Moon Ball in the Sun

2017年全仏オープン1・2回戦と錦織の道

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2017年全仏オープンは、2017年ATPらしい展開となっていますね。

混戦から抜け出しそうに見えた選手が勝ち続けられない。例えばA.ズべレフ。上位ランカーを破り好調に見えた選手がすぐ後に下位選手に敗れる。例えばM.ズべレフ。投資理論からすると、非常にベットする妙味がある年です。1回戦屈指の好カード、A.ズべレフ対ベルダスコ、某オッズメーカーはこのマッチアップに、ズべレフ1.2倍、ベルダスコ4.9倍の倍率を付けたわけですが、直前のローマ優勝がズべレフ株を上昇させたことは間違いありません。ファンドマネージャー的にアプローチすれば、自分のモデルで各対戦の勝利確率を予想し、それとオッズが乖離した試合だけをピックアップして資産運用すれば、今期のパフォーマンスは良好なのでしゃないでしょうか。おっといけない。競馬ブログではないので、この切り口で話を進めるのはこの辺で止めておきましょう。

とはいえ、名伯楽でも何でもない私の勝手な目利きでは、実は実はずっと前からズべレフの押しを続けています。過去の記事をご覧になった方は覚えていらっしゃるかと思いますが、私は、ズべレフ、キリオス(あとプイユかな)に好意的な記事を書き、ティエムには世間評価より厳しめの記事を書いています。「ズべレフの王道、キリオスの覇道」。そんなイメージを持って数年後の未来予想図を描いています。

そんなわけでローマMS、ズべレフの優勝には、「今年来るべきものの一つが来た」という冷静な感慨しかなかったわけですが、良い感触を持った直後は落とし穴も多いもので、調子が20%落ちただけでフラストレーションを溜める展開になります。恐らくビッグ4は、絶好調の持続時間が短いことをよく知っていて、常態に戻った時に、そのギャップをコントロールして勝つ術に長けていたのでしょう。弱冠20歳の若者が、老獪な手練れベルダスコを相手にその術を使うのは少々難しかったでしょうか。投資目線ではこの辺りがつけ込み所・・・いやいや、止めときましょう。

その意味では、ソクラテスの「無知の知」ではないですが、自分がいま絶好調でないことを知っている、今回のジョコビッチや錦織というのは、意外と不気味な存在かもしれません。もちろん、好調時の自分に戻せずにあっさり終わる可能性もありますが、それと同じくらい、戻せた時の逆ギャップが後半戦の爆発を呼ぶ可能性もあります。マレーは・・・、うーん好調時の山頂からの下りが厳しすぎてちょっと苦しいかな。

さて、勝った選手の実績も加味すれば、全仏1回戦最大の波乱は、ズべレフ敗退ではなく、ツォンガ敗退でしょうか。皆さまご指摘のように、2015年はQFでツォンガに、2016年はR16でガスケに敗退というのが錦織選手の戦績ですが、単に地元フランスというだけでなく、それぞれ、その年のフランス勢最後の砦と戦っています。今年はツォンガ敗退のやるせなさがシャルディー応援へのボルテージを高めないことを祈っています(今まさに試合中です)。まあ、まだ2回戦ですし、ガスケもプイユも残っているからそこまでは・・・という考えは少し甘いかな。

さて、錦織、シャルディー戦が始まった今、なぜ呑気にこんな記事を書いているかというと、私の目の前にある米国テニスチャンネルが放映しているのが、イズナー戦であり、ラドワンスカ戦だからです。そして今、画面が切り替わったと思ったら、ワウリンカvsドルゴポロフ戦です。トーナメント序盤では、なかなか錦織戦のテレビ放映にありつけない現実を受け入れ、腹いせも半ばに、ここまでの大会雑感を書かしてもらいました。

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2017年全仏オープン1・2回戦と錦織の道

ukk_chu_renさん、コメントありがとうございます。

テレビの方は、ワウvsドルゴ戦も早々にマレーvsクリザン戦に切り替えられ、暫くそれを観ていたら突如、錦織vsシャルディ戦の最終局面タイブレが映し出されました。

試合が決まる瞬間だけは、つまみ食い的に放送されるんですよね。ホントGS序盤の錦織戦はお宝映像です。ヤングとかフリッツら米国選手に当たればまた違うんでしょうが。

さて、ここまでの錦織選手、試合内容、調子のベクトル、ドローのアヤ、色んな意味で良さそうですね。次はヘヨン戦。韓国メディアはすごい盛り上がりのようですが、会場はフランス。いつも通りの錦織選手が見られるでしょう。相手を勢いに乗せずに、先行して押し切って欲しいですね。

私はおそらく、、、マレーvsデルポ戦の放送を観ているでしょう。

「2017年全仏オープン1・2回戦と錦織の道」へのコメント

昨年辺りもそうでしたが、本当に今年は年末に誰がトップに残っているのか?未だ予想が難しい、そんなツアーの状況ですね。確かにそんな意味で、錦織選手がチャンスを掴む可能性も十分残されていると思えて来ます。
ちょっとアメリカのテレビ事情の話も面白いですね。イズナー戦が放映されるのは分かりますが、ワウリンカ・ドルゴポロフの方が錦織戦よりも放映価値があるのですか?アメリカ拠点の錦織より、ワウリンカなんですね。ちょっと寂しい気がしますが、ビッグ4+ワウリンカになるのは仕方のない事かもしれませんね。
当然の事かもしれませんが、こちらでは必ず観られる錦織戦を観るのも大変なんですね。
お察しします、、

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