2008年06月17日

みちのくダービー!!!【J2 第20節 山形 vs 仙台 2008.6.15】

 EURO2008 オランダvsイタリアを見終わり、一眠りしたあと。家族で公園に行こうかと準備していた矢先のことである。突然大きな揺れ。
6/14午前8時45分、岩手・宮城内陸地震である。幸いなことに、山形の村山地方では大きな被害はなかったものの、17日現在においても、未だ不明者が多数、犠牲者も増えている。
 実は、その後、天童の県立公園(NDスタジアムの所在地)に行き、子供達を遊ばせながら、暢気にモンテデイオの練習を見学していたのだか、帰ってきてニュースを確認して、事の重大さを知って愕然。
 被害に遭われたかたがたに、謹んで哀悼の意を表したい。

 実は、ここ最近、山形市の村山地方においても、細かい地震が頻発していた。揺れ自体たいしたことがないものの、細かい揺れの後「地鳴り」がしたり、単発で「ドン」と縦揺れがあったり。みなさんも非常時の備えは怠りなきよう・・・・。

 さて、地震から一夜明けた6/15。予定通り、NDスタジアムで東北ダービーがおこなわれた。被害の大きかった宮城から、未だ余震の恐れのある中、仙台のスタッフ・選手・多くの仙台サポーターがNDスタに参戦してくれたことに、感謝。

 6/15は父の日ということもあり、嫁さんから「ゆっくり見に行っておいで」とのお達しが。なによりのプレゼントとなりました。しかも、6/29の広島戦と7月のセレッソ戦もOKとのこと。いやーーーー後が怖い!!!

 ユアテックでの衝撃的な敗戦の後、5連勝の山形、何と暫定2位。しかも5試合で16得点、3失点。絶対的な強さがあるわけではない。組織で守り、組織で崩す。満遍なく各ポジションから点を取っている。

17節Awayの横浜戦、前半2-0で横浜を圧倒しながらも、後半開始早々に2失点。しかし、仙台戦での教訓が生かされ、慌てず自分たちのペースに引き戻して怒涛の3得点、2-5で勝利。

18節Homeの鳥栖戦も、前半セットプレーから先制点を挙げたものの、ペースは鳥栖。相手のシュートが入らず助けられた。しかし、後半から修正、2得点を追加し3-0で勝利。

19節Awayの福岡戦。前半相手のマークに苦しみ0-0で折り返すものの、後半、相手に的を絞らせず翻弄。3得点を挙げて、0-3で快勝。

何れも、悪い時間帯を凌ぎ、自分たちに流れを引き寄せることができている。なにより、HT時の指示による狙いが具体的で、対応力の高さが伺える。あの一ヶ月前のダービーでの敗戦は、高い授業料ではなかった。

 一方の仙台。対山形戦での劇的な逆転勝利の後、勝ち点に恵まれない。なにぶん、失点の多さが目に付いてしまう。前節、久々に完封勝利した仙台。このダービーで勝利し連勝で波に乗りたいところだろう。


Home山形 4-4-2

GK         1清水
DF 14宮本 4小原 23石井 13石川
DH      19秋葉 17佐藤
SH 10財前           7宮沢
FW      16北村 15長谷川
 FW長谷川が大覚醒中。豊富な運動量で攻守に貢献。特に足元でボールを収められるので、後列からの押上が上手く行くし、連携もよい。さらには最近はシュート精度も高まっている。前節は中央からの財前のヒールパスをうけて、相手マーカーをかわしてゴール。前節、CBレオナルドがイエローもらい、累積にて今節出場停止。しかしながら、小原が復帰。レオナルドの「強さ」がないのは不安では有るが、小原が復帰したのは朗報。FW根本も前節から復帰しSUBに控え、MF宮崎もSUBに控える。宮崎は3戦連続の途中出場からのゴール。福岡戦でのPA内に飛び出してクロスを受けて切替しからのゴールは見事だった。残念ながらリチェーリは横浜戦で怪我(確か肉離れ)。

Away仙台 4-4-2

FW      13中島 14平瀬
SH 11関口            10梁
DH       7千葉 8永井
DF 26田之上 32岡山 2木谷 23田村
GK          16林

