迷い人

勝てたので良いのである。きっと。【2010ワールドカップ3次予選vsタイ】

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 あう、時間が無いので、前置き無しで。今回は、試合の細かい流れは省きます。

2010ワールドカップ予選第一戦。at埼玉スタジアム。

日本 
GK            1川口(CAP)
DF   8内田   2中沢  6阿部  3駒野
DH            13啓太  
OH  14憲剛     10山瀬     7遠藤       
FW         16大久保 17高原

タイ
FW     14ティラーティップ 9サラーユット
OH  13スティー              8スチャオ
DH     10ナロンチャイ 12ニルット(CAP)
DF 3ナッタポン 6ナタポーン 5パティパーン 4アピチェート
GK           18コーシン

知らぬ間に背番号が、中沢が2、内田が8、羽生が9に変わってました。

雪空では、タイもきつかろう。

前半、開始早々タイはFWから猛然と日本DFラインにプレスを仕掛ける。「おお?これは!!」と思ったものの、後ろが付いてこず。というか、FW2枚と其処から下の距離が長く、単発で終わる。中盤は、日本アタッカー陣の圧力で、下がり目になってしまい、結局は自陣内で対応する形に。FWを前線に置き、4-4のラインを自陣内で形成。人数を掛けて、自陣内でボールを奪い、日本が、前目に来てバランスを崩した所をカウンター狙い。タイは、ハナッからこう言う展開を望んでいたわけでなく、恐らくは、日本のアタッカー陣を警戒しすぎた為に、押し込まれる形となっていた。実際、DF-DHの辺りでのプレッシャーは殆ど無く、遠藤-憲剛辺りが、DHのあたりまで一旦下がってボールを展開する分には、支障がなかった。ただ、タイは中央を固める為、前線中央寄りのスペースが無く、これをズラす動きがあまり見られない。例によって、左サイド寄りの組み立てが主になり、左に寄った所で、右の開いたスペースの高い位置にいる内田を使う意図は、ボスニア戦と似ていた。ただ、タイは、中央からなかなか釣られない。高原が一旦下がって受けたり、サイドに流れたり、相手を引き付ける動きをつかって、スペースを作ろうとしても、なかなか上手くいかない。ここは、FW大久保も積極的に高原と協力して、釣る動きというか、スペースを作る動きみたいな点が少ない気がする。でないと、中央からの山瀬・憲剛の動きが生きない。確かに、今回、高原が中央で一旦受けても、潰されたり、シュートシーンでの派手な動きはないため、「?」と思う点もあるが、其の動きを利用する動きと言うか、其の点の方が気になる。いまいち、FW二人と、山瀬の連携がしっくり行かない感じ。
 
なるほど、引いてるわけだから、ガンガン押し込むのもわかるけど、下がり目でボールを回して、相手を釣りだす手もあるということか。でも、これACで批判されてたっけ。仕掛けろってことで。でも、前半のやりようだけでは、流れの中で決めるのは、無理っぽい気がする。サイドには侵入放題な感じなので、バンバンクロスを上げれば、相手は低いし、何れ入りそうなものだけど、PA内があそこまでゴチャゴチャすると、どうなんだろう?何れはCK、FKで点ははいるだろうけど。

 駒野に対する評価は、相当厳しいようだ。パスミスも確かにあるし。でも、明らかに、遠藤―憲剛―啓太との、攻撃や守備両面における連携のよさは、内田には無い物。ミスってもすぐ戻ってフォローする動きもあるし、駒野の仕掛けからチャンスになることも多い。まだ、内田はチームとフィットしていないのだろう。低い位置での組み立ての面で、他の選手(憲剛等)と息が合わないシーンも目立った。ただ、今回は、相手がほぼ引き気味になっていた点や、後ろのスペースの意識が相当強かったのか、守備面でヒヤヒヤする面は少なかった。そのぶん、攻撃面で中途半端に見えてしまう一面もあるのかな。攻守の切替の面での「戻る意識」はけっこう高かったように見えた。これから、長期的に見て、連携を高めるのか。チリ戦で途中出場した加地さんの動きを見ると、やはり、加地さんの方が周りとの連携はいいよなぁ。クロス云々言われるけども、加地を利用した攻撃陣の動きとか見ると、面白いもの。

