2008年03月27日
3月28日からいよいよ、ハンドボール女子の北京五輪予選IHF世界最終予選が始まります。スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定で、1月下旬のアジア予選再試合が無効になり、一部組み合わせが変わりましたが、女子日本代表は変わらず予選に出場します。
以前の組み合わせではフランス、コンゴと同じ組でしたが、身体能力系のコンゴと対戦するよりは、きれいなハンドボールをやるヨーロッパ勢と対戦する方がいいという考え方もあるので、ルーマニア、ハンガリー、ポーランドのうち2ヶ国に勝って、北京行きを実現してくれたらと思います。
女子日本代表が勝つために必要な要素をいくつか挙げておきます。
1:日本女子球界の生きる伝説、田中美音子選手がゲームを動かせるか?
1月下旬の韓国との再試合では、足が止まる場面が多く、田中選手らしくありませんでした。全員の足が止まらない、流れるようなリズムを作れるか? 司令塔・田中選手の動きにかかっています。
20歳からオリンピック予選にチャレンジし続ける田中美音子選手。
4度目の正直なるか?
2:DFをしっかりやれるか?
日本代表が目指してきた速攻を出すためにも、DFは大事になります。ヨーロッパ勢の圧力に押し込まれることなく、アグレッシブに守れるかが重要なポイント。守備の達人である坂元智子選手を中心に、全員で守りたいところです。
一青窈の歌唱力をDF力に変換すれば、坂元智子選手になる。
3:キーパーが大当たりするか?
日本が勝つには、GKが大当たりするしかありません。ゲームを支配できる勝田祥子選手、大舞台での集中力に定評のある飛田季実子選手、2人のベテランGKに期待しましょう。流れを変える大活躍を!
勝田祥子選手は1本のスーパーセーブで、会場の雰囲気を変えてしまう。
神がかり的な集中力を発揮する飛田季実子選手
4:若手でどれだけ追加点が取れるか?
昨年12月の世界選手権、今年1月のアジア予選再試合では、若手が舞い上がってしまったのが誤算でした。でも、一度経験した後なら、落ち着きも違ってくるでしょう。次世代の左右の両輪、藤井紫緒選手・植垣暁恵選手でどれだけ得点を上乗せできるかが、勝負になるでしょう。
藤井選手と植垣選手は、大阪の大浜キッズ時代からのチームメイト。
厳しい戦いになるかと思いますが、女子日本代表が最後までファイトすることを願っています。
組み合わせや中継の放送時間等は日本協会で確認を。
試合のリポートはスポーツイベント5月号(4月20日頃発売予定)に掲載されます。
posted by handjpn |22:37 |
女子日本代表 |
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2008年03月12日
昨年12月の全日本総合の決勝と同じカード。準決勝にはもったいない顔合わせだが、ここを抜ければ、一気に優勝の可能性も高まる。
大同特殊鋼 13勝1分2敗 勝ち点27 2位
日本リーグ3連覇を狙う。今季は外国人選手をコート上に1人しか置けないルールもあって、前半は不安定な戦いが続いたが、12月あたりからチームとしての方向性が明確になってきた。韓国代表のエースであるペク・ウォンチョルの得点力に注目が集まるが、ベースになるのは富田をトップに置いた5:1DFの威圧感。堅守速攻でシンプルに得点を重ねていく。
【勝ちパターン】
・全日本総合で大活躍した武田が相手DFを引きつける。
・ペク・ウォンチョルとイ・ジェウ、2人の韓国人選手を明確に使い分ける。
・GK2人の活躍。高木がノーマークを止めて、荻田が7mスローを阻止する。
・日本リーグ得点王・末松が速攻を決めて、ガッツポーズ。
【こうなると苦しい展開】
・エースのペクに頼りすぎて、単発の得点が増える。
・ポジションチェンジが頻繁になるあまり、攻撃が徹底されない。
・身体接触で負けて、後半に疲労がたまってくる。
身体接触は強くありませんが、その分は圧倒的な速さでカバー。守れて走れるから、シンプルな得点が最も多いチームです。ハイスコアゲームに強く、勝負の節目を心得ています。
