2008年09月10日

日本の守備(2)

前回はラインの高さについてでしたが、今回は視点を変えてサイドバックとボランチの位置づけについてふと考えてみました。

世界的に見た感じだと、自分なりに2つのパターンが見られる。

一つはブラジルの例です。
ブラジルは、両サイドバックがガンガン上がって、攻撃的な役割を主としている。場合によっては、昔鹿島に所属していたレオナルドなどの中盤の選手がサイドバックを努めたりとあくまでも攻撃重視の役割を任されている一方で2枚のボランチは滅多に上がる事はなく、サイドバックの穴を埋めるような形で守備的な役割を主としている印象です。

もう一つはヨーロッパ各国の例です。
ヨーロッパにはセントラルMFという位置づけで、少なくとも中央のMFのどちらかは攻撃の組み立てからゴールまでを求められる場合が多い。
逆にサイドバックは、攻守にバランスの取れた選手+守備的な選手という組み合わせが多い。サイドバックにセンターバックできるという選手を配置するのが、ヨーロッパ型の特徴だと思う。
ポルトガルの右サイドバックはガンガン上がるタイプだが、逆サイドがそんなにあがる事はあまりなく、ボランチも必ず1枚は残っている。
と考えると、ボランチとサイドバックのうどちらかが攻撃、どちらかが守備という役割分担されている場合が多いという印象です。
サイドバックが上がった穴は残りのDF3人で埋め、ボランチの穴はもう一人のボランチが埋めるという形になるのではないかと思う。

ブラジル型もヨーロッパ型どちらも攻撃2枚、守備2枚という部分では一致します。日本の場合は、オリンピック代表がブラジル型、フル代表はヨーロッパ型という感じでないかと思う。

バーレーン戦を振り返ると、サイドバックは、内田が攻撃的で阿部が守備的、ボランチは遠藤が攻撃的、長谷部が守備的という形だったので、バランス的には悪くなかった気がする。
ただ、ボランチについては、適宜役割分担をしながらこなしていた感があったため、長谷部⇒今野という交代は役割的にはより妥当な交代だったにも関わらず結果が出なかったのかな?とは思う。(今野自身の問題という事もあるかもしれないが…)

ボランチの役割分担については、ある程度ベースがあって、臨機応変に対応するというのは、確かに攻撃面などはいいのだが、守備的な部分になると不安は残る。また、両方がバランスよく資質を備えていなければならないので、攻撃担当と守備担当を入れ替えた時にしっかり守れるか、という部分も考慮しなければならない。

バーレーン戦では守備面でボランチの関係はかなり改善されたとは思うが、長谷部は本来は攻撃的なボランチのはずで、特にドリブルで上がっていくタイプなので、遠藤があがっている時に、パスコースがない場合に、チャンスでもないのにずるずる前にドリブルであがってしまい、両方のボランチが前に行ってしまう可能性があると考えてます。

日本はボランチに比較的攻撃的な選手が多く、選手層も厚いので、ボランチをうまく使いたいと考えるのは結構だが、ボランチが2枚上がって攻めるというのは聞いた事がない。
攻撃は意外性は大事かもしれないが、数をかければいいわけでもないです。数をかけた場合には、シュートまで攻め切れればならないと思いますが、そこまでの力は、今の日本にはない。

そういった意味で私自身は守備的な役割を専門でするボランチは必要だと思う。やはりバランスをとる事は非常に重要だと思うので、まずはしっかりバランスをとった上で、攻撃的な選手が自由自在にポジションを攻撃した方が、逆に活性化するんじゃないかと思う。

サイドバックについてですが、内田が戻れない時の最終ラインは3バックに近い感じで守る形で考えているのかな?と思った。要は状況に応じて3バックであったり、4バックであったりするのが、左サイドに阿部を配置した理由であり、その辺がうまく機能していたのかが少し疑問に感じたた。(3人のラインになっている場面はよく見たが、阿部の位置はサイドバックの位置のままだった気がする。)
内田は攻撃的な選手という位置づけであり、相手ゴール前まで行く場面に何度かあるため、当然走る距離が長くなり、後半バテて狙われるという傾向が前からあるので、あえて4バックとして守る事にこだわらず、状況によっては内田の戻る位置を少し高めにするなどの工夫が必要かな?と思っている。

実際ボランチとサイドバックの関係がどこまで上手くできていたかはわからないですが、こういった部分が上手く見えてこない点や、それを理解した形での攻撃には見えなかったので、実際には全体としてその辺の細かい意志疎通が監督と選手、もしくは選手間で完全にはうまくできていないんだと思う。その辺が今後の修正点でもあるのかな?と思う。

岡田監督は監督なりに、しっかりした考えを持っていてそれを実現させようとしているんだと思うが、如何せんうまく実現できていないような気がしている。私が今まで書いてきた事は見当違いかもしれないが、バーレーン戦の選手起用を見ていると、上記のような考えなのかな?と思った。
サイドバックとボランチのメンバーだけ見ていると、私自身はかなり妥当なのかな?とは思っている。ただ、守り方やメンバーの役割についてが徹底されていない部分や、攻撃陣を含めた全体のバランスの悪さがちょっと気になっています。そのため無駄な走りが増えてしまっているのかな?と思った。

何かダラダラまとまりなく書いてしまいましたが、ボランチとサイドバックは守備のバランスをとる役であり、ポジションなど関係なく、効率的にバランスよく守れるような仕組みを作っていってこそ、攻撃の活性化につながるのかな?と思っている。
そういった細かい部分が本能的に統一して動けるかどうかが世界との差なのかな?と思っています。その辺のバランス感覚というのはある意味世界共通の言語のような気がしています。

posted by hanakerose |17:53 | サッカー | コメント(2) | トラックバック(0)
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日本の守備(2)

コメント投稿者ID :

長くてダルい。

3行にまとめろ

posted by f | 2008-09-11 08:54

日本の守備(2)

コメント投稿者ID :

>日本はボランチに比較的攻撃的な選手が多く

サイドの(特に守備的な)人材が薄いゆえに、守備的な選手がそっちにまわされてると思う。阿部しかり、今野しかり。
まあ啓太が1枚守備専任でいるので、今野なんかは攻撃的なサイド、ボランチと交代といった、まさにクローザーとしての役割を求められてますね。
ボランチ2枚攻撃的な選手にして、サイドで埋める場合、阿部をサイドにおくのは良いですが、内田の守備がどうも頼りないです。長谷部や憲剛なんかもっと突進してほしいですし、上下運動量もウリなんで、それを活かすなら活かせるような配置にしてほしいですね。

posted by A_C | 2008-09-11 10:16

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