仙台は右SBの菅井が怪我で戦線離脱中。変わりに右SBに田村が回り、左SBに田之上。守備的なチームと思われがちだが、MFの攻撃力は相当なもの。梁・関口が中に絞れば両SBが其のスペースを積極的に使う。そして、厄介な永井。ここが前線にからみ、自身でもドリブルで仕掛けられる。押し込んだ時の攻めの圧力は驚異的。関口のドリブルからの仕掛けは、確かに怖いが、やっぱり要は梁。中で引き付けサイドに振ったり、二列目から飛び出したり。得点力も高い。そこにSBとDHがからむんで・・・。


 山形サイド、コレオグラフィーで先取を迎える。昨期から何回かNDスタに来てるけど、ここまで客が入っているのは初めて。立ち見客までいるなんて、いままでなかったわ。

 紙ふぶきが舞い、キックオフ。

 〇攻勢をかける仙台だったが・・。

 前半序盤から、前目に来る仙台。DH永井や千葉も前線に絡む。特に永井は裏を狙ってきたり、右サイドに流れて田村とのコンビネーション狙ったり。しかも、中があけば、梁や関口が絞ってくるとか、平瀬が下って受けたりとか。こちらのプレスは上手く買わされる。

 決定的だったのは、開始僅か5分。中央に絞った梁から、大きく空いた右サイドに田村が走りこむと、そこを見逃さないパス。やすやすとPA内に持ち込まれ、DFのを切替しグラウンダーシュートも左ゴールポストに弾かれる。これは助かった。決定的過ぎるピンチ。

 中からサイド、サイドから中へと絡ませる攻撃は仙台が上。ただ、ラストパスの受け手へのマークは外さない山形、凌ぐ。山形もサイドから仕掛けるが、中央で上手く絡めず、攻撃がつながらない。とはいうものの、石川からDFライン裏へ強烈なフィードや、サイドチェンジで揺さぶり。

 中央で長谷川にボールが納まらず、上手いこと後列から絡めないってのもあった。そんな悪い流れの中に見えた序盤、右サイド深くまで持ち上がり、宮本がスローインを得る。ほぼコーナーフラッグ近くから北村へ、これを宮本に折り返し、ゴールライン際からファーサイドへクロス。これを左から飛び込んできた宮沢がヘディングで決めてゴール!!何と山形先制。1-0。
 仙台も勝つために前に出るしかない。序盤からやり方は変わらず、攻める。しかし、中央でのクサビを入れさせず、其の後も数人で取り囲んで攻撃につなげられる山形。PA内に入られてもマークにズレを出さない。前半CKは仙台の方が多かったが、フリーの相手は作らせなかった。

 前半40分過ぎ、ショートコーナーから、宮沢が中央でキープ、PA内に入れようとするも弾かれ、こぼれた所に、秋葉が飛び出してきて、強烈な左足でのミドル!!!惜しくもクロスバーを叩く。これ入ったら、気持ちいいだろうなぁ。

 1-0で前半終了。

〇監督の指示。

 さて、えらそうにレビューを書いてはいるものの、反省点が。実は現場では全く冷静に見られず、上がってくる相手SBの裏のスペースのことや、前目に出る相手DHと下るCBの間のスペースのことは、全く・・・情けないことに、全く想いが及ばなかった。帰ってから、Jsゴールで小林監督のコメントを見た後、ビデヲを見直して初めて解かった。

 しかしながら、監督は素人と違うな。当たり前か。点を取る為に上がる両SBにDH。石川のロングフィードの対応であまり上がれないCB。この両SBの裏を突き、CBとDHの間バイタルは開くのでFW陣はそこで落ち着いてボールを引き出せとHTで指示したとのこと。

当たり前のことかもしれないが、上手くいく、いかないに関らず、後半のプランを具体的に指示できるかどうかの差はでかいのではないか。

〇狙いが嵌った山形。

 後半開始直後、何とか追い付きたい仙台は、両SBもからみ押し上げてくる。しかし、その裏を的確に突く山形。攻め込まれても、マークははがされず。相手の攻め疲れもあったのか、パスを通されることは少なくなり、山形が奪い返し、SBの裏を使って攻める。