#1荻田の7mスロー阻止はプレーオフの風物詩。
大崎電気 13勝3敗 勝ち点26 3位
開幕ダッシュに成功するも、終盤に失速し、まさかの3位。日本代表選手を揃えながら、今ひとつ結果が伴わないシーズンが続いている。日本のエース・宮﨑大輔は当然やってくれるものとして、個々の能力をどれだけチーム力に換えられるかが勝負。
【勝ちパターン】
・攻撃の前に、DFや戻りの意識を徹底させる。
・岩永、前田、太田ら、セカンドメンバーのプラスアルファが出せる展開に持ち込む。特に岩永には、インパクトプレーヤーとして期待したい。
・GK浦和のパスから速攻。そしてベテランGK濱口の大当たり(「濱口祭り」の開催なるか?)。
・ポストの永島と東俊介が絡んだ、質の高い攻撃が出る。
【こうなると苦しい展開】
・DFよりもクイックスタートに意識が行ってしまう。
・劣勢になったがために、メンバー交代ができなくなってしまう。
・難しい攻撃に頼るあまり、精度が落ちてしまう。
従来の強さに加え、今季は走ってリズムを作ることで、開幕から勝ち星を摘み重ねてきました。10月の国体で圧勝した時のような強さを取り戻せるかがポイントです。
#14天才・岩永はインパクトプレーヤーになれる男。
例年は「速さの大同」と「強さの大崎」ですが、今年は大崎も走るので、ハイスコアが予想されます。しっかり守って、シンプルな得点を多く積み上げられた方が勝つでしょう。
プレーオフの詳細日程は日本ハンドボールリーグまで。
テレビ中継の予定はJ SPORTSで確認を。
プレーオフの結果についてはスポーツイベントハンドボール5月号(4月20日頃発売予定)に詳しい記事が掲載されます。
posted by handjpn |08:19 |
プレーオフ |
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2008年03月10日
今週末に駒沢体育館で行われるANAカップ日本ハンドボールリーグプレーオフの展望です。観戦の参考になれば幸いです。
3月15日準決勝第1試合 湧永製薬VSトヨタ車体
湧永製薬 13勝2分1敗 勝ち点28 1位
7年ぶりにレギュラーシーズンを1位で通過。98年の22回大会以来の優勝を目指す。ルーキー森山透(現・広島修道高監督)の決勝Vゴールから10年。力はありながら、これまで後一歩届かなかった日本リーグ制覇へ向けて、山口、坪根、下川、古家ら仕事人たちの働きに期待。
【勝ちパターン】
・東長濱がセンターに入り、大胆なプレーで流れを呼び込む。
・福田、山中のロングシュートで追加点を挙げる。
・下川、新の両サイドの速攻以外はゆっくり落ち着いて攻める。
・三者三様、坪根、松村、志水のGKトリオのスーパーセーブ。
【こうなると苦しい展開】
・トヨタ車体のランニングゲームにつき合わされる。
・36歳のベテラン山口が出ずっぱりになる。
・ベテランと若手との戦術理解にズレが生じる。
基本的には、日本一のポスト・山口を絡めて、質の高い得点を重ねていくチーム。走りっこだけは避けたいところ。リーグ最強のGK陣と、高さで勝負できる6:0DFを生かして、ロースコアに持ち込むのが理想です。
レギュラーシーズン最終戦で大爆発した#6山中基選手
トヨタ車体 8勝1分7敗 勝ち点17 4位
レギュラーシーズンの最終戦で勝ち、2年連続のプレーオフ出場を果たす。日本代表の監督でもある酒巻清治監督の下、強さと速さの両立を目指してきた。最終戦のトヨタ紡織戦では強さと速さ、両方で見せ場を作っていたので、プレーオフ初勝利も期待できそう。
【勝ちパターン】
・クイックスタートで走り勝ち、接点の強さで相手を圧倒する。
・日本代表に選ばれてもおかしくない両サイド、崎前と鶴谷が高確率でシュートを決める。
・北出や藤田、高智、GK谷井など日替わりのヒーローが出てくる。
・キャプテン香川が積極性を見せて、エースの門山が雄叫びを上げる。
【こうなると苦しい展開】
・アップテンポが裏目に出て、短時間に大量失点。
・気持ちばかりが先に行き、チャージングやオーバーステップが続出。
・身体接触で勝っているのに、不利な判定をされてしまう。
