2009年12月11日
世界選手権 vs ハンガリー戦
こんにちは。
昨日のハンガリー戦を会社のスタッフ(王さん)と共に見に行きました。
辻村目線の戦況をお話します。
(敬称略で書きますので、選手の皆さん悪しからず…)
立ち上がり、決定的なチャンスをベテランの坂元、佐久川の両名が連続でミスをします。でも、ハンガリーも併せてイージーなーミスをします。それだけ互いに緊張したゲームだったと思います。
その中で、ハンガリーに連続得点を許し、序盤の主導権を奪われます。
日本も上からの攻撃に攻め手が見い出せずに、センターを東濱から石立をコートへ。
黄監督の「石立、一対一!」の指示に石立は仕掛けます。彼女のスピードに相手は付いていけず、日本は得点を重ねます。でも、守り方を一対一に絞られて、パスカットをされると石立から仲宗根に。ファーストプレーで仲宗根特有のトリッキーなシュートが決まり、ワンポイントの仕事を見事に果たします。
ディフェンスは、ハンガリーの圧力のある攻撃で反撃を受けますが、GK田代の連続ファインセーブで一気に差を詰め、完全に日本の流れに。4点あったリードも一気に追いつき、12:12。ハンガリーはたまらずタイムアウトを要求。
タイムアウト後、日本は逆速攻などで決定的なチャンスが訪れるが、二度とも生かせず…。逆に、少ないチャンスでハンガリーが連続得点。
ここが一度目の勝負の分かれ道だった。逆転すれば、相手を焦らすことが出来たし、日本の流れも保てたし、前半の結果は逆になっていただろう(逆転できなかったことが差なのかもしれない)。
結局、1点リードされ後半を迎える(14-15)。
ただ、前半は全選手が役割を果たし、監督の采配も冴えた良い内容だった。
前半の終盤、ハンガリーの選手は明らかに足が止まり、動きが悪くなっていた。
後半、バックプレイヤーの植垣、東濱あたりが活躍し、日本が走りきれれば、勝機が見えると思った。
後半スタート、ハンガリーの速攻をくらう。
原因は、エンドが変わり、藤井(と石立)のディフェンスチェンジの距離が長くなり、藤井の戻りが遅れ、そこをつかれた。ディフェンスは押し込まれ、得点を許す。
しかし、前半動きが悪かった植垣が連続得点。何とか食い下がる。
一進一退が続くが、日本はハンガリーの圧力に退場者を出してしまう。
このアドバンテージにハンガリーの分厚い攻撃が展開され、ディフェンス押し込まれ、GK田代も止められない。キーパーを藤間に変え、ファーストコンタクトでシュートを止めるも、その後は止めることが出来ずにまた田代にスイッチ。
苦しい時間を迎える。点差は1点差から3点差までで広げられる。
ここで、少し余裕の出たハンガリーの動きも少し止まり始めた。
さぁ、これからと日本の反撃に行きたいところだが、徐々にだが、日本も足が止まり始めていた。
3~4点差を詰められずに時間だけが過ぎる。
ハンガリーペースだ。
後半開始12分、相手が一人退場した。
このアドバンテージで日本は点差を詰めるだけでなく、日本のペースに持って行きたい(ここが二度目の勝負の分かれ道だった。)。
結果は、2分間で1-0。1点しか詰めれず、日本のペースにならなかった。
日本は、セットプレーを選択し(慎重に攻めたかったのか?)、横の動きだけで、縦の動きが出来ずに、確率の悪いサイドシュートなどで勝負され、止められてしまう。誰も積極的に攻めに出ない。
先ほどの日本の退場者の時は、1-3でハンガリーが2点、差を広げている。大事なのは、点差ではなく、ハンガリーがアドバンテージを活かし、速攻で3点取ったこと。
得点を取ることで、ペースが上がるし、動きの中で積極的に前を狙う(速攻)ことで、また相手が退場になる可能性が出る。ハンガリーの速攻で3点あげた積極性が日本とは正反対だった。
案の定、退場者が戻ってから、ハンガリーの猛攻を受け、4分間で5点差に広げられる。
もし、日本がアドバンテージを活かし、積極的に前を狙えたら、足が止まった相手が更に退場した可能性もあり、日本のペースになっていたかもしれない。