 相手のカウンターに対しても、中沢―阿部―啓太がしっかり対応。さらにFW高原や、中盤の選手達も攻守の切替が早く、この辺は、良い点。1点目は、相手カウンターに中沢が対応、これに連動してボールを奪い、クロスカウンター気味に前線の大久保に通ったところを、相手が堪らずに倒したFKを、遠藤がゴール左下に鋭く落ちるカーブみたいなボールで決める。これで1-0

 この直後の失点シーン。中央を通され、13番がキープ。これに詰めるものの、それによって開いたスペースを14が見逃さず、入り込んだ所に、13番がパス。14番がこれを受け、素早くミドルシュート。これがクロスバーギリギリから、川口の手を上を通り越し鋭く落ちてゴール。素晴らしいミドル。1-0。
 13番に寄せて出来たスペースをカバーできなかった。ここに中沢・阿部が思い切って詰めるなりする対応もあろうが、やはり、そこが1DHの弊害なんだろう。DHを1枚減らして、上げる事で、相手を押し込むプレッシャーになるだろうが、もちろん、遠藤・憲剛も守備意識は高い。ただ、やはり、守備の基本位置として、高いところに意識がある以上、守備におけるDH-DFラインのスペースのケアまでは意識しきれないのではないだろうか。攻撃の際、DHにもどって裁くのとはまた別の話なのかなと。やはり、このギャップを埋める守備面での連動はかなり重要な気がする。だと、キーはSBか。両SB間での連携かなぁ。

 ゴール前のスペースを動きで作れない為、ミドルシュートを打つことで、ミドルを警戒させて、PA内にスペースを作る意図があったのか、憲剛・山瀬・啓太等ミドルを打つものの、あまり効果はなかったみたい。

後半になると、同点となったタイは、初っ端から引きまくり。前半1-0でいければ、相手も攻めざるを得ず、もっと崩すには楽な展開だったろうに。

さて、このタイをどうやって崩すのか。私には、あまり前半との違いは感じられなかった。左サイド中心に、さらに仕掛ける動きを増やしていたように思う。だが、相変わらず、PA内でのチャンスシーンに繋がらない。

業を煮やしたか山瀬、左サイドの深い位置から仕掛け、ドリブルでPA内に侵入。同じく左からPA内へ入ってきた憲剛にパスもDFに阻まれ、クリア使用としたボールが、なんと憲剛にあたり、これがゴールまん前にいた大久保へのナイスパスに。大久保が落ち着いて決めて2-1。これは、ラッキーというべきか?あの位置に居て、決めた大久保を褒めようか。

その後中沢を倒した10番、二枚目のイエローで退場。タイ10人になる。タイは、日本の攻撃を止める為に、ちょっとラフプレーがめだってくるものの、PA前、PA内はシッカリ固める。これ以降も、サイド、特に左からの攻めで、駒野が頻繁に顔を出す。サイドの対応で、タイはファールを取られることが多く、3点目は、駒野が左サイドPA脇で倒されて得たFKを憲剛がゴール前に入れると、中沢が頭で後ろにスラせながら技ありのヘディングを決める。

 山瀬に変え巻投入。大久保が山瀬の位置に下がる。FWコンビは、高原―巻のほうが、いいかもしれない。ゴールに貪欲な大久保ってのも確かにいいけど、PA内での動きを考えると、巻のほうが貢献度はあるかも。巻―高原の動きに、大久保なり山瀬がスペースを利用するって方が見てて面白いかも。でも、大久保は小技効かせすぎの感じ。

 36分には高原OUTバンドIN 40分頃大久保OUT羽生IN

4点目は、終了間際、左CKを遠藤がファーサイドのスペースへ。ドフリーの巻が頭から飛び込みゴール。

 結果。4-1で勝った。1失点の場面で課題はあったものの、相手を押し込めていたこともあり、守備面で破綻をきたす場面はあまり見られず。中沢―阿部の2CBが1Topにほぼなにもさせなかった。啓太も早い段階で、相手の攻撃を潰せていたのは大きい。今回、一番良かったのは、中沢でないかと思う。