走り勝つチームですから、60分間の中でも好不調の波が激しくなってしまいます。当たり前のことですが、トヨタ車体の場合は特に連続失点の時間帯をどれだけ短くできるかが大事になります。
積極的に前を狙うようになった#17香川将之選手
構図としては「走りたくない湧永製薬」と「走りたいトヨタ車体」なので、とてもわかりやすい対戦です。今季の日本リーグでは湧永の2勝0敗ですが、昨季は日本リーグと全日本総合でトヨタ車体が勝っています。上位3強との対決で、トヨタ車体が一番相性のいいカードだけに、1位対4位と言えども、何があるかはわかりません。
プレーオフの詳細日程は日本ハンドボールリーグまで。
テレビ中継の予定はJ SPORTSで確認を。
プレーオフの結果についてはスポーツイベントハンドボール5月号(4月20日頃発売予定)に詳しい記事が掲載されます。
posted by handjpn |09:32 |
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2008年03月08日
センター 22歳 174cm/70kg 右利き 添上高―高松大
特性:司令塔
トヨタ自動車の小柄なゲームメイカー。高松大時代は小さなポストだったが、トヨタ自動車に入ってからはセンターに転向。小気味のいいプレーでチームをリードしている。即席のセンターとは思えないくらいの切れ味で、玄人筋からも高い評価を得ている。得点力もあり、今季は得点ランキング2位の108得点(16試合)の大活躍。トップDFからの速攻だけでなく、鋭いカットインでもゴールを量産できる。
チームは最下位だったが、ライバルの豊田合成からリーグ初勝利を挙げるなど、着実にステップアップしている。大型ポストの#8栗崎純一選手、左腕の#17光増由矢選手と山口選手のルーキートリオがチームを引っ張った。来季以降もこの3人が核となり、U19でキャプテンだった#10多和田裕介選手らが力をつければ、将来が楽しみ。
posted by handjpn |00:36 |
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2008年03月08日
ポスト 23歳 184cm/100kg 右利き 九州産業高―日体大
特性:肉体派
小柄な選手の多いトヨタ自動車の中で、唯一、上位勢と対抗できるフィジカルを持つ選手。日体大時代は武藤剛選手(湧永製薬)や生川岳人選手(日体大2年生)らの影に隠れていたが、トヨタ自動車に入ってからはレギュラーとして活躍している。大学を出てから花開いた選手の存在は、後輩たちの希望の光となる。
父親がトヨタ自動車の空手部監督だったこともあり、古武術の動きを取り入れようとチャレンジしている。強さだけに頼ることなく、無駄のない身のこなしができるようになれば、いい位置取りでチャンスメイクもできるはず。素直で向上心も旺盛な選手だけに、これからの伸びに期待したい。
posted by handjpn |00:14 |
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2008年03月06日
レフトバック・ライトバック 28歳 187cm/85kg 右利き 久留米工大附高―福岡大―大同特殊鋼
特性:ロングヒッター
まだ28歳だが、若い豊田合成にあってはチーム最年長。エース兼コーチとして、チームの柱になっている。サイズと脚力を兼ね備え、大同特殊鋼で鍛えられたノウハウもある。06年の途中に畠中選手がやってきてから、豊田合成の中に「勝ちにこだわる姿勢」が生まれてきた。スピード抜群の#7桶谷英則選手や機動力のポスト#14中村晃己選手ら生きのいい若手をまとめて、来季こそは勝ち星を増やしたい。
久留米工大附高時代はエースとしてセンバツ優勝。福岡大を経て大同特殊鋼に入ってからは、プレーオフで豪快なシュートを決めたりもしたが、やや伸び悩み。当時の姜在源監督(現中国女子代表監督)からは叱られっぱなしだったが、豊田合成に移籍してからは伸び伸びとプレーしている。やはり選手は試合に出てなんぼ。活躍の場を求めて、もっと移籍が頻繁にあってもいいのでは?
