか。 私はサッカーが益々解らなくなった。いや、もとから解らないのだから、解らないことには変わりは無いのかもしれない。 いや、逆転劇は十分楽しんだ。ものすごく嬉しい。最後には流れからの得点も見せてくれたし。 ただ、「前半のサッカーもまた現実なのである」勝利に浮かれる自分自身をそう戒めるのである。 なんども言うけど、なんでだろう・・・スイス。本当にわからなくなってきた。怖いよサッカー。
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posted by HemRock |12:40 |
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