 ただ、相手が完全に混乱をきたしたように見えるシーンは見られず。点差ほど、すっきりした勝ち方ではなかったように見えてしまう。両サイドで押し込めて、セットプレーのシーンを多数作れたことは、それはそれで、重要なことだとは思うのだが。ボールを人が追い越す動きや、攻撃の際の「ズワッ」と一斉に動くような連動した動きがあまり見られないのは、ちょっと自分的には、爽快感に欠けるかな・・・。

 アジアカップで課題になった、引いた相手に対する対応。明らかに、あの時とは違うやりかただった。圧力をかけてセットプレーを誘うような感じに。そう、盛んに世間で言われた「縦に仕掛ける」って意識が上がったってことなんだろう。さらには、DH-CBが無理をしない安定感。

これで、勝てたのでいいのだろう。いや、よいのである。きっと。でも、なんか意外性が無い・・・・・・。いや、意外性など無くてよいのかもしれない。なんだか、よく解らなくなってる。

 東アジア選手権で、どういうサッカーを見せてくれるか、期待することとしようかな。

 そう今回は、勝てたのでよいのである。きっと。


じじさんのブログ「J3」の企画「アジア予選タイ戦 戦評集」に参加してみました。
是非。他の方々の戦評も見てみてください。

□ アジア予選 タイ戦 戦評集 


1 サッカーコラムJ3 

   【日本×タイ】 あぶなげないスタート 

2 l.a.t. Project 

   サイドの組み立てを再度考えよう 

3 サッカー好きの日記帳 

   日本×タイ 



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この記事へのコメントコメント一覧

大変おそくなってすみません、返信です。

コメント有難うございます!!
いやはや、大幅にレスが遅くなりました!!申し訳ございません。
これに懲りずに、今後ともよろしくお願いいたします!!!

>モーリーさんへ

 参加有難うございます!!本当、内田については、意見が多いですよね。それだけ、いいシーンに絡んでたってこどでしょうね。「後ろの人数が解ってないから・・」って点はなるほどですね。やはり、連携と言うか、意識のズレ、信頼のズレがあるんでしょうか。これは、回数をこなすしかないのかな。守備の面でも、同様なんでしょうね。ユースのチェコ戦では、内田はあまり見てなかったんです。安田に気を取られてました。印象深かったのは、途中出場した香川でした。
 以前、モーリーさんがコメント欄で「ラスト30メートルは個人任せ」って言ってたのを思い出しましたよ、岡田さんの言葉を聴いて。なるほど、だから「ズワー」感がすくないのかも。
 遠藤と憲剛は、大活躍ですね。ここにもっと絡んだ動きが見たいんですがねー。
 祖母井さんの本を読んでるんですね。書評も楽しみにしてますよ!!オシムイズムシリーズの完結は、まだまだ先ですか。シリーズ物を書き続けるのって、かなり疲れますよね。ワタシャ麻雀サッカーの3連作でさえ、疲れてました。一つのテーマを、突き詰めて考える作業は、大変なものです。途中で適当に纏めたくなりますし、自分の中で矛盾が見つかったり、葛藤があったり。ただ、其の作業を放棄することは、自分の考え方というか、価値基準の構築を放棄するに等しいんですよね・・・大げさか。私は、放棄した組ですね。まぁ、今からでも遅くは無いものの、大学時代の時間が勿体無く思います。徐々に、書き溜めていくのが良さそうですねー。続編を楽しみにまってます!!ってUPしてましたね。
 ここが、勉強になると思うのは、コメント欄が充実してるからですよ、きっと。恐らく、私が一番利益を享受してるかも、です。確実なのは、色々コメントが付いてなかったら、私が、ここまでサッカーを見ることは無かったでしょうねー。