後半10分、財前に代え、宮崎。スピードがあり、相手サイドの裏を突くには最適。宮沢とのポジションチェンジを織り交ぜながら、サイドの奥深くをえぐる。

 さらに、佐藤を下げて木村投入。木村は右SBに入り、宮本がボランチの位置へ。

 サイドから押し込む山形。自然CKも増える。右サイドを抉った宮崎のクロスからのシュートを弾かれて得た左CK。石川が蹴ると、真ん中にドフリーで飛び込んだ石井がヘディングで追加点は後半20分。

 直後、仙台は永井に変えて佐藤由紀彦。右サイドに入り、トップ下に梁。しかし、うまくボールは運べず、FWの平瀬に代え中原、同時に左SB田之上に代えMF富田。千葉をバックラインに下げ2-7-32の3バック。感じでは関口も上がり3-4-3ぽっかったけどよく解からない、兎に角、前目に圧力を掛ける。しかし、急造感は否めず、連携が上手く取れない。結局は押し込むように見えて、山形は決定的に崩されず。

山形はラストカードにFW北村に変えて、根本を投入。前線から3バックに積極的にアタック。さらには、再三左サイドの裏のスペースに走りこみ、ボールを引き出そうとする宮崎。後半90分、右サイド深くに木村が上がり、そこでのパス交換。引き付けられて開く左サイドに宮崎が出ている。ここで、木村?から右サイドyo寄りハーフライン近くに居た小原にバックパス。これを大きく左サイド前方へサイドチェンジ。宮崎へドンピシャで通ると、PA内に切れ込んでシュート。このコボレだまがゴール右へ流れ、ゴールラインを割りそうな所、長谷川が中から追うが、一旦足を止める。右サイド側から猛然と突っ込んでくる根本。この動きを確認し、根本からの折り返しを狙える位置へ「スイ」と移動。ギリギリで見事根本が追いつき、長谷川に折り返すと、長谷川が落ち着いて決める。素晴らしい連携で3-0。

信じられん。なんと言う日だ。しかも、このままキッチリと守りきって、3-0の完勝。

〇歯車が上手く回りすぎて怖い。

 これで何と6連勝で2位をキープ。しかしながら、このままの調子でいけるとは限らない。まだまだ先は長いんだし。なにせ、地獄の夏場が待っている。復帰組と現戦力との融合も気になるところだ。

 小林監督もコメントしている。「今は本物ではないと思うんです。1シーズン通して答えも出てない」。監督が一番わかっているのかもしれない。

 もう、滅茶苦茶嬉しいのだが、浮かれるわけにはいかんのだ。

 さらには6/29の広島戦を前に、難敵の甲府・湘南のAwayも控えている。広島への挑戦権を得る戦い・・そう思うのだ。広島と真っ向勝負で勝てるチーム力があるかどうか。勝つにせよ、負けるにせよ、これは最高のベンチマークとなることだろう。確かに、引いてスペースを消した方が、勝ち点の積み上げの可能性は高いかもしれないが・・。

〇今回見てちょっと思った点。

 シーズン開始前、自分のポジションに戻って守備を整えるってことを言っていた小林監督。今回現地で見てて思ったのが、「今自分のいる場所で、的確に対処するkと」ってところが出来て来る様な気がする。例えば、DHがサイドの高い位置に流れて、其処で奪われた債、その奪われた時点でのポジショニングで、カバーにいくか、ボールサイドに行くか、スペースを埋めるか。試合中に、ラインを整える時点で、前に飛び出した宮沢がそのままFWの位置に入り、右サイドに流れた長谷川がそのまま右サイドにはいり、ラインを形成したり。そういうところが、高い位置でボールを奪えたり、守備が崩れなかったり、後半まで余分な走りもなく、走り負けしないって所にもつながってる気がする。

 しかし、小林監督のコメントは非常に面白い。こりゃ、若手も勉強になるかと。あと、練習では、FW陣にゴール前での動き方を熱心に指導してた。当たり前のことなんだろうけど、こういうことが、結果につながってるんだろうなと。