posted by handjpn |23:39 |
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2008年03月06日
左サイド・センター・ライトバック 27歳 179cm/78kg 右利き
氷見高―大阪体育大
特性:バランサー
27歳のルーキー・椿原先生。大阪体育大ではキャプテンだったが、インカレ直前の大ケガで、一度は本格的な競技生活にピリオドを打つ。卒業後は教員となり、新潟の柏崎高を率いて全国大会に出場。有望な若手指導者として期待されていたが、「日本リーグでプレーしたい」との思いを抑えきれず、07年から豊田合成に加わった。実業団の選手が教員になるのはありがちだが、逆のパターンは珍しい。
リーグで一番平均年齢の若い合成にあって、「ルーキーだけどベテラン」という扱いを受けている。サイドにセンターにと、空いたポジションを埋めながら、若手をフォローするのが役回り。安定感のあるDFでも、チームを支えている。
責任感の強さが長所だが、たまに責任を感じすぎて、ノーマークシュートを外した後に落胆する時がある。2年目の来季は気負うことなく、本来の良さを出してほしい。楽しむために日本リーグにチャレンジしたのだから。
posted by handjpn |23:17 |
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2008年03月06日
センター 23歳 177cm/76kg 右利き 興南高―福岡大
特性:司令塔
実に沖縄らしいゲームメーカー。わずかな隙を狙って、トリッキーなパスを繰り出す。福岡大の1年先輩でポストの#14中村晃己主将とのコンビネーションは見ていて面白い。シュートテクニックもあるので、7mスローでも力を発揮する。ファンタジスタ東長濱秀作選手(湧永製薬)の1つ下で、次代のスーパーエース棚原良選手(日体大2年)とは入れ違い。自称「あまり目立たない時代の興南」の出身だが、確かな技術を持っている。
大学4年の秋に右ヒザの前十字じん帯を切る大ケガに見舞われたが、日本リーグ開幕に合わせて復帰。入社する際に半田総監督とかわした「9月のリーグ開幕には間に合わせます」との約束を守り、株を上げた。
現在はオフェンスだけだが、DFの課題をクリアすれば、さらに評価が高まるだろう。
posted by handjpn |22:56 |
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2008年03月05日
センター 23歳 178cm/70kg 右利き 北陸高―中央大
特性:トップDF
北陸電力期待のルーキー。ここ数年の固定メンバーの中に、開幕から割り込んできた。山原選手が入ったことで、北陸電力はバックプレーヤーの層が厚くなり、また、DFのバリエーションも増えた。従来は6:0DFしかなかったが、山原選手をトップに置く3:2:1DFができるようになったのは大きい。トップDFからの速攻は躍動感がある。
ライバルは同い年で、富山・氷見高出身の海道衛秀選手(トヨタ紡織九州)。ほとんど同じサイズの海道選手が日本代表に入ったのだから、負けていられない。細身の体をスケールアップして、まずは日本リーグの中で地位を築いていきたい。
posted by handjpn |21:09 |
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2008年03月05日
GK 33歳 180cm/82kg 右利き 北陸高―中部大
特性:ベテランの味
ブログ☆目指せ! ゴールの鉄人☆
北電の覆面GK。ゴーグルをつけてプレーする姿はインパクトがある。メインGK#21有江啓選手をサポートしつつ、要所で力を発揮する。
今季は7mスロー阻止率で、0.393と高い数字を残した。最終戦でのトヨタ車体の木下国大選手の結果いかんでは、7mスロー阻止率のタイトルの可能性もある。通算の7mスロー阻止率0.299は、湧永製薬の坪根敏宏選手、Hondaの四方篤選手といった日本代表のGKを上回る。
今季の北陸電力はトヨタ車体に勝ち、念願だった「旧1部勢からの勝ち星」を手に入れた。かつては2部で勝つものの、1部に昇格しても全敗という時代が長かった。そんな時代を支えてきた1人が安藤選手。仕事が忙しい中でも情熱を失わずに、ハンドボールを続けてきた。
ブログの文章はとても誠実。等身大の安藤選手が伝わってくる。最近の締めの言葉は「また明日!」。また来季も現役で頑張ってほしい選手だ。
posted by handjpn |20:31 |
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