>ABCさんへ

 確かに、相手に寄せられると「アタフタ」した感じに見えますよね。キープして、望みの所にパスを出すってことが、あまり見られない気がします。攻撃に参加した際の、前への動きや、パスを心がけている点は、欧州遠征?当たりから見受けられてた記憶があります。ものすごい向上心だなと感心してました。はは~中田英のパスに似てますか。私、英のプレーをまともに見てないからな・・・。
 テレビで確認できなかった、右サイド寄りハーフライン近辺からでたフィードは、あれ、啓太でしたか!なるほど、たいしたもんです。
 憲剛はいい感じですね。啓太と憲剛―この二人の成長は、本当に楽しみですね。ただ、岡田さんがどう判断するかが、心配ですが。やはり、今野がひかえてますからね。対人やボール奪取、フィードなどは今野の方が目立ちますものね。

>ラッシュさんへ

 覚えてますよー。笑ったもの。啓太は欧州遠征?の時辺りから、憲剛と役割を入れ替わったりするシーンも見受けられてたような気がします。それが、上手くいくようになれば、相当に面白いでしょうねーー!!!2010年に間に合ってもらわないと。それ以上に、岡田さんが使ってくれないと、見られなくなっちゃいます。
 
 negroさんは、Jシーズンが始まれば、きっとoutsideを再開せざるを得ないでしょう!!

>negroさんへ

 おほ!!お久しぶりでございます!!以前もコメント有難うございます!!!
 ボランチ1枚の場合には、前のOHの守備がないとまずそうですしね。どう、進んでくのか、見て行きたいところです。お湯問題(問題になってる)は、皆で沸かすしかないし、水もそれぞれ運ぶ意識もひつようですねこれは。

 適当なコメントだなんてとんでもない。

 ブログも、きっとシーズン始まったら書きたくなるんじゃないですか?言いたくなることが、押さえられなくなってくる予感が!!!マリノスさんは、今期もストーブリーグからネタ満載っぽいですもんね。

 ブログは書きたいときに、書くものですしね!!

>emiさんへ

 おっと!!確認したつもりが、二重に間違ってしまいました!!!確認したのが、3点目の場面だったのか。失敗。
いやはや、ご指摘ありがとうございます!!
 
 今後ともよろしくです。

勝てたので良いのである。きっと。【2010ワールドカップ3次予選vsタイ】

なんだかいまさらって感じもあるし、細かいことですが、4点目のCKを蹴ったのは遠藤選手です。

気になったのでそこだけコメントさせてもらいました。

勝てたので良いのである。きっと。【2010ワールドカップ3次予選vsタイ】

なんか話題が出てきたので、しゃしゃり出ますw

鈴木のワンボランチは問題無いんじゃないですかねー。と言うか、相方に今野、阿部、橋本、明神とか入れたら、間違いなく安定しますけど、ポゼッションが少なくなるでしょうから、あんま面白くないww
オシムさんが見せたボール保持は日本が追求すべき道でしょう。スイス戦で光も見えましたし!

鈴木のワンボランチでも、フィルターを掛けられる中盤全体の連動と言うか組織化は、オシムさんの頃から手付かずな気がしますけど、その点は岡ちゃんは札幌時代見事だったですし、あんまり心配してませんw
お湯w問題は、まあ、やっぱりみんなで沸かすしかないって事でw

なんか適当なコメントですみませーん。

ブログの復活は頑張りまーす。
ナビスコ敗退の検証で詰まってしまって、なんか書けなくなっちゃいましたw
ネタは山の様にあると思うんですけどねー

勝てたので良いのである。きっと。【2010ワールドカップ3次予選vsタイ】

HemRockさんよく覚えてますネー。
そう言えば言いましたよ、お湯運べって(笑)

ACの時の鈴木はDFから受けたボールをW中村に丁寧に渡すことに執着したように見えたんですよネ。
もちろんオシムの指示である可能性はるんですが、もう一段踏み込んで自らがチャンスに直結する展開力(お湯)を身につけると相当な選手になるし、日本も攻撃の幅がすごく広がると期待してるんです。
まあすごく難しい挑戦だし、2010年はもしかしたら終わってるかも知れないけど(笑)

しかしoutsideは愛すべき場所でしたネ。って過去形になってる(爆)
何とか復活してもらいたいものです。

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