コーチング備忘録   濱吉正則公式ブログ

旧ユーゴスラヴィア・テクニック教育 良い環境だけでは技術は上手くならない

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芝グランドや人工芝グランドが増え、以前に比べて格段にサッカーを取り巻く環境は素晴らしくなりました。 昔、土のグランドなど悪い環境ではうまくならないと言われることがありました。

今の選手を見ると確かにボール扱いは上手くはなりましたが、良い環境で普段から練習しているにもかかわらず、ゲームの中で「蹴る、止める、運ぶ」など基本的な技術にまだまだ問題があるように思うことがあります。特にキックがしっかり蹴れていない点が気になります。

ヨーロッパでは技術の優れた選手とはドリブルやフェイントなどボールタッチの優れた選手だけを指すのではなく「キック・コントロール・ドリブル・フェイント・ヘディング」など技術すべてを指します。ミランの本田選手はヨーロッパ的に技術の優れた選手ではと思います。

スロヴェニアではサッカーの技術を「試合の状況の中で効率良く発揮できること」と定義されます。

Jリーグに来る外国人選手、特にヨーロッパ系の選手のパス・スピードや技術の質や精度は練習を間近に見ていると日本人選手との違いを感じます。
オシム氏の言う「矢のようなスルーパス、時限爆弾のようなクロス・・」イメージがまだまだ欠けているのではと思います。

旧ユーゴスラヴィアの選手は昔から「東欧のブラジル」と言われるほど技術の高いタレント宝庫と言われてきました。その中でピクシー、ボバン、ミハイロヴィッチらはキックの名手として知られています。その他大柄にもかかわらず技術の優れた選手が多いのが特徴です。

技術の優れた選手を多く排出される背景にはトレーニングにありました。「ユーゴスラヴィア・サッカー学校」と呼ばれるほどヨーロッパ中の技術トレーニングのお手本になりました。フランスが90年台優れた選手を排出したのはユーゴスラヴィアのテクニック教育を見本にしたからです。

違いに関しては、技術トレーニングの考え方や教え方ではないかと思います。特に指導者からチェックを受けた中での繰り返しが欠如しているのではと思います。

最初にスロヴェニアでUEFA-B級ライセンスを受講した時の話ですが、B級は主に青少年でも低年齢層の指導を対象としたライセンスになります。そこで技術の習得についてのトレーニング方法を習います。例えばキックの技術の際に4段階に分けた練習方法があり、技術のチェック項目は10項目あります。

実際どの様に練習するかというと、多くのドリル形式の練習、ゲームをイメージした技術トレーニング、対人の中でのトレーニングを段階的に行い、相互をバランスよく行う事が重要になります。

この中で技術の良し悪しをチェックすることが大切です。良い環境でゲーム形式の練習だけでは十分ではないと思います。いかにして多く繰り返しを生み出すかが大切です。








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Author:濱吉 正則 Hamayoshi Masanori

SV HORN 育成アドバイザ-

HAMAサッカー塾 代表


資格
UEFA公認 PROコーチライセンス(UEFA PRO COACHING DIPLOMA)
スロヴェニアサッカー協会プロコーチライセンス
保健体育中学・高校教員免許

HAMAサッカー塾  現在休止中

問い合わせ先
メールアドレス:hamahamo@hotmail.com


1971年7月5日生まれ


選手歴
大阪体育大学サッカー部 1990-94
NK SVOBODVA 1995-1996

指導歴
スロヴェニア共和国1995-1999年
NK JEZICA U-8 監督 U-18 コーチ 育成フィジカルコーチ兼務
NK Domzale U18 監督 NK HitGorica U-9 監督

静岡県常葉橘高校ヘッドコーチ 1999.6-00.1
柏レイソル U-18監督 2000.2-03.1
名古屋グランパス エイト トップチームコーチ 2003.2-05.1
             強化部スカウト担当
U-15監督 2005.2-07.1
フェルヴォローザ石川白山FC(北信越社会人1 部) 監督 2007
石川県星稜高 コ-チ 2007.07-2008.01
石川県星稜高校サッカー部コーチ 2007.07-2008.01
徳島ヴォルティス  U-18監督 2008.2-09.1
      トップチーム コーチ 2009.2-11.1
ギラヴァンツ北九州 トップチームコーチ 2011.01-2013.01
大宮アルディージャ 監督通訳  2013.01-2014.01
静岡北高校サッカー部 コーチ 2014.2-2016.04

SVホルン 監督 オーストアリ-グ3部  2016.04-2016.05(3部優勝)
        オ-ストリアリ-グ2部 2016.06-2017.05

学歴
大阪体育大学 卒業
リュブリャナ大学体育学部(スロヴェニア)
1995−99年 在籍

その他
Jリーグ育成プロジェクト(現Jリーグアカデミー)メンバー 2001-02年
スロヴェニア代表チーム帯同 1995-98年
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(11月19日現在)

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