 また、若手の競争意識もいい方向に作用してる様子。コメントから察するしかないので、実際どうだかわからないが、との断りもあるものの、ギスギスしたものではない。

 Jsゴールからの引用になるが、

 佐藤健太郎(DH)のコメントの一部

   Q:石井選手が点を決めましたね。
   「別に、あいつはそんなにすごくないですよ。たまたまです。ボールを蹴った人が   よかったんです」

   Q:2得点で並ばれましたが?
   「イラっときます(笑)。でも、すごいあいつも頑張って、集中して守って0点に抑え   てくれたので、よかったなと思います」

 長谷川悠(FW)のコメント一部

   Q:1万5000人のなかでのゴールはどんな思いでしたか?
   「すごい気持ちよかったし、大勢いたのでパフォーマンスも結構派手めにやってま   した。憧れの坂井選手の初ゴールのパフォーマンス(同山形の若手FW坂井が    第一クールの横浜FC戦でやった、恐らくビエリを真似たパフォーマンス)をやって   やろうと思って、やってみたんですけど、ヒーローインタビューの声がかからなくて   残念でした(笑)」

 長谷川のコメントは、ちょっと主旨から違うかもしれないが、いい雰囲気での競争となってるようだ。

posted by hemrock |17:33 | J2 | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/hemrock/tb_ping/130
この記事に対するコメント一覧
みちのくダービー!!!【J2 第20節 山形 vs 仙台 2008.6.15】

こんばんは、山形強いすね。
転機はあの豊田負傷からだと思っています。
あの後の試合から、選手個々が自分で考えて動いていく様子がハッキリ見えました。
それはそれ以前にはなかった姿勢でした。
攻撃でも守備でも空いたスペースを探そうとしている、
穴の空いた自陣の守備を埋めようとしている。
マンウのところでいいましたが、
まず自分に与えられたポジションエリアでキチンと仕事をやる事に専念し、その上でチャンスを見計らう目を常に持ち続けている、
結果選手個々の能力をフルに使えた連携になっているのが、現在の結果になっているように思います。
しかしながら、このままでいくとは残念ながら私は思えないのでして…。
今の位置まで上がったら、いよいよ色気が出て来ます。
引き分けでいいところまで勝ちに繋げようと、
セーフティファーストで出して切ればいいものまで、
繋ごうとする。
下位のチーム相手にカッコの良いサッカーをやろうと、
形に走り出し、ひた向きさ、泥臭さを失う。
そして相手が山形をマークして研究して、
弱点を徹底的に突いてくるかと、
ここまでは予想も出来たはずで、
ここからどこまで踏ん張れるかが勝負ですね。
今でも私の予想は4位です。



posted by weed | 2008-06-18 22:27

返信:みちのくダービー!!!【J2 第20節 山形 vs 仙台 2008.6.15】

コメントありがとうございます!

>weedさんへ

確かに、第一クール熊本戦での豊田負傷の後、横浜FC戦1-0で快勝しましたね。たしか、あのゲームはweedさんも前半見ただけで、全く違うって言ってましたっけ。それまでは、豊田が競り合いが強いんで、そこにロングボールってのがパターン化しちゃってましたです。

 確かに、このままの状態でいけるはずもないのは、承知のすけなのです。しかし、ファンでさえ色気が出てしまうってことは、選手・監督に色気が出ちゃうって指摘は、的確かと。監督も、コメント見るとその辺を危惧してそうな感じがします。解かってても、そうなっちゃうもんですしねぇ。

 豊田・リチェーリ復帰によって、サッカーが前に逆戻りしてしまったり、雰囲気が変わってしまったりといった危惧もあるものの、ちょっと楽しみなこともあるんですよね。合わない公算も高いかもしれないけど、豊田と長谷川の2TOP。中盤・終盤の押上があって、足元で納まる長谷川がいる。ポスト役から解放された豊田ってのも、かなり楽しみなんですが・・・。

 ちなみに、運よく昇格して、来期の補強で無茶して、基盤がボロボロになるってのも切ないですしね。だからこそ、「1シーズンとおして
初めて力強いものが出来て、そこから来期へ・・」っていう小林監督の考えは、冷静な判断だと思いますわ。

 4位ってのは、けして悪いことじゃないと思うのです。っていえば、サポさんから怒られるわ。いや、昇格はして欲しいんですけどね。

posted by HemRock | 2008-06-20 18:19

コメントする