残り、11分。5点ビハインド(24-29)。
国際試合(相手が経験豊富な欧州勢)では、この点差は限りなく大きい。
日本の感覚だと、10分10点差ぐらいに感じ、確実に敗北に近づいているように見えた。
後半、日本の両キーパーは全く当たっていない。だから、守るより、何か仕掛けてほしかった。
「ディフェンスラインを上げる。」
「短時間でもマンツーマンをする…。」
リスクを冒してでも、やるべきだと私は思った。
しかし試合は、そのままハンガリーペースで進んでしまう。
残り、6分。6点差…。
それでも、日本は前に出ない…(出れなかったのかもしれないが…)。
このままだと負ける…。
残り、5分。最後に奇跡を起こせるチャンスが訪れる。
相手に退場者がでた。点差は5点。
さっき話したように、アグレッシブに前を狙い、4-0ぐらいで日本がアドバンテージを活かし、相手が焦り退場者が出れば、軌跡が起こるかもしれない…。
しかし奇跡は起こせなかった。その2分間の結果は、最悪の0-0。
日本は最後のチャンスも仕掛けることはなかった。
その後、最後にラインをあげたが、点差を開けられ、35-27の7点差でタイムアップ。
負けた。
多分、公式の戦評や雑誌等には、この試合を「良かった」と書かれると思う。
確かに決して悪い試合じゃないし、出た選手は活躍し、チカラは出しきったと思う。
でも、良い試合は出来ても、勝てないと思った。
今日の試合は最終戦。勝つことだけが求められた。
つまり、20点差で負けようが、1点差で負けようが、負けたら終わり。
勝ちを追求した試合をしないといけない。
そう言った点で、「後半12分過ぎの日本のアドバンテージのプレー」、「残り10分のゲーム展開」に満足出来ない。
もっと勝ちにいってほしかった。
勝つ時間帯に抜け出すプレーがほしかった。
もっとアグレッシブにプレーしてほしかった。
仮に点差が開いても良い。
勝ちにいった結果なら、納得できるから。
それだけは個人的に指摘しておきたい。
でも、日本は良く戦ったと思う。
初めて生で国際試合を見て、日本と欧州との差が少し分かりました。
・フィジカル面では相当の差があるが、日本のチームプレーは世界に通用する(世界は攻撃がシンプル)。
・ゲームメイク(経験)もかなりの差がある。日本は相手に優し過ぎる。
・シュートの決定力(ハンガリー70%、日本49%)。特に(佐久川以外の)サイドは、相当の差があり、大型のサイドの育成が必要。
また本当に勝手な見解ですが、石立選手には今すぐに海外でプレーし、経験を積んでもらえると将来面白いのではないかと感じました。
彼女を個人プレーで否定する人もいるかもしれないが、メンタル面、勝気な性格、リーダーシップは素晴らしいものがあり、国際試合でも存在感は際立っていた。
カラダが小さい分、海外では得点が量産できる選手ではないと思うが、彼女ならそれを良い意味で裏切ってくれるのでは?と期待してしまいます。
辻村目線は、どうでしたか?
つらつらと偉そうに書きましたが、あくまでも個人的な戦況・感想ですので、ご了承を。
(写真は後日アップします。)
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posted by つじむら |00:00 |
想い |
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世界選手権 vs ハンガリー戦
コメント投稿者ID :
なかなか辻村さんの見方面白いです。
私もスウェーデンでのルンドカップに参加して感じた事が
いっぱいあります。
日本とヨーロッパとの差・・・
今度、ゆっくりお話出来たらと思います。
posted by watai | 2010-01-13 18:28
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